五竜岳(春合宿)
期日:5月3日 〜 5月5日
参加者:ミナト隊長、エビSL、ミドリ、さぶ、○谷 5名
<記録>
5月3日(木)6:24東京駅発 長野新幹線 あさま501号 8:05長野駅着
8:20長野駅 アルピコ交通バス 9:25五竜BS 10:42テレキャビン アルプス平
15:00大遠見山 テン場設営
5月4日(金)3:30起床 5:26出発 7:45五竜山荘 8:05〜五竜岳〜11:15五竜山荘
12:30〜14:00テン場
5月5日(土)5:30起床 テン場撤収 7:35出発〜小遠見山〜9:25テレキャビン アルプス平
10:25山麓駅 11:10道の駅「白馬」12:10五竜BS アルピコ交通バス 13:15長野駅
13:50長野駅 新幹線あさま528号 15:06大宮駅 15:26上野駅
天気
5月3日(木)雨〜曇り〜晴れ(稜線上)〜曇り
5月4日(金)曇り〜雪〜強風
5月5日(土)雪〜曇り〜晴れ(キャビン山頂駅)
O谷
5月3日(木)
昨夜からの雨がやまず、朝起きてもそこそこの雨降り。早起きしたのにがっかり。
駅に向かう足元やザックがびしょ濡れになるが、回復を期待しつつ東京駅へ。
5時30分山手線に乗車するも乗客が多くてびっくり。ザックが重たいので降ろせず
背負ったまま向かう事になった。東京駅の長野新幹線自由席乗り場に向かうと、エビさん発見!
挨拶して同じ列に並ぶ。ミナト隊長は大宮駅から合流。女性陣は大宮駅からグリーン車に乗車。
長野駅改札口で全員集合し、全員バス停へ移動。見上げると雨は上がり晴れ間も見え、期待大。
白馬行きの高速バスに乗車し、五竜BSで下車。乗客は7割程度。登山客は我々以外に無く、
殆んどが白馬に向かう観光客と思われる。
五竜BSからテレキャビン麓駅までの舗装路を30分ほど歩くが、背中のザックがずっしり重く歩みも
ぎこちない。山麓駅(エスカルプラザ)で荷物チェックを受け余分な物を整理する。ペットボトルや日本酒の瓶
とはお別れ。テレキャビン乗場で計量したら26sだったので、さっきまでは31s位だったと思われる。
テレキャビン アルプス平から今回のBC予定の西遠見山辺りに向けて出発。天気も回復して晴れ間から
時おり射す日差しがまぶしく感じる。
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テレキャビン アルプス平〜地蔵の頭:天気が回復 |
出発して40分ほどで体調の異変に気づき休憩をお願いする。その後もさくさく登れず、結局
皆さんに荷物を分担させてしまう事になる。テント泊初体験で今までにないザックの重量のため
ただでさえ少ない体力を使いきってしまったようだ。食材、お酒、テントなど4〜5sを分担して
もらい大遠見山のテン場に着く事が出来た。
夕食もあまり食べられず、早めにシュラフに入った。
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テント設営中:無駄な動きが無くさくさく |
5月4日(金)
3:30に起床し朝食を済ませてテン場を出発。歩き始めても昨日の影響が残っており登りにかかると
息が上がり既にエネルギーはエンプティー状態。2時間位歩いたところでミナト隊長に不調を訴え
少し先の五竜山荘で休んで皆を待つ事になった。
五竜岳アタック隊は8:05に五竜山荘を出発し11:45
に無事戻ってきた。出発する頃には天候が崩れ、横殴りの強風と霙で全身びしょぬれの状態。戻った
時も天候は回復せず、テン場までの下山も気を抜けない。途中斜面に出来たクラックを迂回する為に
雪庇付近を通過しなければならなかった。
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標高2,250m付近の雪庇 |
