丹沢 源次郎沢 遡行

ぺがさす

期日:2007年7月1日
参加者:孝の方だよ、いた、部長、ニシノ、ぺがさす、みやした


渋沢<タクシー>滝沢園ー戸沢キャンプ場

入渓- 遡行 -源次郎尾根ー大倉尾根ー大倉ー渋沢ー東海大学前ーほたる


7月1日(日)
朝起きると、どんより曇り空。前回購入した8.5mm40mのザイルを担いで新宿へ。8時過ぎに渋沢に着く。
最初タクシーで戸沢キャンプまで行こうと思ったのだが、タクシーの運ちゃんに聞くと「いけません」との事。時すでに遅く大倉行きのバスは出てしまって次は20分後。時間が勿体ないのでタクシーで行ける所まで(滝沢園)まで行く。そこからテクテク林道を歩く。1時間程で戸沢キャンプ場。あずまやで沢装備に着替える。ここで、「ぺがさす君、リーダーやってみましょう」との事。「ええっ、この沢初めてなんですけど。。」と思うが、経験積ませて頂けるわけで「がんばります」 と即席仮想Lが出来上がり。

がんばりますとは言うものの、、はて、どこから入渓? ガイドブックを読み、師匠のお手伝いもあり、なんとか書策新道をすすむと、「源次郎沢入り口」と大きな看板。「なんだこれー」という師匠に、「ホッ」とする即席L。

最初は堰堤を巻き巻き。最初のF1はサクサク。ここからF10まで各滝に看板があって、ここがどの滝なのかは一目瞭然だ。
ただ、即席仮想Lは写真を撮る余裕も、時間を記録する余裕もない。というわけで、F3かどうか確信がないが、右壁がヌメヌメして危険そうな所でザイルをだして確保することにする。とりあえず、僕がノーザイルで登り、師匠もノーザイルで登る。(僕がもっと上でちゃんと支点作れる技量があれば、二人で行く必要はないのだが。。すみません。。)なんだかんだで支点作りに結構時間がかかりザイルを落とす。かなーり遠いがなんとかザイルが届いた。シビレを切らせた部長もノーザイルで登って来てしまった。(すみません。手際が悪くて。。。)

F4は水流左のリッジをトップで登る。ここでダブルザイルの練習。要領を得ないまま壁に取り付く。ランニングはリッジの頂点に一つ、落ち口に回りこんだ所に一つある。上に登ったらここでも支点作りに苦労した。結局大岩にスリングを三つ繋げて輪をかけて支点を作った。但し水に濡れながらのビレイ。ここは支点から下の人がまったく見えない。ザイルを2回引っ張ったら登ってきてください、との打ち合わせで登ってもらうが、、、なかなか確信が持てない。とりあえず、ザイルが緩んだら常にテンションをかけるようにする。要は手際が悪いのだ。登る前に登った後にどうするかをよーく打ち合わせして行かないから困るわけで。(つまり、即席仮想Lはトップで登る事だけで、精一杯でした。。)

F5は水流の左右と、左壁(看板付近)にルートがあるようだが、看板付近のルートを登る。ここも一応トップで何とか登れた。途中ランニングが取れるハーケンが3本あった。この上のビレイ点はかなり狭く、仮想Lは、ビレイの仕方が悪く、ザイルのさばきも最悪で、師匠から注意を受ける。最後にはザイルを絡ませてしまった。。すみません。皆様、こんなビレイで時間ばかりかかってしまって申し訳ない。

だんだん源次郎沢は崩壊の様を呈してくる。いくつかの滝を登ると、でっかいCS滝が現れる。(これ、、崖じゃない?)と思うが、やはりこれがCS滝だ(水はない)。左壁にスリングがあぶみ状にかかっており、A0なら登れそうだが、スリングは古そうだし、雨が降っているし、岩がボロボロで崩れるので、ここは巻く事にした。但し巻き道も悪い。巻き道から沢に出る所では切れ落ちているので注意。

この上も忠実に沢を詰めていくと、草原上の斜面になり、どんづまりのヌリュヌリュの斜面をヒーコラ登ると、源次郎尾根に出た。10分程で大倉尾根に合流。花立山荘前で装備解除。大倉尾根を駆け下りた。

渋沢までバスで行き、そこから本日のメインイベントの東海大学前の「ほたる」へ直行。さっぱりしたところでビールで乾杯。いつになったら満足にリードできるのかと思いつつ、盃を重ねるのであった。。。

源次郎沢は初心者沢ということだが、葛葉と比べると登攀要素は(かなり)高く、ちょっと難しく感じた。雨だったせいもあるのかもしれないが、全般的にヌメヌメしており少し神経を使った。上部では涸滝のはずなのだが、前日と当日の雨で湿っており乾いた岩はどこにも無かった。反省点は多々あるが、やはり手際が悪すぎる。特に人数の多い場合は効率よく確保しないと時間がかかりすぎる。沢登りは「安全」かつ「スピード」が必要だと感じた。

(余裕がなかったので、写真はありません。)