東京北稜山岳会は、北区の王子を拠点に四季をとおして多様な山行を楽しんでいます
現在2025年度の新人を募集しております。興味のある方はこちらをご覧ください。
Climbing Digests
山行記録・日程:2025年3月1日
・メンバー:モト(L)、ササジ、ヤオ
・コースタイム:山の駅 喜楽里(9:20)―熊野神社(11:40)―山の駅 喜楽里(12:40)
こんにちは、ヤオです。
今回行ってきた養老沢は、千葉県・養老渓谷のすぐ近くの、遡行時間2時間弱のお手軽な沢です。
ほんの1週間前に厳冬期八ヶ岳の極寒を体験したばかりなのですが、ヒルが出ないうちにということで、かなり早い沢初めになります。
予報では暖かくなりそうですし、あまりがっつり浸かる場所も無さそう、と、個人的にはとても楽観的に構えていましたが、さて実際は・・・。
6:30 王子発
週末、千葉方面はゴルフ客が多く混雑するらしいので、沢の遡行時間は短いですが朝早めの出発。
八ヶ岳に引き続きササジさんに車を出してもらいました。
8:40 山の駅 喜楽里着。開店は10時らしいです。
トイレを済ませ、入渓場所を探しつつ少し暖かくなるのを待ちます。
可愛い猫。近づくと逃げられました。
9:20 入渓。
喜楽里のすぐ目の前にある遠見の滝から入渓。
養老沢では本来計10個のトンネルを通ることになるのですが、私たちは初っ端から水に浸かることを忌避し、水深の深そうな初めの一部をカットしました。
なので↑これは、正規ルート上では3つ目のトンネル。
入渓してすぐのところ。倒木だらけで進みにくいので、少し巻きます。
9:40 沢筋に戻って少し進むと、間もなく4つ目のトンネル。
トンネルの中はヘッデン必須です。
外の光が差し込む画はとても綺麗ですね。
9:55 5つ目のトンネル。
ここも綺麗。
地味に深いので、右側をへつって通過しますが、この辺けっこう岩が脆い。
ずり落ちつつもずぶ濡れは回避しました。
それで、問題の寒さについてですが、思った通りというか、思ったよりずっと暖かかったです。
水は冷たかったですし深いところで足の付け根あたりまで浸かりましたが、やはりだいぶ気温が上がったおかげで凍えることは無く、とっても快適に歩けました。
10:00 6つ目のトンネル。ほんとにトンネルだらけです。
ちなみにこのトンネル、すぐ横にもう一つ穴があったのでそちらも入ってみました。
が、人一人ぎりぎり通れるくらいの細さで通り抜けられるかも分からないうえ、横にも上にもこんな感じでゲジゲジ?がうようよしていたので引き返しました。
メインのトンネルの方は楽々通過。
通り抜けた先には穴は見当たらなかったので、おそらく横道は途中で終わっていたのでしょう。引き返してよかった。
7つ目、8つ目は短いです。
綺麗なナメ①
トンネルだけではない、こういう見どころもあって、飽きない沢です。
10:40 9つ目。これも短いです。
綺麗なナメ②
しばらくリラックスして歩いていると、突然何かに驚いた様子のササジさん。
何やら二重で驚いているよう。
後ろを歩く私とモトさんはワンテンポ遅れて気づきましたが、目の前にイノシシとシカの死骸が転がっていました。
どちらも新しそうで、虫はたかっていましたが綺麗に身が残っています。
野生のイノシシも、骨になる前の死骸も見るのは初めてで、不謹慎かなと思いつつ嬉々としてスマホを向けパシャリ。でもここには載せないでおきます。
それにしても、どうしてシカとイノシシが同じ場所で死んでいたのでしょう。
遡行中に猟師の方にお会いしたり、銃声が聞こえたりしたので、これももしかしたら人の手によるものだったのかも?
気になりますが、今さら確認のしようもありません。先に進みます。
10:55 最後のトンネル。
このトンネルを抜けると沢はほとんど終わり。あっという間です。
登り口を探しつつ歩きますが、ここで一時的に私が先頭になり、結果見事に登り口を見逃して沢線を突き進みます。地図読めていないのがバレバレ。
すぐにササジさんが止めてくださり、少し引き返してこちらが目的の登り口。
この沢唯一のクライミングできるポイントです。素敵なカチがありました。
あまり難しくはないですが滑るので、スポットがいないと少し怖かったかもしれません。
滑ると言えばこの沢、全体通してところどころ滑りやすくて、ラバーソールのササジさんは特によく滑っていました。
フェルトは便利なものだと少し感心。
詰めも短いですが急登。ちょっと怖い。木の根っこを掴みながら登っていきます。
11:40 詰め上がって伊保田集落が見渡せる場所に到着。
ここで装備解除します。暑いのでレインも脱ぎます。半袖でも良いくらい。
今回辛かったのは寒さより花粉でしたね。途中から私はくしゃみ連発、モトさんもずっと鼻をかんでいて、忌々しい花粉の季節の到来を感じる沢歩きでした。
ここから車道に出て、40分くらい歩いて喜楽里に戻ります。そうして戻ってきたのはまだ12時半頃。
東京に帰って解散したのは?・・・確か、21時頃。
少しだけ千葉観光するつもりが、ここも行きたいそこも行きたいと言っているうちにこんな時間になってしまいました。
お二人とも遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。
沢とは関係ないので詳細は割愛して、写真だけ。
粟又の滝。登れますかね。
濃溝の滝。朝、光の差し方によってはもっと綺麗に見えるらしいです。
濃溝の滝近くのカフェに、可愛いジブリ空間。
これを見て“ヤドリギ”の名前が出なかったのが悔しい。
鹿野山九十九谷展望台や江川海岸潮干狩場なんてところも寄りましたが、期待した景色は見られず。
個人的には行けただけでそれなりに満足です。
ササジさん、今回もたくさん運転していただき、ありがとうございます。
そしてモトさん、とっても面白い沢に連れて行ってくださり、ありがとうございました。
おわり。 [...]
山行記録・日程:2025年2月22日~24日
・メンバー:サブ(L)、コバ、ウエ、ササジ、アサヌマ、ヤオ
・コースタイム:
赤岳山荘駐車場(10:30)―赤岳鉱泉(12:30)
赤岳鉱泉(6:30)―行者小屋(7:00)―赤岳(9:20)―地蔵ノ頭(10:30)―行者小屋(12:00)―赤岳鉱泉(12:30)
赤岳鉱泉(6:00)―赤岩ノ頭(7:50)―硫黄岳(8:20)―赤岳鉱泉(9:50)―赤岳山荘駐車場(12:10)
今回初めて山行記録を書かせていただきます、昨年入会しましたヤオです。
山行記録を書くにあたり参考にこれまでの記録を読んでみようと思ったのですが・・・ほとんど無いじゃないですか。
書き手のいない山行記録に読み手がいるとも思えず、では何のために書くのかと少し疑問を覚えますが。
せめて自分の記憶に残すため、先日の南八ヶ岳登山について綴っていこうと思います。
※もともと山行記録を書くつもりで行っていなかったので、記載したコースタイムに多少のずれがあるかもしれません。今度からちゃんとメモしておきますね。
【1日目】
多くの登山者は八ヶ岳山荘駐車場から徒歩で登山口に向かいますが、私たちは登山口のすぐ近くの赤岳山荘駐車場まで車で入ったので、1時間ほどコースタイム短縮できました。
道を開けてくださる登山者の方々と、ガッタガタの林道を運転してくださるお二人に心の中で手を合わせます。
10:00 赤岳山荘駐車場より登山開始。
赤岳鉱泉まではなだらかな登り。ショートカットしつつ登ります。
途中、堰堤広場手前の駐車場でマムートジムニーを発見。かっこいい!
