笛吹川東沢 『鶏冠谷右俣』 遡行 
大 久 保 純

期  日  1997年8月2日(土)〜3日(日)            
メンバー  大久保 純                         

8月2日(土) 天候 晴  西沢渓谷P(22:00) 東沢出合BS(22:40)     

 仕事を終えて、流山を夕方7時に出発する。途中、塩山でラーメンを食い、少々のビールを買って西沢渓谷へ向かう。先週とは違い駐車場には10台近い車が駐車していた。身支度をし早速東沢出合へ向かう。駐車場の様子からは、出合には何パーティーか天幕張っていると思ったが、予想に反して誰もいなかった。またまた先週と同じ場所にツェルトを張り、ビールと杏酒を飲んで床につく……。



8月3日(日) 天候 晴  東沢出合BS(7:35) 二俣(8:55) 40m大滝下(10:30) 遡行終了点(11:10) 登山道(11:40) 西沢渓谷P(13:10)

 6時過ぎに起床、天気も良く今日は沢登りには最高の1日となりそうだ。ツェルトを撤収し、7時35分にBSを出発、鶏冠谷へ向かう。

 出合から二俣までは先週と同じなので快調に遡行する。二俣のちょっと手前で2人パーティーを追い抜き、出合で一本取る。これから進む右俣に、25m滝が見える。遡行図どおり、右俣と左股の中間尾根の踏跡をたどり大高巻きする。続く30m滝は、遡行図では『左から大高巻き』となっているが、かえっていやらしそうだったので、傾斜の緩い水流の右側を登る。ここから先、いかにも奥秩父らしいナメと小滝の連続で、そのほとんど直登可能であるため、快調に遡行する。しばらくすると、40mの大滝下に辿り着く。

 通常はここで遡行を終了するようだが、時間が早かったこともあり、もう少し進んでみることにした。40mの大滝を右から巻き、直後に現れる二俣を右に進む。あいかわらずきれいなナメ滝が続いている。その先の二俣を右に進んだところで、ナメ滝の傾斜がかなりきついこと、岩が脆いことから、遡行を終了することとした。時刻は11時10分、標高は約 2,000mで、大滝下から40分登ったにすぎなかった。

 一本取った後、早速戸渡尾根を目指して進む。先週と違い、視界もまずまずで、これから目指す戸渡尾根も見える。踏跡らしいのが途中何箇所かあり、ヤブこぎもほとんどなく、実働20分で戸渡尾根の登山道に出る。あまりのあっけなさに少々とまどいながらも、良い天気に恵まれた今回の沢登りに自分なりに満足する。帰りの道路渋滞が嫌だったので、そそくさと靴を履き替え、戸渡尾根を下る。13時10分、西沢渓谷駐車場に到着、1日の行動を終え帰路についた。