八ヶ岳南部・天女山〜権現岳〜赤岳

大久保

期  日 1998年1月24日(土)〜26日(月)
メンバー 大久保 純 

1月24日(土) 新宿(22:50 発急行アルプス号)

 いつもの『急行アルプス号』に乗車するも、土曜日とあって今日はがらがら状態。日本酒、酎ハイ、ビールなどで喉を潤し、目覚ましをセットして仮眠する……。


1月25日(日) 天候 晴 小淵沢 --<JR> -- 甲斐大泉 --<タクシー>--天女山入口(7:20)-- 三ツ頭 -- 三ツ頭の先の鞍部CS(15:40)

 小淵沢駅にて下車し、ホーム上の覆いのある“待合せ室”にて仮眠し、6:18発の小海線の始発に乗車する。甲斐大泉で下車、予約しておいたタクシーに乗り込み、天女山入口へ向かう。そこそこ雪が多かったので、しょっぱなからわかんを付け、7:20に天女山入口を出発する。トレースは付いており、緩い斜面を快調に登っていく。天女山を通過し、そのすぐ先の『天ノ河原』で突如トレースは無くなる。これより概ね膝までのラッセルとなる。傾斜の緩い、やたら長い尾根(といっても下部は雪原)を登る。高度を稼ぐうちに徐々に風が強くなってくる。森林限界の前三ツ頭を経て、15:30 に三ツ頭へ到着する。時間的に権現小屋までは行けず、三ツ頭を下った鞍部にて幕営する。明日登るであろう赤岳が何とも雄大に見える……。


1月26日(月) 天候 曇時々雪 CS(6:35) -- 権現岳(7:45) -- 赤岳(12:20) -- 行者小屋 -- 美濃戸口(14:30)

 昨日と打って変わって今日は暗く重い雲が立ち込めている。昨日目前に見えた赤岳は今日はまったく確認することができない。小雪の降るなか権現岳へ向かう。途中、頂上直下で、5m位離れた所の雪庇が鈍い音をたてて崩壊し、冷や汗をかかされる。どこがピークなのか判りにくい権現岳頂上を経て、旭岳へ向かうも、途中支尾根に迷い込み、30分程時間をロスする。縦走路に戻り、30 m位はあったであろうやたら長い梯子を下り、しばし進むと旭岳頂上と思われるピーク(特に看板はない)に到着する。これより、赤岳方面へわずかながらもトレースが残っているのに気付く。このトレースをたどり、キレット小屋を経ていよいよ赤岳への登りに取り付く。途中、岩稜帯の手前でわかんからアイゼンに履き替え、12:20 に今シーズン3度目の赤岳頂上に到着する。相変わらずの曇天で展望はまったく拝めず、レーションを食ってそそくさと頂上を後にする。文三郎道を下り、行者小屋を経て、14:30 、美濃戸口に到着する。これでおしまい、のはずが、今日に限ってバスは“学林(太陽館の1つ先)”からの発車とのこと……。美濃戸口に到着してすっかり気が緩んでしまったため、とても学林まで歩く気になれず、 5,140円也を払ってタクシーのお世話になり茅野駅へ向う羽目となった………。