これ、赤岳鉱泉とマムートがコラボして誕生したジムニーらしいですね。ちなみに鉱泉の物資はここから歩荷で上げているそうで、小屋の方には頭が上がりません。
11:10 堰堤広場で一本。
12:30 赤岳鉱泉着。
初日の行程はここまで。アイスキャンディー近くのテン場を整地し、ササジさんが運んでくださったジャンボテントを張ります。
このnewジャンボ、とっても優秀で、余計なギア類やヘルメットは外に出しましたが、その他の荷物と大人6人が入ってもそれなりにスペースの余裕があります。
テントを張っている間に凍え切った私は、見かねたサブさんのお言葉に甘えて一足先に小屋のストーブで温まります。少ししたら荷物整理を終えた他メンバーも小屋にいらっしゃって、各々カレーやらもつ煮やら酒やら注文し一休み。
感動したのがこのジェットヒーター。汗や雪で湿った衣類も秒で乾く威力。
それに客室にあるコタツを見ると、もはやテントに戻る気は失せます。小屋泊したい。
しかし15時を過ぎれば小屋の開放スペースも使えないので、しぶしぶテントに戻ります。今回、ありがたいことに赤岳鉱泉で水を汲ませていただけたので、融雪はしません。
いつも通り持ち寄ったおつまみを食べつつ、お酒飲みつつ、団欒タイム。なんだかんだテントで過ごすこの時間が大好き。
ウエさんお手製のチョコサラミ。手作りのお菓子ほど嬉しいものはありません。
翌日の分もあるそうなので、明日はそれを楽しみに頑張って赤岳登って来ようと決めました。
18:00くらいに夕食準備開始。
コバさんが用意してくださったトマト鍋。
美味しかったです。
私の貧弱な語彙と味覚では大した食レポはできませんが、くたくたの野菜にベーコンと油揚げの旨味、ローズマリーの香り、これだけできっと美味しさは伝わるでしょう。
20時頃就寝。
(ちなみにジャンボテント、きゅうきゅうでしたが6人並んで寝られました。並び方を変えれば、もう少し余裕もできそうです。)
【2日目】
4:00 起床。
朝食は私持参のペンネ。ワンゲル時代の定番朝食の一つで、スパゲッティよりよそいやすいからオススメです。
6:30 赤岳鉱泉発。
7:00 行者小屋着。見上げた大同心や阿弥陀岳は立派で、目標の赤岳は遠く見えます。
残念ながらササジさんはここで引き返してしまったのですが、その帰り道がなかなか大変だったようで、曰く、「通勤ラッシュみたいだった」と。
晴れの三連休、登山客が多いのは必然ですが、山の中であまりにも人が多いとなんというか少し、萎えてしまいます。
別れを惜しみつつ行者小屋を過ぎると、間もなく文三郎尾根の急登が始まります。
これがもう、笑っちゃうくらい急登で。だんだん前を歩く3人との距離が広がります。
そして赤岳の方を見ると主稜を登る人たち。普通に登るだけでいっぱいいっぱいな私には、ちょっと理解できない世界。
阿弥陀岳分岐からは分かりやすく風が強まり、さらに進むと核心の岩場に差し掛かります。
ここ、本当に怖かった。
死ぬとは思いませんでしたが緊張する場面が続きました。
道中、ずっと急かしもせず後ろについて、時々アドバイスをしてくださったコバさんには、感謝と尊敬の念に堪えません。本当に、大尊敬です。
9:20 赤岳着。快晴で風も強くなく、最高です。
一通り写真を撮り、山頂の景色にまだ後ろ髪引かれつつも長居していては流石に冷えるので、そそくさと下山開始。
山頂に着いたときって一番感動しますが一番絶望もします。
自分で登ってきた分、何が何でも自分で下りないといけないので。
10:20 風を凌げそうであまり凌げなかった赤岳展望荘の陰で一本。
下りは地蔵尾根から。これもかなりひやひやするポイントがいくつかありました。
びびってなかなか進めない私に合わせてずっと前後歩いてくださった先輩方には、本当に感謝しかありません。
12:00 行者小屋着。
12:30 赤岳鉱泉着。ほっとしました。
前日と違ってテントの中がとっても暖かかったのですが、前日同様15時まで小屋でのんびりします。
ワイングラスまでマムート仕様。
小屋にはロープの結び方を展示しているコーナーがあり、そこで少し、結びの確認という名の暇つぶしもしました。
バタフライノット、覚えておきます。
15時を過ぎてテントに戻ると、私としては困ったことに、皆さん昼寝を始めました。
暇を持て余した30分程度のお昼寝タイムのあと、この日もまたプチ宴会が始まります。
日本酒に詳しいサブさんと、ワインに詳しいコバさんで一時話が盛り上がりますが、私にはさっぱりなんの事やら分かりません。というか、たぶん誰が聞いても分からない。
でもマニアの話って面白いですし、何か一つでも、極められるものがあるのって本当に素敵だと思います。
2日目夕食はアサヌマさん持参のほうとう。かぼちゃの優しい甘さにほっこりします。
とっても美味しかったのですが・・・味噌をパック丸ごと持ってきたアサヌマさんに皆さん大ウケ。
軽量化の概念を捨て去った食材のチョイスには、一種の憧れを覚えます。
21時頃就寝。
【3日目】
4:00 起床。
余っていたうどんとカブ葉と、ウエさん持参のなるとで朝食。
山では貴重なたんぱく源、ありがとうございます。
6:00 赤岳鉱泉発。
諸事情によりサブさんとササジさんにはテントキーパーをお任せして、4人で硫黄岳に向かいます。
天気が心配でしたが、この日も朝は快晴。晴れているうちにサクッと登ってきましょう。
途中、木々の隙間から見える景色が、大同心が、あまりにも綺麗でつい足が止まります。
空と雪のコントラストが、とっても綺麗。
ただ、危ないところはありませんが、登りは今日も急登です。
酸素の薄さを感じつつ、頑張ってウエさんに付いていきます。
7:50 赤岩ノ頭着。
登る苦労は赤岳に遠く及びませんが、正直、赤岳に劣らない絶景です。目指す硫黄岳はもう目の前。
8:20 硫黄岳着。
こちらは少しガスがかかっていますがほぼ無風。硫黄岳は基本的に強風が吹くと聞いていたので、あまりに快適で驚きました。
山の神様に愛されたのは誰でしょうか。
山頂を満喫したら、あとは温泉を楽しみに下山するだけ。
赤岩ノ頭の雪庇、可愛いですね。
9:50 赤岳鉱泉着。
サブさんとササジさんはすでにパッキングを済ませていて、私たちがパッキングしている間にテント撤収してくださいました。
登山口まで、あと1時間半ほど、歩きます。
12:10 赤岳山荘駐車場着。
車で八ヶ岳山荘までもどり、J&Nで温泉入ってご飯食べて、解散です。
復路も運転、ありがとうございました。
改めまして、計画してくださったサブさん、お忙しい中、登らないのに車運転してくださったササジさん、死なないように見守ってくださったウエさん、コバさん、本当にありがとうございました。
おわり。 [...]
山行記録●日程:2024年10月5日●メンバー:つりし(L)、こば、うえ、たま、はぎ(記)●コースタイム:中沼登山口(5:30)…登山道横断点(6:00)…三ツ折ノ滝(7:10/8:00)…大滝(8:40/10:40)…夫婦滝(12:05)…1180シャワー滝(14:50)…登山道(16:11/16:30)…中沼登山口(19:00)
前夜
先行メンバーが車で一関移動。新幹線組と合流後、焼石岳中沼登山口へ。23:30就寝。
10月5日
予定通り5:30出発し、登山道が尿前川を横切るところで入渓。天気は曇り、ちょっと寒々しいが、入渓したとたんにいい渓相で気分が上がる。バチ効きというわけでもないが、ラバーでいい感じ。
二俣出合の滝
三ツ折ノ滝はセオリー通り、右岸から巻く。大分手前からなので、大きく巻いた。下りは50mロープで懸垂一回。
三ツ折ノ滝
この滝は左岸を巻く
ほどなく大滝に到着。こちらもセオリー通り、右岸手前から登って、落口より少し上からロープを出してトラバース(今シーズン、大滝直登用支点が設置されたらしい?)。待っている間に雨が本降りになり、寒さもひとしおでこんなに雨がふる予報だったっけ、とちょっと切ない。ともあれつりしLの堅実なルート取りのおかげで、掴める灌木も豊富にあって安心して通過することができた。最後は懸垂で沢床に復帰する。
今回、5人いるので時間短縮を図ろうということで、ロープは50m2本、トラバースのフィックスに1本、先に通過した人がもう1本を持って懸垂の支点工作に向かうという算段だった。
大滝
トラバース中
大滝落口の釜へ懸垂
この後は腰上まで浸かる所もあったが、しばらくはサクサク登れる滝が多い。
腰まで浸かる
そして、ナメが現れはじめる。
この滝を左岸から巻くと。。。、
お待ちかねの大ナメ地帯へ!悲しいかな、稜線はガスの中。青い空と太陽の下でキラキラのナメを歩きたかった。けれど、決してお気楽ではない道程を遡ってようやく見ることができた景色だ。みんな写真撮影が止まらない。そして進まない。。。
ナメ
ナメナメ
ナメナメナメ
ナメのどん詰まりにある夫婦滝は水線手前右岸の岩壁を直上して、落口にトラバースする。ロープは出したが、結局トップは途中で試みたものの、支点を取れずにフリーで行ってしまった。。。後続はロープありでありがたく登るが、下の方は傾斜が強く、かつ脆くて嫌な感じだった。実際、トップ登攀中にフットホールドが欠けてヒヤリとした一幕あり。
ナメの終わりは夫婦滝
夫婦滝右岸壁
夫婦滝抜け口
夫婦滝で核心はおしまいか…?
