甲斐駒ヶ岳

竹宇駒ヶ岳神社~黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳

時期:     2014321日(金)~23日(日)

メンバー:  コバ、ケンタ
工程: 3/21日 曇り時々雪 東京- 登山口- 七丈小屋   3/22日 快晴 七丈小屋 - 山頂 - 七丈小屋     3/23日 七丈小屋-竹宇駒ケ岳神社

 記録

東京を5:30に出発するものの、首都高の事故の影響でのっけから渋滞気味。予定より若干遅れて8:00すぎに尾白渓谷の駐車場に到着。2月の雪の影響で駐車場へ通じる道も不通だったため、先週まで約1ヶ月の間駒ケ岳山頂を踏んだ人はいなかったとのこと。駐車場にもまだ大分雪が残っていました。

駐車場あたりは春の雰囲気
駐車場あたりは春の雰囲気

さっさと準備をして出発。竹宇駒ケ岳神社も雪の中。お参りをして先に進みます。尾白川に掛かる吊橋を渡ったところから本格的に登り始めます。先行者が結構いるようで、踏み跡ははっきりしていて迷うことはありません。しかしこの日は気温がどんどん上がってきて暑い。結構な傾斜の単調な山道で飽きる。暑い。疲れる。結局笹の平の分岐まで2時間も掛かってしまった。笹の平までくれば傾斜も少し落ち着いてくる。

ここから1時間ほどで刃渡り。この頃から風が強くなり、雪が混じるようになる。刃渡りも横風に少し緊張する。ようやく楽しいゾーンに入った感じ。刃渡りの先すぐにあるはずの刀利天狗も雪に埋れて確認出来ず。ハシゴや階段が続くがほぼ雪に埋まっていて準雪壁状態の場所も多い。ピッケルとアイゼンの前爪を効かせて慎重に登って行く。特に五合目小屋跡の先の鎖場は完全に雪に埋まり緊張感のある雪壁になっていて、この日の核心部でした。
七丈まではこんな感じが続き、小屋手前のいやらしいトラバースをこなして小屋に到着。
雪が多いため、テンバは第一小屋の前に設定されてました。水は小屋が提供してくれるのですが、水を入れた10Lのヤカンは17:00位には引っ込んでしまうので注意。
トイレも清潔で居心地の良いテンバです。
晩飯は鳥肉のトマトシチュー。米は炊いてみました。なかなかでした。

22
()快晴
4:00起床 ー 七丈5:30 ー 山頂8:00 ー 七丈11:00
夜の間ずっと強い風の音が響いていましたが、朝起きると満天の星空。絶好の天気です。5:00頃東の空が赤く染まり、足元が明るくなってきた5:30頃行動開始。
 まずは八合目を目指します。第二小屋の手前の雪だまりをよじ登ってスタートです。気持ちの良い樹林帯を経て徐々に傾斜が増てきます。先行者がいるらしくトレースが続く。でも人数は少なそう。樹林が薄くなったあたりで先行者を上部に発見。ソロの男性のよう。

七丈小屋のすぐ上から
七丈小屋のすぐ上から

雪は深く、時々膝下くらいまで踏み抜くことはあっても、トレースのおかげで順調に高度を稼ぐ。

八合目直下
八合目直下
八合目から摩利支天と遠くに北岳
八合目から摩利支天と遠くに北岳
八合先の大岩の基部を巻いていく
八合先の大岩の基部を巻いていく
お馴染みの剣が刺さった岩
お馴染みの剣が刺さった岩

八合からは遠くに鳳凰と北岳が望め、目の前には摩利支天がそびえる。これから登る方向も険しさが増してきます。八合からすぐに大岩があり、この下を巻いて行くところが嫌な感じだけど、これを切り抜けると例の剣が刺さった岩の脇に出る。この辺りで先行者に追いつき、トレースのお礼をしてトップを代わる。昨日の雪でノントレース。まっさらな雪に自分の足跡を刻んで行くのは何とも爽快。雲ひとつない空に白い雪が眩しい。ここからは3人でトップを代わりながら山頂へ。朝の低い気温で締まった雪にアイゼンとピッケルがよく効く。

見上げるとトレースの無い雪壁に霧氷が綺麗
見上げるとトレースの無い雪壁に霧氷が綺麗

10

もうすぐ頂上
もうすぐ頂上

今週一番乗りの駒ケ岳山頂からは目の前には次の目標仙丈と北岳池山吊り尾根が見渡せる。遠くには北アルプスが一望。八ヶ岳もクッキリ。そして富士山がデカイ!

