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東京北稜山岳会は、北区の王子を拠点に四季をとおして多様な山行を楽しんでいます

現在2023年度の新人を募集しております。興味のある方はこちらをご覧ください。

Climbing Digests
山行記録●日程 2023年7月15-16日(沢中1泊)●メンバー つりし(L、記録)、はぎ●コースタイム(一日目は多少ロスはあったが普通、二日目は体調不良でペース上がらず) 〈1日目〉三峰観光道路7:05→和名倉沢入渓7:30→大滝下1020m12:30→大滝上1070m13:30→幕営地1300m16:00着〈2日目〉幕営地1300m7:10発→1380m7:40(エスケープ開始)→1670m登山道9:40→秩父大学登山口13:40 1日目 車を三峰観光道路沿いのスペースに停め、ガードレールの切れ目から大洞川に降りる、道はしっかり付いてあるが大洞川にかかるつり橋が老朽化で通行禁止になっているため大洞川まで降りて渡渉(水深20cm程度)、対岸にピンクテープがあり通常はそこから入り登山道に戻るようだが大洞川そのまま少し下り和名倉沢との合流点から入渓する。 意外にすんなり和名倉沢に入れたので幸先が良いとおもったのもつかの間、いきなり登れないF1、右岸にトラロープが垂れているが垂直に近く重い泊り装備だと登りにくいので一度空荷で登ってから荷揚げなどをしていたら約30分のロス、セオリー通り登山道から入ったほうが早い。 遡行してすこし経つと釣り人2名出現、太公望のルールでは初めに入渓した者が優先である、我々が沢登りであること、滝下の淵などの釣れそうなポイントにはできるだけ入らないことを丁寧に話し先に行かせてもらう。 彼らも朝暗いうちから釣果を期待してきている、その思いはよくわかるので約束したとおりポイントになりそうなところはできるだけ巻いて通過したのだがそのあと彼らは釣れただろうか、ちなみに魚影は全体的にあまり見なかった。 全体的な渓相としては滝は多いがその多くが登れないので高巻きが多い、そして谷が深いため巻きも急ではあるが、踏み後はしっかり残っているため思ったより迷わずに巻ける。 弁天滝は左岸巻き、通ラズは右岸をセオリー通り巻く いずれもしっかりした踏み後があり危険個所にはトラロープがある。 核心は大滝の巻き、左岸のルンゼを登っていく、途中右側にトラロープがぶら下がってはいるが滑りやすそうなスラブ岩をトラロープ頼りのごぼうで上がらないといけないため、そのまま直登する。 最後は急な泥壁になる木の根で支点が取れるのでロープを出した、ハンマーのピックを打ち込みながら登ると安心である。 1箇所釜を持った小滝があり巻きが少し面倒そうなので、少し泳いでから釜から上がったが水から出るときの手足が乏しく苦労した、二度目のトライで突破、ここが一番楽しかった。 良い時間になったので幕営地を探すもいまいち良いところがない、1300mmのところに二人で泊まるなら焚火もできる適地を見つけたのでそこで1日目の行動を終了する。 少し上には2段8m滝があり滝からの風でテントの中でもとても寒かった。 2日目 朝起きるとなにか体の調子が変だ、頭が重く体中の関節が痛いそして寒気がする、いやな予感もしたが昨日の二日酔いと筋肉痛であることを祈り7:10分に出発する。 まずは2段8mの滝を左岸のルンゼから巻く、ルンゼから右に入るところが少し悪かった。 そして山田の体調が確実に悪くなっていく息が上がりスピードが出ない、この先おおきな核心部はないものの、このペースで最後まで沢を詰めるのは本日中の下山が厳しそうなので撤退を決める、1380mから左岸の稜線を使ってエスケープ開始はじめ上部に岩が見えてくるがこれを右に巻きぎみに稜線上にあがると藪漕ぎもなく、とても歩きやすい、ただ私の体調がみるみる悪くなっていくのがわかる、50歩進むと息が続かず小休止を繰り返す、ハギちゃんには私のロープや水など重いものを持ってもらい、ようやく登山道までこぎつける、沢から登山道までの標高差300mを2時間もかかってしまったが、少し安心する。 ただ、あまりにも関節が痛く頭もフラフラしてきついので、ダメもとで解熱剤(イブクイック)をハギちゃんにもらう、 これがものすごく効果がありその後 意外とすんなり登山道を降りることができた。 沢の印象であるが、谷は深いが奥秩父にしては明るい沢だとおもった(隣の井戸沢と比較して)、また巻き道もしっかりしているのでグレードほどの難しさは感じられなかった、ただ昔の林業の残骸(ワイヤーなど)が沢のあちらこちらに放置されていて、それがなんとも残念であった。 後日談 帰宅後2日目にハギちゃんにも同じ症状が出る検査した結果、コロナであったことが判明し2週間の自宅療養、大迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、谷の底から無事に這い上がり良く下界に帰ってこれたとハギちゃんと山の神様に改めて感謝をした。 [...]
速報●日程:2024年1月13-14日●メンバー:ハギ(L)、つりし、さぶ、うっちー [...]
速報●日程:2023年9月16~18日●メンバー:つりし(L)、コバ、うえ、ハギ [...]
速報●日程:2023年9月2日●メンバー:つりし(L)、コバ、うえ、ハギ [...]
