アマチュア無線機 Standard C501 |
携帯電話の普及でパーティー間の連絡などに使われることは少なくなってきたが電波の到達の範囲や出力等の関係で非常時には非常に役に立つので冬山では是非持っていくべきである。
無線機で使用するのはだいたいアマチュア無線の144MHzか430MHzのバンドで出力は0.5から数Wが多い。変調がデジタルでないので電波が弱くなっても昔のアナログ携帯と同じようにそれなりに聞き取ることができる、関係機関が傍受していることが多い。乾電池が利用できるなどの点がメリットではないだろうか。携帯電話は出力1W弱(あたしのはそうである)、周波数は800MHz(ジティホンやPHSはさらに高い)
昔は何キロもあるようなCB無線機を持って行ったがこいつは周波数帯27MHz、出力500mWと重い割には使えない代物で装備割り当てにこれがくるとうんざりしたものであった。今でも時々持っているのを見かけるが、これならケータイをもっていった方が役立つと思う。
アマチュア無線機を扱うにはアマチュア無線技師の資格が必要。非常時には資格なしの運用が認められているが、普段から機械や通話に馴れるためには資格を取って使いなれておくのが良い。いざという時には戸惑ってうまく通信できない事態も少なくないのではないだろうか。最近のトランシーバはボタンだらけでたぶん人のを借りていっただけでは使い方がわからないのではないかと思う。免許を取っただけでは使い方が絶対にわからないので使い慣れておく必要がある。
また、アマ無線機は一寸した改造でいろいろな電波が聞けるので面白いこともたしかである(守秘義務を忘れずに)。
最近は試験も大変易しくなったんで是非この機会に取得することをおすすめする。4級の資格があれば十分(山にもっていくようなハンディトランシーバーは4級の資格があれば扱える)。これは電波法の簡単な条文と、中学生程度の理科(電気関係)の回答を丸暗記するだけで合格できる。3級以上でも電気通信術がちょっと面倒なだけで解答はほぼ過去問の暗記ですむ。できればモールス信号を覚えて上級資格を取っておくとハクがつく。(と言ってもあたしは3級。そろそろ1級でも取りたいもんだ)