北アルプス 蝶ヶ岳長塀尾根

場所:蝶ヶ岳 長塀尾根
日程:2015年12月30日‐2016年1月2日
メンバー:かおり(L)、ミナト、ケン、トン、あずさ(記録)

【1日目】
毎日新聞東京本社に22:20に集合。ここから22:40に出る高速バスに乗る。この時からかおりさんの体調が思わしくない様子だった。少し心配…。

【2日目】
7:00中ノ湯バス停に到着
写真1

7:45出発
釜トンネルの中は当然だが暗いし、若干登り気味で精神的に痛めつけられる。20分ほど歩いていると白い光が見え始め、出口にたどり着いたことを知った。どうにも暗い所は苦手だ。
トンネルを抜けるとすぐに焼岳が見えた。少し雲はかかってるが晴れており、今日のうちは上高地の天気は崩れなさそうな雰囲気で安心。途中顔を出した穂高連峰は頭に雲が出ていて、全体像を拝むことはできなかった。明日の山頂に期待!

10:00河童橋
小梨平手前のトイレの前で、休憩がてらアイゼンを付けるメンバーもちらほら。晴れ間も見えるが雪がパラパラと降ってきていた。下はこんな感じだが稜線は荒れているだろうなぁと話しながら、徳澤を目指す。徳澤までの道のりは、とにかく似たような景色ばかりで長く感じる。
途中、梓川が逆流しているように見える場所があって、前の夏から気になっていたので他の隊員に聞いてみたりしたが、そう見えるだけなのか本当に逆流しているのかは分からなかった。一体何だったのだろうか。

12:20徳澤
蝶ヶ岳を目指す人か、カメラマンか、いくつもテントが張ってある。中にはもう登り始めている人もいる様で、空のテントも多かった。
休憩を取ってから、長塀尾根を登り始める。
写真2
やはりかおりさんが辛そうにしていた。心配したミナトさんを筆頭に、男性陣がかおりさんの荷物を奪うように手分けして担いでいた。
今日のところは早めに幕営地を決めてしまおうということになり、1890m付近でテントを張ることとなった。

14:50テント設営完了
写真3
今晩と明日朝のための水を作るために雪をかき集めるが、なんだかあまり綺麗ではない。表面は白いのだが、表面をかすめ取って下の方を見てみると、木の屑やら葉っぱなんかが混じっていて、とてもそのままでは飲めなさそうな状況。今年の雪が少ないことと関係があるのだろうか?かおりさんが漉すための布を持ってきたと言うので、それでしのぐことにする。

17:30夕食
今晩の食担はかおりさんで、メニューはチゲ鍋。鍋キューブの軽さと美味しさに皆で感動していた。いつもの調子だとここで大量のお酒が出てくるのだが、今日はあまり飲まないメンバーだったからか、缶のお酒は自分の金麦一本だけだった。肩透かしを食らった気分だ。シメはラーメンで、キムチラーメンという新境地が開拓された。なかなか美味しい。

19:30就寝
明日は4時起床ということに決定し、寝ることにする。しかし、斜面を整地したせいか、自分の真下の雪は異常に盛り上がっていて、3時間に一回は起きる始末だった。
少しだけ吹雪いている音がしたが、樹林帯であるためかテントはびくともしなかった。明日には良い天気になっているだろうか…。

【3日目】
4:00起床
外はまだ暗い。元旦ということで、別のテントで寝ていたミナトさん、トンさんが「あけましておめでとうございます」と言いながらテントに入ってくる。そういえばそうだった!山に入ると日にち感覚が無くなってしまう。
朝食は自分の担当で、お雑煮を作った。が、味が薄く、かおりさんの醤油に助けて頂いた。餅が重いのが難点だが、お雑煮は食べやすくて朝食には丁度良かったように思う。

5:50出発
テントはそのままにして、蝶ヶ岳山頂を目指す。かおりさんは体調が思わしくないので長塀山まで様子を見て、調子が悪かったら引き返すということになった。
道中、樹林帯の中で日の出を迎えた。左手には穂高連峰、右手には朝日と、素晴らしい初日の出だった。木々の合間から橙色の光が覗き込み、雪をオレンジ色に照らしていた。

