平成9年度 雪上訓練 谷川岳
岡田 真也
期 日 12月13日・14日
行 程 天神平付近(全員)・谷川岳往復(除岡田・中村ま)
メンバー 水野二朗、岡田真也、中村まー、村瀬みゆき、大久保純
今年の冬も雪が非常に少なく、富士山に行くとだいぶ上の方までいかなくては雪訓ができねーだろーなーという話になって、行き先は上州は谷川岳に決定。予定では13・14の両日をフルに使う予定だったが岡田の一身上の都合により13日の夜行でいくことに変更。みなさんすいませんでした。中村たーさんはお風邪を召して休息。(編集者注 申し訳ありませんでした。)
いつものように水上の駅で一夜を明かすこととなるが、恒例の駅前の呑み屋は消失。暖かい寝床を提供してくれていた待合室の入り口には鎖と鍵が・・・。どーせあったかいところで寝られるからシュラフなんかいらねえと思ってたけれど念のために持ってきた象足(テントシューズではない)が大活躍する羽目になる。日帰りだというのにどっからともなくカラフルな水筒に入った美味しい液体が1本、また1本と出てきて上州の寒さを和らげてくれたのは幸いであった。
当然のごとく大久保長官は美味しい液体の恩恵に浴することなく自らの高級ヒマラヤ仕様のおくるみにくるまって切符の自動販売機の下に轟沈した。
じろーさん以外の方々は象足くんことヒマルチェリの高級ウルトラスーパースペシャルデラックスデリーシャス半身用サスペンダー付きビバークシュラフが非常に輝いて見えたようで羨望と賞賛のまなざしで見ていた。が、なぜかヒマルチェリの高級ウルトラスーパースペシャルデラックスデリーシャス半身用サスペンダー付きビバークシュラフで寝てみようという方はいなかったようである。遠慮深いことである。一言これでねてみたいなあといってくれれば即座にあなたのシュラフとヒマルチェリの高級ウルトラスーパースペシャルデラックスデリーシャス半身用サスペンダー付きビバークシュラフを交換して寝てあげたのに・・・。おかげさまで自分はヒマルチェリの高級ウルトラスーパースペシャルデラックスデリーシャス半身用サスペンダー付きビバークシュラフで非常に暖かく朝までぐっすりと眠ることができたのであった。
さて、翌朝。早い時間に土合に向かう列車がこれまた消失していたのでタクシーで谷川のロープウエイ乗り場まで乗り付ける。時間が早いこともありさほど待たずに気がつくと我々は天神平にいた。谷川にしては珍しい日本晴れのもと、ゲレンデ右手の斜面のあたりで滑停をしようかなどと思いつつ滑り具合などを確かめていると「そこはゲレンデです、雪上訓練をしている者はやめるように」という放送があり、仕方がないので上の方に移動する。
滑りそうな場所を転々として滑停の練習をするが雪が少なくて滑りが悪い上に、何回か滑ると笹や枝が出てきてしまう。某じろーさんなどは枝が鼻に入って流血の惨事を引き起こし、皆の同情を誘ったのではなく笑いを誘ったのであった。(すいません)
一通りやった後はさらに上部の傾斜のきつい斜面にてキックステップの練習。縦横無尽にひたすら歩き回る。大久保長官と村瀬さん、じろーさんの3人はアイゼンの練習をしに谷川岳に向かう。その間、中村まーさんと岡田は引き続きひたすら斜面を歩き回った。他のパーティー(これがまた沢山いる)の様子を見ながら歩き回っているとだんだん一緒に歩いていたまーさんらしき人がいなくなってふつーの人がいる、と思えるくらいにまーさんの歩きが変わっていた。
それではということでアイゼンをつけて山頂方面に向かう。避難小屋で一服していると一行が戻ってきた。大久保長官が速くていい汗をかいたとじろーさんが言っていた。ロープウエイの売店まで戻りビールとコーラを飲み、ロープウエイで下まで。客待ちのタクシーを捕まえ一路水上へ。新幹線の影響か駅前に往時のにぎわいはなく、人影もまばらで店もやっているのかいないのかといった具合であったが、食堂に飛び込み食事とビールと酒である。さらに売店でウイスキー等を買い込み車中の人となった。