何事も無くテン場に到着し、テントの修正を行い夕食になる。ビールで乾杯しサブさん手製のチキンのクリーム煮をいただきながらテント生活を謳歌する。
夕食の頃から天候が悪化し、17時を過ぎる頃にはテントを内側から全員で押さえて強風に耐えていた。
強風は21時頃には少しおとなしくなったが、深夜24時過ぎには危うく飛ばされそうになったテント
を守るべくミナト隊長、エビSL、サブさんたちが奮闘する事に。隣のテントではミドリさんと○谷はぬくぬくシュラフの中。
強風と横殴りの雪は翌朝まで続いたようだった。
5月5日(土)
朝起きると昨日の強風がやみ曇り空。朝食を終える頃には日差しも出てきて良くなる予感。アルプス平に着く頃には日差しも強くなり、日焼け止めが必要に。
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小遠見山付近:快晴に |
下山途中、行き会った登山者の方から昨日白馬岳に向かっていた6名のパーティーが遭難している事を知らされる。
同じ山域での情報に一同身の引き締まる思いで、全員の無事を祈った。
テレキャビン アルプス平までの下りは順調に2時間で到着。荷物を整理し、着替えて麓に下山。
五竜BS辺りで温泉を探すが、時間が合わずに道の駅で食事をする事に。長野駅までバスで移動し
長野新幹線の始発に並び、それぞれの家路につく。お疲れ様でした。
今回の山行の教訓
これまでの自身の山行でそこそこ歩けていたので、今回のエネルギー不足は予測出来ず残念。
25sものザックがどんなものかを実感したので、基礎体力作りを充分に行う必要性を感じた。
共同での行動時では一人の不調者がその他のメンバーに過分な負担を強いる事になり、ともすると
メンバー全員を危機に陥れる可能性が有る事を充分に認識した。
同行いただいた皆様に感謝します!
以下、五竜山荘〜五竜岳の記録
みどり
大谷さんを五竜山荘へ残し ミナトリーダーとみどり、サブちゃんとエビさんでコンテで山頂へ向けて出発。
登り始め早々、真っ白な冬毛をまとった雷鳥に遭遇。グゥエーの鳴き声と共に低空飛行。
雷鳥って飛ぶんだ。
初めは雪が少なくアイゼンを脱ぎたいなぁと思いながら登っていたが次第に冬山さながらの雪山に。
途中で下山して来た一行に遭遇。 ロープで確保しながら6人が危険個所を降りるのを強風の中10分位待つはめに。
私たちも下山の時に苦労しそう。
この時、エビさんがミニミニ雪堂を掘りこんなんじゃ風よけにもならないと皆を笑わしてくれた。
キレット小屋方面の分岐を通り過ぎ、夏にはここから鹿島槍に縦走する予定なんだなぁ等と考えながら登って行くといきなり山頂に到着。
登り始めて2時間強がたっていた。
4人で握手をして記念撮影。曇りのため目の前にある鹿島槍の姿も見られず少し残念だったが、
まだ会に入って2年目の55期の同期4人だけで雪山の五竜岳に登れた事への感動でいっぱいだった。
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55期、五竜登頂成功!! |
気を引き締めコンテで下山を開始。 思っていた以上に緊張の連続。
岩が凍結していた所と傾斜のキツイ所ではサブ&エビはスタカットで降り(この時のサブちゃんのテキパキとした的確な行動、格好良かった)
私&ミナトチームはコンテ・スタカットには程遠い、始終ミナトリーダーに助けて貰っての下山だった。
下山開始から2時間後、霧で全身ずぶ濡れのなか大谷さんの待つ五竜山荘に到着。大谷さんが神妙な顔つきで出迎えてくれた。
雪山の五竜岳は、数少ない経験の中でだが今までで一番荒々しく、五竜山荘までの下山が物凄く怖かった。
登頂から下山まで面倒を見てくれたミナトリーダー、感謝でいっぱいです。本当に有難うございました。