八ガ岳 裏同心ルンゼ、赤岳
水野 二朗
期 日 1997年12月20〜21日
メンバー 中村優 水野二朗
12月20日(土) 天候 晴れ 3:15茅野6:00−6:45美濃戸口7:20−10:00赤岳鉱泉11:30−裏同心ルンゼ− 16:30赤岳鉱泉
12月21日(日) 天候 晴れ 赤岳鉱泉7:00−8:00赤岳・中岳のコル手前8:10−9:00赤岳ピーク9:15−9:40 肩の小屋10:0−10:30赤岳鉱泉11:30−13:20美濃戸口14:45−15:30茅野 16:31−18:36新宿
当初、大久保氏を加え3名の予定であったが大久保氏の仕事の都合で中村Jr.、水野の2名で行く。新宿から、急行アルプスで夜中の3時過ぎに茅野着。仮眠をとる。始発のバスで美濃戸口へ。あとでわかったことだが、××労山とかいう団体と一緒で混み合っていたがなんとか座れた。毎度のことであるがここに来るのも久しぶりで、美濃戸口のバス停前にあった山荘は、きれいに改築され、早朝から営業している。有料水洗トイレも風呂もある。この先にあるいくつかの山荘にも駐車場ができていて、車できている人も多いようだ。
以前と同じように、途中でお茶と野沢菜をご馳走になり鉱泉へ向かう。雪は少なく、鉱泉まで運動靴でOKであった。天気は快晴。赤岳鉱泉に10時頃到着。さっそく今日のねぐらであるツェールトを木と木の間に張り、ぽかぽか陽気の中ゆっくりと飯を食い、裏同心ルンゼへ氷遊びに行くことにする。ルンゼをつめて行くとはじめに3メートルくらいの滝がでてくる。凍ってはいるが水氷のようでアックスを打ち込むと砕けてしまう。が、氷初体験の中村Jr.氏にここでしばらく練習をしてもらい、行けそうだったら行けるとこまで行っちゃいましょうということにする。他の人が登り終わったころそろそろと登り出す。中村Jr.氏も問題なく登ってくるので先へ進むことにする。
次の3段に別れた滝も傾斜はなく出口が少々立っているくらい。前に、4〜5人でザイルを張っているパーティーがいるのでゆっくりと見物しながら進む。その後、小さめだが立っている滝を3つほど越え、大同心の基部を通り大同心稜を下って鉱泉へ戻る。いい加減な私のせいで、ザイルも持たず、ヘルメットもかぶらずにいってしまったが、少し慣れていればなんの問題もないでしょう。ただし上に人がいるときは氷塊が降ってくるのでヘルメットはかぶった方がいいです。
翌日、ちょっと寝坊したが赤岳に登って時間があればぐるっと回ろうという予定で、7時に出発。今日は昨日よりもいい天気である。雪が少ないため赤岳と中岳のコルへ向かう道はほとんど夏道がでており、鉄バシゴの上を歩く。途中から風が強くなったが依然天気は良く、ピークからは遠くの山々がよく見渡せた。東側にも雪はぜんぜんありません。余裕を持って帰ろうと地蔵尾根経由で鉱泉に戻り、昼前に美濃戸口へ向けて出発する。美濃戸口では、バスが来るまでに二時間近く時間があり、ビールを飲みながらだらだらとしていると、行きにバスで一緒になった団体がやってきた。その中のおばさん(おねーさん?)が、我々を見て、先週、谷川にいませんでした?私たちも30人くらいでいってたんですよ。と、話しかけてきた。今回は15人ぐらいらしい。毎度同じカッコをしている我々は目立つのだろうか。それにしても狭い世界だ。まさか正月には会わないだろうなとJr.氏と話しながら、茅野で飯を食って帰路についた。