谷川岳〜平標山

ハギ

期日:2007年9月23日 - 24日/撤退
参加者:ハギ 他1



22日、17:30前に上野から鈍行電車に乗って出発。水上から土合への最終接続が20:32で、これに間に合わせようと思うとどうしてもこうなる。高崎で、今回の同行者の友人Yさんと合流。ところが、水上行きの電車に乗り込むと、人身事故の放送が流れて外に出されてしまいホームで足留め。隣に同じように足留めされた「明日一ノ倉沢近辺をパトロールする勤務が入ってて」という山岳警備隊の人がいて、しばらく話し込む(電車でアプローチとは、ちょっと驚き。)。20:20ようやく徐行ながら運転再開、水上には着いたけど、当然接続電車が待っているはずもなく。仕方ないなぁと思っていると、なんとJRが振替用タクシーを手配してくれていた。スバラシイ。4人で相乗りして土合駅に着いたのが22:30。そういや、また階段を体験しそびれた。本当は2時間前に着いているはずだった…、外で軽く飲み12時前には寝る。土合ステーションホテルは虫ランドでした。スイッチョン(うちの地元ではそう言ってるが他で通用するんだろうか?)には鼻先を歩かれる。ヤレヤレ。

翌朝の23日。下の予報だと夕方から雨になっていたので、早く崩れるかも知れない、と思い4:30起床、5:30前には出ようと言ってたのだが。Yさん爆睡。起きると風邪薬服用。ムム?ちょっと頭が痛いだけと言うが、大丈夫か…?出発は6:00になった。空はどんより重い雲、すでにいつまで保つかといった感じ。途中通り過ぎたロープウェー駅、軒下は有効活用できそうだ。夜間、中には入れるのかな…? 指導センター前で水を取り、7:00厳剛新道の登山口到着。日帰り荷物の2、3組の後から出発する。

ほどなく景色が開け、「第一見晴」に到着。先に出た人が、「あそこ登ってる人がいるよ」と教えてくれた。登山道の下はマチガ沢だ(水は全然ない)。ちなみに第一見晴から降りる踏み跡もあった。奥の東南稜という所を登りに行くんだろか。このポイントから見る限り、この辺を登るのは楽しそうに見える。あくまでもこの辺は。

ところでこの道、インターバル的に歩ける場所がない。ずーっとソコソコの坂が続く。大汗かきの私にとっては、曇っていて風が吹けば肌寒い程に涼しいことが救い。途中からぼちぼちと鎖場が数カ所あるが、補助的に設置してある感じなので鎖には触らずに好きな所を問題なく登れる。そして西黒尾根と合流してからは、ちょっとアルペン的でとても気持ちよかった。この辺りからガスが出てきてしまい景色はイマイチだったけど、それでもいい感じだ。

肩ノ小屋付近に来ると、人がわんさかいて一気に幸福度が低下。それでも谷川は実は初登頂!なので順番待ちをして10:47、トマの耳で写真を撮る。オキはパスして先に進もうと思っていたのだが、せっかくだからということで往復。肩ノ小屋でちょっと休んだら天気が保ってる内に出発、のつもりだったのだが、、、12:40出発する。13:00頃に本降りになる。すれ違った単独行の女性が、「今日は大障子避難小屋、混んでますよ」と教えてくれた。天気良くないから期待していたんだけど…ガッカリ。念のため持ってきたテント、出動しそうだ。 この時点では、一応個人的には行く気だった。雨は樹林帯だったら気にならない程度の降り(=稜線だとちょこっと気になる程度の降り…)で無風。明日の湯沢方面の予報は、晴れだったので少し期待を持ち、とりあえず避難小屋までは、と考えていた。でもYさんがどう思っているかが判らない。聞くと大丈夫だというが、大分前から下りも登りもしんどそうに見えていたのだ。迷う。優柔不断代表として恥ずかしくないように大いに迷う。最終的に「ホントにこのまま行くの?」の一言が決定打になり、撤退を決めた。のが13:25。肩ノ小屋は通過し、天神尾根を下って熊穴沢ノ頭避難小屋で一息入れる。16:10人気のないロープウェー駅に着いた。ロープウェー駅前の水道で雨具を洗ったり靴の泥を落としたりして時間を取ったが、水上行バスの最終(16:45頃)に丁度間に合う。着替えだけして大宮の居酒屋で大いに飲み、日付が変わる前に帰宅した。 結果的に日帰り荷重ハイクになったが、厳剛新道〜西黒尾根上部は思いの他楽しく、ハイキングとして考えれば大満足な1日だった。上越国境の笹原の縦走路は、天気が良い時を狙って再度行ってみたいと思う。

<こぼれ話> 熊穴沢ノ頭避難小屋まであと少しといった所を歩いていたとき、前方から「もういっぱいですよ」という男性の声が聞こえた。気がした。というだけの話なのだけど、小屋には誰もいなかったし、先を歩いている人はいなかった(少なくとも声が聞こえるような範囲には。怒鳴っているわけではなく普通の声だったのだが)。Yさんは聞こえなかったという。霊感には生まれてこの方縁がないので、気のせいだったと思いたい!