山頂から北岳
山頂から北岳

 久しぶりの充実感。いつも思うけど甲斐駒ケ岳山頂は独立峰の趣があってやっぱり良い。

山頂で単独の人と話し込んだらどうやら新潟の山岳会の人で夏は沢、冬はアイスが中心だそう。新潟の早出川流域が素晴らしいと言ってました。
摩利支に立ち寄ると言っていた新潟さんと別れて、僕らは下山します。雪の下山は何時ものごとく登りの倍のスピードで下って行きます。あまりの天気の良さと快適な登頂に気を良くして調子に乗りすぎていたかもしれません。
八合を過ぎて傾斜が緩んできたあたりからは、シリセード混じりに快調に下っていました。樹林帯に入りトレースをショートカットしようとシリセードを始めました。方向転換しようと前方の木を蹴飛ばした時、グキッとやな音が。左足首捻挫確定。大した傾斜じゃなかったので蹴飛ばしたとき止まって良かったのですが、もう立ち上がれません。とりあえずケンちゃんが持っていたテーピングで固定し、這うようにして七丈まで下りました。
七丈でのんびりして次の日下るのは予定通りとはいえ、ほぼ一日中アイシング
最終日はアイシングの甲斐あって少し痛みも引き、靴も履けたので下山決行。実はこの日小屋の客で靱帯を切った人がいてヘリで運ばれて行きました。
僕はといえば、ケンちゃんから借りたストックに頼りながら、ヨチヨチ下山。それにしても黒戸尾根は長い。5:30に下山開始し、駐車場には15:30。実に10時間かかりました。
翌日念のため整形外科を受診したら左足首内側くるぶし骨折が判明。下れて良かったあと心から思いました。関係の皆様にはご心配をおかけし大変申し訳ありませんでした。

さて、身を持って次のような教訓を得たわけです。

1.シリセード
シリセード自体は下山時よく行われることなのですが、コースを見極めること。先に障害物があるときは基本どおりピッケルで停止する。たかが木とはいえ(僕が蹴飛ばしたのは直径15cmくらいの細い木)体重が乗ったときの衝撃はかなりのものです。

2.救急セット
捻挫(僕は骨折でしたが)は山では比較的起きやすいトラブルです。山小屋などはないのが普通なので、足を固定するテープは必携。今回は僕とケンちゃんで2本あったのが救いでした。また下山を想定した場合は痛み止めもあった方が良いでしょう。今回は僕が持っていたバファリンが気休めになりましたが、ロキソニンとかもっと強いのがあったらより行動が迅速だったでしょう。
捻挫であればボルタレンとかの湿布も有効です。特に夏はアイシングが出来ないので。

3.ストック
今回はケンちゃんのを借りられたけど、使わなくても持ってると安心ですね。杖なんてバカにするのはやめにします。
いうことで少し進化して来年は池山吊り尾根を目指します。みんな付き合ってね!


八ヶ岳 横岳-硫黄縦走

日ノ出岳のルンゼ(だと思われる)急でした。

3/22-23 八ヶ岳 横岳-硫黄縦走

参加者:カト、サブ(記録)

<コースタイム>
3/22 曇り時々雪
新宿7:00-9:08茅野9:35-美濃戸口10:13…14:50行者小屋(幕営)
3/23晴
起床3:30-行者小屋5:30-地蔵の頭6:30-横岳9:50-硫黄岳12:00-12:30-赤岩の頭-赤岳鉱泉-美濃戸山荘14:30-美濃戸登山口15:30

<感想>
全くの私事だが、年度末恒例の駆け込み仕事、消費税増税に加えて、新規プロジェクトを掛け持ちで、仕事がてんてこまいまいの私は、
12月頭のキックボクシングの試合を終えてから運動不足がたたり、なんと、6キロも太ってしまった。

春合宿までに、なんとか体重と、体力を戻すべく、カトさんが出していた山行にのっかることとした。

1日目は茅野でカトさんと合流。天気はいまいち。茅野で、友人二人とバッタリ。
彼女らは、行者小屋どまり、赤岳主稜と石尊稜を行くという。実は、去年の春合宿で北穂の東稜でもバッタリあったのだ。山は広くて、狭い。

この日は、美濃戸から行者まで。カトさんの軽快な足取りに運動不足の私は、なんとかついていく。
途中凍結箇所があったので、私は迷わずアイゼンを付けるが、カトさんは美濃戸山荘までノーアイゼン。
私の希望で、景色のよい北沢経由で行く。

行者小屋には15:00前に到着。よき場所にテントを張り、さっそく宴会。カトさんの豚シャブは絶品。19時頃、カトさんは就寝。
私は、南沢でアイスを楽しんでから、小屋入りすると言っていた件の友人を訪ねる。
18時過ぎに小屋に到着したようで、1時間ほど談笑。テントに戻り20時頃就寝。

3/24 5:30出発予定だったが、二人とも身支度早く、明るくなるまで小屋で暖をとりながらアイゼンなどつける。
予定時刻に出発。
地蔵尾根を上がる。天気はすごぶるよい。周囲の景色に顔がにやける。
途中、1個目のはしご付近で男性が一人降りてきた。
なんでも、先行パーティーが、2個目のはしごの先にトレースがなく、危ないので、引き換えると聞いて、彼も降りてきたとのことだ。

