日光白根山

メンバー こば(L)、うえ、アトム、たま(記)

行程
12月23日
駐車場8:35~リフト乗り場8:50~外山分岐11:23~前白根山12:35~五色沼避難小屋13:15
12月23日
避難小屋7:45~山頂9:32~避難小屋10:30~11:05出発~前白根山11:58~外山分岐13:05~駐車場14:45

23日 曇り

駐車場を8:35出発 リフトが1本だけ動いていたので乗る。
降りてからアイゼンを付け、もくもくと登り始める。
途中、何組か下山して来ました。
前白根山の山頂は真っ白で何も見えない。
すぐに下りだし避難小屋へ、テントに泊まるか迷ったが避難小屋が空いていたので小屋
に泊まることにしました。
小屋の中に入ると、とても寒い…
時間があるので翌日歩くルートを途中まで偵察しました。
戻ってから雪を溶かし水作り、それから夕食… 夜の宴へ

24日 霧時々晴れ

雪が降り前日のトレースがなくなっていた。
アタックザックで山頂に向けて歩きだす。

稜線にでるととても風が強かったです。

9:32山頂に到着、自分達のグループだけで貸し切りでした。

写真を撮り早々に下山開始。
小屋周辺の今朝のトレースはすでに雪に埋まりなくなっていた。
小屋で荷物をまとめ下山開始。

前白根山周辺はとくに風が強く耐風姿勢を取りながら進みました。

無事に下山して日光湯元温泉で温まりました。

北アプルス裏銀座(烏帽子岳~槍ヶ岳)

【期間】2018年8月2日~5日
【メンバー】つかみ(記)わだっち
【行程】
8/1 毎日アルペン号 竹橋22:30発~
8/2 七倉ダム着(4:20)~高瀬ダム(5:50)ブナ立尾根登山口~烏帽子小屋着(10:55)
烏帽子岳小屋(11:30)~烏帽子岳(12:50)~烏帽子小屋(14:00)
8/3 烏帽子小屋(4:50)~野口五郎岳(7:20)~水晶小屋(10:50)~水晶岳(11:35)~
鷲羽岳(14:30)~三俣山荘(15:50)
8/4 三俣山荘(4:20)~双六小屋(7:20)~槍ヶ岳山荘(13:00)~槍が岳~槍ヶ岳山荘
8/5 槍が岳山荘(5:00)~槍平小屋(7:20)~滝谷出合(8:35)~白出沢出合(9:35)~
新穂岳ロープウェイ(11:05)
毎日アルペン号 新穂岳ロープウェイ発(14:45)~新宿着(22:10)

過去に小屋泊で裏銀座を歩いたわだっちと共に、今回はテント泊での計画を立てた。
どうしても日数がかかるので、休暇をとっての、無理のない王道の縦走路である。ただ前の月に常念岳から上高地に抜けたので、新穂高に降りるコースをとる。

 

深夜バスはここ七倉山荘着。そしてここからタクシーで七瀬ダムへ。
七瀬ダム。ここから歩きが始まる。
ブナ立尾根登山口。
烏帽子小屋。ザックをデポし烏帽子岳へ。
烏帽子岳山頂。
烏帽子小屋テン場。明け方のテント回収。
野口五郎岳に向かう道中、霧に見舞われる。
野口五郎小屋。
霧がなくなり晴天に。野口五郎岳山頂。
素敵な景色。水晶小屋に向かう。
水晶小屋。ここにザックをデポし水晶岳へ。
水晶岳への登山道は整備されてる。
水晶岳山頂。
鷲羽岳に向かう、圧巻の景色。
鷲羽岳山頂。
鷲羽池。
三俣山荘。黒部源流近くもあってテン場の水は最高だ。
三俣蓮華岳。

双六飛行場。見渡す限りの地平線。壮大な大自然に脱帽。
双六小屋。
少し登った所からの双六小屋。

少し登った所からの西鎌尾根。
千丈乗越。
西鎌尾根。
槍が岳山荘。
槍が岳山頂への梯子。ゆっくり慎重に。
槍が岳山頂から見える北鎌尾根。
槍が岳山荘テン場。週末で大賑わい。
前日歩いた西鎌尾根を見ながら槍平小屋に向かう。
槍平小屋テン場。
飛騨沢を何度か渡渉しながら新穂高へ。
新穂岳ロープウェイ到着。

アプローチにバスを利用。行きは、ほとんど寝れず、睡眠不足のままブナ立尾根。荷物も重かったしバテバテだった。帰りは、大渋滞に見舞われ、7時間以上軟禁状態だった。次回は電車がいい。
何度振り返っても壮大な山旅であった。個人的にはもう一度、双六飛行場を歩きたい。あっという間に通り過ぎてしまうのだけれども、あの景色は特別だ・・・。
裏銀座。歩いた距離は45キロにも及ぶ。毎日天気に恵まれ、壮大な景観を堪能しながらの縦走。なんとも贅沢な旅だった。

南八甲田 黄瀬川

日程:2018年9月22日(土)~24日(月)
メンバー:つりし、ハギ、ツノ、こば(記)

1日目
当初つりしさんとハギさんの2人でお盆に計画していた黄瀬川。前線の通過による天候悪化のため一旦中止となっていました。
再チャレンジということで今回の山行となりました。
しかし今回も初日は複数の低気圧が通過し荒れ模様。どうなることが不安を抱えながらの出発でした。
朝一番の新幹線で一路七戸十和田駅へ向かいます。七戸十和田には現在東北在住のツノさんが車で待っていてくれるという。何とも都合の良いアプローチ。しかし仙台を過ぎたあたりから雨脚が強くなってきます。予想通り七戸十和田は雨。車に乗り込みとりあえず猿倉温泉へ向かう。途中車窓から眺める奥入瀬の流れはコーヒー色。全員テンションさがりまくり。
猿倉温泉に着くとツノさんの車から何とウエルカムビールが。。。あーあと思いながらも手の施しようがない空を眺めながら一杯。
つりしさんは酸ヶ湯で温泉入ろうなどと言い出す始末。ツノサンもまんざらではない。そんなことしたら今日は無くなってしまうのでハギさんが抵抗。またとりあえず黄瀬川の林道に向かうバスに乗ることにしました。