山行記録●日程:2023年8月26〜27日●メンバー:つりし(L)、はぎ、きむ、たま(記)●コースタイム26日:三条新橋P (7:59)~小室向・道標(8:27)~入渓(9:00)~S字峡入り口(10:45~松尾沢出合い(11:05)~小室ノ淵(12:36)~雨乞ノ滝(13:58)~蛇抜沢出合い※幕営(15:55)27日:幕営地(8:25)~1480m枝沢へ(8:52)~稜線(9:58)~大菩薩峠(10:57)~福ちゃん荘(11:41)~タクシーで三条新橋へ(12:07-12:50 [...]
山行記録日程:2023年5月3日~4日 メンバー:さぶ(L)、にんべん、もつお コースタイム5月3日 猿倉駐車場(10:30)…1600mトラバース地点(12:15)…小日向のコル(13:15)5月4日 小日向のコル(4:30)…白馬鑓温泉(6:30)…2774m地点稜線(10:30)…白馬鑓ヶ岳頂上(11:30)…白馬鑓温泉(13:30)…小日向のコル(16:00?)5月5日 小日向のコル(7:00)…猿倉駐車場(10:30) 5月3日早朝に集合し、そこから猿倉駐車場をめざす。特に道はそこまで込み合うことなく、10:00頃に猿倉駐車場に到着。先発の白馬主稜隊のお出迎え。途中で採った山菜のおすそ分けを頂いた(これはその晩、つりしさんにより味噌ナッツ和えにしてもらった)。駐車場で集合写真をとり、10:30頃に出発。歩き始めて比較的すぐに白馬鑓温泉への分岐があったので、そちらに入る。そこからしばらくはスノーハイクが続く。雪はズブズブだが、傾斜は緩くとくに歩きにくいことはなかった。12:15頃に1600m地点のトラバースまでくると、傾斜がきつくなり、アイゼンを着用(私は着用しなかった)。 写真:画像は何故かつぼ足隊ではなく、山スキー隊のハギさん 写真:幕営地の小日向のコル 13:15頃に幕営地の小日向のコルに到着。コルには多くの登山客がいたが、自分達以外には3張程度テントがあるだけで、特に込み合うことはなかった。非常に暑い中早々にテントをたてて、コンパと夕食の準備に取り掛かる。19時ころまで外は明るかったが、やはり夜は冷えたので私はダウンを投入して就寝した。 写真:モルゲンロートに赤く染まりとても美しい。 5月4日は白馬鑓ヶ岳アタックの日。朝は4時?に起床し、朝食はコーヒー等で済ませて4:30には出発(山スキー隊は少し遅れて出発)。早朝であったため、雪面は凍り付いていたため、アイゼンを装着し行動。小日向のコルから南西方面に降りていくと、ところどころ沢が走っておりルートは慎重に選ぶ必要がある。 6:30頃白馬鑓温泉に到着する。テントが数張立っており、どうやらここで泊まった登山客もいるようだ。手前付近で一本をとり、さきを急ぐ。また、鑓温泉へと向かう雪渓上はこの時期となると落石が多く発生するようで、石があちらこちらに転がっていた(幸い自分たちが見た落石は一回程度だった) つらいつらい登り。鑓温泉より少し先、2050m地点より進路を西に変えて、また長い登りが続く。日差しがとんでもなく強く、雪面からも照りかえす感じで非常に暑い。そして風景がなかなか変わらないのもつらい。 10:15頃稜線に到着。稜線上から頂上までは全く雪がなく、山スキー隊は稜線より少ししたでスキーをデポしていた。 11:30頃、行動開始からおよそ7時間で頂上に到着。スキーを担ぎ上げた他の登山客(スキーヤー)が多かったが、お目当てはここから杓子沢方面への滑降のようだ。上から見ると下が見えないくらいの急角度であり、転がり始めると止まらなくなりそうな急斜面だったが、みな颯爽と滑って行った。 帰りはお楽しみの鑓温泉。とてつもなく熱く、そのまま入り続けることはかなり厳しく、定期的に雪を投入し温度を調整しなければ入り続けることは難しそうだった。ベースキャンプへはおよそ16:00頃に戻った。 最終日の5月5日は下山するだけであったので、少し遅めに7時頃の出発。この日も快晴だったが下降し始めるも、初日のトラバースコースではなく、若干北東よりのコースで降りてきてしまい、雪解けの沢が走っているところで出てしまった。画像は雪に覆われているように見えるが、数十メートル下方は雪が解けておりスノーブリッジ状態となっていた。ここは一人ずつ通過したが、少々冷や冷やした場面だった。 最後は山草採りを楽しみながら、およそ10時頃下山となった。 [...]
速報日程:2023年8月5日メンバー:ハギ、つりし [...]
速報日程:2023年7月2日メンバー:たま(L)、コバ、うえ [...]
速報日程:2023年6月17-18日メンバー:つりし(L)、はぎ、にんべん、もとう [...]
速報日程:2023年6月10日メンバー:ささじ(L)、つかみ(SL)、うっちー、さぶ、なお、きむにい、コバ、うえ [...]
速報日程:2023年5月28日メンバー:はぎ、つりし、にんべん [...]
速報日程:2023年5月4-5日メンバー:もとう(L)、うえ、わだ、うっちー、つかみ、ゆみ、 [...]
