救助講習(鹿沼の岩場)
期日:2012年10月14日(日)
参加者 アベ (リーダー)、さぶ(三)(サブリーダー)、イタ、笹田(典)、笹田(悦)、カト、sa山、部長、アトム、ミナト、エビ、つりし、ハギ、みどり、のり
、ケン(記録)
訓練内容
《初級者》 ・自己脱出(リーダーレスキュー編@)
・ロープを使った宙吊りでの登り返し
・救急、搬送
《中級者》 ・ディスタンスブレーキ
・要救者の吊り上げ
・救急、搬送
ケン
救助講習(鹿沼の岩場)
赤羽駅で、ハギさんとともに釣り師・山田さんの車に同乗させていただき、東北道を北上、その後、鹿沼市役所駐車場で、阿部リーダー&みどりさんチームと合流し、
阿部リーダーの車に乗せていただき、岩山登山口の日吉神社に到着した。今回の参加者は総勢16名。周りを見回すとそうそうたる面々が揃っている。全員がそろった
ところで、岩場へ向けて出発。
実は、ハーネスを装着するのは、今回が初めて。外岩用クライミングシューズは、虎の子のお金を握りしめて、前日にカモシカスポーツで購入したもの。ATCガイド
、カラビナなどのギアは、湊アニキのお勧めに従ってコツコツ買いそろえたものである。否が応でもテンションが上がってくる。
岩場では、笹田師匠や笹山さんをはじめとした諸先輩が既にトップロープを張られていた。早速、初級者コースと中級者コースに分かれて、講習スタート。初級者コー
スは、2チーム(ハギリーダーチーム(エビさん、ミドリさん+部長さん)、サブちゃん先生チーム(野口さん、田中))に分かれる。
講習スタート前に、サブちゃん先生から、ダブルエイトノットの結び方をレクチャーいただく。実は私、かなり不器用です。美術の成績は5段階評価で最高「2」、テ
クニカルな体の動きはスグに覚えられず、一度、教えてもらったことを淡々と繰り返して、体に覚えさせるタイプ。そうです、私、名前に「健」の字を負っております
から。ということで、みどりさんにもご助言をいただきながら、何度も8の字を作る。
ダブルエイトノットの練習後に、いよいよ本講習のスタート。まずは、自己脱出から。最初は私が岩から落ちたという想定で、サブちゃん先生にデモンストレーション
していただく。華麗なる手さばきで、工作が進んでいく。華麗すぎて覚えられませんでした。(すんません。)次に野口さんが自己脱出、私がビレーをすることになる
。私は初ビレーということで、ATC使用方法の解説を受け、動きを練習する。かなり、変な動きをしていたため、上からエビさん、下から笹山さんの指示が飛ぶ。私
のATC訓練が一段落して、部長さんをクライマー役として野口さんの自己脱出がスタート。次から次へとスリングやカラビナを使うため、その順番や結び方などが隣
から見ている限り、全然覚えられない。最後に私の番がやってくる。サブちゃん先生の指示の元、一通りなんとか工作を完了する。
次に本日2つめの課題であるロープを使った宙吊りでの登り返しに取り組む。ここでハギリーダーの華麗なる登りを見学。クレイムヘイスノットによりスリングをロー
プに付けていたが、スリングを上げるときに固さがあるということで、他のメンバーはオートブロックノットによってスリングをロープに結びつけて宙吊りでの登り返
しを行った。ただ、ノットの巻きを何回にするのかなど、各自が何回も試して自分に最適な方法を探る必要があると感じた。また私は、巻いていたはずのスリングをな
ぜか下に落としてしまうという大失態を犯してしまう。(イリュージョンではなく、単純に確認ミスだと思います。)これが、実際にハングにぶら下がっている時だっ
たらと思うと、背筋が冷たくなる。
初級者コースは、ここで終了。まとめとして、ロープの束ね方を教えていただく。ここでも、不器用さから難儀してしまった。家に帰った後、一人でロープの束ね方の
練習に励んだことは言うまでもない。
救助講習の最後に、初級者コースと中級者コース合同で、ザック・ポールを使った救急搬送術を学ぶ。釣り師さんとハギリーダーを見本に、搬送体制が構築されていく
。2人がスリングで固く結ばれていく様が素敵であった。
講習終了後、当日参加のメンバーは岩に登っていないということで、ハギリーダーと私、エビさんが岩登りを行う。ハギリーダーは「無理」と言いつつ、すぃ〜っと上
へあがっていく。さすがリーダーである。次は私の番で、初外岩デビューである。とにかく外岩のザラザラ感のせいで指の腹が痛かった。笹田師匠から登る前に全体を
見るようにアドバイスをいただき、また皆様のアドバイスをいただきながら、何とか登ることができた。最後に、エビさんが華麗かつスピーディーに岩を登られたが、
外野の反応がすごかった。エビさんが叩かれて育つタイプであることがよく分った。
長いようで短い1日だった。そんな具合に岩登りの講習は終了。学んだ救助方法を実際に使えるようになったかというと、その自信はない。しかし、今日学んだことは
命に関わる事項であり、今後も折に触れて取り組みたいと考えている。また私は、初の外岩経験で、まだまだ課題が山積というのが正直なところだった。帰りの駅のホ
ームでそんなことを考えながら、自販機でホットコーヒーを買うと、指の腹が熱くて缶をうまく持てずに落としてしまった。自分不器用ですから。