突然思い立ち、次週の春合宿・飯豊山の為、ボッカ訓練をすることにした。毎年この時期に行う訓練で、いつもは大倉尾根を登り表尾根を降りるパターンが多いが、今回は行ったことないルートを歩いてみようと思い、宮ヶ瀬から入ることにした。
天気は崩れる予想だが、それほど激しくなりそうもないので、安易な気持ちで入山。ボッカ荷重は水、バッテリー等で20キロ位にしておく。あまり無理すると、次週の合宿にひきずりそうだからだ。
登り始めはどの登山口でも急登に感じる。また重い荷に体が慣れてないのだろう。しばらく登ると、トラバースっぽい道になり快適に歩ける。ほぼ1時間40分で金冷シに到着。すでに4.8キロも歩いている。しかし丹沢山までまだ6.1キロもある。やはりこのルートは長いなあと思いつつ、休憩もそこそこに歩き続ける。
このルートは丹沢三峰となっており、丹沢山に近づくほどアップダウンが激しくなる。ボッカ訓練でアップダウンが激しいルートというのはかなり体に堪えるものだ。本間の頭に着くまでに疲れが出始めており、まだかまだかと思いながら歩くのは決して楽しいとは思えない。「ちょっと水捨てていこうかな」と何度も思う。さらに、この辺りから追い討ちをかけるように雨が降り出す。一人で登るのは好きなほうだが、一人のボッカ訓練で雨が降り出すとかなり寂しいことを改めて発見した。
丹沢山が近づくにつれ、残雪の登山道になる。こんなに雪が残っているとは予想外だった。
ここまでですれ違った人は、たったの一人。
この天候で登る人はいないのだろう。
ひたすら登り続けて、ふと前を見ると、ガスの中からみやま山荘が現れた。丹沢山到着。11時41分だから約4時間30分かかったことになる。ここで未踏破ルートは終わりだ。相変わらず雨風が強いが、丹沢山からは何度も通ったルートなので、気持ちが楽になる。塔ノ岳には、この悪天強風の中でも人がいた。殆どが大倉尾根を登ってきている人のようだ。なんでこれほど大倉尾根というのは人気なんだろうか?
結局、大倉尾根を下りるのに2時間かかった。やはり足腰に疲れが来ているようでペースが上げられなかった。いつものようにどんぐりハウスでビールを飲み、妻に電話して迎えに来てもらった。
丹沢三峰のルートは長い。特に景色がよいわけでもなく、飽きる。このルートでボッカ訓練をやるのは、あまり勧められないなぁというのが僕の結論です。