山行記録日程:2023年4月23日メンバー:つりし(L)、ハギ(記)コースタイム扇沢駐車場(7:00)…最終堰堤(8:10)…2550M平坦地(12:40)…マヤクボノコル(13:20)…扇沢駐車場(16:00) 7:00扇沢駐車場発。雪が豊富なときは篭川の右岸を最初からシールで登れるそうだが、今回は登山道経由。いったん車道に出て、少し歩くと左の砂利道へ。奥に堰堤が見える。橋を渡ると雪上歩きが始まるが、スキーは担いだまま行く。堰堤脇のトラバースは雪が硬く、アイゼンで通過した。 最後の堰堤でつりしさんはアプローチシューズをデポ。ここまでで1時間弱、ようやくシール登行になった。行く手には記録によく載っているとおりの針ノ木雪渓とアルプスらしい景色が見えて、テンションが上がる。 登山口。雪がありません。。 しばらくは平坦だが、デブリの末端から傾斜が変わってくる。最初の50mくらいはクトーを付けて登ったが、デブリで登りにくいのと傾斜がキツくなってきて、途中からアイゼン歩行に切り替えた。シールで登れそうな区間も少しあったが、マヤクボ沢に分かれるその先も急傾斜なので、そのまま行くことに。 そんなわけで、スキーで登ったのは往路中、多分1/3?くらいなもので、他はずっとスキーはザックについたままだった。アイゼンじゃないと登れない所にスキーで来たのは初めてだ。硬いし荒れてるし、これ登ったところで自分にはマトモに滑れないだろうなーという揺るぎない確信だけが増した。 増すばかりの確信にボヤきながら稜線手前の2550m平坦地に到着すると、そこから稜線までは綺麗な斜面が広がっていた。雪も適度に緩んでいるようだ。雄叫びをあげながら落ちるような速度で滑ってくる人、気持ちよさそう。その姿に元気をもらってもうひと頑張り、マヤクボノコルまでの登り。 コルの向こう側には大パノラマが待っていた。東北ばかり行っている2人はまったく同定できず、「黒部湖。。だよね?ツルギって。。見えるの?」という体たらくではあったけど、稜線に上がらないと絶対に見れない景色に大感動。来れてよかった。 2550m平坦地より、爺ヶ岳と鹿島槍 針ノ木岳ピークにダイレクトに詰めあげる人々 ワレワレノピーク(マヤクボノコル) 横にそびえる針ノ木岳の山頂を尻目に、滑降に移る(2人とも針ノ木岳に登ったことがないのに、くたくたの人(ハギ)と、山頂に対する興味が薄い人(つりしさん)でどちらも登頂しようと言わない。こんなにいい天気なのに。。。)。 平坦地まで滑って、そこから先は岩場を挟んで左側、登ってきたルートをなるべく荒れてないところを選んで下るが、先の確信通りでキックターンの連投。傾斜が緩んでようやく『楽しい>ビビリ』になる。よかった。 最後は担いだスキーが枝にひっかかるのが嫌で、車道を忠実に歩く。ゲートのバーを、職員の方が持ち上げて通してくれた。16時、扇沢駐車場着。 *** 課題満載でしたが、よい汗をかき、天気に恵まれ、アルプスならではの景色も堪能し、充実した1日を過ごせました。つりしさんありがとうございました。 [...]
速報日程:2023年5月4-5日メンバー:ささじ(L)、たま、きよ [...]
山行記録2022/4/9 メンバー:こば(L)、うえ(記録) ギア類:(2人あわせて) ・50mダブルロープ1本 ・クイックドロー6本…中間支点は雪に埋まっていたので多いピッチでも3本程度しか使わなかった ・キャメロット(#0.2〜2)…岩が脆く、フレアしてるので使用せず。6ピッチ目ではカムは有効だと思う。 ・スリング、カラビナ、ビレイデバイス等 工程 5:00美濃戸山荘〜9:00文三郎尾根分岐〜9:25主稜取付〜13:30赤岳頂上〜17:30美濃戸山荘 前日夜は美濃戸口の八ヶ岳山荘仮眠室にて前泊し、翌朝、美濃戸山荘まで車で入る。4時台で2℃くらいで暖かい。駐車場まで凍結箇所はなく、スムーズに行けた。 5:00 スタート 準備をして5:00過ぎにスタート。すぐに雪や凍結箇所が出てきたので私は4本爪軽アイゼンを装着。こばさんはツボ足で進む。右岸の急登を登り切ったあとから完全に雪道になるが、行者小屋まではそのままの装備で進む。 7:15~7:50 行者小屋にて大休憩とウェア調整。小屋の前まで日が当たってきてさらに暖かくなってきた。 7:50〜8:50 文三郎尾根を息を切らしつつ登る 9:00〜9:20 アプローチ 文三郎尾根が稜線に向けて角度を変えるあたり差し掛かると、主稜取り付きの長いスリングが見えた。 どこで登山道を外れるか迷った末、傾斜が緩くなったように感じた慰霊碑のあたりから下降しつつトラバースを開始した。1ピッチ目終了点と同程度の高さだったようなので、登りすぎていたと思う。下山中に確認したところ、もっと下からでもトラバースできそうだった。 ルンゼの雪はかなり緩んでいて、下降しながらのトラバースは緊張感のあるものだった。 