最後の実習〜北アルプス・唐松岳〜

         加藤 まゆみ

期  日 1998年5月16日()〜17日()
メンバー 生徒28名、講師9名

登山学校の実習も今回が最後です。締めくくりは春山総合実習ということで、唐松岳に行って参りました。

5月15日()
 大久保隊長ご推薦の?2350急行アルプスに乗る。乗り換えして5:30頃白馬駅に到着。

5月16日() 天候 曇りのち雨

 730タクシーに分乗してゴンドラ乗り場へ(お年寄りが多いからであろうか?)。そこで班毎に分かれ共同装備を分ける。我々の班はおじいさん3名、おじさん講師、私の5名である。私はテントのポールを持つ。ゴンドラ,リフト2機を乗り継ぎ八方池山荘に着く。我々の後ろから笛吹き団体が来る。内2名が岩の上に立ち、我々が出発する時「蛍の光」を吹いて見送ってくれた。ちんたら歩き出す。3回くらい休憩をとり1200丸山ケルンから左に下った所に着きテントを張る。1400坂で雪上訓練開始。キックステップでの昇降、トラバース、滑落停止と続く。わざとカチカチに凍った所をかけ降りる。次に我々は2mくらい垂直になっている場所でロープワークをする。おじさん達がつけた足場を全部壊してしまう。だんだん曇ってくる。皆がカッパを着ているのだが私はシャツ1枚で寒い!(何故かと言うとカッパを着てしまうとハーネスのベルトが締められないからである)

 1600他の班は続々とテントに戻っていく。早くここも終わりにしてくれー。「加藤さん、キックステップうまくなったねー。復習しなくちゃ。」と言われ凍えながら昇り降りする。

 1630終了。テントに戻り夕食の準備。私と1人のおじさんは煮込みうどん。他の3人は五目おこわ1人2食分。あるおじさんが肉じゃがを作る。でも皆少ししか食べない。「残したくない」と言うので仕方なく私が残り全部を食べる。「汁も捨てたくない」と言うので半分飲む。もー、私はダイエット中なんだから!

 テントの外は嵐である。テントの内側も濡れてきた。寒いので皆早々とシュラフにもぐり込む。

5月17日() 天候 雨のち曇り

 430起床。シュラフはびちょびちょ。まだ雨が降っている。外をのぞくとザックにかけておいたツェルトは吹っ飛びザックも濡れている。ああ・・・。

 朝食は夜の残りのうどん。600雨が止む。出発。雪、岩、雪、岩の道が続く。休憩せず710山頂着。はるか遠くに剱が見える。感動!風が強いが30分くらいそこにとどまり降りる。テントを撤収。1220ゴンドラ乗り場に集合。講師が1人づつあいさつし解散―。