カトさんが、私たちはとりあえずこのまま行くこと、また、地蔵までのルートを詳細に彼に伝えたら
どうやら、勇気を得たようで、最初はついていくといいつつ、そのうち、先にどんどん行ってしまった(笑

しばらくすると、彼の言っていた、先行3人組がやはり降りてくる。これから先は怖くていけないから戻るとのことだった。
彼らを見送り、私たちは先にすすむ。

しかし、12月末に来た時よりずいぶん雪が増えて、ほぼはしごが埋まっている。
地蔵の頭までも結構厳しかった。。。いや、正直に言おう。久しぶりの山なので、相当、怖かったです。はい。

地蔵の頭への最後の急登 (後続者)
地蔵の頭への最後の急登
(後続者)

やっと地蔵の頭に出る。

右を見ると、赤岳がキレイに見える。
横岳に向かう人はいなさそうだ。トレースもうっすら。あるかないかの感じ。今日入っている人はいないようだ。

最初はなだらかな雪稜。天国のようにキレイだ。振り向くと赤岳の後ろに富士山が。来週行くかもしれない県界尾根の切り立った姿にビビりながら北に目を向ける
まず、二十三夜峰。。。確か、右に巻く。途中鎖だと思われる金具があるので、夏道通しなんだろう。カトさんが先を行くが、このトラバースも中々、慎重さをもとめ
られる。私は加藤さんが切ってくれたステップを使ってなんとかついてゆく。
私は今回、ここが一番怖かった。

そのあとは日ノ岳のルンゼを行く。トレースはない、右にトラバースでルンゼを横切り、そこから直上する。
ここで、硫黄方面からの単独の男性と行き違う。彼のトレースにしばし助けられほっとするが
ここは、雪の状態が悪いとルンゼなので、雪崩が怖いとのこと。
今回は雪がしまっていてアイゼンもピッケルもよく効く。

 

日ノ出岳のルンゼ(だと思われる)急でした。
日ノ出岳のルンゼ(だと思われる)急でした

この上で後続の男性に先に道をゆずる。

鉾岳はたぶん左に巻いて稜線に出た(と思う)石尊峰は気が付かないうちに通り過ぎた模様(石尊稜を見下ろしたかった。。。)
やがて杣添尾根との分岐、三又峰の道標が出てくる。

あとは広い稜線で奥ノ院(横岳の主峰)まで進む。横岳山頂で他のパーティーに写真をとってもらう。
いやはや、360度パノラマ。。。すばらしい天気だ。

横岳山頂。素晴らしい青空!
横岳山頂。素晴らしい青空!

これでほっとした私は、横岳からの下りがあまりにもナイフリッジでビビる。
リッジをこわごわ行くと、今度は、はしごだ。

カリカリに凍っており、手がかりがなさそうだ。左側にプラプラと番線が出ているので、これを手がかりに降りるのか~と
おもっていたら、カトさんが、はじめてここで、ロープを出そうという。
(どうやら、番線があるのに気が付かなかったよう)

ええ?ここで?と思ったが、確かに落ちたら命がなさそうだ。
ロープ出すなら、とさっそく先におろさせてもらう。
ここで何パーティーがとカチ合いしばし待機。

はしごを降りて、しばらくいったところで、今度はカトさんをビレイする。
ここでロープはしまい、あとは硫黄まで、天国のような縦走だ。

広い雪原を硫黄岳までいく。 でも、ホワイトアウトしたら怖い場所ですね。。
広い雪原を硫黄岳までいく。
でも、ホワイトアウトしたら怖い場所ですね。。

何度も景色を振り返り、写真をとったり、こんなにゆっくり山を楽しむのはどのくらいぶりだろうかって感じ。

広い雪原を悠々と進む。硫黄の烈風の洗礼をうけるのを少し楽しみにしていたが
なんと、無風快晴。そよ風もないくらいだ。
ちょっと、残念だが、せっかくなので楽しもう。

青い空に白い雪のコントラストがまぶしい。やがて、ケルンが山頂へ導くようにつまれてるのが見えてくる。

頂上までトラバース気味のケルンを後目に途中から爆裂火口に向かって直登していく。

はじめてみる爆裂火口は、自然のすさまじさを目の当たりにさせた。

爆裂火口。すさまじい~。
爆裂火口。すさまじい~。

その後、山頂へ。

登山客が全員笑顔でご機嫌だ。そりゃそうだろう。スケスケのファイントラック一枚になっているおにいちゃんもいた。

写真をとって、握手。しばし山頂で休む。こんなに硫黄山頂でゆっくりできるのもめずらしいらしい。

自然と笑顔になってしまう風景。
自然と笑顔になってしまう風景。
硫黄岳山頂。横も硫黄も私は初めてでした!ご満悦。
硫黄岳山頂。横も硫黄も私は初めてでした!ご満悦。

