編笠〜権現
さぶ
期日:2011年1月4日〜2011年1月5日
参加者:ハットリ(CL)、カト、さぶ
1月4日
7:00 新宿発(スーパーあずさ)→8:54小淵沢駅着(タクシー)→9:15/30観音平口ゲート→10:50 富士見平右→11:45雲海(アイゼン装着)→13:00/10 押手川→14:40編笠岳頂上→15:20青年小屋(幕営)
1月5日
6:40青年小屋→8:05権現小屋→8:15権現頂上→9:40青年小屋(撤収)→10:40青年小屋出発→11:30編笠頂上→12:30押手川→13:30雲海(アイゼン外す)→14:00富士見平→14:50 富士見平口ゲート(タクシー→延命の湯(タクシー)→15:35小淵沢駅発(あずさ)→新宿
1月4日
新宿のスーパーあずさでハットリさん、カトさん両先輩二人と合流。
カトさんの顔が黒い!!年末の八ヶ岳の凍傷の後が生生しく、冬山の厳しさをまず、そのお顔で感じ取る。
当日は、快晴。無風。最高のコンディション。
小渕沢→観音平口のゲートまでタクシー。それ以降は、冬期閉鎖のため、1時間半ほど林道を歩く。
途中、観音平前に富士見平の登山口があり、そちらから、展望台経由で編笠をめざす。
雲海でアイゼン装着。
押手川、森林限界前で休憩とったが、汗で髪の毛がカチカチに凍っているのに気がつく。
汗をかかないように薄着(冬用のインナー+シャツのみ)でいたのに。。。ペースが速すぎたようだ。押手川から急坂も、必死でリーダーのハットリさんについていく。急坂は厳しいが、一歩一歩が頂上につながっていると感じながら歩くのが私は好きだ。
編笠の頂上。
頂上はさすがに、風があり、寒かったが、展望は最高。
富士山が裾野から、そして、南アルプス、中央アルプスがキレイに見える。最高の気分。空が近くに感じる。記念撮影をして、青年小屋に下りはじめ、最初、深く雪にはまり、降りるルートが違うかも?とハットリリーダーが先発でルート確認に行ってくれる。別にトレースがあって、そちらから下ることになる。
しばらく降りると、権現岳の前に青年小屋が見えてくる。雄大な白い山の中に抱かれる様に青い屋根の小さな青年小屋。とってもきれいで、心に残る風景だった。
青年小屋近くの下りは、事前に読んでいたヤマレコ通り、大きな岩がゴロゴロしているのだが、雪が中途半端に間につまっており、踏み抜くと岩と岩の間に挟まりそうなやっかいそうな場所になっていた。慎重にハットリさんの後をついていく。
青年小屋に到着し、ほっと一息。テントを設営し、中へ。
夜ご飯は、初めての給食当番(食担)。
メニューは塩モツ鍋。軽量化を考えて、液体の調味料はもたない方向でやってみたが、3人でキャベツ半玉は多いと反省。でも、みんなきれいに食べてくれて感謝。
夜は満点の星空。夜中、非常に風が強くて、次の日の天気に不安を感じながら、眠りに入る。それでも、厳冬期の用のシュラフ(谷川では3シーズンだった)と両先輩に挟まれた夜は暖かかった。
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青空に向かって歩いていきます |
編笠山頂!いい天気ですねー |
1月5日
晴れ。朝ごはんは、昨日の鍋の残りにパスタを投入して、カレー粉+カマンベールチーズを投入してチーズカレースープパスタ。昨日の残り汁に塩が入っていたのを考慮忘れ、少し、塩辛かったのが反省点。
テントを出ると、朝焼けに富士山が・・・。冬山とはこんないいところなのか・・と。
でも、さすが八ヶ岳。私が人生で感じたことのない寒さ。
アイゼンをつけ、ほぼ、空荷で権現へ向かう。
この時、馬鹿な私は、アイゼンをつけるのに素手になるというミス。。。
手が凍る様に痛い。。。気分がへこむくらいの寒さに、「すみません、テントキーパーしているんでお二人でどうぞ」といいたくなるが(なんてヘタレ)、ぐっと我慢。
ハットリさんとカトさんの間に挟まれ、快調に登りだす。
途中、雪稜に出て、カトさんが、「こういう雪稜が大好き」と顔をほころばせているが、私にはそんな余裕はない
ハットリさんが「左には落ちないでね」というが、右にだって、絶対落ちたくない。。
慎重に歩行をすすめていく、途中何箇所か鎖場があるが、雪からくさりが出ていたのでそれをたよりつつ高度を上げていく。
頂上付近は、岩と雪のミックスになっており、はじめて、アイゼンで岩を登る感覚を味わう。
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鎖場は慎重に |
慎重に越えていきます |
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その先には急斜面も |
右にも左にも落ちたくない雪稜 |
頂上はせまい岩場で交代で記念撮影をして、早々に青年小屋まで下り、テントを撤収して、編笠山頂経由で、下山。
下山がもともと苦手な私は、ゆっくりペースでしか歩けずにご迷惑をかける。
斜度が高いとどうしてもへっぴり腰になるのが、反省点。
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権現山頂!どんなもんだ |
周囲の山並みが一望できます |
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富士山のご褒美まで |
青年小屋を振り返って |
観音台のゲートでまたタクシーを呼び、駅に行く途中にある温泉につかる。
なんだか、解凍されていく感覚。い、生き返る。。。
その後、駅までまたタクシーに乗り、
ビールとハイボールとワインを買いこみ車中で打ち上げ。
なんとも、至福のひととき。そして、急いで、一度帰宅、2日後の霞沢岳の為に装備を乾かし、洗濯だけはすませ、北稜定例会と新年会と流れたのでした。
お天気にも恵まれ(これが冬山と思うなと念をおされるくらい、霞沢で吹雪かれ、先輩の言っていた事、身を持って感じましたが)とっても素敵な雪山デビューをさせて頂きました。ハットリさん、カトさんに心より感謝です。ありがとうございました。