8:00
山頂まで3kmを切ったところで、稜線に備えた装備に変更。目出帽やらオーバー手やらを装備する。かおりさんの調子も悪くはなさそうなので、山頂まで一緒に行くことになった。
写真4

8:40長塀山
この辺りから、前日夜の雪のおかげかふわふわとした新雪を味わうことが出来た。

9:30蝶ヶ岳山頂
山頂直前で樹林帯を抜け、急に視界が広くなった。隊員の顔にも笑顔が。
写真5
頂上に着くころには、360度の展望になっていて、北に常念・大天井岳、西に槍穂高連峰がはっきりと見えた。ここまでの快晴は北アルプスでは珍しいことで、流石のミナトさんも驚いていた。かおりさんは涙すら出たとか。「来年には穂高に居るんでしょ?」とミナトさんにからかわれるトンさんが少し面白かった。
写真7 写真6

9:50蝶ヶ岳ヒュッテ
冬期小屋で休むかどうか話し合うも、アイゼンを外すのが億劫で断念。それにしても、なぜ小屋の入口がトンネルなのだろうか?不思議な場所だ。

12:10幕営地
山頂から長塀尾根を下り、何事もなく幕営地まで戻ってきた。まだ日も高いので、ここでテントを片付けてしまい、徳澤まで降りることに。

13:45徳澤
徳澤まで下りてくると、尾根の入口で「ピピピピ、ピピピピ」という機械音がする。小屋に付いているセンサーに引っ掛かったらしいが、この後も人が下りてくる度に鳴っていた。少し煩いのでどうにかならないのだろうか。
前日の幕営地より遥かに平坦で整地の必要もない地面に感動。ふかふかな部分に思わず倒れこんだ。みんながテントの中で和んでいる間、ケンさんは横尾方面まで行った様子。写真撮影だろうか。徳澤からも穂高が綺麗に見え、絶好の撮影日和だった。

17:00夕食
トンさん作塩ちゃんこ鍋は、昨晩と同じく鍋キューブが活躍していた。具材にはなんとホタテまで入っており、豪華な登頂祝いとなった。トンさんは野菜嫌いで有名だが、克服したということでネギや白菜も大量に入っていた。満腹。

18:30就寝

【4日目】
4:00起床
前日より寒い朝だった。晴れていたし、谷底だし、放射冷却が相当効いたらしい。シュラフカバーの中まで凍っていた。
朝食はケンさんのワンタンスープだった。桜えびが入っていて、朝から海鮮風味を味わうことが出来た。乾燥ワンタンは初めて見たが、どこで売っているのだろうか。
写真10

6:20出発
テントを仕舞おうとするも、ポールが凍ってなかなか畳めない。温めようと息を吹きかけたら、唇がポールに接着されそうになってしまった。もうやらない。

7:30明神館
ここまでの間で、穂高のモルゲンロートが見えた。最後の最後にまたも絶景を見てしまい、「今回の冬合宿では私たちが一番いい思いしてるかもね~。」と浮かれていた。
写真8

8:30河童橋
穂高は雲に隠れ始めているが、焼岳はまだはっきりと見えた。今日来たのか、河童橋で撮影をしている人も何人か見られた。
写真9

10:50釜トンネル
今度は上高地側から下ることになるが、思ったよりも傾斜がきつい。ふと上を見上げてみると、傾斜11%の標識。こんなところを登ってきていたのか!とビックリ。

11:15中ノ湯
これで予約していたタクシーが来れば全ての行程が終わる!と喜んでいたのも束の間、予約されていないタクシーや他の人が予約したタクシーは来るのに、我々のものだけ来ない。どうしたことだろうか?12:15から12:30の間には着くと言っていたが…。
結局、事情を話して違うタクシー会社さんを使うことになった。その運転手さん曰く、予約していたところは一人しか上高地まで来られる人がいない会社らしい。それで時間がかかるのだとか。山専門のタクシー会社にした方が効率が良いですよ、と名刺まで頂いた。

13:30松本駅
スーパーあずさに乗り帰京。途中に見えた八ヶ岳や南アルプスは雪が少なく、北アルプスはまだ良い方だったなぁとしみじみ感じた。
暖冬ながら、雪山を楽しむことが出来た山行でした!

