三つ峠ロッククライミング

期日:2012年6月2日 〜3

さぶ、カト、笹田、Sa山、藍澤、ハギ、エビ、たかたか、たかひで(記)、ノリ


記録
1日目 御坂道の駐車場にテント設置。屏風岩で上までマルチピッチ→懸垂下降→尾坂道の駐車場にて幕営
2日目 三ツ峠山荘まで行くも、雨のため撤収。三つ峠駅付近の浴場に入り帰宅。


 

ひで


【6/2(土) 1日目】
天気予報は数日前から、土日はどちらかが雨予報。中止or場所変更もありうるとのことであったが、
何とか少なくとも土曜は天気が持ちそうだとのことで決行となった。事前のさぶリーダーの計画指示、
各自の返信等も含めメールが矢のように入り、読むだけで大変であったが皆がノリノリな様子が伝わってきた。
 行きはSa山さんは前泊、笹田車(たかひで、たかたか)は大月駅(7:39)、藍澤車(ハギさん、エビさん)は相模湖駅(7:11)、
 ノリ車(カト、さぶ)は四方津駅(7:03)、で集合しピックアップすることとなった。途中、ハギ、エビ、
 たかたか、たかひでの4人は電車で一緒になりおしゃべりに夢中になっていたら、ハギさん・エビさんが相模湖駅でうっかり下車を忘れ、
 8:30頃に河口湖側から三つ峠登山口の駐車場に入る。
 雨の心配もあり、すぐに駐車場にテントを設営する。ノリさんがごそごそやっているので何かと思ったら
 自立式の大きなタープ?が出てきた。豪勢なオートキャンプ用なので一同驚く。
9:18に駐車場出発、三ツ峠山荘を経て10:23に屏風岩の取り付きにつく。Sa山さんは随分前についてるはずなので、
一人で登ったりしてはいないかと心配?されていたが普通に待っていて頂いた。
途中、子供が一人で登っていたのでなにかと思ったがお母さんを引き離してきてしまったそう。その後もかけるように登っていった。
子供は元気じゃ。登山道はクライマーよりハイカーの多さが目立った。だらだらした車道(未舗装)なので富士山が見えない限り
魅力はすくないようだが、手軽さで来ているのであろうか。
 組分けは、@カト、さぶ、えび、たかたか、たかひで、A笹田、ノリ、B藍澤、ハギ、Sa山で別れる。
カト班は当初予定では、6/2はじっくりリード講習、6/3は上まで上がるとの予定であったが、明日の天候は危ぶまれるので、
本日上まであがってしまうことになった。たかひではジムもふくめてまったくはじめてのリードクライミングなので緊張する。
 カト班は中央フェースの中央カンテを登攀。さぶ−エビペアがルートを切り開き、たかたか−たかひでペアがカトさんの指導の下に
 ついていくという流れとなった。この組み合わせにカトさんがビレイしてくれると思っていたたかたかの動揺は激しく、
 青い顔をするだけでなく、不満を口にしていた。信頼関係0のペアで双方大緊張するが先輩が指導のため決めてくれたことには勿論従わざるを得ない。
 たかひではとにかくビレイだけはきっちりやりとげると気合を入れる。
 
三つ峠山荘から下る途中から屏風岩が。。。
マジであそこ登るんですか。。。と新人は必ず思う。。。
カトさんの初級講習後。
カム類を渡され、なんだかテンションがあがるの巻