<黄瀬川林道に続く橋の上から奥入瀬濁流>

奥入瀬の激しい眺めを見下ろしつつもとりあえず林道終点までは行こうということで出発。
きのこの収穫だけが期待の星なのですが、これもなかなか見つからない。びしょびしょになりながら松見の滝に向かう分岐についてしまいました。
分岐を入ってすぐのところ、右手に良さそうなテンバを発見。落ち葉が敷き詰められたブナの森にタープを張って焚火の準備をはじめます。実はここまで水を調達せずに来てしまいました。つりしさんとハギさんで谷っぽい所を少し降りて水を調達。黄色い水でしたが沸かせば飲めるでしょということでOK。
タープと焚火があるともうここは最高のテンバ。ツノさん持参の牛タンに癒されながら楽しい夜になりました。なんと夜半には月が出て、夜中には星もみえましたよ。


<山でたっぷりの牛タンとは何て贅沢>

2日目
朝5時ごろ起床、青空。水は引いたのか。不安いっぱいで流れに向かいます。テンバから谷側を見て右手にちょっとした谷型があります。昨日水を汲んだところですね。今日は全く流れていません。これを辿って降りて行きます。途中泥が滑りやすいですが、ちょっとした藪を抜けるとあっさりと入渓点に到着。なんと平水?


<すこーし笹濁りっぽいけど増水の雰囲気はない>

谷の奥に差し込む日の光が水面に反射して旅の幸先を祝福しているよう!やったー!
しばらくゴーロっぽい沢歩きが続きますが、一時間も歩くと岩盤が発達して来て小さな滝が現れ始めます。多くの記録にもある通り滝の取付きや淵では微妙なへつりが続き楽しませてくれます。


<へつり、へつり、へつり>

きれいな釜を持った滝や、高さ100m近くあるのではないかと思われるスラブから落ちる滝。景観も素晴らしい。


<ナメと奥にスラブ帯>


<滝を越えるのも楽しい>

へつりの緊張感も楽しくてしょうがないのですが、実は知らないうちにツノさんは何度か沈没した模様。休憩の度に荷物を全出しして乾かしていました。(そのくらいで乾くかあ?)
昼前頃、黄瀬川随一美しいという黄瀬松島に到着。灌木を乗せた巨大な岩がナメの上にいくつも立ち、たしかに松島の様でもあります。ここで昼飯。日の光が温かくてもう動きたくない。


<黄瀬松島>

さて今日のテンバは黄瀬沼に分かれる支流の出合付近ということ。素晴らしいテンバがあるとのうわさに皆わくわくしながら遡行していきます。出合の少し手前に広い河原を発見。増水したら厳しそうですが、居心地は良さそう。ここが天国のテンバではとひとしきり盛り上がりますが、つりしさんは気に入らなさそう。まだもっといい最高のテンバが有るはずだと先に進みます。少し歩くと出合。地形図ではこの先は両岸が迫ってきて良いテンバは期待薄に見えます。
出合にメンバーを残し、テンバハンターのつりしさんは更に上流を目指します。待つこと15分くらい。上流からゆっくり近づいてくるつりしさんが両手で大きな○を。さすが!っと全員でつりしさんが指し示すテンバへと向かいます。さて、テンバに足を踏み入れたハギさんがひところ「これが最高のテンバですか?」
実はこのテンバ、広くて平坦なのですが、地面は泥土質なのでした。ツノサンも気になるのかタープの下にシダ類の葉などをたっぷり敷き詰めていました。まあこんなこともあります。


<天国のテンバ>


<山で初めて食べたパンケーキ。ツノサンに感謝>

3日目
とうとう今日はハイライト黄瀬沼に向かいます。
黄瀬沼へ向かう支流はのっけから藪沢。こんなたくさんの水流があるのに両側から藪が覆いかぶさってきます。ここからはある意味東北の沢の本領発揮です。


<出合から支流方面>


<藪沢が黄瀬沼の湿原まで続く>

藪を抜けると突如として湿原が現れ視界が開けます。黄瀬沼です。
草紅葉が綺麗で遠く森の紅葉も始まっています。

さあここから下山。点線ですが一般道とのこと。最初はちゃんと木道もあります。


<もうすぐ自然に飲み込まれそうな木道>

湿原地帯を抜けるまではある程度木道が有ったりして歩きやすいのですが。。。
森を抜けると凶悪な藪との戦いになります。確かに踏み跡はしっかりしています。藪漕ぎを少しでも楽にするためか笹をテープで縛ってくれたりしています。しかしとても点線とはいえ道の印を地図に書いてはいけない藪道でした。


<一般道にあった黄瀬沼への案内「恨み節がいくつも刻まれてます」>


<下山道の途中にも湿原が点在>

2時間ほど藪を漕いで本当の登山道に合流。ここからは美しい森の中を猿倉温泉まで下ります。
初日の悪天はありましたが変化の多い楽しい沢でした。
そして僕としては初めての新幹線山行。帰りの盛岡で焼き肉、電車の中でも地酒で宴会。いやー堪能しました。

