戸隠山

【日程】2019年11月9日
【メンバー】サイトー(L)アベ、マル、ノリ、ツカミ(記)
【コースタイム】戸隠キャンプ駐車場(6:50)~戸隠奥社入口駐車場(7:00)~戸隠神社奥社(7:50)~百間長屋(9:00)~蟻の戸渡(9:40)~戸隠山(10:30)~九頭龍山(11:30)~一不動避難小屋(12:40)~氷清水(13:05)~帯岩(13:25)~牧柵(14:10)~戸隠キャンプ場(14:40)

戸隠山と云うと、真っ先に蟻の戸渡が浮かんで来ます。キレキレのナイフリッジを渡る姿からこの名前が付いたと言われます。山登りをしていると、どうしてもこのような場所に行ってみたくなります。
今回のメンバーは、高度の技術をもつリーダーとアベさん。岩場に強いのり。力自慢の丸ちゃん。そして中年の域に突入した私の5名でアタックしました。

深夜東京を出発し、午前3時頃、戸隠キャンプ場に到着しました。50台ぐらいは駐車可能な大きい駐車場です。眠気でもうろうとしながら車から降りると、満天の星空。プラネタリウム並みです。なかなか遭遇しない貴重な瞬間、息をのむ光景でした。
わずかな仮眠から目覚めると、約束されたような晴天。マイナス3度の標高1,200メートルの世界は霜が降りています。吐く息は白く冬の一歩手前を知らせているのでしょうか。そして長野からやって来たマルちゃんと合流。車一台をデポし、走ること10分で戸隠神社入口駐車場へ。こちらの駐車場は有料でした。
駐車場目の前に鳥居があり、ここらかスタートです。

戸隠神社入口

鳥居をくぐると、まっすぐな参道の両脇には立派な大木が並んでいます。
ちょうど、朝日が昇り私たちの影を作りました。参道なだけに神秘的な画です。ここは奥社までの参拝者もいます。50分程で到着し、みなで参拝。

参道
戸隠神社奥社

奥社から、いよいよ登山道が始まります。急こう配が続きますが、葉が落ちた木々の間からはパノラマ景色が見られます。鎖場も始まりますが、スタンスも手もしっかりしているので登りやすいです。途中の百間長屋はリーフ状になっており、クライミングを連想させられます。

晩秋の山
百間長屋

蟻の戸渡りに到着しました。看板もあり緊張が走ります。幅50センチ、長さ20メートルのナイフリッジ。落ちたら300メートル真っ逆さま。フィックスロープを張るためリーダーが先頭をきります。このリーダーの凄いところは、この岩稜帯を薄っぺらの(ワークマン風)靴で渡りきることです。かつて先人達、愛用草履の域です。ボルトが打ち込んであり、4~5か所にランニングをとり50メートルロープいっぱいでした。ハーネスにスリングを通し、ビナにロープをかけ、誰一人怪我することなく無事クリアーです。

蟻の戸渡
蟻の戸渡
蟻の戸渡

蟻の戸渡から戸隠山頂上までは1時間もかからず、到着。展望がよく晴天ときています。北アルプスの山々には雪が降りかかり、遥か遠くの雲海の先には富士山も見えました。
戸隠山から一不動避難小屋まで、急なアップダウンが続きますが気を付けて歩けば問題ありません。避難小屋分岐から、大洞沢沿いに降りて行きます。小屋からすぐ近くだと思っていた氷清水は25分下った所にありました。マルちゃんが沢の水を飲んでいましたが、美味い!とのことです。立派な登山道なのですが、沢登りと言いたくなるほど、水が流れていました。鎖も張られていますが、足元が滑るので気が張ります。それに下山後の戸隠そばを思うあまり、皆おなかをすかせていましたので、お気楽から遠い状態でした。何度か渡渉を繰り返し、やっと牧柵が見えて来ました。

戸隠山
帯岩
トラバース
牧場

大人の青春山行でした。深夜0時に、集合し深夜の高速を飛ばし戸隠山へ。山岳信仰の山とあって神社やキャンプ場もあり、賑わいのある場所です。ハイク、参拝、鎖場、アップダウン、沢登り、ハイク、温泉、観光と盛りだくさん。帰宅したのが深夜0時に近く、24時間活動していたわけです。好きで始めた登山、ご利益があったのか、ますます大好きになりました。みなさん、ありがとうございました。