●日程:2024年10月5日
●メンバー:つりし(L)、こば、うえ、たま、はぎ(記)
●コースタイム:中沼登山口(5:30)…登山道横断点(6:00)…三ツ折ノ滝(7:10/8:00)…大滝(8:40/10:40)…夫婦滝(12:05)…1180シャワー滝(14:50)…登山道(16:11/16:30)…中沼登山口(19:00)
前夜
先行メンバーが車で一関移動。新幹線組と合流後、焼石岳中沼登山口へ。23:30就寝。
10月5日
予定通り5:30出発し、登山道が尿前川を横切るところで入渓。
天気は曇り、ちょっと寒々しいが、入渓したとたんにいい渓相で気分が上がる。バチ効きというわけでもないが、ラバーでいい感じ。
三ツ折ノ滝はセオリー通り、右岸から巻く。大分手前からなので、大きく巻いた。下りは50mロープで懸垂一回。
ほどなく大滝に到着。こちらもセオリー通り、右岸手前から登って、落口より少し上からロープを出してトラバース(今シーズン、大滝直登用支点が設置されたらしい?)。待っている間に雨が本降りになり、寒さもひとしおでこんなに雨がふる予報だったっけ、とちょっと切ない。ともあれつりしLの堅実なルート取りのおかげで、掴める灌木も豊富にあって安心して通過することができた。最後は懸垂で沢床に復帰する。
今回、5人いるので時間短縮を図ろうということで、ロープは50m2本、トラバースのフィックスに1本、先に通過した人がもう1本を持って懸垂の支点工作に向かうという算段だった。
この後は腰上まで浸かる所もあったが、しばらくはサクサク登れる滝が多い。
そして、ナメが現れはじめる。
この滝を左岸から巻くと。。。、
お待ちかねの大ナメ地帯へ!
悲しいかな、稜線はガスの中。青い空と太陽の下でキラキラのナメを歩きたかった。
けれど、決してお気楽ではない道程を遡ってようやく見ることができた景色だ。
みんな写真撮影が止まらない。そして進まない。。。
ナメのどん詰まりにある夫婦滝は水線手前右岸の岩壁を直上して、落口にトラバースする。ロープは出したが、結局トップは途中で試みたものの、支点を取れずにフリーで行ってしまった。。。後続はロープありでありがたく登るが、下の方は傾斜が強く、かつ脆くて嫌な感じだった。実際、トップ登攀中にフットホールドが欠けてヒヤリとした一幕あり。
この滝は右岸を巻く。土&草の斜面で個人的に苦手なやつだが、今回各自装備になっていたハンマーで事なきを得る。
こちらの左奥に見えている滝は。。。
右巻きかと思っていたらこばさんがサクサクと中へ。
中段からはシャワーを頭から浴びながら奥に入り、残置ハーケンにつけてもらった手がかり用のシュリンゲを最大限引っ張って、右壁を這い上がった。
最後のイベントが終わり、あとは穏やかな源頭を噛み締めながら登山道を目指す。
稜線は紅葉が始まっていた。
時間的に山頂は割愛して下山する。
この道は一般登山道と言っていいのか、だいぶ水々しい道だった。私たちは沢靴だからよいが、普通のトレッキングシューズで来た人は泣きたくなるだろう。
最後はヘッデンになったが、無事に下山。
朝に出発した感じがしない、濃い充実した1日だった。
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2年越し、何度計画が出て、中止・転進したことか。
雨には降られましたが、ようやく念願叶い遡行することができました。
今回もたいへんお世話になりました。リーダーのつりしさんはじめ皆さま、本当にありがとうございました!