雪上訓練(泊り組)

期日:4月14日 〜 4月15日

参加者:グッチーCL、カトSL、笹田、sa山、たかひで、アトム、さぶ(記)

<記録>
4/14 11:00 天神平のロープウエイ→12:00熊穴沢避難小屋手前(雪洞泊)
4/15 7:30幕営地→(雪上訓練)→10:50谷川岳→(頂上直下にて雪上訓練)→12:30天神尾根→天神平ロープウエイ駅
    
 

さぶ


春合宿前の雪上訓練。泊り組は今回は雪洞泊という。
私は雪洞が初めてなので、とっても楽しみ。
まず、天神平ロープウエイ駅に集合。
天候は。雨、しょんぼりだが、訓練にはよい、春山は雨対策も大事なところ、濡れる事を想定したレイヤリングや装備が必要だ
私の古い安い雨具はもはや、ゴアテックスではなく、シミテックスになっていることに今回改めに気が付く。春合宿前に新調しようと心に決める。

雨の中、尾根を行く。途中で、あどけない顔男の子とすれ違う。
まだ中学生だろうか、聞くとなんと単独で谷川ピストンしてきたとのこと。すごい!!

さて、雪洞を掘るには、まずは場所の選定から。
雪の多い斜面。やや雪庇気味のとろこなどが堀りやすいようだ。
しとしと降り続ける雨の中、熊穴沢避難小屋手前の斜面を利用して、雪洞堀りを開始。
山の斜面に横穴を彫る形式だ。

まずは、斜面に対して、入り口になる部分を付近を掘り下げる。
うっかり酔っ払って滑落しないように、トイレや尾根までの道もついでに作る
トイレはカトさんとsa山さんが力作をふたつ作ってくれた。快適なり。

さて、本番はここから、玄関と決めたところから、横穴を掘っていく。
そこからどんどん、雪を外に出していくという戦法だ。
春の雪はしまっており、スコップでは歯がたたない。
スノーソーが大活躍!
四角くブロックになるように切れ目をいれて、それをスコップでとりくずしていく。

交代交代に穴にもぐりこみ、どんどん面積を広げていく。
そのうち、2人が入れるくらいの穴になっていくと、ここからは早い。

しかし、sa山さんは体の使い方がうまいうえに、コツをよくしっている。
雪の目を読むんだ。
とおっしゃっていたが、私にはさっぱり。

入れ替わり、立ち代り、穴堀を交代し、
3時間以上だろうか、7人が入れる立派な雪洞が完成。
さっそく、銀マットを敷き、中に入る。壁を削り、おのおのもってきたキャンドルを置く。
カトさんはなんとおしゃれなアロマキャンドル。
笹田さんは、年季の入ってそうな、昔ながらの山の燃料ろうろく、
ぐっちーさんは、これまたのんべらしく生ビール型ローソク、
そして、sa山さんが取り出したるは・・・予想どおりというか、
仏壇に備える、いかにもなカメヤマローソク(笑

さぁ、登ります!! 雪洞を掘る笹田さん
ベテランの技が光ります。
7人全員で雪洞に収まるの図。快適です。 うわさの亀山ローソク(左)


こっからは宴会モード。まずはビールで乾杯。個人装備も入れると、人数分以上の500ミリリットルビールが出てくる。
1ダースは、笹山さんが持ってきてくれて、笹田さんが担ぎ上げてくれた。
ほどなく、ビールが空き、笹田さんがやおら取り出したるは。なんと、赤ワインフルボトル!
ご馳走さまです。非常においしいワインでした。
しかし、先輩にお酒を担がせるとは。。。反省しきりのさぶ。
各自のツマミを頂きながら、
メインは、アトムさん特製のたんたん鍋。噂には聞いていたが、超美味!
あっという間に二回戦分をたいらげ、うどんまで、ぺろりだった。
そして、悦子さんのパウンドケーキの差し入れも頂く、バターの香りがたまらん。。。おいしかったです!!
今日はあきらかに、消費カロリー<摂取カロリーだ。

そうこうするうちにお酒がまだまだ出てくる。
20時ごろ、ぐっちーCLのそろそろ寝ましょうの、号令にのんべ4人(sa山さん、アトムさん、たかひでさん、さぶ)は言うことを聞かず。
雪洞の隅で二次会開始。
結局22時まで飲んでおりました。本当、何しに来たのかと。すみません。


