奥秩父 金峰山・瑞牆山
村瀬 みゆき
期 日 |
1996年11月3日〜4日 |
パーティ |
大久保純 中村 優 佐々木 村瀬みゆき |
「5人でバスと同じ値段で行くよ。」と、韮崎駅前のバス停に甲斐タクシーの運ちゃんが誘いに来た。「今日は100%雨は降らないよ。」「ホラ、今が一番紅葉のいい時だ。」「オレはこの道30年のベテランだからね。(対向のタクシーが)みんな向こうからあいさつするよ。」等々、運ちゃんは途中さかんに話す。確かに紅葉はみごとだった。樹木の種類によってさまざまな色に色づき、同じ紅でも、またいろいろな紅があるという当然のことを再認識した。
富士見平まではかなりぬっかている。勢いよく下って来たおにいさんが、登ってきた人の列の前で2回続けてすべって人気者になっていた。
富士見平は黄金色の唐松林の中にあり、フライに落ちて来る唐松の葉の音がよく聞こえる。
瑞牆への道も山頂も、連休・紅葉とあってか人が数珠つなぎで、梯子の所では完全に渋滞している。人のいない時と比べて幻滅してしまう。山頂からはあいにく雲がかかっていて金峰すらよく見えない。しかし足元に広がる色づいた森林は圧巻。
夕方4時から飲み始める。大久保さんがワイン、Jr.が焼酎、佐々木さんがウィスキー、私が日本酒をたまたま持っていて、全部飲んだ。8時から1時間“七ならべ”をやって9時就寝。
翌日は5時起床。すばらしく良い天気。途中、大日岩から南ア、中ア、八ツ、北ア、浅間と全てくっきり見える。さすがに北アは最も白く、大好きな剱を見られた私は感動する。
金峰は、もっと稜線を長く歩くかと思いきや、ほとんど樹林の中だったので少し拍子抜けだ。尾根に出ると8号目位まで雪をかぶった富士が、青紫のシルエットになって雲海の上に見えた。
頂上付近が広かったのは意外。五丈岩に登っているおじさんたちが数人いて、見ていて恐かった。
やはり天気は朝が一番。下り始めると既に雲が湧きあがってきて、遠望をさえぎり始めている。
帰りは瑞山荘から増富鉱泉まで歩いてしまったが途中、私は金峰山荘の大きなキャベツに、大久保さんは後ろから走って来たブチ犬に、Jr.は車から顔を突き出して来たペット犬に、それぞれ大いに驚いたのだった。