西穂組(槍穂縦走)
ミナト
期日:2011年9月25日
参加者:あつこ(CL)、ナオ、ミナト(記録)
9月25日
奥穂山頂5:30〜天狗のコル8:00〜西穂山頂10:30〜西穂山荘12:20〜ロープウェイ駅〜新穂高温泉
9月25日(晴れのち曇り)
前日のテント内で急遽、奥穂高岳〜西穂高岳の山行記録を仰せつかったため、メモの用意がなく時間の記録があいまいであることをお許し下さい。
入山から奥穂山頂までは、ワンさんの記録と重複するので割愛させていただきますが、それまでで印象に残った事のみを箇条書きで記します。
その1、サブさんが滝谷の岩場を見て、「屏風岩だ〜」と言ったこと(地図の東西が逆ですよ!)
その2、サブさんが前穂高岳を見て、「あれって北穂でしょ」と言ったこと(今越えてきた山が北穂でしょ!)
その3、サブさんが何故だか解らないが、テント内に水を豪快に撒いていたこと
その4、サブさんが何故だか解らないが、ヘッデンを知らない人のザックに仕舞ってしまい、大騒ぎしたこと
その5、軽量化のためアルコール持込み禁止令が出ていたにもかかわらず、サブさんが電気ブランを400ミリリットルも持ってきたこと。本人曰く「これは気付け薬だ」と言っていましたが、いったい何を気付けるのでしょうか?
その6、ちなみに、ナオさんは「眠り薬」と称するコハク色の液体、グッチさんは「コンビニから出てきたらなぜか袋に入っていた」という同じ色の液体を持ってきていて、あつこ隊長は「もうこの人たちには何を言っても無駄!」とあきれ果てておりました。
その7、軽量化のため、つまみ持込み禁止令が出ていたにもかかわらず、ナオさんが剣先スルメを持ってきたこと。本人曰く「レーションなのよ、ホホホ」と笑っていましたが、ちゃんとレーション用のパンは食べきれないほど持参しておられました。
奥穂山頂で、グッチさん、ワンさん、サブさんに見送られ西穂を目指すのは、あつこ隊長とナオさんのニコニコシスターズと、藪変人のミナトの3人です。天気はこれ以上の晴れは無い!というほどの快晴です。青空にジャンダルムが凛々しく聳えています。
ルートはいきなり馬ノ背という難所から始まります。両側は鋭く切れ落ちておりキワどいクライムダウンやトラバースがジャンダルムの基部まで続きます。そんな難所をニコニコシスターズは蝶の様にヒラヒラと華麗にこなしていきます。その後ろを馬ならぬ牛のように鈍重な藪変人が、遅れまいと必死について行きます。途中、ロバの耳という難所があったらしいのですが、全部が難所だったのでよく判りませんでした。
ジャンダルムの基部で一息入れていると、ニコニコシスターズがなにやら企んでいるようです。「巻きルートと直登ルートがあるんですけれど、どうします?」「直登の方がジャンダルムらしいよね」えっ!巻きルートで行くんじゃないですか?自分は確か巻きで登るって聞いていたのだけれど…。意を決して「あの〜、カトさんが確か巻きルートで行きなさいって、言っていましたけれど」と意見を言ったところ、「……」一瞬の沈黙の後、「残置ロープの右側から行けそうですよね」「うん、そうね」げげっ、何事もなかったように黙殺されてしまいました。おそるべし、ニコニコシスターズ!この2人、ニコニコしながらとんでもない事を考えていて、『なにか』が1本足りないんじゃないかと思ってしまいます。さらに悪い事に後続の登山者達がギャラリーとなり、このお姉さま方がどのようにして登るのか興味深げに見守り始めました。こうなったらもう直登するしかありません。まず。あつこ隊長がルートを確認しながら登り、ナオさんが続きます。1か所ほぼ垂直の壁をフリーで登りますが、隊長の絶妙なルートファインディングで突破します。落ちたらジ・エンドですが、ナオさんは楽しくて仕方がないようです。どうやら、『なにか』が1本どころか2〜3本足りないみたいです。
華麗なシスターズの後をヒーヒー言いながら着いて行くと、ジャンダルムの頂上へ飛び出しました。ぐるりと360度が絶壁で切れ落ちた本当の絶頂です。感動的な大展望は言うまでもありません。この頂きに立った時、藪変人からアルピニストへ昇格したように感じてしまいました。この場所を離れるのは名残惜しいのですが、まだまだ先は長いのでガラガラの岩場を下り始めます。
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| 出陣!でも、出だしからおかしな所にマークが・・・ |
馬の背だかロバの耳だか |
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| 眼前に迫るジャンダルム。そりゃ悪巧みも出ます |
その上は360度のすばらしい眺望です |
この先も、ゲップが出るほど岩場のクライムアップ・ダウン、トラバースが続きます。垂直に近い岩場でもホールドがガッチリとある所には、クサリが設置されていません。ルートを示すマーキングも極端に少なくなり、ルートファインディング能力が試されます。天狗のコル、天狗の頭、間ノ岳と順調に進みましたが、赤石岳付近まで来ると難所を難所と感じない程、感覚がマヒしてきました。西穂高岳のひとつ手前のピークでは、槍ヶ岳が見え、あんな遠い所からよく歩いて来たなぁと実感しました。そしてとうとう西穂高岳に到着です。
西穂の頂上は今までと違い、感動を味わうこともままならない程登山者であふれていました。そそくさと写真を撮り西穂山荘を目指しますが、このころからあつこ隊長の調子が悪くなってきました。山行前から体調を崩し薬の力で持ち堪えていたようですが、難所を越えた安心感からでしょうか、とうとう悪化してしまったようです。あつこ隊長の体調悪化を考え、ナオさんの提案により計画での西穂山荘幕営をせず、本日中にロープウェイを使って下山することになりました。機転の利いた最善策だと思います。
その後は、うんざりするほどの登山者とすれ違いながら西穂山荘に到着。一服してからロープウェイ駅を目指して駆け下りました。
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| ガラガラの岩場を慎重に |
藪変人からアルピニストへ |
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| 噂の逆層スラブ |
まさかという所を登っていきます |
今回の大計画の成功は、すべてあつこ隊長おかげであります。多数の参加者が楽しみにしている為に、体調を崩しているにもかかわらず計画を遂行し、リーダーとしての責任感を強く持ち無事に難所を乗り切ったことは感動に値します。それにしても大変な精神力の持ち主であります。さすが、笹田ボスの一番弟子だと思いました。今後もよろしくお願いいたします。