武甲山ボッカ訓練
カト
期日:2008年2月2日(土)快晴
参加者:ニシノ、カト
池袋7:06→8:06横瀬→(タクシー)→生川9:10…11:20武甲山11:55…12:40長者屋敷の頭…13:30橋立鍾乳洞…14:20浦山口16:00頃→(御花畑)→16:10頃 西武秩父16:30→18:09池袋
次週、2月9日から11日の八ヶ岳合宿直前の訓練山行としてボッカ訓練に参加した。
2月2日(土)西武池袋駅集合、7:06、西武秩父行き快速急行に乗る。あっちゃんが風邪で不参加になったのが残念。今朝は寒い。冷えている電車の中でニシノさんからザックに入れるもの、重量などについて指導を受ける。下山後ザック点検を約束。横瀬着8:04。タクシーで生川まで行く。石灰岩の採掘場を過ぎ、一の鳥居近くで下車。タクシーでこんなところまで乗り入れて山の神様に叱られないかと思う。
登山口まで20分。9:10スタート。ニシノさんは計画表をポストに入れ、手を合わせる。この姿は神社、お地蔵さんなどに出会うと必ず行うのでいつも感心する。私にはとても真似ができない。御嶽神社の表参道を行く。路面は凍り、残雪の林道を注意して歩く。生川の沢は氷と水、静と動のコントラストと光の反射が美しい。沢に沿った林道から登山道に入る。立派な杉木立をゆっくり行く。
10:35大杉。大杉の名に相応しく太く立派な杉。大杉の周りは円い広場。杉木立に囲まれ気分爽快。ここからは私が先頭を行くようにとのニシノさんの指示。残雪と氷の道をジグザグに上る。はじめて先頭を歩いたが大変なことが分かる。私の指定席は二番目。いつもは先頭にくっついて自分の足元だけを見つめて安心して歩行している。先頭は絶えず道や周りを、また後ろの歩行状況などを確認し歩くので結構神経を使うことが分かる。一度は危うく違った方向に2、3歩足を踏み入れあわててコースに戻る。良い経験をさせていただいた。子持山、大持山方面の分岐を右に折れ北方向に進み間もなく御嶽神社。武甲山頂上はこの神社の裏で境内を通り抜け石灰岩がむき出しになった斜面を上がったところの左手。
11:20頂上。20畳ほど(?)の広さ。南、西は神社と樹木にさえぎられているが、北から東にかけて素晴らしい景色。浅間山、日光連山などの山々が美しい。昼飯時間をとる大休止。ニシノさんからお汁粉をふるまわれる。高低差約700メートルを登った後の甘味は体に沁みわたりエネルギーを感じる。下山準備が整ったところで老夫婦が頂上に現れ遠くの山々の解説が始まる。私は分からないので傾聴していたが、よく分かっているニシノさんの教えてもらっている態度は敬老の精神か。
11:55頂上出発、浦山口を目指す。ニシノさん、残雪・急坂対策で軽アイゼン装着を予告。私は持参した二本ストックを使ってみることにした。ニシノさんからストックは左右リズミカルに繰り出すようアドバイスあり。御嶽神社を背にして少し下り子持山、大持山の稜線を望む十字路を右に行く。左は表参道、上ってきた登山道。下りは南から西に広がる斜面にあって結構な急斜面。ところどころ残雪はあるものの軽アイゼンを装着するほどではない。対面の山々は雪模様。子持山に向かう稜線が美しい。
12:35長者屋敷の頭。一息入れてから浦山口を目指し再び下山。春を感じるのどかな尾根を少し行ったところから急降下。ジグザグの岩が多い細い道を慎重に下る。明日からの筋肉痛が思いやられるほど長い急坂。
13:30林道に出る。ここからは橋立川に沿って行く。川に中の岩の周りは凍っている。崖はところどころ氷の壁をつくり青白い透明な光を発し美しい。自然美を堪能する。林道を50分ほど歩く。
14:20橋立鍾乳洞を少し過ぎたところの茶店で下山祝い。缶ビール1本、日本酒ワンカップ熱燗1本ずつと味噌こんにゃくなど食す。お約束のザック点検。約20kgの中身は余分なものが多いようだ。必要最低限のものを用意すること、ザックが20kgになる場合は余分なものがあると考えること、などのアドバイスを受ける。
20kgを背負った武甲山ボッカ訓練は厳しいものがあったが、ダウンもせずに何とか下山することができ所期の目的を果たすことができたと思う。これもニシノさんのご指導お陰と感謝するとともに、雪あり、氷あり、立派な杉木立あり、遠くの山々の景観の素晴らしさあり、清々しい武甲山が与えてくれた力かも知れない。少々石灰岩採掘跡の痛々しい姿には心が痛んだが。
16時頃秩父鉄道浦山口発、御花畑で西武秩父駅に乗換16:30発、池袋駅18:09着。池袋駅にて解散。