先頭のこばさんが作ったステップを崩さないように慎重に下降し、吹き溜りやクラストした斜面を何度も横断して、取り付きに到着。 全工程で一番の核心だったように思う。 9:25 登攀開始 1ピッチ目(うえ) 1ピッチ目は有名なチョックストーンなのだが、なんと半分以上が雪に埋もれていて、上部のガバにも手が届く状態だ。ピッケルをしまい、ガバを掴み、ステミングであっさり登れた。 その後は右側に続くルンゼを上り、さらに右に回り込んだ突き当たりの壁に終了点(ボルト×2)があった。チョックストーンすぐ上以外中間支点はない(埋もれていた?)が、特に問題はない。 2ピッチ目(こば) 階段状の広い凹角を上がって、右方向に続く稜線上を進む。 雪稜上の大岩に終了点(ボルト×2)あり。 3ピッチ目(うえ) リッジを頼りに、右横の雪面を登っていく。 突き当たりの壁に終了点(ハーケン×2)あり 4ピッチ目(こば) おそらくここが中間の岩場だろう。 ルンゼから階段状を登ると雪稜になる。ロープを伸ばし切った辺りの広いリッジの中に、雪に埋もれた大岩にボルトがあったので、そこを終了点とした。 5ピッチ目(うえ) 広い雪稜の左側に壁が迫ってくる。ブッシュを超えた辺りで左壁に向かい、右方向に大きくカーブした左壁の際を辿りながら右前方のルンゼンを目指す。 左壁が途切れるあたりまで行くと、大きなチムニーから長く垂れ下がった残置スリングが伸びているのが見えた。そこに行くか迷ったが、そのすぐ右に終了点(ボルト×2)を発見した。 左壁の際を辿らずに、雪稜からそのままルンゼに入っていく方が近かったとは思うが、腐り雪ということもあり、ルンゼを避ける形となった。 6ピッチ目(こば) 上部岩壁で出しの岩場 核心と言われているので、先程の残地スリングが伸びる大きなチムニーを登るのか迷ったが、終了点の右奥から小チムニーを登ることに。残地支点が見つからなかったのでフリーで登ったが、ここはカムを使えそうだった。(残念ながら、カムは私が持っていたので使えなかった) 核心の岩場を超えると、岩雪ミックスのリッジになる。リッジ上の大岩に終了点(ボルト×2)あり。 7ピッチ目 初めは岩稜帯だが、次第に雪稜になる。簡単だがかなりな急登でなかなかペースが上がらない。50mロープをいっぱいに延ばした辺りにルンゼが見えるが、ちょうど良い終了点が見つからなかったので、ルンゼ手前の大岩のハーケン一本で終了点とした。 8ピッチ目 狭いルンゼを越えて、広いルンゼを登る。 50mロープを伸ばした所で大岩にスリングをかけて終了点とした。 9ピッチ目 引き続き易しい雪稜が続くが、引き続きスタカットで北峰まで登る。山頂の標識でセルフを取り、肩がらみでビレイ。 3、7〜9ピッチ目はコンテで登る記録を散見したし、実際かなり簡単だったが、コンテに不慣れなのもあり、全てスタカットで登った。 13:30〜50赤岳頂上 山頂で写真撮影と休憩。 多少風はあるが、非常に天気が良い 雪が相当腐っているので、雪崩が心配だ。(前の週に文三郎尾根で雪崩事故があったそうだ) 気をつけて下山。 15:00〜30 行者小屋 休憩と装備解除。ここでうえは4本爪アイゼンに履き替えた。こばさんはそのまま12本歯アイゼンで下山。 雪がぐちゃぐちゃで、歩きにくく、なかなかスピードが上がらない。 融雪は進んでいるのだが、行きと同じところまでは雪が多く、その後傾斜が緩み泥道が出てきた所からはツボ足で。 うえも軽アイゼンを脱いでしまったが、凍結箇所は駐車場まで続くので最後まで軽アイゼンでもよかった。 バテてしまいペースダウンしたが、明るいうちに下山できた。 17:30 美濃戸山荘駐車場 感想 赤岳主稜という人気ルートに快晴の中、貸切で登れた幸運に感謝。 今まで冬のアルパインは3月の阿弥陀北稜、南稜くらいという初心者の我々には、ドキドキする挑戦となった もちろん4月のとても快晴の日に登ったので、厳冬期のそれとは厳しさが全く違うのだが、阿弥陀より長く、ルートとしても美しく、とても充実感を味わえた。 暖かく快適だったが、その分雪崩のリスクとは常に隣り合わせだと思う。 前の週に文三郎尾根で雪崩があり、当日も気温が高かったので、各小屋が登山者に対して注意喚起していたらしい。一般道でも登山者は大変少なかった。 [...]
速報日程:2023年4月2日メンバー:はぎ(L)、つりし、にんべん、つのだ [...]
速報日程:2023年2月25-26日メンバー:たま(L)、はぎ、さぶ、ささじ [...]
速報日程:2023年2月4日メンバー:はぎ(L)、つりし [...]
速報日程:2023年1月7-9日メンバー:つりし(L)、はぎ、さぶ、たま [...]
速報日程:2022年12月29-30日 メンバー:コバ(L)、ウエ、アベ、もとう [...]