この滝は右岸を巻く。土&草の斜面で個人的に苦手なやつだが、今回各自装備になっていたハンマーで事なきを得る。
個人的に一番嫌いな巻きでした…
こちらの左奥に見えている滝は。。。
右巻きかと思っていたらこばさんがサクサクと中へ。中段からはシャワーを頭から浴びながら奥に入り、残置ハーケンにつけてもらった手がかり用のシュリンゲを最大限引っ張って、右壁を這い上がった。
真ん中にガチシャワー中の人がいます
最後のイベントが終わり、あとは穏やかな源頭を噛み締めながら登山道を目指す。稜線は紅葉が始まっていた。
最後までいい感じです、が奥にみえる滝はヌメヌメ。m社フェルトサンダル最高!
時間的に山頂は割愛して下山する。この道は一般登山道と言っていいのか、だいぶ水々しい道だった。私たちは沢靴だからよいが、普通のトレッキングシューズで来た人は泣きたくなるだろう。最後はヘッデンになったが、無事に下山。朝に出発した感じがしない、濃い充実した1日だった。
***
2年越し、何度計画が出て、中止・転進したことか。雨には降られましたが、ようやく念願叶い遡行することができました。
今回もたいへんお世話になりました。リーダーのつりしさんはじめ皆さま、本当にありがとうございました! [...]
山行記録日程:2024年8月12日
メンバー:こば(L/記)、うえ、キヨ
コースタイ入渓(7:30)ー2条30m滝上(8:30)ー30m滝上(10:00)ー林道(12:30)ー岩倉川大滝(13:30)ー駐車場(16:00)
飯豊の前川本流を今年の夏合宿に計画していたが、台風が東北地方を横切るということで急遽西へと転戦することになった。さすがに木曽川まで来ると台風の影響はなく、思いっきり晴れ。泳ぎあり滝ありでバリエーションに富んだ美しい沢を心行くまで楽しんできた。
8月11日 東京~南木曾飯豊の予定でいたので時間はたっぷりある。渋滞を避けつつ観光もしながらということで、前日の朝早く東京を出発して木曽路へと向かう。9時半ごろには奈良井宿につき午前中いっぱい観光を楽しんだ。小坂屋漆器店という店があるのだが、ご主人が曲げから漆塗りまで一人でやるという職人さんの店。ちょうど曲げの作業をしているということで、見せていただきながら木曽の檜のことなど、いろいろな話を聞くことができた。曲げのお弁当箱やタンブラーなどついついたくさん買い物をしてしまった。
8月12日 樽が沢遡行国道19号から観光地として人気がある柿其渓谷へ向かう道に入り岩倉林道へ。集落を抜けてすぐ林道ゲートがあり、乗用車5台分くらいの駐車スペースがある。ここで沢支度を整え出発。ゲートから2つ目の橋が樽が沢の入渓ポイント。すでに渓相の良さが感じられる。その先3分ほどでもう一つ橋があり、そちらは岩倉川の本流にかかる橋で脱渓はそちらから。7時30分ごろ入渓。
沢は東向きなので、すでに朝日が差し込み水面がキラキラして気持ちがよい。岩は花崗岩で少しヌメリがあるように感じるが、注意すれば基本ゴム靴がバッチリ効く。少し歩くとすぐに最初の大滝、2条30mの滝が現れる。ガイド本だと水流左を登り、上部はヌメリが強く慎重を要するとのこと。念のためロープを出して取り付く。中断ぐらいまでは水流左が階段状で登りやすい。途中灌木で気休めのランニングを取り登っていく。中段少し上、2本の水流に挟まれたところに乾いた部分がありそちらに向かって水流をトラバースする。そのまま上へ登ることも考えたが、乾いているものの割と傾斜がある。安定したところでピトンを1本打って支点を取り、さらに水流をトラバースして左岸側に渡る。ここからは階段状で簡単。
2条30m 最初は右岸側の水流沿い
上部の乾いたところをだどって左岸側へ
その先もきれいなナメや滝が続き、登れない滝もあるもののしっかりとした巻き道がついていて快適に進むことができる。
この10m滝は登れずに巻いた
950M付近の沢が左に大きく流れを変えるあたりにもう一つの30m滝がある。こちらはキヨがリード。序盤ややヌメリがあり立っている部分もあるが、ホールドスタンスとも豊富で登りやすい。50mロープをいっぱいに伸ばしてフィニッシュ。
30m滝 50mロープいっぱいで完登
その後も快適に滝が続く
その後もたくさんの滝を越え、途中チョックストーンをモグラのようにくぐりながら進んでいく。
滝右側のチョックストーンをくぐる
岩の間を潜り抜ける
樽が沢終盤にかかる3m2条トイ状の滝は、一番右にあるオフィズス状のクラックを登る。水流は2段になっているようだったが、一気に最上段に出る。
多くの記録ではこの後1100mあたりからショートカットして林道に上がっているようだが、勘違いがあり我々はそのまま沢を詰めて林道へ。ガイド本によると、しばらくしばらく河原歩きが続いた後、終盤にナメや滝があるようだったが、行ってみると若干崩壊していたり倒木が多かったりしてあまり遡行価値はないように感じた。林道をたどり下降点に向かう。目印はカーブミラー。近くにテープもあり、踏み跡もしっかりしている。
踏み跡をたどり、傾斜が少し緩んだあたりを左側に下降。やはり踏み跡がある。最初はザレているが次第に沢型がはっきりしてくる。クライムダウンを繰り返しながら下降するとじきに岩倉川本流に突き当たる。
突き当たったところは岩倉川にかかる大滝。なかなかの迫力だ。ここから沢筋に降り大滝から流れ込むきれいな淵を泳いで下る。
岩倉川の大滝 写真では迫力が表現できない
大滝からつながる淵は緑に輝いていた
岩倉川の下降は2か所ほどラッペルしたところもある(後続のパーティはどうやらクライムダウンしたよう)が、それほど難しいところもなく、泳いだり飛び込んだりしながら楽しく下ることができる。最後に出てくる堰堤は右岸をその先の滝ごと巻いて枝沢から本流に出ると、林道の橋のすぐ近くとなる。
16時前に脱渓して行動終了。さっさと行けばもう少しい早く終わっただろうが、せっかくの夏休み沢をとにかくゆっくり楽しもうと、休憩もたくさんとりながらのんびり遡行した。時にはこんな参考もいいものだ。楽しかった。グーグル先生によると道路は渋滞して真っ赤っかだったので、この後もゆっくり温泉につかり、ご飯を食べ、名古屋方面から東名経由で帰京。大した渋滞もなく0時過ぎには東京につくことができた。 [...]