八ヶ岳(阿弥陀南稜・石尊稜)

八ヶ岳(阿弥陀南稜・石尊稜)

・日程:2015年12月28~31日

・参加:アベL、トヨタ、エビ

 

【記録】 エビ

○はじめに

山行中の準備、ルートファインディング、歩行、その他ほとんどにおいて劣っている私でしたが、とても充実した山行を堪能できたことにとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

計画、そして連れて行ってくださったアベLにお礼申し上げます。

また、様々なアドバイスで支えてくれたトヨタさんもありがとう。

山行中は、無我夢中で楽しんだことや、不慣れなアルパインクライミングに不要なところでロープを出したり、ピッチを細かく刻んだりしたことで、トータル何ピッチで何ピッチ目という記録ができず、特に印象的だった部分だけを抜粋して述べることをご了承ください。

 

○12月28日

朝7:00福生駅前に集合し、アベさんの車で向かいました。

計画では、舟山十字路から立場岳を経由して阿弥陀南稜、行者小屋か赤岳鉱泉をBCにして、横岳西壁を登り、美濃戸口に下りるので、舟山十字路か美濃戸口のどちらかに車を駐車し、行きか帰りにその間のタクシー移動が必要になります。

今回は、帰りにゴタゴタするのが嫌かなということで美濃戸口に駐車し、先にタクシーを利用することにしました。(コスト的には、舟山十字路に駐車して、後でタクシーを利用した方が、駐車代とられない分若干得かもしれません)

途中のSAで朝食をとったりしながら渋滞なく順調に美濃戸口9時過ぎに到着。準備をしてしばらくタクシーを待ちましたが、この日はいっこうに来る気配がありませんでした。山荘で呼んでもらい、30分ほど待ち、タクシーで舟山十字路に移動。車が数台停まっていました。

10時半頃から歩き始めました。印象としてはとにかく雪がない!これでは楽しみにしていた阿弥陀南稜の雪壁は期待できないな…、どころか幕場での水が心配になり、念のため途中の沢で水を汲んで運びました。少しずつ雪が現れはじめて、立場岳より先は、水をとるのに十分な積雪量があったので、不要でしたが、ガスの節約ができました。先まで様子を見に行き戻ったりしたので15時半頃幕営。

天気は、快晴で明日登る予定の阿弥陀南稜が近くによく見えました。やはり雪は少なく、岩稜むき出しなのが、私には、恐ろしく感じました。

1_1日目_アプローチは快晴

 

○12月29日

4時起床、生憎の天気でした。朝食を食べて、撤収、6時頃ヘッドランプをつけて出発しました。吹雪でなかなか明るくなりません。取付き直下にテントが1張ありました。(先に行きますよ)と心の中でつぶやきながら、小さめの声で「おはようございます」と言って通り過ぎました。7時過ぎ阿弥陀南稜に取付きました。

前日は、ピークまでの尾根がずっと見えていたのに、当日は、吹雪で視界不明瞭でした。でも明確な踏み跡を辿ってほぼ夏道を順調に進みます。トヨタさんの記憶にある冬の阿弥陀南稜ルートとは、どうも違うようでした。しばらく行くとワイヤーが現れ、その先のルンゼに続いています。しかしそこから下に下りている踏み跡もあります。とりあえずワイヤーがどこまで続いているのかルンゼをのぞき込むとすぐのところで終わっていました。その先にはなんだか楽しそうな斜面があります。

上と判断して、ルンゼを登ることにしました。「ロープは必要か」と問われ、先ほど見た感じでは、必要と思いませんでしたが、距離が長そうなので、途中行き詰るのが嫌なのと、滑ったら止まりそうになかったので、吹雪でとても寒いところでのビレイは恐縮でしたが、お願いして登り始めました。