Climbing Digests
山行記録●日程 2023年7月15-16日(沢中1泊)●メンバー つりし(L、記録)、はぎ●コースタイム(一日目は多少ロスはあったが普通、二日目は体調不良でペース上がらず) 〈1日目〉三峰観光道路7:05→和名倉沢入渓7:30→大滝下1020m12:30→大滝上1070m13:30→幕営地1300m16:00着〈2日目〉幕営地1300m7:10発→1380m7:40(エスケープ開始)→1670m登山道9:40→秩父大学登山口13:40 1日目 車を三峰観光道路沿いのスペースに停め、ガードレールの切れ目から大洞川に降りる、道はしっかり付いてあるが大洞川にかかるつり橋が老朽化で通行禁止になっているため大洞川まで降りて渡渉(水深20cm程度)、対岸にピンクテープがあり通常はそこから入り登山道に戻るようだが大洞川そのまま少し下り和名倉沢との合流点から入渓する。 意外にすんなり和名倉沢に入れたので幸先が良いとおもったのもつかの間、いきなり登れないF1、右岸にトラロープが垂れているが垂直に近く重い泊り装備だと登りにくいので一度空荷で登ってから荷揚げなどをしていたら約30分のロス、セオリー通り登山道から入ったほうが早い。 遡行してすこし経つと釣り人2名出現、太公望のルールでは初めに入渓した者が優先である、我々が沢登りであること、滝下の淵などの釣れそうなポイントにはできるだけ入らないことを丁寧に話し先に行かせてもらう。 彼らも朝暗いうちから釣果を期待してきている、その思いはよくわかるので約束したとおりポイントになりそうなところはできるだけ巻いて通過したのだがそのあと彼らは釣れただろうか、ちなみに魚影は全体的にあまり見なかった。 全体的な渓相としては滝は多いがその多くが登れないので高巻きが多い、そして谷が深いため巻きも急ではあるが、踏み後はしっかり残っているため思ったより迷わずに巻ける。 弁天滝は左岸巻き、通ラズは右岸をセオリー通り巻く いずれもしっかりした踏み後があり危険個所にはトラロープがある。 核心は大滝の巻き、左岸のルンゼを登っていく、途中右側にトラロープがぶら下がってはいるが滑りやすそうなスラブ岩をトラロープ頼りのごぼうで上がらないといけないため、そのまま直登する。 最後は急な泥壁になる木の根で支点が取れるのでロープを出した、ハンマーのピックを打ち込みながら登ると安心である。 1箇所釜を持った小滝があり巻きが少し面倒そうなので、少し泳いでから釜から上がったが水から出るときの手足が乏しく苦労した、二度目のトライで突破、ここが一番楽しかった。 良い時間になったので幕営地を探すもいまいち良いところがない、1300mmのところに二人で泊まるなら焚火もできる適地を見つけたのでそこで1日目の行動を終了する。 少し上には2段8m滝があり滝からの風でテントの中でもとても寒かった。 2日目 朝起きるとなにか体の調子が変だ、頭が重く体中の関節が痛いそして寒気がする、いやな予感もしたが昨日の二日酔いと筋肉痛であることを祈り7:10分に出発する。 まずは2段8mの滝を左岸のルンゼから巻く、ルンゼから右に入るところが少し悪かった。 そして山田の体調が確実に悪くなっていく息が上がりスピードが出ない、この先おおきな核心部はないものの、このペースで最後まで沢を詰めるのは本日中の下山が厳しそうなので撤退を決める、1380mから左岸の稜線を使ってエスケープ開始はじめ上部に岩が見えてくるがこれを右に巻きぎみに稜線上にあがると藪漕ぎもなく、とても歩きやすい、ただ私の体調がみるみる悪くなっていくのがわかる、50歩進むと息が続かず小休止を繰り返す、ハギちゃんには私のロープや水など重いものを持ってもらい、ようやく登山道までこぎつける、沢から登山道までの標高差300mを2時間もかかってしまったが、少し安心する。 ただ、あまりにも関節が痛く頭もフラフラしてきついので、ダメもとで解熱剤(イブクイック)をハギちゃんにもらう、 これがものすごく効果がありその後 意外とすんなり登山道を降りることができた。 沢の印象であるが、谷は深いが奥秩父にしては明るい沢だとおもった(隣の井戸沢と比較して)、また巻き道もしっかりしているのでグレードほどの難しさは感じられなかった、ただ昔の林業の残骸(ワイヤーなど)が沢のあちらこちらに放置されていて、それがなんとも残念であった。 後日談 帰宅後2日目にハギちゃんにも同じ症状が出る検査した結果、コロナであったことが判明し2週間の自宅療養、大迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、谷の底から無事に這い上がり良く下界に帰ってこれたとハギちゃんと山の神様に改めて感謝をした。 [...]
速報●日程:2024年1月13-14日●メンバー:ハギ(L)、つりし、さぶ、うっちー [...]
速報●日程:2023年9月16~18日●メンバー:つりし(L)、コバ、うえ、ハギ [...]
速報●日程:2023年9月2日●メンバー:つりし(L)、コバ、うえ、ハギ [...]
山行記録●日程:2023年8月26〜27日●メンバー:つりし(L)、はぎ、きむ、たま(記)●コースタイム26日:三条新橋P (7:59)~小室向・道標(8:27)~入渓(9:00)~S字峡入り口(10:45~松尾沢出合い(11:05)~小室ノ淵(12:36)~雨乞ノ滝(13:58)~蛇抜沢出合い※幕営(15:55)27日:幕営地(8:25)~1480m枝沢へ(8:52)~稜線(9:58)~大菩薩峠(10:57)~福ちゃん荘(11:41)~タクシーで三条新橋へ(12:07-12:50 [...]
