西穂高岳〜奥穂高岳縦走

ニシン

期日:2007年8月16日〜18日
参加者:すすむ、いた、主婦、部長、エッケン、ニシン


8月16日
東京4:00=沢渡=9:15帝国ホテル前…12:35西穂山荘(幕営)

8月17日
3:40西穂山荘…4:55西穂独標…6:15西穂高岳…7:55間ノ岳…11:40ジャンダルム…13:20奥穂高岳…14:15穂高岳山荘…16:15涸沢ヒュッテ(幕営)

8月18日
7:05涸沢ヒュッテ…9:30横尾…10:30徳沢…11:25明神…12:15上高地

8月16日
 早朝にすすむ&いた邸に集合し、出発します。沢渡でタクシーに乗り継ぎ、帝国ホテル前で下車し、スタート。天気は快晴。山岳リゾート上高地なのに、暑い…。先が思い遣られます。  上高地から西穂山荘までは樹林帯です。道はそこそこ整備され、ところどころに木の階段もあり、急登のところもありますが、比較的歩きやすい道でした。木陰をずっと歩いていくので、思ったより直射日光も当たらず、ときどき涼しい風も吹き抜けます。

 ゆったりとしたペースで歩くうちに、今日の幕営地、西穂山荘に到着。テントを張り、ビールで乾杯。先輩方が担ぎ上げてきたおつまみを食べつつ、楽しいひとときが過ぎていきました。主婦さんのポテトサラダと手巻き寿司、部長のナポリタンが絶品でした。

8月17日
 朝2:30起床。すばやく朝食をとり、テントを撤収し、3:30にスタートします。真っ暗な中ヘッデンをつけ、少しガレた道を、慎重に足を運びます。それでも、独標、ピラミッドピークと過ぎるうちに、少しずつ周りが明るくなっていきました。前方にこれから向かう西穂のピークが見え、周囲には笠ヶ岳、乗鞍、白山、中央、南アルプスの山々…。夏とは思えない、冷たい空気の中を、一歩ずつ歩いていきます。

 西穂高岳で少し長めの休憩。展望を満喫します。ここからは、登山地図では点線ルート。一般登山道ではありますが、岩稜が続く、危険ルートとなります。バランスを取りながら、手足をしっかり確認しながら岩尾根を歩きます。特に怖いのは浮き石の多くガレている斜面。落石をしないように歩くことで、かなり神経を使います。

 かなり長く歩き、そろそろ半分進んだかと思ったら、ピークに「間ノ岳」と岩にペンキで文字が。地図と見比べ、まだこんなに進んでいないのか…と、みんなでガックリきます。この先も、鎖のある垂直な岩場がいくつも登場します。こういう斜面は登りより下りのほうが緊張します。たっぷり登って、たっぷり下る…を何度も何度も繰り返します。

 ジャンダルムへ登る頃には、周囲はガスで真っ白。天気がよければ奥穂など周囲の山々が見えるのでしょうが、何も見えませんでした。そのすぐ先にはナイフリッジの「馬の背」。ガスのせいで高度感が半減でしたが、慎重に登っていきます。…そしてさらに歩き続け、やっと奥穂高岳の山頂へ! 長かった…。

 しかし今日は涸沢まで下山の予定。すぐに出発し、ザイテングラートを一気に下ります。下にテント村は見えているのになかなか着かない、本当に長い道のりです。16:15にようやく涸沢に到着し、テントを張り、ヒュッテのテラスでビール&おでんで打ち上げ。最後はヨレヨレでしたが充実の1日でした。夜は満天の星空が楽しめました。

8月18日
 最終日は涸沢から上高地に下山するだけです。ゆっくりと朝食をとり、部長こだわりのそうめんと、主婦さんの杏仁豆腐に舌鼓。山でこんなに贅沢をしてよいのでしょうか…。テントを撤収し、スタートは7:00。昨日の疲れもあり、名残惜しく穂高の山々を振り返りながら、ややゆっくりめのペースで下ります。本谷橋を過ぎ、樹林帯をひたすら歩くと、やがて大きな吊り橋を渡って横尾に到着。

 あとは徳沢、明神、上高地へ。上高地に近付くにつれ、登山者より観光客の割合が多くなるのもいつものとおりです。上高地からはタクシーで沢渡へ向かい、梓湖畔の湯で3日間の汗と汚れを落とし、向かいにある食事どころで昼食をとり、帰京したのでした。

 ずっと歩きたいと思っていた西穂〜奥穂でしたが、思っていた以上にハードで、思っていた以上に楽しい岩稜歩きでした。先輩方と歩き、いろいろと学ぶことも多かった山行でした。おつかれさまでした。ありがとうございました。