南八幡平 葛根田川周遊

●期間:2018年9月15日~17日
●メンバー:はぎ(L)、つりし、ワダ、エビユミ(記)
●行程:中ノ又沢→スズノマタ沢→稜線→大沢森→中ノ又沢(下降)→葛根田川(下降)大石沢→戸繁沢→稜線→蟹場温泉
●天候:15日 晴れ、16日 晴のち曇、夕方~明け方にかけて雨、17日 曇のち快晴
●装備:ロープ6.5mm×30m、タープ、沢装備

■15日(土)

6:00 東京出発(新幹線)。田沢湖からタクシーで林道入口まで行く。
10:30 林道歩き。
12:30 入渓。中ノ又沢
美しいナメが続く。天気も良く、水面がきらきらと眩しい。
この日の行動時間は短め。キノコを採ったりしながら、ゆっくりと静かな沢歩きを楽しむ。

15:00 明通沢出合付近で幕営。
夕食は鍋と、収穫したキノコのアヒージョ的なものをいただく。

■16日(日)

7:00 出発。スズノマタ沢

10:00 稜線に出る。
ここから中ノ又沢を下降する予定だったが、時間短縮のためこのまま登山道を歩く。
大沢森を過ぎ、二つ目のピーク手前あたりから下り、中ノ又沢に入る。
中ノ又沢(下降)→葛根田川(下降)

16:00 大石沢出合付近で幕営。
薪を集め、タープを張っていると、ぱらぱらと雨が。
夕食はタープの下で。道中で収獲した舞茸のカレーと、舞茸ごはん。
夜中から明け方にかけて雨が強くなるが、朝には止んでくれた。

■17日(月)

7:00 出発。大石沢→戸繁沢
戸繁沢に入ったあたりから、徐々に人の気配を感じるようになる。
分岐を間違える人が多いためか、標識がかかっている場所がいくつかあった。

11:00 稜線に出る。蟹場温泉分岐。ここから登山道を下る。
12:30 蟹場温泉に到着。
※注意、蟹場温泉にはビールが売っていない(日本酒はある)

★おまけ

つりし氏の発見した見事な舞茸。
天然の舞茸の香りと食感に感動。

マチガ沢および谷川岳東南稜

日程:2018/10/28
メンバー:ウエ(L)、コバ、キム兄(記)
コース:マチガ沢~東南稜~谷川岳~天神尾根~ロープウェイ
装備:沢装備(ラバーソール)、クライミングギア(使用したもの:ロープ50mx2、ヌンチャク9本…残置支点が多いので沢山使った、カム#1…残置支点の少ない4ピッチ目で使用。なくてもOK)

前日(10/27、土曜日)北稜祭

当日(10/28、日曜日)

05:00土合山の家出発。ロープウェイ駐車場は紅葉目的の観光客のためにリザーブされており、6:30からしか開かない。そのため数十メートル手前の無料駐車場に案内される。

05:25出発。

05:55マチガ沢出合。右岸側の登山道に入る。

06:35見晴らし台(入渓地点)到着。先行パーティを確認。

06:55沢に降り、沢装備になって出発。広く明るく、沢っぽくない沢だ。

07:55ゴルジュ地帯到着。最初のゴルジュ、コバ隊員が取り付く。左岸の4m位上部にピトンとぼろスリングが見えたのでこれがルートと考え登ったが、ピンから落ち口に向かってトラバースするところが渋い。最初フリーA0で乗りきれるかと思ったがどうしても怖い。諦めてロープを出すことにする。ぼろ古いピトンが役に立つか怪しいものだが心強い。甘いホールドに半ばぶら下がるようにして突破。沢パートでロープを出したのはここだけ。ゴルジュ地帯では他のパーティーは高巻きしていたが、沢沿いの方が早いし岩も安定してるよう。

09:10四の沢出合。水量の多い四の沢(写真左の影)を左手に見て右の本沢を進む。

09:50東南稜取り付き。好天に恵まれ、眺めが良い。背後は武尊山。その向こうには皇海山や日光白根も見える。

10:10クライミング装備に換え、出発。リードは全てウエリーダー。

1ピッチ目(35m)

ビレイ地点からも見える下部で既に核心を迎える。左上するクラックと右の壁面が濡れ、ヌメり、冷たく、とても気持ちが悪い。おまけにいつからあるのかわからない残置シュリンゲもヌルヌルするがA0以外に登る術が見つからない。核心部を無理やり抜けると手が冷たくてしばらく動けなかった。

2ピッチ目(45m)

パッと見、左のヌルヌルゴルジュと右の乾いたクラック、真ん中のヘツり気味の左上ルートがありそう。ウエリーダーは右のクラックから取り付いた。その後、左へやや下降気味にトラバースして左の沢型から右上して行った。フォローのキム兄は沢型に降りたロープを辿ってまたヌルヌルルートを気持ち悪く登り、コバさんは右のルートをトラバースなしで直登した(これが正解だったようだ)。

3ピッチ目(45m)

岩の真ん中にハイマツの株が鬱陶しい。ロープ通りに行けば左だが被り気味で難しい。無理、と思い右から登ったが当然ロープはハイマツに引っかかる。ハイマツの上部でセルフを取り、グルっと引っかかったロープを外そうともがくが一向に成果が上がらない。結局自分の8の字をほどいてロープを回収し、結びなおす。最初からそうすれば良かったと反省。

4ピッチ目(30m)

左にトラバースする踏み跡が見える。ここで終了することも可能なようだが折角だからもう1ピッチ行くことに。稜線がすぐそばで登山客の姿がはっきり見える。こちらを見て、「ロッククライミングがどうのこうの…」と話声まで聞こえる。岩は少し登ると一度下り、大きく跨いで次の岩に移る箇所があり、最後にちょっと緊張させてくれる。最後は草と低い灌木地帯をクライミングシューズのまま少し歩く。