カトさんとは、ここでお別れ。私は、次の日仕事が入ってしまっているので、このまま美濃戸まで下山。

カトさんは、もう一日、本沢温泉経由で渋の湯に抜ける予定だ。

別れを惜しむ。なんだか、すごくさみしい。。。一緒に行きたいが、仕事なので仕方ない。

私は赤岳鉱泉まで降りる。途中、雪崩危険個所があるようだが、雪の状態がよいが、さっさと樹林帯まで降りる。
赤岳鉱泉で一休みしてから、一気に美濃戸の登山口まで降りる。
途中で、カモシカがいた。もふもふだった。

15時30分、バス停につく。
16時30分のバスでゆっくりお風呂に入ってから、帰ろうと、山荘のお兄さんにお風呂の券を買った時に衝撃の事実をしる。
下の道に路上駐車が多く、バスが通れないから、なんと!ここから歩いて20分のバス停まで歩いてくれと。
余裕をみて16時には出た方がいいと聞き急いで風呂に入り、髪の毛も乾かさずでてくると、最終バスなので
乗り遅れると申し訳ないと、アルピコバスが、送迎のバンを出してくれるとのこと。
よかった。。。生ビールを一杯急いであおるだけの時間をもらい、なんとか帰路につくことができた。

晴天の中、ヤツの美しさを存分に楽しむ事ができた。
上げ膳据え膳にもしてもらい、カトリーダーには本当に感謝です。

また、よろしくお願いします!!

(カトの感想)
雪山はいつも同じ顔ではない。だから今度はどんな顔をして迎えてくれるのかが楽しみでわくわくする。横岳縦走は何回か経験してきたが地蔵の頭から硫黄岳に向かうルートは初めて。地蔵ノ頭へのルートは二つ目の梯子から右の岩を巻いてからナイフエッジに出るのだが雪がしっかりついていて雪稜上からナイフエッジまでの急斜面を直登する。クラスト気味の斜面はアイゼン、ピックがきいて気持ちよい。

横岳方面へは本日は誰も入ってない。微かにトレースが見える。このルートはいくつかのピークを東面、西面を巻くのだが、いつもは巻くルートが厳しいが今回は雪のお陰でザイルを出すほどでもなく楽しい縦走となった。ただし、横岳を直下の梯子だけは下りのためにザイルを出した。お互いの姿が見えず、声も通らない場所でのスタカットのよい練習になった。ザイルの動きで対応する本番でのザイルワークを感じ取れた。

硫黄岳は何度も経験しているが無風状態は初めて。さぶさんには硫黄岳の強風を体験してもらえないのが残念。

本沢温泉に下り、露天風呂に入る。男性3人、女性2人が入っている。後から女性2人が入ってくる。女性は水着を着ていて準備がよい。暖かな陽気とはいえ約40度のお風呂から出るときは寒くて勇気がいる。

2日目は7:00本沢温泉を出発。上りの調子が出ない。夏沢峠まで1時間30分、箕冠山まで1時間もかかってしまう。根石岳の裾野の広々とした雪面を見て気合が入る。根石岳から天狗を見ると素晴らしい雪稜で誰もいない。雪稜を独り占めして黙々と登る。東天狗もそよ風で頂上でゆっくりする。下山は中山峠経由黒百合平、渋ノ湯に下りる。渋ノ湯でゆっくり温泉につかり山行を振り返る。

北稜に入って初めての本格的雪山がこの硫黄-横岳縦走だった。このときのメンバー6人で残っているのは笹田さん、ハギさんと私の3人。このルートは思い出深い。何度来ても飽きないがこれからはそう来られないだろう。よい天気と良きパートナー(さぶさんには老人相手で申し訳ないと思うが)のお陰で有終の美を飾れたと思う。

 

 

 

八ヶ岳東面、赤岳東稜

八ヶ岳東面、赤岳東稜

時期:2014年3月1日(土)~2日(日)
参加者:笹田、アベ、カト(L、記)
行程:
(1日目、3/1(土))小雪のち曇
新宿7:00(あずさ)8:54 小淵沢(タクシー)清里スキー場(県界尾根登山口)10:00…東稜取付点13:20…15:50幕営地(幕営)

(2日目、3/2(日))雪のち曇
幕営地6:30…第一岸峰7:00…第二岸峰10:10…竜頭峰12:20…キレット分岐13:30行者小屋14:10…美濃戸口16:30(バス)茅野17:28-19:30頃新宿

記録:
(総括)
県界尾根から赤岳へのルートを予定したが、不注意で先行パーティー(P)の踏み跡を追いかけて東稜に上がってしまった(先行Pに追いついて初めて知る)。登山口から20分で最初の県界尾根指導標、次の20分で同指導標、次の10分でまた指導標、20分で右方向の最後の指導標。途中で1本立てたので登山口から約1時間10分ほどの最後の指導標から右上して尾根に取付き小天狗に上がるのが正解だったようだ。小天狗方向は踏み跡がなく、かつ先行Pは県界尾根に向かうものとの先入観念があり、ついつい楽なトレースを追いかけたのが失敗だった。