山行記録日程:2023年5月3日~4日 メンバー:さぶ(L)、にんべん、もつお コースタイム5月3日 猿倉駐車場(10:30)…1600mトラバース地点(12:15)…小日向のコル(13:15)5月4日 小日向のコル(4:30)…白馬鑓温泉(6:30)…2774m地点稜線(10:30)…白馬鑓ヶ岳頂上(11:30)…白馬鑓温泉(13:30)…小日向のコル(16:00?)5月5日 小日向のコル(7:00)…猿倉駐車場(10:30) 5月3日早朝に集合し、そこから猿倉駐車場をめざす。特に道はそこまで込み合うことなく、10:00頃に猿倉駐車場に到着。先発の白馬主稜隊のお出迎え。途中で採った山菜のおすそ分けを頂いた(これはその晩、つりしさんにより味噌ナッツ和えにしてもらった)。駐車場で集合写真をとり、10:30頃に出発。歩き始めて比較的すぐに白馬鑓温泉への分岐があったので、そちらに入る。そこからしばらくはスノーハイクが続く。雪はズブズブだが、傾斜は緩くとくに歩きにくいことはなかった。12:15頃に1600m地点のトラバースまでくると、傾斜がきつくなり、アイゼンを着用(私は着用しなかった)。 写真:画像は何故かつぼ足隊ではなく、山スキー隊のハギさん 写真:幕営地の小日向のコル 13:15頃に幕営地の小日向のコルに到着。コルには多くの登山客がいたが、自分達以外には3張程度テントがあるだけで、特に込み合うことはなかった。非常に暑い中早々にテントをたてて、コンパと夕食の準備に取り掛かる。19時ころまで外は明るかったが、やはり夜は冷えたので私はダウンを投入して就寝した。 写真:モルゲンロートに赤く染まりとても美しい。 5月4日は白馬鑓ヶ岳アタックの日。朝は4時?に起床し、朝食はコーヒー等で済ませて4:30には出発(山スキー隊は少し遅れて出発)。早朝であったため、雪面は凍り付いていたため、アイゼンを装着し行動。小日向のコルから南西方面に降りていくと、ところどころ沢が走っておりルートは慎重に選ぶ必要がある。 6:30頃白馬鑓温泉に到着する。テントが数張立っており、どうやらここで泊まった登山客もいるようだ。手前付近で一本をとり、さきを急ぐ。また、鑓温泉へと向かう雪渓上はこの時期となると落石が多く発生するようで、石があちらこちらに転がっていた(幸い自分たちが見た落石は一回程度だった) つらいつらい登り。鑓温泉より少し先、2050m地点より進路を西に変えて、また長い登りが続く。日差しがとんでもなく強く、雪面からも照りかえす感じで非常に暑い。そして風景がなかなか変わらないのもつらい。 10:15頃稜線に到着。稜線上から頂上までは全く雪がなく、山スキー隊は稜線より少ししたでスキーをデポしていた。 11:30頃、行動開始からおよそ7時間で頂上に到着。スキーを担ぎ上げた他の登山客(スキーヤー)が多かったが、お目当てはここから杓子沢方面への滑降のようだ。上から見ると下が見えないくらいの急角度であり、転がり始めると止まらなくなりそうな急斜面だったが、みな颯爽と滑って行った。 帰りはお楽しみの鑓温泉。とてつもなく熱く、そのまま入り続けることはかなり厳しく、定期的に雪を投入し温度を調整しなければ入り続けることは難しそうだった。ベースキャンプへはおよそ16:00頃に戻った。 最終日の5月5日は下山するだけであったので、少し遅めに7時頃の出発。この日も快晴だったが下降し始めるも、初日のトラバースコースではなく、若干北東よりのコースで降りてきてしまい、雪解けの沢が走っているところで出てしまった。画像は雪に覆われているように見えるが、数十メートル下方は雪が解けておりスノーブリッジ状態となっていた。ここは一人ずつ通過したが、少々冷や冷やした場面だった。 最後は山草採りを楽しみながら、およそ10時頃下山となった。 [...]
速報日程:2023年8月5日メンバー:ハギ、つりし [...]
速報日程:2023年7月2日メンバー:たま(L)、コバ、うえ [...]
速報日程:2023年6月17-18日メンバー:つりし(L)、はぎ、にんべん、もとう [...]
速報日程:2023年6月10日メンバー:ささじ(L)、つかみ(SL)、うっちー、さぶ、なお、きむにい、コバ、うえ [...]
速報日程:2023年5月28日メンバー:はぎ、つりし、にんべん [...]
速報日程:2023年5月4-5日メンバー:もとう(L)、うえ、わだ、うっちー、つかみ、ゆみ、 [...]
山行記録日程:2023年4月23日メンバー:つりし(L)、ハギ(記)コースタイム扇沢駐車場(7:00)…最終堰堤(8:10)…2550M平坦地(12:40)…マヤクボノコル(13:20)…扇沢駐車場(16:00) 7:00扇沢駐車場発。雪が豊富なときは篭川の右岸を最初からシールで登れるそうだが、今回は登山道経由。いったん車道に出て、少し歩くと左の砂利道へ。奥に堰堤が見える。橋を渡ると雪上歩きが始まるが、スキーは担いだまま行く。堰堤脇のトラバースは雪が硬く、アイゼンで通過した。 最後の堰堤でつりしさんはアプローチシューズをデポ。ここまでで1時間弱、ようやくシール登行になった。行く手には記録によく載っているとおりの針ノ木雪渓とアルプスらしい景色が見えて、テンションが上がる。 登山口。雪がありません。。 しばらくは平坦だが、デブリの末端から傾斜が変わってくる。最初の50mくらいはクトーを付けて登ったが、デブリで登りにくいのと傾斜がキツくなってきて、途中からアイゼン歩行に切り替えた。シールで登れそうな区間も少しあったが、マヤクボ沢に分かれるその先も急傾斜なので、そのまま行くことに。 そんなわけで、スキーで登ったのは往路中、多分1/3?くらいなもので、他はずっとスキーはザックについたままだった。アイゼンじゃないと登れない所にスキーで来たのは初めてだ。硬いし荒れてるし、これ登ったところで自分にはマトモに滑れないだろうなーという揺るぎない確信だけが増した。 増すばかりの確信にボヤきながら稜線手前の2550m平坦地に到着すると、そこから稜線までは綺麗な斜面が広がっていた。雪も適度に緩んでいるようだ。雄叫びをあげながら落ちるような速度で滑ってくる人、気持ちよさそう。その姿に元気をもらってもうひと頑張り、マヤクボノコルまでの登り。 コルの向こう側には大パノラマが待っていた。東北ばかり行っている2人はまったく同定できず、「黒部湖。。だよね?ツルギって。。見えるの?」という体たらくではあったけど、稜線に上がらないと絶対に見れない景色に大感動。来れてよかった。 2550m平坦地より、爺ヶ岳と鹿島槍 針ノ木岳ピークにダイレクトに詰めあげる人々 ワレワレノピーク(マヤクボノコル) 横にそびえる針ノ木岳の山頂を尻目に、滑降に移る(2人とも針ノ木岳に登ったことがないのに、くたくたの人(ハギ)と、山頂に対する興味が薄い人(つりしさん)でどちらも登頂しようと言わない。こんなにいい天気なのに。。。)。 平坦地まで滑って、そこから先は岩場を挟んで左側、登ってきたルートをなるべく荒れてないところを選んで下るが、先の確信通りでキックターンの連投。傾斜が緩んでようやく『楽しい>ビビリ』になる。よかった。 最後は担いだスキーが枝にひっかかるのが嫌で、車道を忠実に歩く。ゲートのバーを、職員の方が持ち上げて通してくれた。16時、扇沢駐車場着。 *** 課題満載でしたが、よい汗をかき、天気に恵まれ、アルプスならではの景色も堪能し、充実した1日を過ごせました。つりしさんありがとうございました。 [...]