14:00オキの耳到着。白毛門、朝日岳方面の紅葉が美しい。

14:15沢靴に履き替えて、下山開始。

15:40天神平ロープウェイ到着。

20:30風呂は入らず、コンビニトイレで着替え、関越道でちょいちょい渋滞に会いながら帰京。

飛騨尾根(2017年)

メンバー

コバ(L)、ウエ(記)

行程

2017/9/30 →畳岩
2017/10/1 7:00下降〜8:30トラバース開始〜10:00T2基部〜12:00T2〜12:40山頂〜13:00下山開始〜14:10天狗のコル〜15:30岳沢小屋15:45〜17:20上高地

2017/10/1

5:30起床、7:00出発。
この日はαルンゼから下降開始します。
αルンゼはジャンダルムの西穂側の基部なのでわかりやすく助かります。

コブの頭から飛騨尾根

手前の谷状のルンゼ(αルンゼ)を下降します。
上の出っ張りがT1、下のピナクル状がT2。私たちはその下のT3から取り付く予定です。C尾根と呼ばれる支稜がαルンゼ側から合わさるあたりです。

ジャンダルムの西穂側の基部よりαルンゼを下降

見た目は滝谷並みのすごい傾斜ですが、岩は想像以上に安定していました。
右岸(ジャンダルム側)の側壁沿いに慎重に降りていきます。
小滝の落ち口には残置支点がありましたが、最初の2つはクライムダウンで、3、4つめは懸垂で降りました。


4つめの小滝を降りると、ジャンダルム方面に先行記録と似た風景が見えました。
ここでハーケンを打ちセルフをとり、登攀準備を整えて1P目(リード:コバさん)スタート。

4つめの小滝を降りたところから、飛騨尾根方面を眺めます
1P目から取り付きを振り返るとこんなかんじです

飛騨尾根に向かってトラバース開始。1P目はピナクルが2つ並んだ辺りを目指します。
2P目(リード:ウエ)のトラバースで、だいたい飛騨尾根の近くまできました。

2P目でこの尾根を越えて飛騨尾根に近づきます

3P目で飛騨尾根T3付近に合流し、T2基部の稲妻クラックが見えるあたりでピッチを切ります。

この辺りで飛騨尾根T3に乗ったような…

稲妻クラックが核心という前情報だったので、4P目のリードもコバさんに交代しました。
ですが、難なく超えて順調に登っていきます。(以降のピッチはすべてツルベ)

T2基部からの登り。ココが核心という情報があったので、リードをコバさんに交代しましたが…ホールド豊富、フリクション抜群!

4P目〜7P目(T2までの登り)は切れたリッジで快適な登攀でした。360°北アルプスの絶景が広がります。槍を見ながらのクライミングは最高の気分!!

T2周辺はとにかく楽しい

7P目は屈曲を避けるために、短めにT2上でピッチを切りました。

T2を振り返る。遠目ではテラスに見えたT2ですが、実は馬ノ背リッジでした

8P目は馬の背で90°方向転換して、T1の基部までクライムダウンします。
9P目はT1への登りでかなりの傾斜ですが、岩が安定していてホールド豊富で楽しい!

ジャンダルムの基部まで移動の後、10P目でジャンダルム山頂まで簡単な岩稜登りをします。
登りきったら少し歩いて、12:40頃山頂に到着。
ジャンダルムの山頂にアルパインで突き上げるのはとっても気持ちが良いものです。

達成感を噛みしめる余裕もなく、予定を1時間以上押していたので大急ぎで下山しました。西穂方面に向かう縦走路も、天狗沢の降りもなかなか辛かったです…。

必死の思いで17:20頃、上高地に下山しました。
2日間で畳岩と飛騨尾根を登攀。
私にとっては行動時間が長く、体力的な課題は感じましたが、天気に恵まれた充実した山行でした。

1日目の畳岩はこちら

畳岩(2017年)

メンバー

コバ(L)、ウエ(記)

行程

2017/9/30 7:00上高地〜9:15岳沢小屋〜11:00取り付き〜13:30ピナクル基部で迷う〜15:30ルンゼに入る〜16:30ガレ尾根〜17:10登山道〜17:30コブ尾根の頭BP
2017/10/1 →飛騨尾根

2017/9/30

夏場の悪天続きで2回も延期になっていましたが、ついに念願の晴天の穂高へ。
初日の畳岩は縦走スタイルで登攀します。

岳沢小屋に向かう登山道より。写真中央が天狗沢。右側のスラブ帯が今回目指す畳岩です

岳沢小屋で水2Lを補給して取り付きへ出発! ザックが重く肩にのしかかります…。
天狗沢に向かう登山道の途中から、雪渓の切れ目に降ります。登山道を外れた途端ガレガレの岩場で私は緊張。アルパインチックなムードになってきました。

岳沢小屋から天狗のコルへ向かう登山道。中央緑の大岩の辺りが取り付きです
登山道を外れて雪渓を目指します。緊張のガレ沢歩き
雪渓の割れ目に降ります
雪渓上のルンゼ登る予定ですが…近くから見るとかなりの高低差
雪渓の割れ目を通り取り付きへ

その後、ピナクルを目指してルンゼを登りますが、ここもボロボロで落石の恐れあり。慎重に慎重に…
何気なく引っ張った巨大な岩の塊がごっそり剥がれる! 緊張の瞬間でした。
ルンゼよりも右手に一段上がったスラブ状が岩が硬くフリクションも良いので、ルンゼとスラブを行き来しながら登りました。

ルンゼ沿いは岩がボロボロだったので、右側から巻きつつ登りました
奥に見える異教徒ピナクルを目指します
右手には階段状のスラブ。こっちは登りませんでした。

ピナクル直下を右手前から左奥に回りこむハズでしたが、傾斜が厳しいので断念。
ロープを出して、ピナクルの手前を左方向に3ピッチほど大トラバースすることになりました。
アプローチシューズでのトラバースはかなり怖い…。
潅木で支点を作り懸垂下降。ピナクルの左側を見ると…ガレ沢を挟んで向こうに天狗沢の登山道が見えます。ピナクルの左に行ってしまうと畳岩を外れてしまうことがわかったのでした。