山行記録日程:2024/8/3~4メンバー:Lきよ、にんべん、あさコースタイム9:09栗原川林道駐車場 → 10:04 栗原川ケヤキ沢出会 → 13:15円覚大膳滝(巻き) → 15:43ツバメ沢入渓 → 16:30幕営地着6:00幕営地発 → 7:57 林道 → 8:23 ケヤキ沢入渓 → 11:20 ケヤキ大滝 → 13:10 栗原川入渓 → 14:10栗原川林道
1日目
栗原川林道の通行止めになっている最奥地まで車で移動栗原川林道は現在廃道となっておりこれより先は行けないようだが現在復旧中なのだろうか、数人作業をしている方がいた
装備を整えて工事中の道の横を通り沢へ向かう
工事用の道を道なりに進み、いい感じで降りられそうな地点で下降ロープなどは不要で簡単に降りられる
あっという間に栗原川へ入渓しばらくは開けた河原となめを歩いていく
今回の遡行で唯一のロープを出す滝登り。右側からロープを出して登る。落ち口が少しだけいやらしいがそこまで難しくはない。少し戻って右側から大きく巻くこともできるようだ。
またしばらくはなめと河原交じりの沢を登っていく。
13:15 円覚大膳滝へ到着登ることもできるようだが、今回は新人もいたので巻くことに
円覚大膳滝を少し戻ると右岸の谷地に踏み後があるのでここから巻く
谷地からトラバースする地点が不明瞭だがよく見ると奥のほうに踏み後があるのでそれを目指していくとよい。その後は地形図を見ながらトラバースする。
昔人が住んでいたらしい場所こんなところにな何で住もうと思ったのだろうか
その後は一度不動沢へ下降するがすぐに脱渓し、ツバメ沢へ向かうco1105の近くを通り尾根沿いの地形が緩やかな個所から下降する(一度ルーファイを失敗し違うところから下降しようとしていた。もっとよく回りを見ないとなと反省)最後の10mぐらいは危なそうだったのでロープを出して懸垂下降でツバメ沢に入渓
下降後、少し歩き、16:30ごろ沢がΩ形になっている部分で幕営
我ながら麻婆豆腐は絶品だった
2日目
5:56幕営地を出発
朝日と小滝が美しい
最後はかなり細い沢になる
8:06特に藪漕ぎもなく少し急なぐらいの詰めを登っていくと林道にでる。
8:23そのまま快適な林道を20分ぐらいあるいていると、ここから入れと言わんばかりに門戸を開いているケヤキ沢が現れる
しばらくは倒木多めのゴーロ帯が続いくが、沢中は非常に歩きづらい沢の横にかなりはっきりした踏み後が続くため、そちらを歩く
たまに出てくるナメに癒される
10mないぐらいの滝は右岸から簡単に巻ける
11:20さらに進むと一気に視界が開け、ケヤキ大滝が現れるこちらは右岸から巻く。トラロープも張ってあり、その通りに進むと少し開けた平地に出る。そこから懸垂下降で降りると、トラロープが張ってある道に下降したのでどこかをトラバースすればきれいにこの道に出られたのではないかと思う。下降地点からさらに懸垂用の捨て縄が掛けられた木があるのでもう1ピッチ懸垂下降する。30mロープでは下までは行けないがクライムダウンで降りられる程度のところまでは下降できる。ケヤキ大滝は圧巻だった。
それからしばらく進むとあれだけあった水量の沢が枯れ沢となる退屈なゴーロ道を歩いていく
しばらく進むと沢の水は復活する
ケヤキ沢から臨む栗原川
栗原川に合流し、ナメを噛みしめながら下る
栗原川の広い河原から脱渓する。工事中の道に土砂が積んであったり、大穴が開いてあったり、急な坂と照り返しにやられつつ14:10栗原川林道の駐車場に到着最後の工事中の道が一番きつかった
栗原川は開けていてナメもきれいで難しくもなくとても良い沢でした。巻き道もそれほど難しくもなく、良いルーファイの練習にもなりそうです。(今回の沢でルーファイが課題だと痛感した)
ケヤキ沢はケヤキ大滝がとにかくすごい!一見の価値はあるかと思います [...]
山行記録●日程 2023年7月15-16日(沢中1泊)●メンバー つりし(L、記録)、はぎ●コースタイム(一日目は多少ロスはあったが普通、二日目は体調不良でペース上がらず) 〈1日目〉三峰観光道路7:05→和名倉沢入渓7:30→大滝下1020m12:30→大滝上1070m13:30→幕営地1300m16:00着〈2日目〉幕営地1300m7:10発→1380m7:40(エスケープ開始)→1670m登山道9:40→秩父大学登山口13:40
1日目
車を三峰観光道路沿いのスペースに停め、ガードレールの切れ目から大洞川に降りる、道はしっかり付いてあるが大洞川にかかるつり橋が老朽化で通行禁止になっているため大洞川まで降りて渡渉(水深20cm程度)、対岸にピンクテープがあり通常はそこから入り登山道に戻るようだが大洞川そのまま少し下り和名倉沢との合流点から入渓する。
意外にすんなり和名倉沢に入れたので幸先が良いとおもったのもつかの間、いきなり登れないF1、右岸にトラロープが垂れているが垂直に近く重い泊り装備だと登りにくいので一度空荷で登ってから荷揚げなどをしていたら約30分のロス、セオリー通り登山道から入ったほうが早い。
遡行してすこし経つと釣り人2名出現、太公望のルールでは初めに入渓した者が優先である、我々が沢登りであること、滝下の淵などの釣れそうなポイントにはできるだけ入らないことを丁寧に話し先に行かせてもらう。
彼らも朝暗いうちから釣果を期待してきている、その思いはよくわかるので約束したとおりポイントになりそうなところはできるだけ巻いて通過したのだがそのあと彼らは釣れただろうか、ちなみに魚影は全体的にあまり見なかった。
全体的な渓相としては滝は多いがその多くが登れないので高巻きが多い、そして谷が深いため巻きも急ではあるが、踏み後はしっかり残っているため思ったより迷わずに巻ける。
弁天滝は左岸巻き、通ラズは右岸をセオリー通り巻く いずれもしっかりした踏み後があり危険個所にはトラロープがある。
核心は大滝の巻き、左岸のルンゼを登っていく、途中右側にトラロープがぶら下がってはいるが滑りやすそうなスラブ岩をトラロープ頼りのごぼうで上がらないといけないため、そのまま直登する。
最後は急な泥壁になる木の根で支点が取れるのでロープを出した、ハンマーのピックを打ち込みながら登ると安心である。
1箇所釜を持った小滝があり巻きが少し面倒そうなので、少し泳いでから釜から上がったが水から出るときの手足が乏しく苦労した、二度目のトライで突破、ここが一番楽しかった。
良い時間になったので幕営地を探すもいまいち良いところがない、1300mmのところに二人で泊まるなら焚火もできる適地を見つけたのでそこで1日目の行動を終了する。
少し上には2段8m滝があり滝からの風でテントの中でもとても寒かった。
2日目
朝起きるとなにか体の調子が変だ、頭が重く体中の関節が痛いそして寒気がする、いやな予感もしたが昨日の二日酔いと筋肉痛であることを祈り7:10分に出発する。
まずは2段8mの滝を左岸のルンゼから巻く、ルンゼから右に入るところが少し悪かった。
そして山田の体調が確実に悪くなっていく息が上がりスピードが出ない、この先おおきな核心部はないものの、このペースで最後まで沢を詰めるのは本日中の下山が厳しそうなので撤退を決める、1380mから左岸の稜線を使ってエスケープ開始はじめ上部に岩が見えてくるがこれを右に巻きぎみに稜線上にあがると藪漕ぎもなく、とても歩きやすい、ただ私の体調がみるみる悪くなっていくのがわかる、50歩進むと息が続かず小休止を繰り返す、ハギちゃんには私のロープや水など重いものを持ってもらい、ようやく登山道までこぎつける、沢から登山道までの標高差300mを2時間もかかってしまったが、少し安心する。
ただ、あまりにも関節が痛く頭もフラフラしてきついので、ダメもとで解熱剤(イブクイック)をハギちゃんにもらう、
これがものすごく効果がありその後 意外とすんなり登山道を降りることができた。
沢の印象であるが、谷は深いが奥秩父にしては明るい沢だとおもった(隣の井戸沢と比較して)、また巻き道もしっかりしているのでグレードほどの難しさは感じられなかった、ただ昔の林業の残骸(ワイヤーなど)が沢のあちらこちらに放置されていて、それがなんとも残念であった。
後日談
帰宅後2日目にハギちゃんにも同じ症状が出る検査した結果、コロナであったことが判明し2週間の自宅療養、大迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、谷の底から無事に這い上がり良く下界に帰ってこれたとハギちゃんと山の神様に改めて感謝をした。 [...]
