越沢バットレス

アベ

期日:2011年10月29日
参加者:アベ(CL)、sa山、なお、エッケン、カト


西大宮駅7:05〜鳩ノ巣駅駐車場8:50〜越沢バットレス登攀開始10:00〜登攀終了14:00〜鳩ノ巣バンガロー14:30

 久々の晴れの週末、そのせいか鳩ノ巣駅駐車場は満車状態。 近年クライミン人口が増えているという話もあり、越沢バットレスも満員かと心配したが、我々の他に1パーティのみで貸切り状態なのが嬉しい。 久しぶりに仰ぎ見るバットレスは、他のクライミングゲレンデに比べて荒々しい。 切り立っていて岩が角張っているためか? 緊張感を抑えつつ、右側の一般ルートから取り付く。
 1P目:3級の凹角を直上、支点が少ない。
 2P目:天狗の肩から滑り台下まで。やはり支点が少ない。 全体的に言えることだが、ハーケンががっちり根元まで打ち込んであり、先人者達の 技量の高さを思わせるが、現状錆びていてどれ位の強度があるか不安がある。 やさしいところは支点がほとんど無く、グレードの低いルートもコースを間違えると難しいクライムを強いられる。 こういったところが、混まないゲレンデの理由なのだろう。
 3P目:このルートの核心部である。 つるつるに光っているが、これは岩質のせいで、濡れていると最悪のクライミングになる。今日は完全に乾いていて、小さいスタンスにスメアリングを効かせ、左手のホールドを頼りにレイバック気味の体制で乗り切る。 4級のグレードなのだが、5級が妥当ではないかと思う。 フォローのエッケンさんはカンテを利用し突破してくる。NAOは細かいホールド、スタンスを丁寧に拾いながら突破してくる。
 終了点には下降用の立派なチェーンが用意してあり、安心して懸垂下降ができる。 2回の懸垂で基部に戻る。所要時間 約1時間半、3人パーティーとしてはまずまずのスピードだと思う。

 「休憩取るか?」と聞いたら、「要らない。」というので、そのまま左へ移動。
 次は、越沢バットレスの代表ルート 第二スラブへ取り付く。
 取り付きはいつも濡れていていやなイメージを持っているが、今日はそれも無く、気温が上がってきているので上着を脱いで登攀開始。 バットレスを最後に登ったのは20数年前なので、細かいことは記憶から飛んでいる。 初めてのルートを登っているようで楽しい。 慎重にルートとザイルの流れを考えながら左の立ち木を目指す。1P目終了。
 2P目;15mほど上がるといよいよスラブ登りが始まる。左側から入って右へチョット移動し直上。太陽の加減でルートと支点が反射し良く見えない。 途中のバンドでピッチを切る。下がスッパリ切れ落ちでいて高度感が抜群にある。 NAOは本当に嬉しそうに登ってくる。たいした娘だ。 エッケンさんも小さいお子さん持ちで、少ない練習なはずだが安定したクライミングをしている。
 3P目:左手のフレークから開始する。 細かなホールドとスタンスを拾いながらのクライミングになる。支点は5m置きくらいでグレードは4級なのだが、やっぱり5級あたりが妥当だと感じる。 これまでのバットレス登攀で、今日が一番の天気。 程よく暖かく、風も無く気持ちがいい。終了点に出て景色を見ると、始まったばかりの紅葉の山並みと青い空が美しい。 下を見ると笹ヤン、カトさんが続いてきている。最後のピッチはカトさんがリードしている。入会された年齢と経験年数を考えると、頭の下がる思いがする。 この二人は先週の三つ峠から続くコンビであるが、傍から見ているとオモシロオカシイ。 PM1:30基部に帰着。
 ちょっと時間は早いが、もう一本登れるだけの時間は無いので終了とし、鳩ノ巣バンガローへと足を運ぶ。

越沢バットレス 慎重に登ります
高度感は抜群 オモシロオカシイ名コンビ