大門沢をかなり上がり左尾根に取付いたので明らかに間違いに気付いたがここまで来て引き返すことはできないので流れにまかせた。なにせ大ベテランが二人いるのでどうにかなるだろう、と安易な気持ち。

目的から外れた山行だったが、結果的には赤岳東稜は全体に素晴らしいルートであった。雪稜と岩・雪・氷のミックス岩稜帯は雪山登攀を十分満足させてくれた。

笹田さん、アベさんにはルート間違いのため予備知識のない初見ルートを大変な困難とご迷惑をお掛けした。東稜の素晴らしさで勘弁してもらいたい。お二人にすべてリードしてもらい楽しく登攀できたことに感謝したい。

140302赤岳東稜ルート図2

140302赤岳東稜トポ
(1日目)
清里スキー場の上の駐車場でタクシーを下りる。県界尾根登山口は上の駐車場より少し下のロータリーから入る10:10。先行Pの踏み跡を辿る。ラッセルは大変だったと思う。大門沢を緩やかに登る。10:30ころ最初の指導標、11:20ころ右方向に向いた県界尾根指導標。小天狗まで1時間と書いてあったので1時間30分見れば着くだろう、また、真っすぐなルートで県界尾根に取付くルートもあるのだろうなど、と話しながら先行Pを追う。

しかし、沢を詰めていくほどに県界尾根は遠くなり不安になりながらも後には引けない気分になる。二股らしいところの上部を左に折れて左尾根に取付いたときは明らかに先行Pは県界尾根と違う。登った尾根は雪が深くワカンを履く。標高2300mほどの狭い平らなところで休憩している先行Pに追いつく。先行Pはここで幕営し東稜を登攀すると言う。

そうかこの尾根は東稜なのかと知る。何という馬鹿さ加減か。我々は時間が早かったのでラッセルしてもう少し上に上がる。右方向にトラバースしている微かなトレースを辿る。急斜面の尾根に取付き、比較的傾斜が緩い場所、ほぼ2350mを本日の幕営地とする15:50。斜面を2m弱削り整地する。

テントは男3人でザックを入れると狭い。それでも調理場を僅かに確保できる。晩飯はアベさんの野菜、鶏肉一杯、餅入りのクリームシチューをいただく。4人分くらいあったが美味しいのでお代わりしたほど。酒はほどほどにして20:00就寝。重い雪がテントをたたく。

(2日目)
4時前起床。雪が大分降った。朝食は笹田さんのミネステローネとバゲット。この朝食の量も多かったが皆で完食する。アベさんのスマホで天気予報を確認。雪は朝方までで次第に回復するとの予報を確認して6:30出発。

第一岸峰
第一岩峰

第一岸峰を目指して標高差ほぼ100mの急斜面をコンテで登る。カト-アベ―笹田の順。

ラッセルは新雪で膝を入れても足が潜る。第一岸峰手前の斜面で手こずりアベさんに代わってもらい、そのまま第一岸峰をスタカットで行く。岩場を超えると尾根に続く斜面の深い雪をアベさん先頭でラッセルする。尾根に出ると見た目は素晴らしいナイフエッジ。踏み跡のないナイフエッジは歩いたことがないので怖さが先に立ちアベさんに先に行ってもらう。稜線歩きは2時間ほどであったか。

第二岸峰を構成する尾根末端はまるで潜水艦を前から見たような形。右は北面で県界尾根方向、左は南面で真教寺尾根方面。笹田さんのアドバイスで灌木が多い左斜面を

第二岸壁
第二岸峰

行く。初見の難しさだがこの選択は大正解。アベさんリードで急斜面をトラバースし第二岸峰に取付く。4Pほどをアベさん、笹田さんがリードを交替して登る。中間のミックスは氷の壁でダブルアックスとアイゼン前爪が決まり気持ちよく登る。尾根に上がりコンテで行く。ナイフエッジの雪稜、露出した岩を超えると竜頭峰。風雪強し。赤岳方面に岩場を下りてトラバース気味に斜面を下ると文三郎一般ルートに出る。行者小屋まで一気に下る。

 

 

 

竜頭峰
竜頭峰

行者小屋で荷を整理して南沢経由で美濃戸口に向かう14:10。美濃戸口最終バスは16:30なので急ぐ。途中で靴紐の締めすぎで足先が痛くなりアイゼンをとらせてもらう。美濃戸に15:35、通常は50分で美濃戸口に行けるのでバスには間に合うが急ぐ。美濃戸口16:15。茅野駅17:28のあずさに乗る。いつものご褒美に白ワインを味わいながら3人で山行を振り返る。

 

 

 