ピナクルの基部あたり。傾斜がきつくなってきたので直上を断念。ここを1段上がったあと、基部を左にトラバースしました
トラバースしたら天狗沢のすぐ近くまで来てしまい、ルーファイミスと気付きました

結局、クライミングシューズに履き替えてスラブを登って行くことになりました。
たしかにクライミングシューズならフリクションが効くので、なんとか登れます。
ロープを出してトラバースした区間をそれぞれフリーソロで戻り(ここまでで1時間のロス)、さきほど断念した傾斜のきついスラブを登りました。

クライミングシューズに履き替え、ピナクルの右側基部まで戻り直上開始。13:30頃でした
広大なスラブの中にぽつん
ピナクルを振り返る

重荷でバランスが崩れ、体力消耗…必死にコバさんの背を追っていきました…。
しかもスラブ帯はあっという間に終わり、再びグズグズのガレ場に突入です。今度は右上のルンゼを目指し進みます。

楽しかったスラブ地帯はあっという間に終わり…次は正面奥のルンゼを目指します

コバさんはルンゼの中を登りますが、ガレ場恐怖症の私は比較的硬い左側壁を登りました。
ボルダー的な動きが多くて楽しんでしまいましたが、行き詰まってコバさんにお助け紐を出してもらうこと1、2回…。
このルンゼは長く感じましたが、抜けた後のガレた斜面はさらに長い!!

ルンゼに突入。取り付き付近のルンゼよりは岩が硬いものの落石に要注意です
振り返る
前穂が美しい

ルンゼを抜けて、左斜めに上がりながら縦走路を目指します。このとき時刻は既に16:30過ぎ…西日です。
私は体力の限界でしたが、コバさんに叱咤激励されながら1時間半ほどかけて何とか登り、ようやく縦走路に合流しました。

30分ほど歩き、17:30頃コブ尾根の頭に到着!
先客が2組もいたので、一番狭いスペースにツェルトを張りました。
強風は夜になるにつれだんだん治まってきて、0度くらいでしたが夏用シュラフ+厳冬期防寒具でなんとか眠れました。

2日目 飛騨尾根につづく

生保内川〜部名垂沢

〈日程〉2017年8月11〜13日
〈メンバー〉つりし(L)、コバ、ハギ(記)
〈行程〉
・8/11:太平トンネル駐車スペース(7:30)…生保内川(8:40)…520M左岸(15:30)
・8/12:幕場(8:00)…魚止滝(10:15)…790M右岸(16:40)
・8/13:幕場(7:00)…稜線(12:15)…部名垂沢下降点(12:45)…夏瀬温泉(18:30)

8/10

18:15都内発、25:30道の駅あねっこ到着、駐車場は7割方埋まっている。ビール1本飲んで26:30就寝。

8/11

寝不足で頭が重い。眠い。生保内川沿いの作業道を奥まで行けるらしいとのネット情報に期待し、仙岩峠先の脇道へ車を乗り入れる。が、10分弱行くと大規模に道が崩落していて先に進めないことが分かった。がっかりしながら大平トンネル付近の駐車スペースに戻り駐車。電話ボックスの裏手に踏み跡が続いている。が、そのうち不明瞭になり、適当に急斜面を下って太平川に。と、すぐに堰堤が現れ、右岸を登り返す。再び適当に下る。と、また堰堤!これは懸垂し、ほどなく生保内川に合流した。「排水溝ぽい窪みを忠実に辿っていくと、大平川の生保内川への合流点に出た」としている記録があったので、本当はそのように出たかった。ともあれ生保内川の遡行開始。立派な堰堤を右から越えると、穏やかな風景が広がっていた。
最初は上高地みたいだねぇとニコニコしていたのだが、次第に代わり映えのしない河原歩きに皆、口数少なく。そして今はアブの最盛期。防虫ネット・雨具・軍手等、完全防備で黒い軍団を引き連れて歩く。でも、オホーツク高気圧の影響とやらで気温が低いので(18度)、これでも少ないのかもしれない。ふと気づくと、つりしL、先頭のせいか、一番連れて歩いているように思える…少し距離を置くことに。
今日の行動の目処がたったところで釣り上がり開始の号令がかかる。ヘタクソなりに夢中になっていたらあっという間に15:00を過ぎ、520M左岸にタープを張った。
釣果は13匹!未だかつてこんなに岩魚を食べたことがあっただろうか。ご飯も炊かずにお腹一杯、コバさんの日本酒のおかげで味わえた骨酒の酔いに任せ、幸せな気分でシュラフカバーにくるまって寝た。

大漁

8/12

5:00、足が冷たくて目が覚めた。雨が吹き掛けていて、シュラフカバーを濡らしていた。予報通りと知ってテンションが下がる。様子を見ながら8:00出発。すこし細濁り?
しばらくは昨日に引き続き河原歩きが続くが、やっと両岸が立ってきてゴルジュの雰囲気になる。
10:15、4M魚止の滝到着。残置の中間支点がある。今回のトップはオールつりしL。左岸から一瞬泳いで左壁の手前へ取り付き、釜をぐるりとトラバースして落ち口に回り込む。
落ち口手前のここ!という所に残置シュリンゲがあるのだが、落ち口の足場が遠く、手前の足場もそんなに良くはなく、ほとんど残置に体重を預けて振り子することになった。ここでハーケン打った前人はすごい。
魚止の上の8M滝は左のスラブ壁をトラバース後上がるが、トラバースの中間部までが岩盤がのっぺりしており、フォローでも怖かった。
目立つ滝は最初の二つだがゴルジュは続き、歩ける場所もあるが泳いで岩棚に這い上がったり、河原歩きから転じて忙しい。

