槍ヶ岳(北鎌尾根)
期日5月2日〜5月6日
参加者 Lカト、笹田、グッチー、sa山
<記録>
5月2日23時新宿BT発
5月3日6時上高地着…明神…徳沢薗…横尾小屋9:20・・9:50・・・槍沢小屋11:50…ババ平12:50…
水俣乗越分岐13:40…水俣乗越15:40…北鎌沢右俣出会18:15
5月4日北鎌右俣出会6:15…北鎌右俣コル9:15…天狗の腰掛12:17p-9取付1252…独標トラバース14:00
トラバース終了14:36…ルンゼ上15:46・・・p-12テント残置・・・テンバ16:30
5月5日テンバ6:00p14コル9:30・・・p15手前1030…北鎌平11:30…槍ヶ岳取付12:00槍ヶ岳頂上13:40
‥14:30…テンバ15:30
5月6日テンバ7:00・・・槍沢ロッジ9:45・・・横尾11:15・・・徳沢12:15・・30・・上高地14:30・・・塩尻15:40・・・17:07…新宿着19
sa山
北鎌に行こう、との話を耳にしたとき、今行かなければ、今度いつチャンスがめぐってくるか、わからないとの思いで、
参加に気持ちを切り替えました。が体力的に、昔みたいには行かないなとの不安もあり、ボッカの準備はするが例のごとく、
休みの日は雨、会社出勤時は晴れ、という悪循環でボッカは行えなかった、代わりに高架橋の走りこみでボッカの代わりとした
、一往復5分、それを2時間目標でガンバ。
5/2日 23時新宿発上高地直行夜行バス。夜行バスに乗るのは30年ぶり、4/29日高速夜行バス事故と大きく報道される中、
心配して待ち合わせ場所に向かったが、そこは大勢の乗客でごった返している、そんな中でカトさんは、カップ酒を片手に余裕の行動。
そして差し入れも、見送りも無く、4名は出発した。途中2時間おきに休憩が入り、そのたび車内照明の点灯とアナウンスで起こされる。
5/3日 上高地には5時半過ぎに到着した。雨の中、センター屋根下でパッキング、笹田さんの申し入れにより、
荷物を分配していただく、最小限の荷でとの、前もっての打合わせでありながら、積載オーバーに反省、後々うらまれます、
逆なら私も恨みます「○○さんはグラム計算で荷造りしていますよ」と言われると、身の置き場もありませんトホホ。
|
上高地にて。後方に恨み顔の○ッチーさん(笑 |
気を取り直し、先を急ぐ、例年より雪が少ないようです、明神、徳沢と過ぎ、横尾、一の俣、槍沢ロッジ、ここは玄関は開いているが営業前でした、
水は表のドラム缶で補充できます。
ババ平を過ぎ、水俣乗越出会到着?沢沿いにコルを目指し直上する、コルのつめ100m程は傾斜もきつくなる、もう少しの所で左モモ痙攣、
休み休みコル到着、後でカト様から痙攣に効く良い薬があるとの情報(芍薬甘草湯・ツムラ、その後の情報、こんなのも、こんなのもありますよ、
と湊氏、詳細は現場の湊氏に)を入手。
話を戻します。コルから反対斜面を下降する予定だったが、クレバスが1mほど口を開き、その先は登って来たときと同じような急傾斜が続く、
先行者の踏み後を見ると、陵線上を西岳方に進み、尾根筋から下降している、それに習い、下降する。傾斜も50度程ときつく、上部は50m程は、
バックステップで下降する、その下は疎らに生えている草木を頼りに降りる。途中クレバスの乗越など、緊張しながら尾根を降りきり、
北鎌右俣目指し、時々股までのズボリに難儀しながら進む、右俣の大きなデブリを越え、川原沿いをテント場にする、本日の行程12時間。
今夜は荷物の重いわたくしめの食物、飲料を重点的に消費することにして頂きました、ああ---食担---!!。(昔食担は、希望の的の時代もありました、
山に持ってゆける食料は決められており、唯一それを隠れて口にすることが出来たのは、食担でした、当時食担を進んで行っている人もいました。)反省
下降時、あのコルを降りたほうが、と左の沢を望みましたが、そちらが正解でした、我々は先行パーティーの踏み後をたどりましたが、
もう一本手前の沢が正規の水俣沢乗越でした、反省。
|
|
ババ平。まだ青空が見えます |
雲の合間から槍を臨みます |
5/4日雨も上がり本日は高曇り、右俣出会いからデブリに乗り込む、さっそく、カト様朝の御用。先発隊はルートの中央に達している。
沢中央に差し掛かるころから青空になり、日差しが当たる、暑い。途中休憩を1本とり、最後の急登にかかる、慎重に登る。
コルは融通し合い雪を掘れば、3,4張りのテントが張れるスペースはある。
ここからザイルを結ぶ、笹田さん-グッチさん、カトさん-sa山、コンテで稜線を行く。
雪と一部ブッシュ混じりの尾根、時々、股までの踏み抜きに見舞われながら、ゆっくり高度をかせぐ。天狗の踊り場に着いた、
正面に独標が槍ヶ岳とみまちがう様に聳えている、頂上に向かって直登ルートの踏み後が見える。独標基部からの、
千丈沢側トラバースは笹田さんに先行していただく、ここはコンテで超えたが、斜度もあり、下まで数百b、高度もあり緊張が強いられた、