現在、新人の募集はしておりません。2026年度の新人募集は春ごろを予定しております。
Climbing Digests
山行記録・日程:2025年3月1日
・メンバー:モト(L)、ササジ、ヤオ
・コースタイム:山の駅 喜楽里(9:20)―熊野神社(11:40)―山の駅 喜楽里(12:40)
こんにちは、ヤオです。
今回行ってきた養老沢は、千葉県・養老渓谷のすぐ近くの、遡行時間2時間弱のお手軽な沢です。
ほんの1週間前に厳冬期八ヶ岳の極寒を体験したばかりなのですが、ヒルが出ないうちにということで、かなり早い沢初めになります。
予報では暖かくなりそうですし、あまりがっつり浸かる場所も無さそう、と、個人的にはとても楽観的に構えていましたが、さて実際は・・・。
6:30 王子発
週末、千葉方面はゴルフ客が多く混雑するらしいので、沢の遡行時間は短いですが朝早めの出発。
八ヶ岳に引き続きササジさんに車を出してもらいました。
8:40 山の駅 喜楽里着。開店は10時らしいです。
トイレを済ませ、入渓場所を探しつつ少し暖かくなるのを待ちます。
可愛い猫。近づくと逃げられました。
9:20 入渓。
喜楽里のすぐ目の前にある遠見の滝から入渓。
養老沢では本来計10個のトンネルを通ることになるのですが、私たちは初っ端から水に浸かることを忌避し、水深の深そうな初めの一部をカットしました。
なので↑これは、正規ルート上では3つ目のトンネル。
入渓してすぐのところ。倒木だらけで進みにくいので、少し巻きます。
9:40 沢筋に戻って少し進むと、間もなく4つ目のトンネル。
トンネルの中はヘッデン必須です。
外の光が差し込む画はとても綺麗ですね。
9:55 5つ目のトンネル。
ここも綺麗。
地味に深いので、右側をへつって通過しますが、この辺けっこう岩が脆い。
ずり落ちつつもずぶ濡れは回避しました。
それで、問題の寒さについてですが、思った通りというか、思ったよりずっと暖かかったです。
水は冷たかったですし深いところで足の付け根あたりまで浸かりましたが、やはりだいぶ気温が上がったおかげで凍えることは無く、とっても快適に歩けました。
10:00 6つ目のトンネル。ほんとにトンネルだらけです。
ちなみにこのトンネル、すぐ横にもう一つ穴があったのでそちらも入ってみました。
が、人一人ぎりぎり通れるくらいの細さで通り抜けられるかも分からないうえ、横にも上にもこんな感じでゲジゲジ?がうようよしていたので引き返しました。
メインのトンネルの方は楽々通過。
通り抜けた先には穴は見当たらなかったので、おそらく横道は途中で終わっていたのでしょう。引き返してよかった。
7つ目、8つ目は短いです。
綺麗なナメ①
トンネルだけではない、こういう見どころもあって、飽きない沢です。
10:40 9つ目。これも短いです。
綺麗なナメ②
しばらくリラックスして歩いていると、突然何かに驚いた様子のササジさん。
何やら二重で驚いているよう。
後ろを歩く私とモトさんはワンテンポ遅れて気づきましたが、目の前にイノシシとシカの死骸が転がっていました。
どちらも新しそうで、虫はたかっていましたが綺麗に身が残っています。
野生のイノシシも、骨になる前の死骸も見るのは初めてで、不謹慎かなと思いつつ嬉々としてスマホを向けパシャリ。でもここには載せないでおきます。
それにしても、どうしてシカとイノシシが同じ場所で死んでいたのでしょう。
遡行中に猟師の方にお会いしたり、銃声が聞こえたりしたので、これももしかしたら人の手によるものだったのかも?
気になりますが、今さら確認のしようもありません。先に進みます。
10:55 最後のトンネル。
このトンネルを抜けると沢はほとんど終わり。あっという間です。
登り口を探しつつ歩きますが、ここで一時的に私が先頭になり、結果見事に登り口を見逃して沢線を突き進みます。地図読めていないのがバレバレ。
すぐにササジさんが止めてくださり、少し引き返してこちらが目的の登り口。
この沢唯一のクライミングできるポイントです。素敵なカチがありました。
あまり難しくはないですが滑るので、スポットがいないと少し怖かったかもしれません。
滑ると言えばこの沢、全体通してところどころ滑りやすくて、ラバーソールのササジさんは特によく滑っていました。
フェルトは便利なものだと少し感心。
詰めも短いですが急登。ちょっと怖い。木の根っこを掴みながら登っていきます。
11:40 詰め上がって伊保田集落が見渡せる場所に到着。
ここで装備解除します。暑いのでレインも脱ぎます。半袖でも良いくらい。
今回辛かったのは寒さより花粉でしたね。途中から私はくしゃみ連発、モトさんもずっと鼻をかんでいて、忌々しい花粉の季節の到来を感じる沢歩きでした。
ここから車道に出て、40分くらい歩いて喜楽里に戻ります。そうして戻ってきたのはまだ12時半頃。
東京に帰って解散したのは?・・・確か、21時頃。
少しだけ千葉観光するつもりが、ここも行きたいそこも行きたいと言っているうちにこんな時間になってしまいました。
お二人とも遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。
沢とは関係ないので詳細は割愛して、写真だけ。
粟又の滝。登れますかね。
濃溝の滝。朝、光の差し方によってはもっと綺麗に見えるらしいです。
濃溝の滝近くのカフェに、可愛いジブリ空間。
これを見て“ヤドリギ”の名前が出なかったのが悔しい。
鹿野山九十九谷展望台や江川海岸潮干狩場なんてところも寄りましたが、期待した景色は見られず。
個人的には行けただけでそれなりに満足です。
ササジさん、今回もたくさん運転していただき、ありがとうございます。
そしてモトさん、とっても面白い沢に連れて行ってくださり、ありがとうございました。
おわり。 [...]
山行記録・日程:2025年2月22日~24日
・メンバー:サブ(L)、コバ、ウエ、ササジ、アサヌマ、ヤオ
・コースタイム:
赤岳山荘駐車場(10:30)―赤岳鉱泉(12:30)
赤岳鉱泉(6:30)―行者小屋(7:00)―赤岳(9:20)―地蔵ノ頭(10:30)―行者小屋(12:00)―赤岳鉱泉(12:30)
赤岳鉱泉(6:00)―赤岩ノ頭(7:50)―硫黄岳(8:20)―赤岳鉱泉(9:50)―赤岳山荘駐車場(12:10)
今回初めて山行記録を書かせていただきます、昨年入会しましたヤオです。
山行記録を書くにあたり参考にこれまでの記録を読んでみようと思ったのですが・・・ほとんど無いじゃないですか。
書き手のいない山行記録に読み手がいるとも思えず、では何のために書くのかと少し疑問を覚えますが。
せめて自分の記憶に残すため、先日の南八ヶ岳登山について綴っていこうと思います。
※もともと山行記録を書くつもりで行っていなかったので、記載したコースタイムに多少のずれがあるかもしれません。今度からちゃんとメモしておきますね。
【1日目】
多くの登山者は八ヶ岳山荘駐車場から徒歩で登山口に向かいますが、私たちは登山口のすぐ近くの赤岳山荘駐車場まで車で入ったので、1時間ほどコースタイム短縮できました。
道を開けてくださる登山者の方々と、ガッタガタの林道を運転してくださるお二人に心の中で手を合わせます。
10:00 赤岳山荘駐車場より登山開始。
赤岳鉱泉まではなだらかな登り。ショートカットしつつ登ります。
途中、堰堤広場手前の駐車場でマムートジムニーを発見。かっこいい!