笹田−ノリペアは、草溝ルート、オープンサンド、クラック、観音ルートを登攀、いち早くクライムダウン。
藍沢−Sa山−ハギ班は、中央カンテ、20クラック、大根おろしを登攀。
 たかたかーたかひでは、登攀前にダブルロープでのビレイ・セカンドビレイの復習とペアの相手が落ちた時の仮固定からの自己脱出法をカトさんより指導を受ける。
  少なくとも本で読んだり、人がやっているのは見ているのであるが、たかひではなかなか手が動かず、たかたかをさらに恐怖に陥れていた。
 カトさんは、カムを10個ほど持っており、各自2個ほど配っていった。使い方も知らないためどういうルートになるのか不安がつのる。
 ロープはさぶ−エビがシングルロープ、たかたか−たかひでがダブルロープを使う。ダブルロープの場合、
 パートナー同士で同じロープはビレイ器の左右同じ側につけるようなど細やかな指導を受ける。
 中央カンテは、クラックの多いルート。クラックはジムクライミングでは見たことがない形だが、意外に手や足をつっこむとフリクションが効くことがわかる。
 たかひでは2ピッチ目のみリードを行い、後はセカンドだったのでほとんどトップロープでひきあげてもらうような形。
 それでも2ピッチ目のクラックを登りきった後の手がかりの少ないのっこしや最後の厳しい地点は恐怖しながら試行錯誤して登った。
 最後の地点は通常は左に回り込むルートらしいが先行してたら人たちはすべて直登していき回り込んだのはたかひでのみであった。
 下から見ても全く手がかりがわからなかったがどう行っているのか。頭が謎??マークでいっぱいになる。
 エビさんは細くて長い手足をつかい、まるでなんでもないようかのように登っていく。さぶさんも自信がないようなことをこぼしながらも着実にのぼっていく。
 上まで登ったら上に細い道がついており右フェースの天狗の踊り場までいく。ここは直下に「大根おろし」があり、
 リベンジでさぶさんが登っていたがテンションを2度ほどかけてしまったということでやや不本意な結果だったとのこと。
 そのさぶさんを確保していたのがSa山さんだが、確保しながら写真取ったりするのは如何にベテランでもものすごい技だ。
 さすがにハギさんが「ロープちゃんと張って〜」とつっこんでいた。
 15:30頃より懸垂下降で降りる。既にやったことはあるが高度感のある三つ峠は本当に怖い。またまた緊張のしどうしで何とか降りる。

新緑バックにウルトラC級のムーブ後の笹田さんの余裕の笑顔 大根おろしを笑顔で登攀中の北稜癒し系。ハギさん。
次々と懸垂下降。皆の成長を見守るカト代表の笑顔。 下降中。笹田&ノリチームと再会して笑顔のあいざわさん、たかたか

 途中でこぶし大の石をラックしてしまい、違うパーティの人に怒鳴られたりと全く最後までたかひではポンコツな感じであった。速やかに駐車場に下山。
 17:40 駐車場につく。Sa山さんは残念ながら帰宅。ここからさぶリーダーのしきりの下、大宴会のはじまり。まず、
 ごま油と塩コンブで某焼肉屋で人気のやみつきキャベツからはじまり、絶品のタンドリーチキン、めくるめく天麩羅(こしあぶら、アスパラ、舞茸、エビなど)、
 どこまでやるのか手打ち!うどんなど、食担の域をこえたさぶリーダーの手腕にみな呆然としつつ舌鼓を打った。
 また、藍澤さんが立ったまま料理ができるキャンプ用コンロ台を持って来て頂いたため屋外レストランのような状況であった。
 酒は、ビール、白ワイン、赤ワイン、日本酒となんでもあり。またカトさんの高級バーボンや、藍澤さんの本格コーヒーは素晴らしかった
 もう訳がわからないまま宴会は進む。大騒ぎであるが周りに人がいないので気兼ねなくやれる。大体11時くらい、5時間ほどで終わったらしい。
 