魚止の滝1

魚止の滝2

8M滝

右のバンドから小滝をパスすると河原になり、いったん一息。次の釜をもつ2M滝は左岸を巻いた。13:10。14:35、8M滝を右の岩壁から巻く。

16:00、9Mトイ状滝手前で行動終了…といいかけたLの気が変わり、この先にあるというよいテン場を目指す。右岸に3-4人テントが張れそうなスペースと、数メートル離れた一段低い所に砂地。砂地の方が少し広く、タープで焚火ができそうだったので決定。一応増水に備えて、足回りと登攀具は上のスペースに上げた。
一日、いや昨日の夜中からほぼメソメソシトシト降っている雨のおかげで薪が濡れそぼっていたのだが、2時間はかけたのではないか、火付けが成功。全身濡れ鼠で寒かったので、火があって本当に有り難かった。

8/13

本日も小雨なり…。
出発前に、リーダーから志度内沢下降やめて、今日中に部名垂沢で下山しないかという提案がなされた。「もう、お腹一杯じゃない?ずっと雨だし」大きくうなずく。「せっかく遠くまで来たんだし、今日は美味しいもの食べて飲んで」うんうん。「明日は帰るだけにして」うんうんうん。というわけで決定。7:00出発。
テン場からすぐに現れた生保内最大の15Mは左岸から巻く。今回巻く場面では、すべて左岸を巻いたように思う。
2時間ばかりすると、岩盤が綺麗な沢に変身!3日目の最後にしてようやく、歩いているだけでも楽しい感じになってきた。「尾瀬なんて入渓からこんな感じなのに、コスパ悪いよな」とぼやく男性陣、それでも嬉しそう。
ガイド本に3日目の「核心」とあった10Mの滝は記述通り右からシャワークライミングになる。見た目よりも水圧があり、つりしLが空身でトライ。頭からザブザブしている図が気温も夏らしくない雨の中、一層寒々しい。水流の中の窪みに左足を突っ込み、水流の中の超ガバに手が届けばOK!私のリーチでは少々遠い…右足用に肩を貸してくれたコバさんに感謝。
他、登れる滝がちょいちょい続き、段々お腹一杯。
稜線が低くなってくる頃に現れた8M滝は直登するが、見た目細かめなのとランニングが取れないのとで、トップを見守る方は緊張。

最後の滝

それが終わると、流れは平和そのものになる。羽後朝日岳の山頂まで、もう少し…が、そろそろ時間が気になってきた。風呂に入りビールを飲むという最優先事項のため、部名垂沢への最短を取ることに決定。1170M付近の枝沢を右に入って稜線へ詰める。

窪沿いに咲くアジサイに癒されながら草原へ導かれ、ひと登りでお花畑の稜線へ。ガスがかかっていたが、田沢湖・これから向かう夏瀬湖が見渡せた。そして羽後朝日岳の山頂もガスの隙間からチラリ。
後ろ髪引かれる思いで朝日岳に背を向け、部名垂沢方向へ延びる踏み跡を辿った。
左俣の予定が左岸尾根に入ってしまったが、薮を数分漕ぎ下って無事左俣の途中に合流。上部はガラガラで辟易した。滝の落ち口には巻きを誘導するピンクテープがしっかりついていて、そんなに古びていないフィックスも随所にあり、人の手がぼちぼち入っている。
長い河原を淡々と歩き、やっとこ、地形図にある350M左岸からの流れ込みからすぐの登山道(廃林道)に乗った。これはやがて不明瞭になって一旦河原に出るのだが、最終的には右岸に延びてきていた林道に乗る。この林道はほどなく現役の匂いをさせはじめ、あとは道標に従いダラダラと夏瀬温泉へ。しかし林道歩きも長かった…。最後でよくわからなくなり、引き返して夏瀬ダムの管理施設を目がけて川から這い上がる寄り道をし、夏瀬温泉に着いたのは18:30だった(実は草ボーボーに変貌した林道を臆せずどんどん進めばよかったらしい)。途中からおつかれちゃんMAXで、ちんたらちんたら歩いてしまってごめんなさい。
タクシーで車を回収し、あねっこ併設の入浴施設に閉館40分前に滑り込む。その後、私が呑気に浸かっている間に手配済みとなった盛岡のビジネスホテルへチェックイン、近くの居酒屋で慰労会となった。

***
天気には祟られ残念だったが、普通の土日では行けない沢に行けてよかった。お二人にはお世話になりました。
今度はアブのいない爽やかな晴れた(ここ重要)秋の日に、マンダノ沢から朝日岳の山頂を踏みたい。と、朝日岳には未練たらたらです。

万太郎本谷

■日  付:2018年7月21日(土)~7月22日(日)前夜泊1泊2日
■天  候:
■メンバー:こば(L)、たま、のだ(記)
■装  備:標準沢装備、50mロープ、タープほか沢泊グッズ
■行  程:
・7月20日(金)20:45東京を出発、土樽駅近くの駐車場にて前夜泊
・7月21日(土)5:40土樽駅出発→6:40入渓→9:30一の滝(登攀)10:30→11:20二の滝→11:55幕営(泊)
・7月22日(日)5:55出発→6:10三の滝(登攀)7:30→9:48肩の小屋10:10→11:24谷川岳ロープウェイ山頂駅12:15→13:00土合駅13:49→13:57土樽駅→越後湯沢温泉にて入浴→帰京

