南アルプス・白峰三山縦走(北岳〜間ノ岳〜農鳥岳)


期  日  1997年10月25日(土)〜26日(日) 
メンバー  大久保 純                          

10月25日(土) 天候 晴 大樺沢出合(8:00) -- 北岳(11:00) -- 間ノ岳(12:55) -- 農鳥小屋テント場(13:50)

 甲府駅 6:00 発のバスに乗り込む。予想していたより乗客は少なく、1台で十分乗れる程度だったが、バスが2台出たため運良く座ることができ、大樺沢出合まで居眠りしながらバスの人となる。大樺沢出合にて下車し、8:00ちょうどに歩き始める。以前北岳に来た時は“草すべり”コースを登ったので、今回は大樺沢から八本歯ノコルへつめるコースを選択する。風は冷たいが、積雪はなく、快晴のもと快調に登り、二股、八本歯ノコルを通過、11:00 に北岳頂上に到着する。山頂からは鳳凰三山、甲斐駒、仙丈などが一望されるが、どの山も北岳より高く見えるのは不思議だ。20分ほど休んだ後、間ノ岳へ向けて出発する。主脈稜線上も、雪はまったくなく、今年も暖冬であることを実感する。ただし北西の風は、頬の感覚がなくなるほど強く冷たい。12:55 、間ノ岳に到着する。山頂には先客が二人ほどおり、展望を楽しんでいた。頂上からは今日のテン場 となる農鳥小屋がはっきり見える。間ノ岳頂上よりガレ場を下り、農鳥小屋に到着したのは13:50 であった。時間は少々早いが、予定通りここで幕営する。設営後、幕営料を支払いに小屋へ行ったが、管理人が不在でしばしテントで寛ぐ。しばらくして管理人が テントに来て、受付するよういわれる。管理人の話では、水場は枯れており、片道40分かかる源頭まで水を汲みに行っていたとのこと。幕営料 400円を支払うと気前良く貴重な水を分けてもらった。

10月26日(日) 天候 晴 農鳥小屋(6:05) --大門沢下降点( 広河内岳ピストン) -- 大門沢小屋(9:40 -- 奈良田(12:05)

昨晩は風が強かったが、明け方にテントから首だけ出して仰ぎ見た星空は格別だった。 今日も天気は良さそうだ。6:05にテン場を出発するが、寒い。雨具のフードを被らないと、とてもやってられない。知らずうちに鼻水が垂れてきてうっとおしい。西農鳥岳を通過し、すぐ先の農鳥岳に到着する。頂上にて時計を見たところ、自慢(?)のカシオ・トリプルセンサーが無くなっているのに気付く。一瞬愕然としたが、気を取り直してここまでの行程を振り返ってみると、西農鳥岳の頂上では確かにあったことを思いだす。そこで農鳥岳頂上にザックを置いて、空荷で西農鳥岳まで探しに行く。幸運にも西農鳥岳と農鳥岳の間の鞍部付近に落ちているのを回収することができた。時計を見ると、バンドのピンが抜けていた…。農鳥岳を出発し、大門沢下降点にてザックを置いて広河内岳までピストンする。頂上から見る塩見岳は雄大だった。大門沢下降点からは延々と下りが続く。ただし、所々崩壊しているためか道が新しく付けられていた。9:40に大門沢小屋に到着、誰もいない小屋の前のベンチにて20分ほど休んだ後、奈良田のバス停へ向かって下り続ける。久しぶりに履いた重登山靴で起こした靴ずれを我慢しながら、12:00ちょうどに奈良田に到着し、行動を終えた。