笹田感想記
東面の三尾根の天狗、真教寺を登つて残す県界尾根を今回はトレースするのが私の目的であった。

山梨県は先日来の積雪で骨折りのラッセルが予想されたが、想いの外に少ないので行ってみないと分からないものだ。

大門沢から大天狗に直接辿れると思っていたので間違って登っている意識は無かったが、先行パーティーに追いついて現在地が赤岳東稜と教えられて驚いた。

右にトラバースすれば県界尾根には達するが、ガスの中で遥かに遠く見えたので相談の結果東稜をこのまま登ることになった。

こんな所にルートがあるとは全員知らなかったが、下山後調べてみると雪稜登攀の人気のルートであった。

トレースも、ルートの知識も無いので新しいルートを拓く歓びを久し振りに味わった。

良き仲間に感謝。

白毛門

白毛門
期日:2014年2月22日(土)~23日(日)
メンバー:ミナト(L)アトム・スガ・ケンタ・コバ・サイトー・いしつかみ(記)
行程:
2/22・・水上駅8:51集合・・バス8:57・・土合バス停・・白毛門登山口9:40→松ノ木沢の頭手前平担地(幕営)3:20

2/23・・起床4:00~テント(出発)7:00→白毛門8:45→テント地9:15→ テント回収10:00→白毛門登山口11:25・・土合バス停・・バス12:17・・水上駅12:52出発

記録:
2/22 曇り時々小雪や晴れ
土合バス停留場をおりると、そこは雪国だった・・。(当たり前)一週間前に大雪に見舞われたので物凄い積雪を想像。しかし、思ったより大雪ではなさそうなので一安心。小雪がちらつくなか、小屋の軒下で準備を整える。登山靴に直接わかんを装着し準備万端。白毛門ラッセツ隊、いざ出発。
先頭からコバ、いしつかみ、サイトー、ケンタ、アトム、スガ、ミナト?だったか??・・順番に関しては記憶が定でなく、途中何度も変化。そして、なにより前を歩く人の足元しかみれてない、余裕のない歩きっぷり。そんな訳で前後以外はあまり覚えていない。何度も記録を担当しているはずなのに、情けない。今年はこの曖昧な記憶を克服したい。

IMG3309さて、話しは戻り・・出だし付近のラッセルの深さは膝下ぐらい。登山口付近では他のパーティーを確認しなかったが、場所によってうっすらトレースがついている。それでもここは豪雪地帯。先頭を行く隊員は、気力、体力、全て出し切らないと進めない。しかし、楽しそうにコバさんは進んで行く。一歩一歩、足元を固めながら進む。重い雪も場所によってはサラサラで、なかなか足元が決まらない箇所もあるが、ルンルンに進んで行くのであった。

一時間ほど歩いて最初の休憩。汗をかかないように登るのが冬の掟なのだが、たっぷりと汗かきまくり。ニット帽もインナーも全て外し薄着に。毎度このような事態になるのだが、準備段階で薄着になる根性がない。体質的なこともあると思うが、サイトーさんは最初からヤッケの下は下着一枚。たまにチラッとみるとチャックがオープンに。暑さ調節だ。それにニット帽はかぶらずヤッケの帽子で調節。なるほど・・。サイトーさんからは色々教わった。言葉だけじゃなく無言で(こちらが勝手に解釈)伝わることもある。

薄着になった後は快調。初めてのラッセルも経験。ピッケルで雪を掻き分け、膝で雪を固める。そして足を踏み込んで行く。その繰り返し。息が上がり、同時にテンションも上がっていく。(何これ?楽しいー!やばい、最高―!!)

興奮したのもつかの間、物凄い体力を消耗する。踏ん張りどころだが、ラッセルマシン化した兵だらけ。ついつい甘えが発生してしまう。ほんのわずかで交代した。今日、この日はコバさん、ケンちゃん、アトムさん、そしてサイトーさんが大活躍だった。

2/23 晴れ時々曇り
翌朝4時起床。さあ、いよいよ白毛門頂上を目指す時が来た。
昨夜、降っていた雪もそんなに大袈裟なものでもなく、かえって綺麗な白銀の世界を造っていた。状況次第でピーク断念かもしれない。タイムリミット12時。スガさんの調子が悪くテントに留まることになる。
そんな条件つきで6名のラッセル隊は出発。

今日もトップバッターはコバさん。大変なんだろうけど楽しそうに、楽しそうに登る。少年のような、はしゃぎっぷり。これって大事なことで後を歩く私までもが楽しさが伝染してくる。辛いのに楽しい。面白い現象だ。コバさんの後を歩くとマルコのように、何千里でも歩けそうだ。

次にケンちゃん。やはり持久戦チャンピオンとでもいうのか、息も切らさず進んで行く。足が長い?否、身長があるからだろうか、歩き幅が他の誰よりも長い。文句一つ言わない姿勢に脱帽。細身の身体だけど体力十分、スピードもある。ケンちゃんだけにはお姉さん風を吹かせたい。息が上がるが聞こえないよう堪えた。辛さアピールも控えた。必死の努力、気付いていたのだろうか・・。