ワイヤーを掴んで乗り越して、ルンゼに入ると、思っていたとおり締まった雪で登りやすい。しかしピッケル・バイルが冷たすぎて指が痛く掴んでいられませんでした。時々手を離して休みながら、それでも順調に20Mほど登り、そろそろランニングをとっておきたいと思い、探すと、しっかりした氷があったので、お守りにと思って1本だけ持ってきたアイススクリューをねじ込んでみると、気持ちよく入っていきました。そのスクリューも左手に持っているバイルも頂いたものです。「中村先生ありがとうございます」とルンゼの中で一人つぶやきました。あとからアベさんに聞くとリングボルトがあったようですが気付きませんでした。

さらに10Mほど上がり、そろそろ30M、ピッチ切れるところを見定めたい。尾根に木が立っているのは見えるが、30Mほどありそうなのでロープが足りない。あと10Mくらい上がったところに岩が出ているのが見えるので、そこを目指して登りました。しかしついてみると岩が丸く出ていて支点をつくれません。仕方なく尾根の低い方を目指してトラバースしていると雪から出ているハイマツを見つけたので、沢登りで覚えたアンカーをつくってコールしました。ATCを持ってこなかったので1人ずつムンターヒッチで二人を確保しました。寒さで全身が痛かった。登ってきたアベさんがそのまま尾根まで上がりました。

そのあとは慎重に歩けば、特に危険個所はありませんでしたが、トラバース部分で足元は歩ける幅があるものの、岩が少しせり出していて私は怖かった。

間も無く10時半ごろ阿弥陀岳山頂に到着しました。山頂は広く、お地蔵さんなど色々ありました。時間は短かったのですが、吹雪と寒さで辛く、やはり山頂に到着した時にはとても嬉しかった。

登頂の記念撮影をして下山。余裕があったので、行者小屋は通り過ぎて赤岳鉱泉を幕営地としました。

下りてくると悔しいことに午後はずっと快晴でした。時間が早かったので、翌日に予定していたアベさんの餅入りもんじゃを1日前倒しして堪能。雪の状態などから、翌日は石尊稜を登ることになりました。

夕方テントから出ると八ヶ岳の西面がとてもきれいに見えていました。

2_2日目_生憎の天気での阿弥陀南稜 3_2日目_阿弥陀岳登頂

○12月30日

4時半起床、6時半頃テントを出て石尊稜を目指します。天気は快晴。赤岳鉱泉から中山乗越方面に少し進んで、橋を過ぎたところから道を外れた踏み跡を辿っていくと、途中に「石尊稜」と書いてあるピンクテープなどもあり、雪が少なくラッセルなしで取付きまで到着しました。

石尊稜には前半と後半に核心的なピッチがありました。前半の核心部は、取付きからロープを出して3ピッチ目、前2パーティ7人が岩壁で渋滞していました。後ろからも2パーティが追ってきて大盛況です。順番待ちをしていると、横のルンゼでアイスクライミングをしているパーティが見えました。そこは切り立っていて、上まで行くのであれば、かなり厳しそうでした。

それに比べるとこれから自分が登る方は、傾斜が緩くて、ガバホールドも多そうでした。

順番を待ってようやく登り始めます。左右2本のルートがあり、先に空いた左のルートに取付きました。下から見ていた時には、ガバばかりと思っていたのに、取付いてみると、グローブをした手では掴めるようなホールドがなく、緊張しました。岩の出っ張りをピンチ気味につまんで、バランスをとりながらアイゼンの前爪でなんとか登っていきます。ところどころ爪が4~6本置けるところにホッとしながら、3Mほど上がるとハンガーがあったので、ランニングをとり一安心。残置のハーケンにもランニングをとりながら上がると、ボルトと残置ロープのある小さなテラスがありました。前パーティは、ここでピッチを切っていましたが、ここまでまだ20M弱、ルート上の先あと20Mくらいのところに支点となりそうな木が見えているので、ここでは切らずそのまま登ります。見当をつけた木のところで前パーティもビレイしていました。

ロープ足りるなと思い進みましたが、スリング・ガチャ類をあまり持っていないことにあとで気付きました。確保のことも考えると少しまずいなと思いながら、ランニングに使う予定ではなくアイススクリューを掛けていたビナやギアラック代わりでピッケル・バイルにもつなげて肩から掛けていたスリングなども最終的には全て使い切ってギリギリでした。支点に使おうと思っていた木の直下の乗り越しが、ホールドなく少しいやらしかったですが、その直前の立ち木でランニングがとれていたので、雪なのか土なのかにバイルをきかして思い切って登りました。

