御坂三ツ峠北面・四十八滝沢--氷登り-- 中 村 孝
期 日
メンバー |
1999年2月7日(日) 天候 快晴
阿部 功、加藤まゆみ、武藤良紀、中村 孝
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先日久しぶりに裏同心ルンゼへ氷登りに行ったところ、あのビシッ!とバイルが決まる感触の気持ち良さ(快感?)を思い出し、また、2月第1週は1日しか休みがないことから再び氷に行くことにした。1日だけで行けるところとなると三ツ峠の四十八滝沢しか私には思い浮かばない。幸い2月に入ってからは冷え込む日が続いたので氷も良く発達していることだろう。当初は「ガリヘル・ムトー」君と2人の予定だったがねーちゃん・カトーと阿部代表も同行することになり4人で行くこととなった。
中央高速を大月では降りず都留に向かうとカーナビは「新たな道を検索しています。」と我々の予定コースは誤りであると言う。そんな馬鹿なことはない、と阿部さんと2人でカーナビの失態を責め、予定通り都留で降り宝鉱山方面へと向かう。私はいつものように食料は途中で買えばいいや、ということで何にも持っていない。コンビニくらいあるだろうと思ったが周囲はどんどん寂しくなり、やっと見つけた「ヤマサキ・デイリーストア」にはおにぎり2個と僅かなパンしかなかった。
林道に入り適当なところにテントを張ってお約束の夕食&酒盛り。夕飯を済ませていない私はおにぎり1個とうどん1杯を食べるが空腹はおさまらない。阿部さんのおでんをお裾分けしてもらい、少しは我慢できる状態になったところで就寝。
翌朝、7時頃には出発。靴下を変えたせいか何となく歩き難いので、最後尾からトボトボと歩く。約1時間歩いたところで沢に降りて準備をする。最初の滝は軽くクリア。次の奴は氷が薄いので私はパスして左岸の岩を登る。こんなところで落っこちてケガしたくないからな…、と私は岩を登ったが冷静に考えると氷の方が安全だったようだ。
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氷登り(裏同心ルンゼ)
4〜5mの氷の滝をいくつか適当に登っていくと大滝25mに出会す。正面は凍っていないが両側は氷になっているのでそこら辺を適当に登る。私のシモン・シャッカル・セミチューブはこのときに岩を叩いてしまったことで先端が甘くなり、この後、苦労することとなる。
しばらく行くと「七福の滝(50m)」が表れる。50mと言っても数段に分かれているので威圧感はない。しかし、落っこちると痛そうなのでザイルを出し、阿部さんリードで登る。途中1本スクリューを打つ。次にザイルを引きずってムトー君、そして私。中段まで登ったところでビレイヤーのエイト環を経由した私のザイルのもう一方の末端を下にいるねーちゃんに投げる。こうすれば私が登り終えた時点でねーちゃんの登る準備は完了!となるのである。さすが「亀の甲より○○の功("いさお"って読まないでね。それと○○には"アベ"とは入りませんよ)」てなもんだ。
ところでねーちゃんは何を勘違いしたか傾斜の強い所を登ろうとしたため落ちること、落ちること。最初は「あっ、釣れた釣れた。」なんてビレイしながら笑っていたがあんまり頻繁に落ちるので、慌ててもう1本スナーグを打ち支点の強化を計る。
この後も小滝は続き最後まで飽きさせない。二股手前の5m+8mのちょっと立っている滝を越え、最後の滝は傾斜の強いところを選んで登ってお終いとなる。二股は右に入り、トラバースして登山道に出る。途中暖かいところでお茶を沸かすつもりだったが適当な場所が無く、登山道が沢を横切るところまで下ってからお茶にする。陽が当たらなくて寒かった。
四十八滝沢は近いし(新宿から1.5時間)良く凍っているし滝も多いので、皆さんも是非
一度行って下さい、とお奨めできる良いルートです。
【おまけ】
四十八滝沢に行くときは、中央を大月で降りてそのまま20号線を行きローソンの直ぐ先を左折し「都留カントリークラブ」の横を通る道を行った方が早い!偉いぞ!XANAX?のカーナビ。