丹沢『滝郷沢・左俣』遡行 
久 保 純 

期  日  1998年4月29日(水) 天候 晴    
メンバー  大久保 純
タイム  寄バス停(8:50)−滝郷沢出合(9:40)−稜線[檜岳](12:35/13:00) −寄バス停(14:50)

 小田急・新松田駅より『寄』行き(“やどろぎ”と読む)に乗換え、終点にて下車する。寄へ来るのは今回初めてだったが、地図に従い寄川沿いの車道を上流へ向かって歩く。1時間足らずでキャンプ場に到着する。このキャンプ場の中を流れている本流の川原を少し行くと、左側に『滝郷の大滝』がかかっており、ここが滝郷沢出合となっている。身支度をして9:40に出発する。出合の大滝(F1 17m) は、遡行図どおり右側を大高巻きする。F2、F3を過ぎると堰堤が5〜6個続き、いずれも右側から越えて行く。堰堤を過ぎると二俣となり、左俣を進む。F5(10m) を右側から大高巻きして沢に降りると、水流が極端に少なくなる。ここから先、けっこう高度のある(10m前後) 涸滝の連続となる(遡行図ではF12まで記述されているがどれがどれだか明確でない)。こんなとこで落っこちて死にたくないので、ヤバそうな所は慎重に高巻きするも、1ケ所だけ(たぶんF9 13mだと思う)、途中で行き詰まって冷や汗をかかされる……。ヤブコギのない源頭部をさらにつめ、赤テープを目印にしてひと登りし,12:35 、檜岳頂上に到着し遡行終了となる。頂上でしばし休んだ後、13:00 に出発、雨山峠を経て 14:50に寄バス停へ到着し行動を終えた。

 *沢の印象としては、交通、アプローチ、下山ルートとも短く、手軽な沢といえる。ただし核心部から先は涸滝の連続で水と戯れたい人には不向き。