那須・茶臼岳

ニシノ

期日:2009年1月17日
参加者:ニシノ、ハギ


東京→8:47黒磯8:10→9:05大丸温泉9:20…ロープウェイ山頂駅10:00…峰の茶屋11:30(10分休憩)…茶臼岳12:30…峰の茶屋13:00…大丸温泉14:05→黒磯→帰京
 年末山行の充実ぶりを聞き、無性に雪山に登りたくなった。日帰りで雪ががっつり楽しめる山と考え、ハギちゃんを誘って那須岳に向かうことにした。

 往路はセレブに新幹線と電車を乗り継ぎ、黒磯へ。黒磯からはバスで登山口の大丸温泉へ向かう。ちなみに大丸温泉行きのバスは、午前中1本、午後1本しかない。黒磯の天気は晴れだったが、車窓から見える那須岳には何やらガスがかかっている。嫌な予感だ。バスの中でよく眠り、大丸温泉に着いたら、強風で粉雪が舞っているではないか。那須岳の稜線は見えるが、空は厚い雲に覆われている。どんよりとした気持ちのまま、閉店しているお店の前で風を避けながら身支度。今日は峰の茶屋往復になる可能性が高いと、ハギちゃんに告げ、スタート。
 那須岳ロープウェイ山麓駅までは、車道を横切るようにつけられた登山道を歩く。トレースはしっかりついているが、風の強い所では全くなくなっていた。どうやら私たちが今日最初の登山者らしい。ふかふかの雪を踏み締めながら歩く。木々は葉を落とし、降り続く雪もあいまって幻想的な景色だ。那須岳ロープウェイの山麓駅に着いたところで、軽く休憩し、服の調節をする。
 その先にある登山指導センターで計画書を出し、さらに樹林帯の中を歩く。おおむねトレースがついており、ところどころ木に赤いテープが付けられているので、迷うところはない。右手に朝日岳の大きな姿を眺めながら進む。天気はやはり曇りだが、ときどき薄日がさし、一瞬青空が姿を見せる。樹林帯が切れ、ガレ場になったところでアイゼンを装着。ここからはさらに風が強くなってくる。常に風が吹き付けていて、時折かなり強く吹くような感じだ。積雪はほとんどなく、ところどころうっすらと積もっている程度。前方に峰の茶屋の避難小屋が見えるのを頼りに進む。避難小屋の少し手前、一カ所だけ雪が吹きだまりになっているところがある。トレースも全くないが、視界がきき、前方の道が見えるのでそれを頼りに進む。腿ぐらいまでのラッセル。

 峰の茶屋避難小屋の前で休憩。当初の予定では、ここで小屋に入り、お茶をして下山…だったのだが、雪の状態も悪くなく、視界もきいている。強風といっても、進めないほどひどい感じではない。ハギちゃんに「山頂いってみる?」と聞くと、「いきましょう!」という力強い返事。そうと決まれば素早く準備して、山頂に向けてスタート。やはり風が強く、雪はうっすらと積もった状態。岩につけられた登山道のマーキングもしっかり見える。風は相変わらず強いので、慎重に一歩ずつ歩を進めていく。マーキングはかなりこまめについているので、視界がきいていれば迷うことはない。山頂を回りこむように登山道を進み、お鉢の部分をぐるりと回って、祠のある山頂に到着。さっさと記念写真を撮り、速攻で下山を開始する。
 往路では向い風だったが、復路では追い風に。かえって踏ん張りがきかずに焦るが、なんとか峰の茶屋まで到着。さらに樹林帯まで戻ってからアイゼンを外し、ほっと一息。あとは下るだけなので、時折トレースをはずしてラッセルを楽しむ。膝上ぐらいの積雪が気持ちよく、心地よく疲れながらあっと言う間に大丸温泉のバスターミナルに到着。バスの時間にはまだゆとりがあるので、大丸温泉旅館で立ち寄り湯をし、露天風呂で気持ちよく温まって帰宅した。気持ちよく、充実した日帰り雪山ハイキングだった。