日程 : 5月5日(土)〜6日(日)
メンバー : 大久保 純
5月5日(土) 快晴
谷川岳バス停(08:50)→ 肩ノ広場(11:50・12:15)→ 万太郎山(14:40)
→ エビス避難小屋CS(17:00)
大宮から得意の新幹線を利用して、上毛高原からバスで谷川岳ロープウェイに向かう。釼岳の時と同様、今回も快晴に恵まれそうだ。Tシャツ姿で西黒尾根に取り付く。下部樹林帯を抜け、鉄塔のある所から先はほぼ残雪の上を歩く。南側に張り出した雪庇は急速に崩壊が進んでおり、一部夏道を歩く。途中の鎖場では雪は完全に解け、岩が露出していた。ラクダのコブで一本とる。この先、途中でアイゼンを付け肩ノ広場へ到着する。ホワイトアウトに包まれ肩ノ広場から小屋までのわずかな道をさまよった12月と時と比較する と、今日はまるで楽園のようだ。トマの耳までピストンする。さすがGWとあって、天神尾根からも、ごく普通の格好をしたじいさん、ばあさんが大勢登ってきている。一本取りながら、これから目指す国境稜線を見渡すと、尾根上に雪は無く、ほとんど真っ黒状態。家に帰ってもやることも無いので、アイゼンを外して出発する。堅い土の上をプラブーツで歩くのは結構つらいもんだ。時たま現れる、夏道の上に横たわる程度しかない残雪を恨めしく思いながら歩き続ける。万太郎山で一本とる。時刻は、14:40、足は痛むが今日の うちに距離を稼ぎ、明日さっさと下山しよう、と決め、先を急ぐ。結局、エビス大黒ノ頭の先にあるエビス避難小屋のそばで幕営する。
5月6日(日) 快晴
CS(05:30)→ 平標山(06:25)→ 平標山バス停(08:15)
昨晩はガスって視界が悪くなり、多少心配したが、朝になるとガスは切れておりほっとする。5:30出発。
雪の無い道を今日も進む。30分足らずで仙ノ倉山へ到着、そのまま平標山を目指す。頂上の手前の長ったらしい階段を登って頂上に達する。結局、今回は肩ノ広場から平標山までの間、尾根上に雪は無く、ほとんど夏道通しだった。一本とった後、南側の平標山の家の方へ下る。不思議なもので、この南面には残雪があった。あとはとっとと下るのみ。結局、真夏のような暑さの中、8:15に平標山登山口のバス停に到着、終了した。
前述した通り、今回は尾根上にほとんど残雪が無い状態であった。今回のルートは平成9年4月13〜14日にも縦走したことがある。この時は、残雪も豊富で快適な春山縦走を楽しめたと記憶している。比較すると、時期的に20日ほど今回のほうが遅いが、平成9年は、暖冬で雪が少ない年であったことを考慮すると、谷川岳の春山ベストシーズンは4月中旬までなのかもしれない。