ラジオ・天気図ついでにテレビ


ラジオ
 ラジオは短波が聞ける物がよい。高層気象などは短波でしかやらないし気象通報などもやっているのと谷間などで中波が入りにくいところでも短波帯なら入りやすい(ような気がする)。小型の物で充分であるが感度はよくないと谷間などでは使い物にならないので、ケチらないこと。FMが聞ける物は沈殿の時に良い。
 さらにアンテナがついていた方がよい。イアフォンがアンテナを兼ねるようになっていると感度がよくなる。ロッドアンテナもそれなりに効くと思うがこいつに導線を巻き付けて長くするといっそうよく聞こえるようである。湯俣の晴嵐荘では高そうなラジオが全然聞こえず、ラジオ付きウォークマン(これはヘッドフォンがアンテナを兼ねていた)の方がよく聞こえたことがある。
 特に登山用と称して売っているものは耐ショック、耐水性、感度などいろいろと考えられているようであるが高価であるし、その分ごついので小さいものの方が便利なような気がする
 あなたは「歌うヘッドライト」派?それとも「走れ歌謡曲」派?

天気図
 天気図は、通常の1号、2号(B4サイズのふつうの紙。1号は風向気圧などの記入欄つき、2号はなし)よりも「ラジオ用小型天気図帳」が小さくて厚手の用紙で製本されているので、コシがあって使いやすい。
 高層天気図用紙はきちんと勉強してそれなりに読めれば大変有効であるが、とりあえず地上天気図だけで何とかなっている(と思う)ので山上でとったことはない。
 通常の天気図用紙だと天気図をとるときにコッヘルのふたやまな板、ウレタンマットなどの世話になることが多いと思うが「ラジオ用小型天気図」はふつうに膝の上やメンツの上でとれるのでよろしい。ただ、これには記入欄がついていないので、記入欄がなくても直接図上にプロットして天気図が取れるようにしておくことが必要である。
 また、ラジオ局の周波数、簡単な気象の解説、高層天気図用紙も付いている冊子になっているので何枚も持つ必要がなく、データの蓄積が容易にでき、あとから復習するのに非常に役立つのでこの「ラジオ用小型天気図帳」を強くおすすめする。 

 山に入る何日か前から新聞等で天気図を見ておき、気象の変化を把握しておくことも重要である。高層図は”あの”某党機関紙でのみ毎日見られるが、買うのは個人的に非常に悔しいので必要なときは図書館に行って他の部分は精神的によくないので読まないようにして高層図とその解説だけを読むようにしている。
 当然であるが天気図がさっぱりわからない人は持っていても役に立たないので、書き方、読みかたは怠りなく学習するように。

液晶TV
 まさか36インチの大型テレビを発電機とともに持ち上げることはないと思うが、こいつを手に入れた時は、天気図をとらなくていいぞ、山できれいなお姉ちゃんの絵が見られるぞ、沈殿にはもってこいだぞと期待したものだった。
 TV放送はVHF,UHFの電波を使うから、その特性上なかなか受信状態のよいところがなく使用場所が限られてしまうのが難点である。あとはバックライトを使うせいでやたらと電池を食う。スペア電池を大量にもっていかないとならない。画面が小さい液晶なので大人数で見るのは場所的に制約がでてくるし、凝視するせいで非常に疲れる。と、労多くしてあまり役に立たないことが多いような気がする。
 でも何年か前に冬の劔で見た紅白は非常に感動したものであった。
 
(H13.8.3改製)