「やった」と安堵感と小さな達成感を抱えながら1人ずつ二人を確保。二人が登ると、そのすぐあとにフリーソロで登ってきた男性がいたことには衝撃を受けました。しかも予定ではなかったのだけど、天気が良いので登ることにしましたと言って余裕の様子でした。

そこからしばらく難しいところもなかったので、渋滞なく順調に登りました。少しだけコンテで登りましたが、3人でのコンテに不慣れで、どうも煩わしかったので、先に登らしてもらい、そのあと二人一緒に登ってもらいました。前日ATCを持っていなかったので二人同時に確保できないと思っていましたが、アベさんからエイト環でもできることを教わり早速実行しました。また、それよりもさらに断然早いボディビレイを多用しました。ルートが屈曲していたりして、登りやすくてもロープが重いと後ろに引かれる恐怖心があって、細かくピッチを切らせてもらいました。

先の岩壁で前パーティがつまっているのが見えて、また核心的なところだなとわかりました。しばらく順番待ち、高度感があり怖そうです。アベさんに「高度感はあるけど、下よりホールドが大きくて登りやすいよ」と言われて、登ってみるとそのとおりでした。

そこで核心は終わり、山頂少し下でロープをしまって登頂しました。時間は、我々でなんとか16時前。まだ後ろにいる数パーティが心配でした。

渋滞で順番待ちもありましたが、快晴の中での快適なクライミングをフル1日できたことに大満足でした。時間の短い地蔵尾根の方から下りて赤岳鉱泉のBCに戻りました。途中で日が沈んでしまい、テントについたのは17時を過ぎて真っ暗でした。

4_3日目_石尊稜前半核心部の岩壁 5_3日目_前半核心部終了点付近_ここの乗り越しわるかったー OLYMPUS DIGITAL CAMERA

○12月31日

7時少し前に起床して、朝食を食べて、撤収。車を駐車している美濃戸口に下山。

スマホとカーナビで探して、近くの「もみの湯」に寄って帰路へ。入浴料500円、きれいでよかったです。

年末をとても充実した山行で締めくくれたことはとても幸いでした。

 

【感想】

アベ

10月に小同心クラックを登った時に、八ヶ岳はいい山だなと改めて感じました。

その時に積雪期も訪れたいと思い、参加希望者を募ったところ、海老原さんと豊田さんが参加表明してくれて今回の山行になりました。

今回計画した「阿弥陀岳南稜」も「石尊稜」も20年以上も前に行ったことのあるルートですが、ほとんど記憶に残っていません。

さらに今回は雪が少なく、全く違うルートを登っているように感じました。

雪が無い分岩が露出し氷もベルグラ状で、雪が付着している状況より難しく感じました。

海老原さんが全てリードを担当してくれました。見事だったと思います。

さらに経験を積んで、今後入会してくる後輩たちをリードしてくれることでしょう。

 

八ヶ岳は冬季でも入山者数が多く、静かな山とは言えませんが、侮れない山であることは間違いありません。

暖冬と思っていましたが、八ヶ岳はやっぱり強烈に寒い所です。

待ち時間が長く、手足が冷え切ってしまい、それが一番辛い記憶です。

自然相手のバリーエーションルートを相手にする場合は、スピードが大事だと改めて思います。

それなりの技術と経験を積んでから臨んで欲しいと思います。

「石尊稜」で我々の2つ後のパーティーは、稜線に抜けるのが真夜中になったようです。

今回は自分にとって想定以上に、充実した山行になりました。

あと何回こんな山行ができるかな・・・?

山行を共にしてくれたエビちゃんと豊田さんに感謝。

二人とも酒が好きだったら、もっと良かったんだけど。

 

トヨタ

夏山や縦走も楽しいですが、自身の能力をフルに使って登る冬のバリエーションも大好きです。

いつまでできるかわかりませんが、今回の機会を与えてくださったアベさん、エビさんに感謝です。