これ、赤岳鉱泉とマムートがコラボして誕生したジムニーらしいですね。ちなみに鉱泉の物資はここから歩荷で上げているそうで、小屋の方には頭が上がりません。
11:10 堰堤広場で一本。
12:30 赤岳鉱泉着。
初日の行程はここまで。アイスキャンディー近くのテン場を整地し、ササジさんが運んでくださったジャンボテントを張ります。
このnewジャンボ、とっても優秀で、余計なギア類やヘルメットは外に出しましたが、その他の荷物と大人6人が入ってもそれなりにスペースの余裕があります。
テントを張っている間に凍え切った私は、見かねたサブさんのお言葉に甘えて一足先に小屋のストーブで温まります。少ししたら荷物整理を終えた他メンバーも小屋にいらっしゃって、各々カレーやらもつ煮やら酒やら注文し一休み。
感動したのがこのジェットヒーター。汗や雪で湿った衣類も秒で乾く威力。
それに客室にあるコタツを見ると、もはやテントに戻る気は失せます。小屋泊したい。
しかし15時を過ぎれば小屋の開放スペースも使えないので、しぶしぶテントに戻ります。今回、ありがたいことに赤岳鉱泉で水を汲ませていただけたので、融雪はしません。
いつも通り持ち寄ったおつまみを食べつつ、お酒飲みつつ、団欒タイム。なんだかんだテントで過ごすこの時間が大好き。
ウエさんお手製のチョコサラミ。手作りのお菓子ほど嬉しいものはありません。
翌日の分もあるそうなので、明日はそれを楽しみに頑張って赤岳登って来ようと決めました。
18:00くらいに夕食準備開始。
コバさんが用意してくださったトマト鍋。
美味しかったです。
私の貧弱な語彙と味覚では大した食レポはできませんが、くたくたの野菜にベーコンと油揚げの旨味、ローズマリーの香り、これだけできっと美味しさは伝わるでしょう。
20時頃就寝。
(ちなみにジャンボテント、きゅうきゅうでしたが6人並んで寝られました。並び方を変えれば、もう少し余裕もできそうです。)
【2日目】
4:00 起床。
朝食は私持参のペンネ。ワンゲル時代の定番朝食の一つで、スパゲッティよりよそいやすいからオススメです。
6:30 赤岳鉱泉発。
7:00 行者小屋着。見上げた大同心や阿弥陀岳は立派で、目標の赤岳は遠く見えます。
残念ながらササジさんはここで引き返してしまったのですが、その帰り道がなかなか大変だったようで、曰く、「通勤ラッシュみたいだった」と。
晴れの三連休、登山客が多いのは必然ですが、山の中であまりにも人が多いとなんというか少し、萎えてしまいます。
別れを惜しみつつ行者小屋を過ぎると、間もなく文三郎尾根の急登が始まります。
これがもう、笑っちゃうくらい急登で。だんだん前を歩く3人との距離が広がります。
そして赤岳の方を見ると主稜を登る人たち。普通に登るだけでいっぱいいっぱいな私には、ちょっと理解できない世界。
阿弥陀岳分岐からは分かりやすく風が強まり、さらに進むと核心の岩場に差し掛かります。
ここ、本当に怖かった。
死ぬとは思いませんでしたが緊張する場面が続きました。
道中、ずっと急かしもせず後ろについて、時々アドバイスをしてくださったコバさんには、感謝と尊敬の念に堪えません。本当に、大尊敬です。
9:20 赤岳着。快晴で風も強くなく、最高です。
一通り写真を撮り、山頂の景色にまだ後ろ髪引かれつつも長居していては流石に冷えるので、そそくさと下山開始。
山頂に着いたときって一番感動しますが一番絶望もします。
自分で登ってきた分、何が何でも自分で下りないといけないので。
10:20 風を凌げそうであまり凌げなかった赤岳展望荘の陰で一本。
下りは地蔵尾根から。これもかなりひやひやするポイントがいくつかありました。
びびってなかなか進めない私に合わせてずっと前後歩いてくださった先輩方には、本当に感謝しかありません。
12:00 行者小屋着。
12:30 赤岳鉱泉着。ほっとしました。
前日と違ってテントの中がとっても暖かかったのですが、前日同様15時まで小屋でのんびりします。
ワイングラスまでマムート仕様。
小屋にはロープの結び方を展示しているコーナーがあり、そこで少し、結びの確認という名の暇つぶしもしました。
バタフライノット、覚えておきます。
15時を過ぎてテントに戻ると、私としては困ったことに、皆さん昼寝を始めました。
暇を持て余した30分程度のお昼寝タイムのあと、この日もまたプチ宴会が始まります。
日本酒に詳しいサブさんと、ワインに詳しいコバさんで一時話が盛り上がりますが、私にはさっぱりなんの事やら分かりません。というか、たぶん誰が聞いても分からない。
でもマニアの話って面白いですし、何か一つでも、極められるものがあるのって本当に素敵だと思います。
2日目夕食はアサヌマさん持参のほうとう。かぼちゃの優しい甘さにほっこりします。
とっても美味しかったのですが・・・味噌をパック丸ごと持ってきたアサヌマさんに皆さん大ウケ。
軽量化の概念を捨て去った食材のチョイスには、一種の憧れを覚えます。
21時頃就寝。
【3日目】
4:00 起床。
余っていたうどんとカブ葉と、ウエさん持参のなるとで朝食。
山では貴重なたんぱく源、ありがとうございます。
6:00 赤岳鉱泉発。
諸事情によりサブさんとササジさんにはテントキーパーをお任せして、4人で硫黄岳に向かいます。
天気が心配でしたが、この日も朝は快晴。晴れているうちにサクッと登ってきましょう。
途中、木々の隙間から見える景色が、大同心が、あまりにも綺麗でつい足が止まります。
空と雪のコントラストが、とっても綺麗。
ただ、危ないところはありませんが、登りは今日も急登です。
酸素の薄さを感じつつ、頑張ってウエさんに付いていきます。
7:50 赤岩ノ頭着。
登る苦労は赤岳に遠く及びませんが、正直、赤岳に劣らない絶景です。目指す硫黄岳はもう目の前。
8:20 硫黄岳着。
こちらは少しガスがかかっていますがほぼ無風。硫黄岳は基本的に強風が吹くと聞いていたので、あまりに快適で驚きました。
山の神様に愛されたのは誰でしょうか。
山頂を満喫したら、あとは温泉を楽しみに下山するだけ。
赤岩ノ頭の雪庇、可愛いですね。
9:50 赤岳鉱泉着。
サブさんとササジさんはすでにパッキングを済ませていて、私たちがパッキングしている間にテント撤収してくださいました。
登山口まで、あと1時間半ほど、歩きます。
12:10 赤岳山荘駐車場着。
車で八ヶ岳山荘までもどり、J&Nで温泉入ってご飯食べて、解散です。
復路も運転、ありがとうございました。
改めまして、計画してくださったサブさん、お忙しい中、登らないのに車運転してくださったササジさん、死なないように見守ってくださったウエさん、コバさん、本当にありがとうございました。
おわり。 [...]
山行記録●日程:2024年10月5日●メンバー:つりし(L)、こば、うえ、たま、はぎ(記)●コースタイム:中沼登山口(5:30)…登山道横断点(6:00)…三ツ折ノ滝(7:10/8:00)…大滝(8:40/10:40)…夫婦滝(12:05)…1180シャワー滝(14:50)…登山道(16:11/16:30)…中沼登山口(19:00)
前夜
先行メンバーが車で一関移動。新幹線組と合流後、焼石岳中沼登山口へ。23:30就寝。
10月5日
予定通り5:30出発し、登山道が尿前川を横切るところで入渓。天気は曇り、ちょっと寒々しいが、入渓したとたんにいい渓相で気分が上がる。バチ効きというわけでもないが、ラバーでいい感じ。
二俣出合の滝
三ツ折ノ滝はセオリー通り、右岸から巻く。大分手前からなので、大きく巻いた。下りは50mロープで懸垂一回。
三ツ折ノ滝
この滝は左岸を巻く
ほどなく大滝に到着。こちらもセオリー通り、右岸手前から登って、落口より少し上からロープを出してトラバース(今シーズン、大滝直登用支点が設置されたらしい?)。待っている間に雨が本降りになり、寒さもひとしおでこんなに雨がふる予報だったっけ、とちょっと切ない。ともあれつりしLの堅実なルート取りのおかげで、掴める灌木も豊富にあって安心して通過することができた。最後は懸垂で沢床に復帰する。
今回、5人いるので時間短縮を図ろうということで、ロープは50m2本、トラバースのフィックスに1本、先に通過した人がもう1本を持って懸垂の支点工作に向かうという算段だった。
大滝
トラバース中
大滝落口の釜へ懸垂
この後は腰上まで浸かる所もあったが、しばらくはサクサク登れる滝が多い。
腰まで浸かる
そして、ナメが現れはじめる。
この滝を左岸から巻くと。。。、
お待ちかねの大ナメ地帯へ!悲しいかな、稜線はガスの中。青い空と太陽の下でキラキラのナメを歩きたかった。けれど、決してお気楽ではない道程を遡ってようやく見ることができた景色だ。みんな写真撮影が止まらない。そして進まない。。。
ナメ
ナメナメ
ナメナメナメ
ナメのどん詰まりにある夫婦滝は水線手前右岸の岩壁を直上して、落口にトラバースする。ロープは出したが、結局トップは途中で試みたものの、支点を取れずにフリーで行ってしまった。。。後続はロープありでありがたく登るが、下の方は傾斜が強く、かつ脆くて嫌な感じだった。実際、トップ登攀中にフットホールドが欠けてヒヤリとした一幕あり。
ナメの終わりは夫婦滝
夫婦滝右岸壁
夫婦滝抜け口
夫婦滝で核心はおしまいか…?
