紅葉の裏妙義
ハギ
日 程 2006年11月18日
メンバー いた、武蔵、なお、ぺがさす、ニシ、ハギ
国民宿舎8:40…丁須の頭10:55/11:15…三方境13:00/13:30…国民宿舎14:30
6時にいた邸に到着、赤羽でなおさん、ぺがさんをピックアップして一路裏妙義の玄関口・国民宿舎を目指す。車中では予報通りの好天を約束されたような日差しにぽかぽかと後ろ頭を温められて、気分が盛り上がります。国民宿舎の駐車場にはすでに相当数の車が止まっていました。
「稜線に出るまで」ということで先頭になりましたが、日帰り荷物の時の登りペースが未だに掴めてなく、がつがつとオーバーペースになりがちなので気をつけて登りました。ルートは枯れ沢沿いで何も無ければ外してしまいそうなのですが、懇切丁寧にペイントがしてあって明瞭でした。途中の岩場で手間取っていた2組を抜かし、ごく順調に稜線手前の急斜面に到着。「ここは落石が起こりやすいので繋がって行きましょう」といたさんの声がかかります。確かにぐずぐずとした石が沢山あり、安易に手をついたりするとそのまま落としそうで、登りきったときはホッとしました。
写真で見ていた裏妙義のシンボルともいうべき丁須の頭を実際に見た印象は、思っていたより小さいな、という感じでした。先に来ていた人たちが、岩登り装備で頭に挑戦しています。「思っていたより小さい」というものの、今すでに決して広くはない基部でスカーンとした絶景だというのに、さらにその上のスカーン…、いや、もうここだけで充分です。表妙義の特徴ある稜線、煙?たなびく浅間山、彼方には雪を戴いた上越の山々…と心ゆくまで堪能できました。素晴らしい天気に感謝。
さて、ここから先は裏妙義鎖場ハイライト、ぺがさんが先頭に立ちます。まずはチムニー内の垂直下降。ぺがさん、なおさん、ニシさん、いたさん、滞りなくどんどん降りていきます。降りきってこちらを見上げたぺがさんの姿が小さい。順番待ちしていると「鎖に完全にぶら下がるんじゃなくて、足場にしっかり立つように」となおさんの声。むむ、なるほど。そう心がけて、いざ。…が、気づくとぶら下がっています。次の機会にはもっとスマートに降りたいものです。その後は赤岩、烏帽子岩のトラバース。私は少々遅れ気味だったので、武蔵さんが後ろにいて下さって気分的にとても助かりました。
落ち葉の積もったザレ場を一気に三方境まで下り、そこで大休止となりました。いたさんのラーメンに舌鼓。トッピングはチンゲン菜・柚子・なおさん提供のゆで卵…肌寒い中での熱々ラーメンは絶品でした。
鎖場とともに楽しみにしていたのは、何と言っても紅葉です。特に三方境から先の道は歩きやすくなったこともあり、色とりどりに染まったモミジをじっくりと眺めながら、時には足を止めながらの下山でした。「今年の紅葉はあまり綺麗じゃない」という話を聞いていましたが、どうしてどうして。美しかったです。考えてみたらまともな紅葉狩りらしいもの、今年初なのでした。間に合って良かったです。
技術はさておき、行程のスパイスとしての鎖場が大好きな私としては、裏妙義は是非行ってみたいと思っていた山でした。皆さんがいるという安心感と要所要所のアドバイスのおかげで、裏妙義の岩稜を堪能することができました。ありがとうございました。「また行きたい山」の一つになりました。〆は国民宿舎のお風呂にゆっくりと浸かり、大満足の一日でした。