■記  録:
7月21日(土)
入渓してからずっとナメ、釜、ゴルジュが延々と続いて癒される。

9時30分頃、一の滝着。こばさんリードで、右岸側(向かって左側)を登る。下部は残地ハーケンが、上部は灌木でプロテクションをとる。上部が滑っているので灌木をつかみながら登るのが得策だった。

滝を抜けると美しいナメになっていた。

その後もポットホールありで癒され、

12時前にはビバークポイント着。早々に着いたので三の滝を偵察しつつ、滝の前で昼寝。贅沢な時間を堪能した後は、ビバークポイントに戻って乾杯。北稜伝統のブロックベーコンは別格の旨さだった。

7月22日(日)
出発してすぐ、三の滝に到着する。昨日と同じくこばさんリード。前日にオブザベしたとおり、下段の滝は左岸側を登る。残地ハーケンが3箇所ほどあり、#0.5~0.75サイズのカムが1箇所決まる所があった。

上段の滝は左岸側にある溝に沿って登る。ハーケンが2箇所。溝はぬめっていた。トップロープだから難なく行けるものの、リードだと恐いなぁ、、、と思った。こばさんに感謝。溝の上部まで来ると灌木でプロテクションが取れる。そこからは左へ、滝の落ち口までトラバースする。
三の滝を突破すれば、じきに水がなくなり、草原のツメに。

ニッコウキスゲにも癒される。

9時48分、肩の小屋着。コーラを買って乾杯。炭酸が喉にしみわたる。クーッ!!
翌日は熊谷で国内最高気温を記録するなど、とても暑い時期でしたが、暑い日はやっぱり沢が一番!皆様ありがとうございました!!

2018年7月 記録:のだ

中津川水系 魚野川本流完全遡行

長野・新潟・群馬の3県が隣接する秘境中の秘境を流れる大渓流の遡行記録

■日  付:2018年7月14日(土)~7月16日(月)2泊3日
■天  候:各日快晴
■メンバー:こば(L)、うえ、ささじ(記)
■装  備:標準沢装備、8×30mロープ、タープほか沢泊グッズ
■行  程:
・7月13日(金)20:45東京を出発、切明温泉駐車場にて前夜泊
・7月14日(土)5:15出発→8:15渋沢ダム→8:40入渓→12:45黒沢出合幕営(泊)
・7月15日(日)6:15黒沢出合出発→カギトリゼン→イワスゴゼン→スリバチゼン
→ヘリトリゼン→燕ゼン→庄九郎大滝→14:30南ノ沢出合幕営(泊)
・7月16日(月)7:00南ノ沢出合出発→北ノ沢経由→藪漕ぎ→12:30稜線→寺小屋峰→13:40寺小屋スキー場→14:10東館山山頂駅→(ゴンドラ)→14:30発哺温泉→タクシーにて切明温泉戻り15:45→秘境の宿<雪あかり>にて入浴→帰京

■記  録:
7月14日(土)4時に起床し前夜泊地の切明温泉雄川閣駐車場から車でゲートに向かう。車だとすぐだが、歩くと15分~20分程度林道を登ることになる。また車でゲートまで行く場合、駐車スペースには5,6台ほどしか駐車出来ないので釣り人が多い時期には注意が必要だ。環境の面でも車上荒らし等のリスクがあることも念頭に置く必要がある。

ゲート

魚野川の完全遡行に向けてのアプローチが始まる。林道を2km程歩くと右手下方に中津川に架かる吊り橋が見えてくる。これを渡るとすぐに高低差200mの急登が待っている。これがなかなか堪えるが登り切ってしまえば渋沢ダムまでほぼ水平な登山道になる。途中何カ所かトンネルをくぐるが、最後のトンネルは暗く長く天井も低いので心配ならヘッドライトをしたほうが良い。そしてここを抜ければ渋沢ダムである。

中津川に架かる吊り橋
綺麗な水平登山道

渋沢ダムに到着後右岸に渡り渋沢沿いへ進むと吊り橋が出てくる。吊り橋を渡り少し進むと左手に朽ちた小屋が出てくる。そこで沢装備を整え魚野川右岸より10~15mの懸垂下降の後入渓となる。古いロープもあるようだが経年劣化が心配なので持参のロープで懸垂下降したほうがいいだろう。いよいよ魚野川の遡行がはじまる。しばらく右岸へ左岸へと進むが、この辺りは川幅もあり場所によっては深く流れも強いので足を取られないように注意が必要だ。我々も時折3人互いのザックをしっかり掴み合いながら確実に一歩一歩渡る。進むと桂カマチというゴルジュ帯が現れる。透き通った水にゴルジュ、木々の緑に青空、絶景である。

桂カマチのゴルジュ帯
先の状況を確かめるリーダー

そんな絶景のゴルジュ帯だが、遡行中は日が当たらない時間が長くなり、魚野川の冷たさに体温が奪われていくので冷えに弱い人は注意が必要である。高沢の出合まで行く途中に大ゼンが出てくるが難しい滝ではないのでサクサク進みこの先にある今日の幕営地である黒沢の出合を目指す。12:45幕営予定地到着。早く幕営を済まして今日のメインイベントであるイワナ釣りをと心弾ませていたが既に先客が…狭い幕営地で隣に行くのも申し訳ないので我々は少し上流の河原に幕営することに。そして人気である故の問題で焚き木があまりない。釣りもしたいのであまり上流側で焚き木探しでガサガサ出来なく苦労した。そして1日目の釣りの成果だが、既に人が入っていることと私まったくの釣り素人ということもあり、こばさん3匹、うえさん1匹、私…0匹との結果に涙です。ですが何とか1人1匹分は確保してくれたので私も夕食のイワナにありつけることが出来た。感謝!

