丹沢『小川谷廊下』遡行
大久保 純
期 日 1998年7月9日(木)
メンバー 大久保 純
タ イ ム 天候 曇り時々晴れ 穴ノ平橋(8:10) ―― 終了点(10:55-11:35) ―― 穴ノ平橋(12:15)
車を穴ノ平橋のちょっと手前の路肩に駐車し、遡行準備をして出発する。休日ともなれば丹沢で人気ルートの一つである小川谷廊下は大勢の人で賑わうのだろうが、平日の今日は付近に駐車している車は1台もなく、ひっそりとしている…。林道から適当にコガイ沢へ下り、4つほど堰堤を越えると小川谷の出合となる。最初に現れる巨大な5mチョックストンに、のっけから全身スブ濡れとなる。本(東京周辺の沢)には、『年によって滝が左右に移動する』となっているが、この日は左右両側から激しく注いでいる…。右側を登ろうと試みるも水圧が激しくギブアップ…。今度は左側をトライする。残置シュリンゲ2本に足を掛け、念のためセルフビレイを取ってようやく乗っ越す。『つるつるの大岩』は助走をつけて駆け上がらなくとも、残置シュリンゲが2本かけてあった。核心部の石棚ゴルジュへと進む。石棚2段20mはなかなか迫力があり、圧倒される。ここは素直に左側の岩場を巻く。左からデッチ沢が入ると、終了点まであとわずかとなる。トイ状5mを左側の岩場を通り、壊れかけた堰堤を2つ越えると登山道に到着し、終了となる。個人的には、最初のチョックストンが最も印象に残る沢であった。