速報日程:2023年5月4-5日メンバー:ささじ(L)、たま、きよ [...]
山行記録2022/4/9 メンバー:こば(L)、うえ(記録) ギア類:(2人あわせて) ・50mダブルロープ1本 ・クイックドロー6本…中間支点は雪に埋まっていたので多いピッチでも3本程度しか使わなかった ・キャメロット(#0.2〜2)…岩が脆く、フレアしてるので使用せず。6ピッチ目ではカムは有効だと思う。 ・スリング、カラビナ、ビレイデバイス等 工程 5:00美濃戸山荘〜9:00文三郎尾根分岐〜9:25主稜取付〜13:30赤岳頂上〜17:30美濃戸山荘 前日夜は美濃戸口の八ヶ岳山荘仮眠室にて前泊し、翌朝、美濃戸山荘まで車で入る。4時台で2℃くらいで暖かい。駐車場まで凍結箇所はなく、スムーズに行けた。 5:00 スタート 準備をして5:00過ぎにスタート。すぐに雪や凍結箇所が出てきたので私は4本爪軽アイゼンを装着。こばさんはツボ足で進む。右岸の急登を登り切ったあとから完全に雪道になるが、行者小屋まではそのままの装備で進む。 7:15~7:50 行者小屋にて大休憩とウェア調整。小屋の前まで日が当たってきてさらに暖かくなってきた。 7:50〜8:50 文三郎尾根を息を切らしつつ登る 9:00〜9:20 アプローチ 文三郎尾根が稜線に向けて角度を変えるあたり差し掛かると、主稜取り付きの長いスリングが見えた。 どこで登山道を外れるか迷った末、傾斜が緩くなったように感じた慰霊碑のあたりから下降しつつトラバースを開始した。1ピッチ目終了点と同程度の高さだったようなので、登りすぎていたと思う。下山中に確認したところ、もっと下からでもトラバースできそうだった。 ルンゼの雪はかなり緩んでいて、下降しながらのトラバースは緊張感のあるものだった。 先頭のこばさんが作ったステップを崩さないように慎重に下降し、吹き溜りやクラストした斜面を何度も横断して、取り付きに到着。 全工程で一番の核心だったように思う。 9:25 登攀開始 1ピッチ目(うえ) 1ピッチ目は有名なチョックストーンなのだが、なんと半分以上が雪に埋もれていて、上部のガバにも手が届く状態だ。ピッケルをしまい、ガバを掴み、ステミングであっさり登れた。 その後は右側に続くルンゼを上り、さらに右に回り込んだ突き当たりの壁に終了点(ボルト×2)があった。チョックストーンすぐ上以外中間支点はない(埋もれていた?)が、特に問題はない。 2ピッチ目(こば) 階段状の広い凹角を上がって、右方向に続く稜線上を進む。 雪稜上の大岩に終了点(ボルト×2)あり。 3ピッチ目(うえ) リッジを頼りに、右横の雪面を登っていく。 突き当たりの壁に終了点(ハーケン×2)あり 4ピッチ目(こば) おそらくここが中間の岩場だろう。 ルンゼから階段状を登ると雪稜になる。ロープを伸ばし切った辺りの広いリッジの中に、雪に埋もれた大岩にボルトがあったので、そこを終了点とした。 5ピッチ目(うえ) 広い雪稜の左側に壁が迫ってくる。ブッシュを超えた辺りで左壁に向かい、右方向に大きくカーブした左壁の際を辿りながら右前方のルンゼンを目指す。 左壁が途切れるあたりまで行くと、大きなチムニーから長く垂れ下がった残置スリングが伸びているのが見えた。そこに行くか迷ったが、そのすぐ右に終了点(ボルト×2)を発見した。 左壁の際を辿らずに、雪稜からそのままルンゼに入っていく方が近かったとは思うが、腐り雪ということもあり、ルンゼを避ける形となった。 6ピッチ目(こば) 上部岩壁で出しの岩場 核心と言われているので、先程の残地スリングが伸びる大きなチムニーを登るのか迷ったが、終了点の右奥から小チムニーを登ることに。残地支点が見つからなかったのでフリーで登ったが、ここはカムを使えそうだった。(残念ながら、カムは私が持っていたので使えなかった) 核心の岩場を超えると、岩雪ミックスのリッジになる。リッジ上の大岩に終了点(ボルト×2)あり。 7ピッチ目 初めは岩稜帯だが、次第に雪稜になる。簡単だがかなりな急登でなかなかペースが上がらない。50mロープをいっぱいに延ばした辺りにルンゼが見えるが、ちょうど良い終了点が見つからなかったので、ルンゼ手前の大岩のハーケン一本で終了点とした。 8ピッチ目 狭いルンゼを越えて、広いルンゼを登る。 50mロープを伸ばした所で大岩にスリングをかけて終了点とした。 9ピッチ目 引き続き易しい雪稜が続くが、引き続きスタカットで北峰まで登る。山頂の標識でセルフを取り、肩がらみでビレイ。 