イワナを片手にポーズ

7月15日(日)4時に起床し6時出発。次の幕営予定地の南ノ沢出合を目指す。まず最初に出てくる滝が「カギトリゼン」だ。今回私が一番苦労した滝であり、一番寒かった場所なので特筆したく思う。2年前につりしさん、ハギさん、つかみさんの先輩方がカギトリゼンを超えたのは左のスラブ側のルートだった。自分の目で確かめてみても滑りそうで怖い。右側のルートは滝つぼから這い上がらなくてはいけなさそうなので私にはまず無理。やはり左側か直登か…ルートは登攀する人によって変わってくると思うが今回は直登ルートとなった。最初にこばさんがフリーで登り、あとの2人はトップロープで登攀した。

カギトリゼン
カギトリゼン登攀ルート

岩は大変もろくボロボロと崩れる。足をかける場所、手をかける場所を慎重に選ばなくてはならない。そして途中で悩めば悩むほど冷水が叩きつけてくる。私はやっとの思いで登ったが、後に続いたうえさんはサクサク登ってきた。2人ともさすがだ。私は日頃の訓練不足を実感した。これぐらいの滝はサクサク進めるようでなければ沢屋には程遠い。頑張らなくてはと誓う。次の幕営地まで更に「スゴイワゼン」「スリバチゼン」「ヘリトリゼン」「燕ゼン」「庄九郎大滝」と続く。それ以外にも小滝がたくさんあるので現在地の把握には気を付けたい。そして南ノ沢の出合に14:30ごろ到着した。2日目の行程もなかなかの長丁場だったので思いのほか疲れた。やはり1日目が高沢の出合泊まりだとかなりきつい行程になりそうだ。そのあたりの見極めや計画力もつけなくてはいけないと感じた。今日の幕営地には私達しかいなかったので沢から一段上がった快適な場所に幕営することが出来た。タープの設置、焚き木集めを早々に済まし釣りの準備に取り掛かる。昨日の汚名を挽回しなくてはならない。しかし先日より釣りに費やす時間が短い。時間はない気は焦る…そして結果は、こばさん5匹、うえさん1匹、私1匹!汚名挽回とはいかなかったが何とか自分の分は釣ることが出来た。そして自分で釣った魚を食べることも初めてである。これでも私にとっては目標達成であり嬉しさがこみ上げる。生涯忘れることはない思い出になったが写真は撮り忘れた…

南ノ沢出合で幕営

7月16日(月)5時に起床し7時に出発。本日は北ノ沢経由で緩やかな等高線に沿って寺小屋峰と赤石山間の稜線を目指す。北ノ沢は源流とは思えないほどの水量があり、ナメ床あり、いくつもの小滝ありでいつまでも綺麗な沢登りを楽しめる。

北ノ沢源流を遡行1
北ノ沢源流を遡行2

稜線にでる為に最後は藪漕ぎが待っている。地形図でみても緩やかな等高線だしたいした藪漕ぎにはならないだろうと考えていた。しかし状況は想像を遥かに超えるササヤブだった。魚野川を完全遡行する人もそれほど多くないのか踏み跡がほぼない。というより最後の詰めは踏み跡があってもわからないほど太く密集し背の高いササヤブである。こばさん、うえさん、私という隊列での藪漕ぎだったが一番後ろの私でも先に進めず遅れるという始末。2~3mも離れると前の人を見失う。一旦遅れると声を掛けてどの方向にいるのか確認して待ってもらわなくてはならないほど前方が見えない。足は挟まるしギヤ類は引っかかる。全身に太くの強い笹が突き刺さる…もう目指している稜線の位置がわからない。大苦戦であった。毎回こんな藪漕ぎだったら沢登りなんて出来ないと心が折れる。迷いに迷った藪漕ぎに費やした時間は2時間にも及んでいた。最後まで先頭で藪漕ぎをしてくれたこばさんに脱帽である。満身創痍で詰め上げた稜線は炎天下。寺小屋峰を目指す1時間弱の道のりは所々短いながらも急登である。藪漕ぎで疲労困憊の一行は何とか寺小屋峰に辿り着き一息入れる。気温天候にもよるが南ノ沢の出合から水は500mlあれば十分と思っていたがこれでは足りなかった。1リットルは担いで登ったほうが安心できる。あとは少し下り、登り返せば寺小屋スキー場にある岩菅山登山口まで下るだけである。下った先にあったのは一気に開ける寺小屋スキー場。7月中旬のこの時期はニッコウキスゲが見頃であった。景色も心も晴れた瞬間だった。

一気に開ける岩菅山登山口
見頃のニッコウキスゲ

ここから少し遠方に東館山のゴンドラが見える。炎天下ではあったが、ニッコウキスゲや景色を見ながらゴンドラ駅までハイキング。14:10東館山頂駅に着きまずは3人とも水分を補給した。ギリギリの状態だったことは反省しなくてはならない。あとは発哺温泉までゴンドラで下る。下る前に山頂からタクシーを呼んでおこう。発哺温泉まで約1時間かかるらしい。

今回お世話になった長電タクシー 0269-33-3161※変更になる可能性があるので注意

発哺温泉から切明温泉までタクシーで1時間弱。料金は1万1千円ぐらいであった。切明温泉にある雪あかりさんで日帰り入浴をすまし3日間の汗と藪漕ぎでドロドロになった汚れを流す。快晴の3連休最終日の関越自動車道は混雑が予想されたが、食事を済ませてから東京に向かったこともあり時間的に渋滞もなく東京に帰ってくることが出来た。

今の私の実力では自分がリーダーで魚野川を完全遡行することは不可能だと感じた。いつの日か自分がリーダーで再度魚野川完全遡行出来るように腕と感覚を磨いていきたいと思う。今回私を引っ張ってくれたこばリーダーとうえさんに感謝。私がリーダーを出来るようになることで恩返ししたい。

2018年7月 記録 ささじ