一足お先に岐路につくsa山さん。
次は飲みましょうね!
宴会突入。諸先輩方もほろ酔い良い笑顔。
<おまけ>記録係お疲れ様。
みんなの笑顔を収めるたかひでさん。

【6/3(日) 2日目】
今日は、雨予報だったが朝6時30分の時点ではまだ降っていない。朝飯は食担えびさんの超野菜たっぷり塩ラーメン。
あっさりしていておいしかった。エビさんは前に長尾さんから(簡単すぎるから?)ラーメン禁止令がでたらしいが、
笹田さんよりこのラーメンならうまいしタンメンっていっときゃいいんだよ、とのこと。
 8:00、最新の天気予報は雨ではないとのことで、登ろうということになりテント撤収後、登山道をあがる。皆、前夜飲みすぎたので、
 ここで登らなきゃもったいないと思いながらもややテンションが落ち気味である。笹田、藍沢、たかたか、たかひでがやや先行していき、
 三つ峠山荘まで行ったが後続がなかなかこない。しかも雨が強く振り出してきた。恰幅のいい三つ峠山荘の主人中村氏が中に招きいれてくれた上、
 無料のコーヒーまでいれてくれた。「コーヒー450円」「山荘内の休憩は有料です」などと紙がはってあるのだが・・・、
 好意にあまえゆっくりする。ご主人は、当会OBの日だまり山荘萩原さんなども良くご存知らしく、笹田さんと話が盛り上がる。
 後続組がかなりおそいので電話を掛けてみると途中の分岐で勾配の少ない四季山荘ルートで屏風岩までいってしまったとのことである。
 しばし三つ峠山荘で待ち合流、下山開始。
 下ってくると雨はあがりはじめた。また登るか、それじゃたぶんずっと繰り返しだよ、などと冗談を言いつつ撤収。本日どうするか、
 富士吉田にあるクライミングジムピラニアに行くか、温泉直行するかでかなり議論が紛糾したが、結果的にはピラニアにいく道が通行止めだったので、
 三つ峠駅近くの市営グリーンセンターという浴場で入浴、食事し帰宅した。このグリーンセンターは食事が400円台からありやすくてボリュームがあってとても良かった。
 本日は昇れずとも昨日の充実振りで大満足、素晴らしい山行でした。

【感想】
人生はじめてのリードクライミング、怖かったですが新しい感覚でためになりました。怖くて身体が硬くなってしまうのはよくないですが
これからも緊張感を持って精進したいと思います。
 ビレイや確保の技術が身についていないのは練習不足で大変ご心配掛け恐縮です。
さぶリーダー、加藤会長をはじめとして皆々様、大変楽しく過ごさせて頂きまことにありがとうございました。


ノリ


場所は山梨県都留市、河口湖、西桂にまたがり鎮座する三ツ峠・
その山頂部、南面の大岩壁、屏風岩。

当日は南海上にある梅雨前線が北上気味となり、余り良い天気に恵まれなかったが、
曇天の中それぞれがザイルパートナーと共にトレーニングに励んだ。

初日は会の大先輩笹田さんとザイルを組む。

先ず1P目は私のリードで草溝ルート(W級)を登る。
続いて2P目のオープンサンド(X級−)もリードで挑戦する、どうも二手目が上手く決
まらず登りきれない。
4,5回挑戦するも上手くいかない、ここは一旦降りて先輩にムーブの手本をお願いし
バトンタッチ。

笹田先輩はウルトラC級のムーブで抜けていった(さすが)。

フォローで再度挑戦、先輩のムーブを思い出して、エイ!ヤーと一発で抜ける。

ここからはツルベで、3P目は笹田さんのリードで、4P目のクラック(W級+)は私の
リードで挑戦、ちょっと厭らしいクラックであったが何とか登り切り天狗の踊場へ出
て終了。

そして懸垂降下。

一旦登山道まで降り、引続き観音ルート、右(X級)に私のリードで挑戦、そこそこの
難関であったが何とかクリアし登り切る。
ここで、後の人の練習用にトップロープに掛け替えてクライムダウンする。

時間は午後2時を回っていた。

中央カンテへ行った8名を待ちながら、行動食を頬張り今日登った処を再度頭の中で
イメージしてみる。

とそうこうしていると、聞き覚えのある声が聞こえ、頭上を見ると8名が次々に懸垂
で降りて来る、降りて来る。

本日はこれでタイムアウト、下山準備に取り掛かる。


下の駐車場では夕食を兼ね宴会に突入、渇いた喉にビールが美味しい。

また、今日のシェフはCLの高橋嬢、洋風の煮物に天ぷらと手打ちのうどんと次々に美
味しい料理が披露され舌鼓を打った。


翌3日は三ツ峠山荘まで登るも、雨が降り出したためにトレーニングを中止とした。

雨宿りした三ツ峠山荘では会の先輩と山荘の主とが日本登山史の古き良き時代の想い
出話に華が咲き、主の御好意により全員にコーヒーが振舞われた。

今日の無事を山ノ神に感謝m(__)m