3、7〜9ピッチ目はコンテで登る記録を散見したし、実際かなり簡単だったが、コンテに不慣れなのもあり、全てスタカットで登った。 13:30〜50赤岳頂上 山頂で写真撮影と休憩。 多少風はあるが、非常に天気が良い 雪が相当腐っているので、雪崩が心配だ。(前の週に文三郎尾根で雪崩事故があったそうだ) 気をつけて下山。 15:00〜30 行者小屋 休憩と装備解除。ここでうえは4本爪アイゼンに履き替えた。こばさんはそのまま12本歯アイゼンで下山。 雪がぐちゃぐちゃで、歩きにくく、なかなかスピードが上がらない。 融雪は進んでいるのだが、行きと同じところまでは雪が多く、その後傾斜が緩み泥道が出てきた所からはツボ足で。 うえも軽アイゼンを脱いでしまったが、凍結箇所は駐車場まで続くので最後まで軽アイゼンでもよかった。 バテてしまいペースダウンしたが、明るいうちに下山できた。 17:30 美濃戸山荘駐車場 感想 赤岳主稜という人気ルートに快晴の中、貸切で登れた幸運に感謝。 今まで冬のアルパインは3月の阿弥陀北稜、南稜くらいという初心者の我々には、ドキドキする挑戦となった もちろん4月のとても快晴の日に登ったので、厳冬期のそれとは厳しさが全く違うのだが、阿弥陀より長く、ルートとしても美しく、とても充実感を味わえた。 暖かく快適だったが、その分雪崩のリスクとは常に隣り合わせだと思う。 前の週に文三郎尾根で雪崩があり、当日も気温が高かったので、各小屋が登山者に対して注意喚起していたらしい。一般道でも登山者は大変少なかった。 [...]
速報日程:2023年4月2日メンバー:はぎ(L)、つりし、にんべん、つのだ [...]
速報日程:2023年2月25-26日メンバー:たま(L)、はぎ、さぶ、ささじ [...]
速報日程:2023年2月4日メンバー:はぎ(L)、つりし [...]
速報日程:2023年1月7-9日メンバー:つりし(L)、はぎ、さぶ、たま [...]
速報日程:2022年12月29-30日 メンバー:コバ(L)、ウエ、アベ、もとう [...]

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ようこそ東京北稜山岳会のホームページへ


わたしたちの会は創立以来60年余になります。

四季を通じて岩壁登はん、フリークライミング、沢登り、縦走、 山スキー、ハイキングと幅広く活動しています。過去には谷川岳、剱岳、穂高岳等での初登、ヒマラヤ、アラスカ、ヨーロッパアルプスへの遠征など行っていた時期もありました。

山の経験なんてなくても「山が好き、登りたい」という気持ちを持っている人を歓迎します。今いる会員も山行を供にするうちに山の素晴らしさや仲間と一緒に登ることの楽しさを発見してきたのです。
最初は先輩に頼った山行だったかも知れませんが,山行を重ねて技術・体力を身につけ、一人では行けないと思っていた「憧れの山」にも手が届くようになります。「冬山はちょっと・・・」と言って入会したのに今では冬山に向かっている会員もいますし、ハイキングだけという会員もいます。

当会にはいろいろな会員がいます。クライミングの上手な会員、沢登りを好む会員、冬山のラッセルが大好きな会員、山スキーと温泉を愛する会員、ハイキングを好む会員。酒が手放せない人、山に癒しを求める人、苦しさを求める人、ずっとしゃべる人。本当にまちまちですが、人柄の良さという点では絶対の自信があります。忙しくて集会に来れなかったり,山に行けなかったりしても、一段落して再び山へ行けるようになったら大歓迎。またみんなと山にむかいましょう。メンバーの個性も変化もみんな受け入れる、そんな人たちでわたしたちの東京北稜山岳会は出来ています。

わたしたちの会では、年間を通して一通りの基本技術を習得・経験できるよう、会山行や机上講習を行っています。もちろん、都合で参加できないときは別の機会に技術を学ぶこともできます。
いろいろな山行を経験していきながら、自分自身が楽しいと思う山登りを発見してください。

もし,お休みの日にどこか山(ハイキングでも!)に行きたいけど一人ではなあ ・・・, ということがあったら遠慮なくご連絡下さい。みんなと何回か山行し、その後で入会するかどうか、ご自身で判断をしていただくのがベストかと思います。

よろしければ是非集会をのぞきにいらしてください。会員一同 心よりお待ちしております。

※現在2023年の新入会員を募集しています。

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