さて、アトムさん。全身筋肉で鍛え上げられた体はまさにラッセルマシーン。身を持って私たちを危険から救ってくれた。それは二度もクレパス風(雪の下が空洞)に填まった。しかし全身の筋肉をフル回転させ、登り返す。あの技はまさに、アトムさんのオリジナル、日ごろからのトレーニングの賜モノ。立派だった。あの空洞は今でもはっきり目に焼きついている。怖い、切り立った尾根よりも怖い。まるで落とし穴みたいで予測不能。山ってすごい・・。

IMGP1329そして、この白毛門ラッセル山行ラッセル部門に輝くのは、なんと言ってもサイトーさんだ。同期だが数多くの雪山を経験している先輩だ。

一人真白な銀世界の急勾配を漂々と進むその姿は美しかった・・・。その姿は美しくて足が止まる程だ。感動を覚える。人ってこんなに美しいものなのか。山と一体化している。今、こうやって想い返すだけで心が静止する。幸せだ・・。

わかんを外している間にかなり先に進んでいった。魅了されながら後を追う。思ったより急勾配。積雪も膝上まである。ものすごい運動量なのだろうけど、真っ直ぐに伸びた姿勢、変わらない表情。あ、まさしく山男なのだ・・。

隊長のミナトさん。今回はほとんど、ラッセルすることがなかった。しかし、頂上付近での鎖場では、先頭をきり導いてくれた。それにアトムさんに続いて私も、空洞に片足をとられた。その時は引き上げてくれ助かった。それに頂上付近以外はずっと列の最後にいてくれた。何て言えばいいのか、底知れぬ安心感がある。決して見放さない、裏切らないブレナイ安心感。終始変わらずの安心感を与え続けてくれた。それに大事な寝床、幕営地での整地作り。スコップがとても似合っていて、早くて綺麗。まさに職人技、完璧だ。あっという間に平に仕上げた。松の木沢の頭手前のわずかなスペースを快適な寝床にしてくれた。

IMGP1335出発から1時間45分で頂上到着。頭の部分がちょこんと出た標識以外、何もない頂上。ふみ後一つない雪の上。「やったー!」記念写真を撮る。

見上げると谷川岳が姿をみせる。頂上付近にガスが、かかっているがはっきりと眺めることが出来た。風もなく爽快だ。

テントまではふかふかの雪を一気に下った。やわらかい雪を駆け下りるのは快感すら覚える。登り綺麗に描かれたトレースは、ぐちゃぐちゃに変わる。白毛門を独占。童心にかえる。贅沢な大人の雪遊び・・。

そんな勢いで駆け下りたので、30程度で到着。あっという間だった。

幕営地から登山口までの下りは1時間30分程度。しかし以外に大変だった。
ふみ後が変形していて歩きづらくなっていた。天気もよく気温も上がってきて、下りなのに汗が滲む。わかんは外れる。だけども、はじけながら下って行く。

それでも、みんな、予定通り無事下山。12時のバスに乗車し白毛門を後にした。

IMGP1338最後に、テントの中で笑い転げた時間なしでは語れない、山行だった。

とりわけガタイのいいメンバーが4.5テントに終結。足をたたんだり伸ばしたり、時には、つりながらも、尽きない時間。辺りには静けさの他何もない。だから遠慮なくドンチャン騒ぎ。気付けば10時を回っていた。笑いセラピーとかがあるが、負けてない気がする。翌朝もテント内は笑い転げた。いったい何の話をしていたのか。気になるところだが、またしても記憶が曖昧。楽しかったことだけはしっかり覚えている。

白毛門ラッセル山行。楽しかった。天候にも恵まれ・・、天気じゃなくても、きっと楽しかった。くどいが、とにかく楽しかった。さらに楽しい山行は進化していく。

みなさま、ありがとうございました!

赤岳

赤岳(八ヶ岳)

・時期:2014.1.25(土)~2014.1.26(日)
・メンバー:みどり(L)、グッチー、カト(記)
・行程:
(1日目:1/25晴)
新宿駅7:00(スーパーあずさ) 9:08 茅野(バス)9:35→10:13美濃戸口10:35~11:30美濃戸~(北沢)~13:00赤岳鉱泉13:40~14:00中山展望台14:30~14:50行者小屋<幕営>

(2日目:1/26晴)
行者小屋8:10~(地蔵尾根)~10:30展望荘11:20~12:10赤岳~(文三郎尾根)~13:00行者小屋13:40~14:00鉱泉小屋14:10~15:00美濃戸~15:50美濃戸口16:35→茅野→帰京