この滝は右岸を巻く。土&草の斜面で個人的に苦手なやつだが、今回各自装備になっていたハンマーで事なきを得る。
個人的に一番嫌いな巻きでした…
こちらの左奥に見えている滝は。。。
右巻きかと思っていたらこばさんがサクサクと中へ。中段からはシャワーを頭から浴びながら奥に入り、残置ハーケンにつけてもらった手がかり用のシュリンゲを最大限引っ張って、右壁を這い上がった。
真ん中にガチシャワー中の人がいます
最後のイベントが終わり、あとは穏やかな源頭を噛み締めながら登山道を目指す。稜線は紅葉が始まっていた。
最後までいい感じです、が奥にみえる滝はヌメヌメ。m社フェルトサンダル最高!
時間的に山頂は割愛して下山する。この道は一般登山道と言っていいのか、だいぶ水々しい道だった。私たちは沢靴だからよいが、普通のトレッキングシューズで来た人は泣きたくなるだろう。最後はヘッデンになったが、無事に下山。朝に出発した感じがしない、濃い充実した1日だった。
***
2年越し、何度計画が出て、中止・転進したことか。雨には降られましたが、ようやく念願叶い遡行することができました。
今回もたいへんお世話になりました。リーダーのつりしさんはじめ皆さま、本当にありがとうございました! [...]
山行記録日程:2024年8月12日
メンバー:こば(L/記)、うえ、キヨ
コースタイ入渓(7:30)ー2条30m滝上(8:30)ー30m滝上(10:00)ー林道(12:30)ー岩倉川大滝(13:30)ー駐車場(16:00)
飯豊の前川本流を今年の夏合宿に計画していたが、台風が東北地方を横切るということで急遽西へと転戦することになった。さすがに木曽川まで来ると台風の影響はなく、思いっきり晴れ。泳ぎあり滝ありでバリエーションに富んだ美しい沢を心行くまで楽しんできた。
8月11日 東京~南木曾飯豊の予定でいたので時間はたっぷりある。渋滞を避けつつ観光もしながらということで、前日の朝早く東京を出発して木曽路へと向かう。9時半ごろには奈良井宿につき午前中いっぱい観光を楽しんだ。小坂屋漆器店という店があるのだが、ご主人が曲げから漆塗りまで一人でやるという職人さんの店。ちょうど曲げの作業をしているということで、見せていただきながら木曽の檜のことなど、いろいろな話を聞くことができた。曲げのお弁当箱やタンブラーなどついついたくさん買い物をしてしまった。
8月12日 樽が沢遡行国道19号から観光地として人気がある柿其渓谷へ向かう道に入り岩倉林道へ。集落を抜けてすぐ林道ゲートがあり、乗用車5台分くらいの駐車スペースがある。ここで沢支度を整え出発。ゲートから2つ目の橋が樽が沢の入渓ポイント。すでに渓相の良さが感じられる。その先3分ほどでもう一つ橋があり、そちらは岩倉川の本流にかかる橋で脱渓はそちらから。7時30分ごろ入渓。
沢は東向きなので、すでに朝日が差し込み水面がキラキラして気持ちがよい。岩は花崗岩で少しヌメリがあるように感じるが、注意すれば基本ゴム靴がバッチリ効く。少し歩くとすぐに最初の大滝、2条30mの滝が現れる。ガイド本だと水流左を登り、上部はヌメリが強く慎重を要するとのこと。念のためロープを出して取り付く。中断ぐらいまでは水流左が階段状で登りやすい。途中灌木で気休めのランニングを取り登っていく。中段少し上、2本の水流に挟まれたところに乾いた部分がありそちらに向かって水流をトラバースする。そのまま上へ登ることも考えたが、乾いているものの割と傾斜がある。安定したところでピトンを1本打って支点を取り、さらに水流をトラバースして左岸側に渡る。ここからは階段状で簡単。
2条30m 最初は右岸側の水流沿い
上部の乾いたところをだどって左岸側へ
その先もきれいなナメや滝が続き、登れない滝もあるもののしっかりとした巻き道がついていて快適に進むことができる。
この10m滝は登れずに巻いた
950M付近の沢が左に大きく流れを変えるあたりにもう一つの30m滝がある。こちらはキヨがリード。序盤ややヌメリがあり立っている部分もあるが、ホールドスタンスとも豊富で登りやすい。50mロープをいっぱいに伸ばしてフィニッシュ。
30m滝 50mロープいっぱいで完登
その後も快適に滝が続く
その後もたくさんの滝を越え、途中チョックストーンをモグラのようにくぐりながら進んでいく。
滝右側のチョックストーンをくぐる
岩の間を潜り抜ける
樽が沢終盤にかかる3m2条トイ状の滝は、一番右にあるオフィズス状のクラックを登る。水流は2段になっているようだったが、一気に最上段に出る。
多くの記録ではこの後1100mあたりからショートカットして林道に上がっているようだが、勘違いがあり我々はそのまま沢を詰めて林道へ。ガイド本によると、しばらくしばらく河原歩きが続いた後、終盤にナメや滝があるようだったが、行ってみると若干崩壊していたり倒木が多かったりしてあまり遡行価値はないように感じた。林道をたどり下降点に向かう。目印はカーブミラー。近くにテープもあり、踏み跡もしっかりしている。
踏み跡をたどり、傾斜が少し緩んだあたりを左側に下降。やはり踏み跡がある。最初はザレているが次第に沢型がはっきりしてくる。クライムダウンを繰り返しながら下降するとじきに岩倉川本流に突き当たる。
突き当たったところは岩倉川にかかる大滝。なかなかの迫力だ。ここから沢筋に降り大滝から流れ込むきれいな淵を泳いで下る。
岩倉川の大滝 写真では迫力が表現できない
大滝からつながる淵は緑に輝いていた
岩倉川の下降は2か所ほどラッペルしたところもある(後続のパーティはどうやらクライムダウンしたよう)が、それほど難しいところもなく、泳いだり飛び込んだりしながら楽しく下ることができる。最後に出てくる堰堤は右岸をその先の滝ごと巻いて枝沢から本流に出ると、林道の橋のすぐ近くとなる。
16時前に脱渓して行動終了。さっさと行けばもう少しい早く終わっただろうが、せっかくの夏休み沢をとにかくゆっくり楽しもうと、休憩もたくさんとりながらのんびり遡行した。時にはこんな参考もいいものだ。楽しかった。グーグル先生によると道路は渋滞して真っ赤っかだったので、この後もゆっくり温泉につかり、ご飯を食べ、名古屋方面から東名経由で帰京。大した渋滞もなく0時過ぎには東京につくことができた。 [...]
