小川山RCT
期日:2011年5月19日-20日
参加者:笹田、藍澤、sa山、カト、ノリ
ノリ
5/19-20と会の個人山行が小川山で行われ、私も入会して初めての岩トレと言うこと
で、諸手を挙げて参加表明をした。
当日は移動性高気圧に覆われるも、高層で寒気が南下するため、土曜日は気持ちの良
い晴天恵まれたが日曜日は雲の多い曇天となった。
参加者はカト代表、笹田さん、藍澤さん、sa山さん、ノリの5名。
私は直接現地へ直行とした。
午後11時頃には廻る目キャンプ場にカト代表や笹田さん藍澤さんと合流することが出
来、挨拶のあと早速にテント設営や焚火の薪拾いを準備し夜の宴会に備える。
一心地ついた後、今山行の目的であるクライミングの準備をしてガマスラブへと向
かった。
カト、藍澤と笹田、ノリ組みに分かれ5,6〜5,10bまでのグレードに取り付く。
小川山の花崗岩は垂直に近い斜面であってもフラットソールのみで立てるほど摩擦力
が高い。
実際取り付いてみても、手掛り足掛りが僅かな所でも思い切って立てば立てる。
こうしてトップロープを交えて何回かトライし、ここの岩質に慣れるトレーニングを
繰り返す。
その後一段上の岩場に移動し、ルート ハートandソウル 5,10abの課題に取り組む。
まず、笹田さんがリードでトライ、ここは4手目が核心のようで縦方向のフレーク沿
いに上がってスラブに移る処が傾斜が強く手掛り足掛りも少ない。
流石の笹田さんも1テンして切り抜けた。
ここでトップロープをセットして頂き私と藍澤さんとで順に取り付く。
リードと違って思い切って登って行ける。
やはり核心ではちょっと戸惑ったが、縦フレークの段差にシューズの先をねじ込ませ
安定した処で左側にあるカチを取りに行き体重を移して何とか切り抜けた。
続いて藍澤さんもそこで苦戦し、右側から乗っ越そうとするが手掛りがないので越せ
ない。
左側に寄りながら登るように下から声を掛けると何とか凌いで切り抜けていった。
時間も迫ってきていたので本日は終了とした。
ここで、山の世界は本当に狭いことを思い知らされた、それは前山岳会のザイルパー
トナーと偶然鉢合せしたことである。
挨拶しながらもお互いが元気であることを心から喜んだ。
ベースに戻るとsa山さんが到着しており皆一緒に食事と宴会の準備に入る。
焚火を点けて今日の食材をスペアリブから焼き始める。
そして牛のタン塩などと野菜を含め豪華に追加していく。
まず、ビールで乾杯しワインと日本酒を次々に開けて食べて飲む。
調理は藍澤さんが主に担当してくださり、先輩の細やかな心尽くしに感謝感激であ
る。
こうして山談議花を咲かせながら、今宵も更けていく。
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新緑が美しいですね。 |
課題にトライ中のカト代表 |
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同じく藍澤さん |
たき火を囲んで山談義。いいですねぇ。。。 |
20日は午前5時に起床、藍澤さんが入れてくれたモーニングコーヒーで目を覚ます。
朝食はフランスパンをたっぷりとつけ込んでくれたフレンチトーストと野菜とゆで
卵。美味しかった。
今日はリバーサイド5,9へ行く予定を立てていたが、沢の水量が多く渡渉が難儀なた
め中止とし、代わりにマルチピッチを堪能するために屋根岩二峰にあるルート、セレ
クション(6P)5,8とした。
取付きに到着し登る準備をしながら、今日の組合せを笹田さんが発表。
カト代表とsa山さんをA組、笹田さんと藍澤さんノリをB組に分ける。
登り出しは5,8のクラック。
先ず笹田さんがリードで登りトップロープをセット、次にsa山さんが登ってカト代表
がフォローで登り、その時こちらのロープを一緒に上げて貰い三番目にノリ、笹田さ
ん藍澤さんと続く、このシステムはこのピッチのみで以後は最初通りとした。
私の登る順番となるがクラックに苦手意識が強く、中々ハンドジャムが決まらない、
ようやっと決まったジャムにぶら下がって何とか乗っ越した。
2ピッチ目はA組が先行しsa山さんがリードを務める。
5,8のスラブだが手掛り足掛りが殆どない、あってもカチ位の小さなものである。実
に怖い。
続いてB組、笹田さんがリードでノリ、藍澤と続いて行く。
何とか凹凸を見つけながら登って行く、ついついフォローであることを忘れ慎重に
なってしまう。
3ピッチ目は10m位のトラバースから始まり、3mのチムニーをステミングで登り切り
ピッチを切った。
4ピッチ目は5,7とグレードが下がるも取り付きがクラックと立ち木を登って岩に移る
二通りのルートが取れる、ここは後者を選択しB組が先行を代わって笹田さんがリー
ドで登り始める。
核心は立ち木からスラブへ移る時と、そこから登り始める一手が外傾しているのと
ホールドが無いためバランスを取りながら移らなければならない。
笹田さんは「ロープ張ってね」と言いながら難なく越えていったが、二番手の私はヌ
ンチャクを掴みA0で越えた。
そこからはガバホールドが点在し難なく登って行けたが、ピッチ終了点間際がまた小
川山スラブ出現したため、思わず手掛りを右側の凹角に求め、アンダーで切り抜け
た。
5ピッチ目はV級程度の岩場で10m程度、登って来た順の私からリードで上がり安全の
ためにビレイ点を構築しフォロー以下を確保し終了。
二峰山頂からの展望は絶景であり、まるで外国の山に登っているような錯覚をしそう
だ。
全員で記念撮影を撮り下山を開始した。
下降は1ピッチのみロープで懸垂し、後は下降路を歩いて取付き点まで。
ザックを回収後、カモシカパノラマコースから岩場の下見をしながらベースまで戻っ
た。
今回の小川山スラブの洗礼を改めて受け、自分には向かない岩場だと確信するので
あった。
しかし、また行くだろう。
今日の無事を山ノ神に感謝m(__)m
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レイバック中のsa山さん |
高度感ありますね〜。 |
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終了点にて |
全員集合〜。よい笑顔です。お疲れ様でした! |