平成12年度雪上訓練 谷川岳

岡田真也


コース: 谷川岳天神平付近、谷川岳頂上
メンバー: 8日晩発 山城・田村・斎藤
9日朝発 大久保・古屋・藤枝・道関・柳・岡田
9日晩発 水野・山崎・人見・福田・小塚

8日晩に山城・田村・斎藤の3氏が山城号で先発。9日朝に駐車場を発ち、熊穴避難小屋を目指すも途中で藪こぎとラッセルの訓練をしたらしく、避難小屋にいたらず、天神平まで降りてくる。
 9日朝、岡田がホームで電車を見送ってしまい、先に高崎まで行って本隊と合流という妙なことになり(すみませんでした)、水上からタクシーでロープウェイを経て天神平まで。天神平上方で雪訓。雪は少なくしまってもいないのでなかなか滑らないが数時間雪と戯れる。
 山城隊と合流後、熊穴沢避難小屋へ。テントがたくさんあり、樹林帯の中に幕営。9日晩、電話にて水野隊と連絡。
 10日朝、小屋と頂上の中程の斜面で雪訓。雪訓後頂上ピストン。撤収後ロープウェイで天神平へ。天神平へのトラバース終了点付近で全員が合流。ロープウェイ駅前でビールを飲む。
 水野隊、人目部長不調のために東京へ直帰。他は湯テルメ谷川で湯浴みのあと、水上駅前で軽く食事。山城隊は山城号で、他は新特急水上で帰る。
 以上、行動の概要。 

 なんと言っても計画がいい加減で申し訳ない。大人数なのだからそれなりに考えなければいけなかったのに、食糧・装備などいつもの癖で個人に負うところが多かった。(本当はツェルト、及び幕なしと勝手に夢想していたのであった)
 テントははじめは数人入れれば、と思っていたけど、直前に要請が多かったので急遽かき集める羽目に。テントが無くても気にしないように事前に徹底しておけば良かった。
 以上自分の反省。

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 自分がもう20年近く前、山岳部の主将になるときに言われた言葉があります。「冬山は10年通ってやっと一人前、山岳部ごときで2〜3年冬山をやっただけではリーダーとしては半人前と思え」高校、大学と山岳部でそれなりに自信を持って山に向かっていたときのことで生意気盛り、おおいに反発したものです。
 大学卒業後はハードな山をやることはめっきり減り、ぼちぼちと山は続けて現在に至るわけですが毎年行くたびに場所、気温やら雪の状態、同行メンバーの力量、体調など毎回新鮮な思いを楽しませてもらっています。
 状況判断するためにはそのもととなる情報が多ければ多いほどいいわけです。自分は経験第一主義ではないけれどもある程度の場数は踏んでおかないと的確な判断は難しいですね。それとともに下界での情報収集、トレーニングも重要だと思います。
 今でも決して自信を持って冬山のリーダーを完璧にできる力量は持っていないと思いますが、思い返せば学生時代、あれだけの経験ではとてもとても、と思えるようになりました。
 若い人たち、ぜひ冬にリーダーができるくらいに入れ込んで欲しいものです。何度も言うように基本は体力と生活技術です。今後に期待します。 

――以下、皆さんの感想です。――

齋藤さん 6年ぶりに谷川のピークに立てて、少し感慨深いものがあった。
当時、私は高校生。部活で初めて登った山です。
2年ぶりの雪訓で自分のスキルのなさを認識した。
このままじゃいけない!
藤枝さん 小春日和の天気と柔らかな雪のため、緊張感の欠けた雪トレでした。
リーダーのおっしゃる通り、冬山での生活技術はシビアなものです。
ここで一句、「飲む前に明日の準備はしておこう」
山城さん 雪訓にしては、およそ雪訓らしく無い雪訓であったと思います。
気温は高く、夜幕外で寝ても寒く無いと云う陽気の良さ!
雪が無く、雪上歩行さえままならない積雪30cm。雪が、クラストは愚か朝でもフカフカと云うのは余り記憶が有りません!
CLの禁酒宣言を誰も聞いていないと云う、責任感!(これだけは良かった。)
食料計画、アルコール計画、天幕計画、合流計画と総てが結果オーライになってしまったのを反省しきり。
新人が多かったので、こんなモノかと思われないようにしたいものです。
雪訓はあくまで雪訓。合宿とは違うのですが、第2弾の雪訓にも参加したいです。
合宿の後だったりして!
柳さん 天気が良かった事や、酒をたらふく飲んだ事や、与太話を散々した事や・・いやいや、何より雪山登山の基礎を本ではなく体で学べた事が一番良かったです。今回は暖かく優しい山の部分しか見ていないですが、大勢で楽しく、またとても勉強になった山行でした。
田村さん 15カ月ぶりの山行で非常に弱くなってしまったことがショック。滑落停止も上手くいかなくて悔しい。
大久保さん 感想としては、12月とは思えないほど『暑い』雪訓でした。
それでも、良い「雪訓会場」にも恵まれ、中身の詰まった今年の雪訓だったと思います。
人見さん (5回感想を送ってくれました)
@皆様、お疲れ様でした。お疲れというか飲み疲れではないでしょうか。
私たち後発隊は水野さんのせいで、大変疲れました。ついでに風邪を
ひいたみたいで鼻水がとまりません。帰りは水野さんに運転してもらいました。
それにしても14人が集まると壮観ですね。天気も崩れなくて景色もよかったです。
A水野さんのせいで飲みすぎたよ。ついでに風邪ひいたみたいだ。
後発隊は登頂できなかったけど、天気もよく景色をたのしめた。
しかし14人も集まると壮観ですな。今日も早めに寝ます。
B14人も集まるとエライこってす。みなさんお疲れさま。私は風邪ひきました。
C14人も集まるとエライこってす。雪訓というか雪中忘年会みたいでした。
D飲みました。雪と戯れました。14人もきて、にぎやかでした.風邪ひきました。