山行記録日程:2024/8/3~4メンバー:Lきよ、にんべん、あさコースタイム9:09栗原川林道駐車場 → 10:04 栗原川ケヤキ沢出会 → 13:15円覚大膳滝(巻き) → 15:43ツバメ沢入渓 → 16:30幕営地着6:00幕営地発 → 7:57 林道 → 8:23 ケヤキ沢入渓 → 11:20 ケヤキ大滝 → 13:10 栗原川入渓 → 14:10栗原川林道
1日目
栗原川林道の通行止めになっている最奥地まで車で移動栗原川林道は現在廃道となっておりこれより先は行けないようだが現在復旧中なのだろうか、数人作業をしている方がいた
装備を整えて工事中の道の横を通り沢へ向かう
工事用の道を道なりに進み、いい感じで降りられそうな地点で下降ロープなどは不要で簡単に降りられる
あっという間に栗原川へ入渓しばらくは開けた河原となめを歩いていく
今回の遡行で唯一のロープを出す滝登り。右側からロープを出して登る。落ち口が少しだけいやらしいがそこまで難しくはない。少し戻って右側から大きく巻くこともできるようだ。
またしばらくはなめと河原交じりの沢を登っていく。
13:15 円覚大膳滝へ到着登ることもできるようだが、今回は新人もいたので巻くことに
円覚大膳滝を少し戻ると右岸の谷地に踏み後があるのでここから巻く
谷地からトラバースする地点が不明瞭だがよく見ると奥のほうに踏み後があるのでそれを目指していくとよい。その後は地形図を見ながらトラバースする。
昔人が住んでいたらしい場所こんなところにな何で住もうと思ったのだろうか
その後は一度不動沢へ下降するがすぐに脱渓し、ツバメ沢へ向かうco1105の近くを通り尾根沿いの地形が緩やかな個所から下降する(一度ルーファイを失敗し違うところから下降しようとしていた。もっとよく回りを見ないとなと反省)最後の10mぐらいは危なそうだったのでロープを出して懸垂下降でツバメ沢に入渓
下降後、少し歩き、16:30ごろ沢がΩ形になっている部分で幕営
我ながら麻婆豆腐は絶品だった
2日目
5:56幕営地を出発
朝日と小滝が美しい
最後はかなり細い沢になる
8:06特に藪漕ぎもなく少し急なぐらいの詰めを登っていくと林道にでる。
8:23そのまま快適な林道を20分ぐらいあるいていると、ここから入れと言わんばかりに門戸を開いているケヤキ沢が現れる
しばらくは倒木多めのゴーロ帯が続いくが、沢中は非常に歩きづらい沢の横にかなりはっきりした踏み後が続くため、そちらを歩く
たまに出てくるナメに癒される
10mないぐらいの滝は右岸から簡単に巻ける
11:20さらに進むと一気に視界が開け、ケヤキ大滝が現れるこちらは右岸から巻く。トラロープも張ってあり、その通りに進むと少し開けた平地に出る。そこから懸垂下降で降りると、トラロープが張ってある道に下降したのでどこかをトラバースすればきれいにこの道に出られたのではないかと思う。下降地点からさらに懸垂用の捨て縄が掛けられた木があるのでもう1ピッチ懸垂下降する。30mロープでは下までは行けないがクライムダウンで降りられる程度のところまでは下降できる。ケヤキ大滝は圧巻だった。
それからしばらく進むとあれだけあった水量の沢が枯れ沢となる退屈なゴーロ道を歩いていく
しばらく進むと沢の水は復活する
ケヤキ沢から臨む栗原川
栗原川に合流し、ナメを噛みしめながら下る
栗原川の広い河原から脱渓する。工事中の道に土砂が積んであったり、大穴が開いてあったり、急な坂と照り返しにやられつつ14:10栗原川林道の駐車場に到着最後の工事中の道が一番きつかった
栗原川は開けていてナメもきれいで難しくもなくとても良い沢でした。巻き道もそれほど難しくもなく、良いルーファイの練習にもなりそうです。(今回の沢でルーファイが課題だと痛感した)
ケヤキ沢はケヤキ大滝がとにかくすごい!一見の価値はあるかと思います [...]
山行記録●日程 2023年7月15-16日(沢中1泊)●メンバー つりし(L、記録)、はぎ●コースタイム(一日目は多少ロスはあったが普通、二日目は体調不良でペース上がらず) 〈1日目〉三峰観光道路7:05→和名倉沢入渓7:30→大滝下1020m12:30→大滝上1070m13:30→幕営地1300m16:00着〈2日目〉幕営地1300m7:10発→1380m7:40(エスケープ開始)→1670m登山道9:40→秩父大学登山口13:40
1日目
車を三峰観光道路沿いのスペースに停め、ガードレールの切れ目から大洞川に降りる、道はしっかり付いてあるが大洞川にかかるつり橋が老朽化で通行禁止になっているため大洞川まで降りて渡渉(水深20cm程度)、対岸にピンクテープがあり通常はそこから入り登山道に戻るようだが大洞川そのまま少し下り和名倉沢との合流点から入渓する。
意外にすんなり和名倉沢に入れたので幸先が良いとおもったのもつかの間、いきなり登れないF1、右岸にトラロープが垂れているが垂直に近く重い泊り装備だと登りにくいので一度空荷で登ってから荷揚げなどをしていたら約30分のロス、セオリー通り登山道から入ったほうが早い。
遡行してすこし経つと釣り人2名出現、太公望のルールでは初めに入渓した者が優先である、我々が沢登りであること、滝下の淵などの釣れそうなポイントにはできるだけ入らないことを丁寧に話し先に行かせてもらう。
彼らも朝暗いうちから釣果を期待してきている、その思いはよくわかるので約束したとおりポイントになりそうなところはできるだけ巻いて通過したのだがそのあと彼らは釣れただろうか、ちなみに魚影は全体的にあまり見なかった。
全体的な渓相としては滝は多いがその多くが登れないので高巻きが多い、そして谷が深いため巻きも急ではあるが、踏み後はしっかり残っているため思ったより迷わずに巻ける。
弁天滝は左岸巻き、通ラズは右岸をセオリー通り巻く いずれもしっかりした踏み後があり危険個所にはトラロープがある。
核心は大滝の巻き、左岸のルンゼを登っていく、途中右側にトラロープがぶら下がってはいるが滑りやすそうなスラブ岩をトラロープ頼りのごぼうで上がらないといけないため、そのまま直登する。
最後は急な泥壁になる木の根で支点が取れるのでロープを出した、ハンマーのピックを打ち込みながら登ると安心である。
1箇所釜を持った小滝があり巻きが少し面倒そうなので、少し泳いでから釜から上がったが水から出るときの手足が乏しく苦労した、二度目のトライで突破、ここが一番楽しかった。
良い時間になったので幕営地を探すもいまいち良いところがない、1300mmのところに二人で泊まるなら焚火もできる適地を見つけたのでそこで1日目の行動を終了する。
少し上には2段8m滝があり滝からの風でテントの中でもとても寒かった。
2日目
朝起きるとなにか体の調子が変だ、頭が重く体中の関節が痛いそして寒気がする、いやな予感もしたが昨日の二日酔いと筋肉痛であることを祈り7:10分に出発する。
まずは2段8mの滝を左岸のルンゼから巻く、ルンゼから右に入るところが少し悪かった。
そして山田の体調が確実に悪くなっていく息が上がりスピードが出ない、この先おおきな核心部はないものの、このペースで最後まで沢を詰めるのは本日中の下山が厳しそうなので撤退を決める、1380mから左岸の稜線を使ってエスケープ開始はじめ上部に岩が見えてくるがこれを右に巻きぎみに稜線上にあがると藪漕ぎもなく、とても歩きやすい、ただ私の体調がみるみる悪くなっていくのがわかる、50歩進むと息が続かず小休止を繰り返す、ハギちゃんには私のロープや水など重いものを持ってもらい、ようやく登山道までこぎつける、沢から登山道までの標高差300mを2時間もかかってしまったが、少し安心する。
ただ、あまりにも関節が痛く頭もフラフラしてきついので、ダメもとで解熱剤(イブクイック)をハギちゃんにもらう、
これがものすごく効果がありその後 意外とすんなり登山道を降りることができた。
沢の印象であるが、谷は深いが奥秩父にしては明るい沢だとおもった(隣の井戸沢と比較して)、また巻き道もしっかりしているのでグレードほどの難しさは感じられなかった、ただ昔の林業の残骸(ワイヤーなど)が沢のあちらこちらに放置されていて、それがなんとも残念であった。
後日談
帰宅後2日目にハギちゃんにも同じ症状が出る検査した結果、コロナであったことが判明し2週間の自宅療養、大迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、谷の底から無事に這い上がり良く下界に帰ってこれたとハギちゃんと山の神様に改めて感謝をした。 [...]