5時起床。とりあえず、デポできるのはツエルトにくるみ
日があたって雪が腐る前に、雪上訓練をしたほうがよいだろうと笹田さんからアドバイスをもらい。まずコンテ。
コンテのシステムはヒマコン2。
コンテの組は、sa山さん、たかひでさん、笹田さんトリオ
グッチーさん、アトムペア。カト、さぶペアだ。

幕営場所のいやーな斜面でヒマコンをセットし、トラバースの練習。

まずは、たかひでさんが足を滑らせて滑落!
演技じゃなくて本気のようだ。
すかさず、sa山さんが斜面にピックをたてて、足を踏ん張り、滑落停止。一瞬、緊張が走った。本番さながら。


急斜面をトラバース練習。

さぶ、カトペアも行くが、雪が腐っていてよくない。カトCLが後ろから
この斜面はヤバイから上がろうと。
とりあえず尾根筋までキックステップで上がる。あえなく敗退。

その後は、カトさんビレイしてもらい、その斜面をトラバース練習させてもらう。

続いて、笹田さん指導のもと、sa山さん、たかひでさんはセッピの乗り越し訓練。
しかし、雪がくさった、急斜面でたかひでさんは苦戦。

時間切れでトラバースで上に上がり、そのままコンテのまま、頂上をめざす。

これ以上ないよい天気で、私はたまらず半そで一枚に。

途中、山スキーをやっている人たちに目を奪われる。
いや、あの板でこの斜面を登るのもすごいが、あの斜面を下るのもすごい。。

頂上直下でスプリットボードなるものを使って登っている人がいてこれがまたびっくり。なんとボードが縦二つに割れて、登りはスキーのように、
下るときはこれをはめて、ボードで下れるという、ボーダーには夢のような代物。
ちょっと欲しくなっちゃいました。

さて、頂上に立ち、手早く撮影をすませて、頂上から降りる際、少しトレースをはずし、コンテでパートナーが落ちた場合の滑落停止訓練。
昨日の雨天がうそのような、青空! 谷川岳頂上!汗だくでした

が、非常に雪がくさっていて悪い。。。雪団子が1、2歩あるいただけで、高下駄のように付着してしまい、アイゼンがまったくきかない。

そんな折、各パーティー、滑落演技なんだか、本気なんだか分からない状態でなんとか下っていく。
sa山さんに踵落としの要領で足を振り上げ、雪団子を振り落としつつキックステップで降りるすべを教わる。なるほど。。。


途中でコンテを解除し、そのまま下り。。。が、また、皆早い。。。

幕営地に戻ると健気にも雪洞は崩れず、私たちを待っていた。
名残惜しい、ここで荷づくりをして、天神尾根をめざす。
日帰り組みをひやかしに・・・いや激励しにいくと、グッチーCL。

天神尾根では、ミナトさんはじめ、みどりさん、エビさん、オオタニさんの姿が。
けっちぼーを叫ぶと、けっちぼーが帰ってくる。いいですね。山で仲間に会うのは。

しかし、あれ?かおりちゃんの姿がない、どうやら、腰痛が悪化したらしく
担当のツェルトだけなんと水上駅に持ってきて、温泉に行くと帰ったという。
いやはや、相変わらず、変わった・・・いや、律儀なお人だ(笑

エビさん特製のコーヒーを煎れてもらい、いっぷく。山で飲むコーヒーも旨いね!
さて、コンテでパートナーの滑落を止める練習が始まったが
みどりさん、なんとゴボウでミナトさんを止めている!
違うよ、耐風姿勢だよ!!となど、見守るだけのつもりが、ちょいちょい口を出したりして
ほどなく、泊り組は下山。
笑顔でゴボウ抜きのみどりさん。それ違うよ!!(笑 全員集合!山で仲間に会うのはいいですね。


ロープウエイ駅より、笹田さん、sa山さんの車に乗り込み、温泉へ!
汗を流し、冷えた体をあっためて極楽気分。

水上駅まで車組みのお二方に乗っけてもらい、お別れ。
ありがとうございました!本当に勉強になった訓練でした。

電車が行ったばかりだったので、駅前のそば屋で一杯ひっかけ。
電車でヤる用のお酒を買って乗り込むと、そこには日帰り組みの姿が!!

車内で一緒に宴会をしつつ東京に戻ったのでした。
こう見ると酒ばっかり飲んでいるようですが、よい訓練ができたと思います。
ご指導頂いた、諸先輩方に感謝です。雪洞はまた来年もやりたいです。