雪質はアイスバーン状ではなく、かといって腐っても無く、ちょうどいい状態であった。
トラバース後、裏へ回ると、雪は付いていなく、岩場、と溝の氷、ハーケンも打ってあり、笹田様のお助けロープでクリア、
その後沢状をを詰め尾根へ、ここからも槍ヶ岳は望めずです、ここからの槍ヶ岳の眺めは最高です、来年の年賀状の写真をとの思いは打ち破られた。
途中のP12で残置されたテントがあった、暮れ24日に入山し、5日凍傷になり、ヘリで救助された模様。P13過ぎたあたりに、整地されたテント後あり、
この先を下降しP14過ぎのコルまで行けば、いいテン場がありそうに思え、先に進むが、途中よさそうな場所が見えず、戻り2泊目の設営場所とする。
両サイド切れ落ちており、気を使いながらの設営となる、本日の行程10時間。
その夜はグッチさんの鹿児島の土産話と、クロブタとカツオのつまみと、シェフの献立で始まった。
|
独標トラバース。怖ろしい。。。 |
5/5昨夜トイレに起きて出たときは、吹雪いていたが、入り口は吹き溜まりになり、20cmほど積もっている。
早々に準備をして、昨日の道を降りる、雪陵、トラバース、岩場を少々間違えながらも、コルに着き、小休止、これを登れば、当初予定の幕営地北鎌平だ。
途中、雲の切れ間に槍ヶ岳が望める、P15超えしばらくすると雲が切れ、槍ヶ岳が見えた。
北鎌平は2張りの設営の跡がある。北鎌平から槍ヶ岳基部右沿いに行き、そこから左に稜線に向かう、稜線から槍ヶ岳取付きまでは、雪陵となり、
時々風をやり過ごし、基部にたどり着く。ザイル一杯に、伸ばせば2ピッチ程で抜けれそう、ですが始点の良さそうな岩で細かくピッチを切っていった。
チムニ手前下で、ビレーしていると、グッチさんが追い越して、チムニ下でピッチを切る、カトさんは、チムニをよけ、左からZ状に抜けに頂上到着、
グッチさんは直登、チムニ乗越後、ザイルの流れ悪く、フリーズ、何とか苦労し、他登山者の拍手に迎えられ笑顔で登頂、笹田さんも到着し、記念撮影。
双六岳、大天井岳、両方面で、雷がガラガラ、鳴っている、昨年、鹿島槍で雷を呼んだ人がいたが、
そういえば、今回は大天井岳で呼んでいるのかなと思いつつ、早々に槍を下った、クワバラ、クワバラ。
槍の肩で整地しテントを張り、最後の晩餐となった、小屋でビールを買い込み、カトさんおごりのワインで乾杯、なんと言っても、うんまい。
今夜はカトさん試作の、ナスとほうれん草のカレー、これが想像に反し、いける、珍しいことです、珍味。
|
|
槍が見えました! |
槍5ピッチ目。後少し?? |
|
|
祠の裏から頂上到着。登山客の拍手で迎えられる。 |
登頂成功!!おめでとうございます!! |
5/6翌日は、笹田さんの、「お!5時だ」の声で起床、1時間の寝坊。
残りもので朝食を済ませ、下山する、ホワイトアウトで、まったく視界が聞かない、
夏道通しで、下る、もう少し槍ヶ岳のコルのほうから降りれば、赤い旗の目印通しに降りれた。
靴の中はぐっしょり、両足の小指に、まめが出来た模様、我慢し、上高地に向かう、上高地からタクシーで「タクシー営業所塩尻だと安くします」
ということで、塩尻に向かい、駅の蕎麦屋で、大ジョッキ、馬刺しで乾杯、蕎麦と日本酒で乾杯、電車で、日本酒、ワインで乾杯、記憶にございませんが、
キオスクが通るたびに、ワイン、酒の追加をしていた人もいたそうです、おかげで家にたどり着くのに、難儀し、これが一番きつかった、人もいたとか。
皆様の協力で大変楽しい山行でした、ありがとうございました。今回は体力的にきついものでしたが、その分時間をかけ、ゆっくり行けばこの年齢でも、
行けました。我々はコンテで、行きましたが、他チーム、単独の人たちは、フリーでの行動でした、緊張を、強いる場所もあります、重々気を配っていても、万が一ということもあります。
何度も聞いた人がおられると思いますが、以前、私はGW前、歩いた跡の付いて無い時期、一人で北穂高岳から涸沢岳縦断中、凍りついた岩と思わず、
揺らし確認し、ホールドにして体重をかけたとたんはがれ、2bほど落ち、アイゼンで着地後、斜面を後ろへ、でんぐり返し、
アイゼンでストップで止まりましたが、そのままスリップしていたらと思うと、今でもぞっとします、万が一を考えザイルを利用してゆきましょう。
注意その2、槍ヶ岳のテント場は急斜面です、テント設営のときは気にならないのですが、食後ゾウアシで外に出るときは、斜面を滑り落ちそうで、
怖いものがあります、ピッケルはフライの張り綱に使用したりしているので、気をつけたいです。
もう一点この時期として、ゴアテックスの靴、ゴアテックスの雨具、ゴアテックスのシュラフカバー、すべてが、効いていませんでした、
初日から、靴の中は、絞るほどの水、シュラフ2日目、ズボンも3日目から効かない、記憶に誤りが無ければ、初日雨から雪、2日目も確か雨から雪、3日目雪から雨でした、
手入れはしっかりしてゆきました、なぜか対策を考え中です。また山を楽しみに行きましょう。