・記録:
今年最初の集会後の飲み会の席でみどりさんが赤岳はまだ行ってないと言うので25‐26の日程を決める。グッチーさんも参加してくれて心強い。私は冬の赤岳は久しぶりで2012年1月以来。
(1日目1/25)晴、夜雪
天気は良く暖かだ。天気予報は今日の夜から明日の朝にかけて雪、明日午前中は曇で午後から寒気が南下して冬型気圧配置になるとのこと。
10:35美濃戸口スタート。1時間弱で美濃戸。堰堤でアイゼンを履く。橋がいくつあるか数えながら行く。沢の本流にかかる橋は8個、支沢に架かる橋を入れると10個。
13:00赤鉱泉小屋。時間に余裕があるので山中展望台を覗く。15時前に行者小屋着。

中山展望台で阿弥陀を覘
中山展望台

テントの数は多くない。水場は文三郎方面の水場で豊富に出ている。16:00テントに入り乾杯。私は荷が軽いのでビール3本を持参。みどりさんの体調が良くないようだ。横になってもらう。グッチーさんと私はみどりさんにお構いなく持参のウイスキーを飲む。17:00頃夕食。グッチーさんのキムチ鍋だがみどりさんは一口も食べない。体調が心配。
19:30頃寝る。雪が降ってくる。21:00、0:00ころの2度起きる。グッチーさんはその後起きてテントの雪を払う。結構な雪だ。

(2日目1/26)朝雪、後曇り、後雪、後晴
5:00起床。みどりさんの雑炊を食す。みどりさんは少し腹に入れる。体調は悪くはないようだ。雪とガスで天気は悪い。周りのテントは撤収している。7:00頃阿弥陀に1パーティー出た。グッチーさんが周りの様子を聞いてきてくれて赤岳には1パーティー出たが途中から踏み跡がなく戻ったとのこと。7:00出発予定にしていたが、様子を見ることにした。
8:00頃雪がやんだので地蔵尾根に向かって出発する。先行隊がいてトレースはしっかりついている。私は30分ほど歩いたところでキジを放つ。冬の地蔵は何故かマーキングの癖がついている。昨年末冬合宿で地蔵尾根最初の階段上でもようしたこともリタイア原因のひとつ。一昨年1月も同じ場所で人目もはばからずマーキング。すっきりして先に行ってもらった二人を追うがなかなか追いつかない。ガイド山行らしい男女二人組を追い越し、最初の急階段の上で捉える。ここからストックをピッケルに帰る。上に登ると新雪で歩きにくい場所がところどころある。岩稜帯前の梯子までの斜面のトラバースで大人数と出くわして待機。雪が悪くズボッと入る。鉄梯子は雪に埋まってピッケルを持っていない手も使って登る。上に出ると8人くらいのパーティー、ここが限界で引き返すと言う。時間的には遅くなくここからが面白いのに引き返すとは勿体ない。何処かで聞いたようなセリフを思わずつぶやく。岩稜帯で風が少しあり、トレースは微かだ。それでも標識があるのでルートは分かりやすい。
核心のナイフエッジに出る。私は2度の耳の手術で三半規管を触っているので普段からバランスが悪く、こんなところでは2点歩行に自信がなく膝や両手を使ってできるだけ3点確保する。他から見ればみっともなく見えるだろうがお構いなしだ。みどりさんはすいすいと後をついてくる。ここで10:00頃か。
10:30ころ展望荘。アイゼンを脱いでお汁粉を食う。餅が入っていて有り難い。
11:20赤岳に向かう。ガスが出て展望は利かないが時々強い風が吹く程度、暖かい日でコンディションは良い。12:10ころ赤岳P。

赤岳P
赤岳P

写真撮影をして早々に文三郎尾根に向かう。下山途中で大部隊と出くわす。時間をロスする。キレット小屋、文三郎尾根分岐標識からは風が強い。ゴーグルが凍って前が見えない。
下山路を快調に下る。途中の石柱標識を過ぎたあたりのクランク状の沢に突き出た平らな場所で2/8-9に予定している赤岳主稜取付点をガスの中から確認。
13:00ころ行者小屋に着く。残っているテントは1張りだけ。テント撤収してみどりさんの希望で北沢を下山することにして鉱泉小屋に向かう。鉱泉小屋14:00頃。雪が激しくなる。美濃戸口から茅野に向かうバスの最終は16:35。急いで下山するが、堰堤前でみどりさんが嘔吐しているとグッチーさんが言うので荷分けをすることにする。みどりさん、出すものを出したら気分が良くなったらしく足取りが軽く、歩きが早い。美濃戸まで休憩なし。アイゼンを外して美濃戸口に向かう。15:50美濃戸口に着き16:35のバスに乗る。バスでは買ったビールをゆっくり堪能して飲む。
17:20のあずさに乗る。電車ではいつもの白ワインを楽しむ。無事の下山、お疲れさまの自分へのささやかなご褒美だ。

久しぶりの赤岳で雪山を十分楽しめた。よい山行だった。。みどりL、グッチーさんに感謝。