生保内川〜部名垂沢

〈日程〉2017年8月11〜13日
〈メンバー〉つりし(L)、コバ、ハギ(記)
〈行程〉
・8/11:太平トンネル駐車スペース(7:30)…生保内川(8:40)…520M左岸(15:30)
・8/12:幕場(8:00)…魚止滝(10:15)…790M右岸(16:40)
・8/13:幕場(7:00)…稜線(12:15)…部名垂沢下降点(12:45)…夏瀬温泉(18:30)

8/10

18:15都内発、25:30道の駅あねっこ到着、駐車場は7割方埋まっている。ビール1本飲んで26:30就寝。

8/11

寝不足で頭が重い。眠い。生保内川沿いの作業道を奥まで行けるらしいとのネット情報に期待し、仙岩峠先の脇道へ車を乗り入れる。が、10分弱行くと大規模に道が崩落していて先に進めないことが分かった。がっかりしながら大平トンネル付近の駐車スペースに戻り駐車。電話ボックスの裏手に踏み跡が続いている。が、そのうち不明瞭になり、適当に急斜面を下って太平川に。と、すぐに堰堤が現れ、右岸を登り返す。再び適当に下る。と、また堰堤!これは懸垂し、ほどなく生保内川に合流した。「排水溝ぽい窪みを忠実に辿っていくと、大平川の生保内川への合流点に出た」としている記録があったので、本当はそのように出たかった。ともあれ生保内川の遡行開始。立派な堰堤を右から越えると、穏やかな風景が広がっていた。
最初は上高地みたいだねぇとニコニコしていたのだが、次第に代わり映えのしない河原歩きに皆、口数少なく。そして今はアブの最盛期。防虫ネット・雨具・軍手等、完全防備で黒い軍団を引き連れて歩く。でも、オホーツク高気圧の影響とやらで気温が低いので(18度)、これでも少ないのかもしれない。ふと気づくと、つりしL、先頭のせいか、一番連れて歩いているように思える…少し距離を置くことに。
今日の行動の目処がたったところで釣り上がり開始の号令がかかる。ヘタクソなりに夢中になっていたらあっという間に15:00を過ぎ、520M左岸にタープを張った。
釣果は13匹!未だかつてこんなに岩魚を食べたことがあっただろうか。ご飯も炊かずにお腹一杯、コバさんの日本酒のおかげで味わえた骨酒の酔いに任せ、幸せな気分でシュラフカバーにくるまって寝た。

大漁

8/12

5:00、足が冷たくて目が覚めた。雨が吹き掛けていて、シュラフカバーを濡らしていた。予報通りと知ってテンションが下がる。様子を見ながら8:00出発。すこし細濁り?
しばらくは昨日に引き続き河原歩きが続くが、やっと両岸が立ってきてゴルジュの雰囲気になる。
10:15、4M魚止の滝到着。残置の中間支点がある。今回のトップはオールつりしL。左岸から一瞬泳いで左壁の手前へ取り付き、釜をぐるりとトラバースして落ち口に回り込む。
落ち口手前のここ!という所に残置シュリンゲがあるのだが、落ち口の足場が遠く、手前の足場もそんなに良くはなく、ほとんど残置に体重を預けて振り子することになった。ここでハーケン打った前人はすごい。
魚止の上の8M滝は左のスラブ壁をトラバース後上がるが、トラバースの中間部までが岩盤がのっぺりしており、フォローでも怖かった。
目立つ滝は最初の二つだがゴルジュは続き、歩ける場所もあるが泳いで岩棚に這い上がったり、河原歩きから転じて忙しい。

魚止の滝1

魚止の滝2

8M滝

右のバンドから小滝をパスすると河原になり、いったん一息。次の釜をもつ2M滝は左岸を巻いた。13:10。14:35、8M滝を右の岩壁から巻く。

16:00、9Mトイ状滝手前で行動終了…といいかけたLの気が変わり、この先にあるというよいテン場を目指す。右岸に3-4人テントが張れそうなスペースと、数メートル離れた一段低い所に砂地。砂地の方が少し広く、タープで焚火ができそうだったので決定。一応増水に備えて、足回りと登攀具は上のスペースに上げた。
一日、いや昨日の夜中からほぼメソメソシトシト降っている雨のおかげで薪が濡れそぼっていたのだが、2時間はかけたのではないか、火付けが成功。全身濡れ鼠で寒かったので、火があって本当に有り難かった。

8/13

本日も小雨なり…。
出発前に、リーダーから志度内沢下降やめて、今日中に部名垂沢で下山しないかという提案がなされた。「もう、お腹一杯じゃない?ずっと雨だし」大きくうなずく。「せっかく遠くまで来たんだし、今日は美味しいもの食べて飲んで」うんうん。「明日は帰るだけにして」うんうんうん。というわけで決定。7:00出発。
テン場からすぐに現れた生保内最大の15Mは左岸から巻く。今回巻く場面では、すべて左岸を巻いたように思う。
2時間ばかりすると、岩盤が綺麗な沢に変身!3日目の最後にしてようやく、歩いているだけでも楽しい感じになってきた。「尾瀬なんて入渓からこんな感じなのに、コスパ悪いよな」とぼやく男性陣、それでも嬉しそう。
ガイド本に3日目の「核心」とあった10Mの滝は記述通り右からシャワークライミングになる。見た目よりも水圧があり、つりしLが空身でトライ。頭からザブザブしている図が気温も夏らしくない雨の中、一層寒々しい。水流の中の窪みに左足を突っ込み、水流の中の超ガバに手が届けばOK!私のリーチでは少々遠い…右足用に肩を貸してくれたコバさんに感謝。
他、登れる滝がちょいちょい続き、段々お腹一杯。
稜線が低くなってくる頃に現れた8M滝は直登するが、見た目細かめなのとランニングが取れないのとで、トップを見守る方は緊張。

最後の滝

それが終わると、流れは平和そのものになる。羽後朝日岳の山頂まで、もう少し…が、そろそろ時間が気になってきた。風呂に入りビールを飲むという最優先事項のため、部名垂沢への最短を取ることに決定。1170M付近の枝沢を右に入って稜線へ詰める。

窪沿いに咲くアジサイに癒されながら草原へ導かれ、ひと登りでお花畑の稜線へ。ガスがかかっていたが、田沢湖・これから向かう夏瀬湖が見渡せた。そして羽後朝日岳の山頂もガスの隙間からチラリ。
後ろ髪引かれる思いで朝日岳に背を向け、部名垂沢方向へ延びる踏み跡を辿った。
左俣の予定が左岸尾根に入ってしまったが、薮を数分漕ぎ下って無事左俣の途中に合流。上部はガラガラで辟易した。滝の落ち口には巻きを誘導するピンクテープがしっかりついていて、そんなに古びていないフィックスも随所にあり、人の手がぼちぼち入っている。
長い河原を淡々と歩き、やっとこ、地形図にある350M左岸からの流れ込みからすぐの登山道(廃林道)に乗った。これはやがて不明瞭になって一旦河原に出るのだが、最終的には右岸に延びてきていた林道に乗る。この林道はほどなく現役の匂いをさせはじめ、あとは道標に従いダラダラと夏瀬温泉へ。しかし林道歩きも長かった…。最後でよくわからなくなり、引き返して夏瀬ダムの管理施設を目がけて川から這い上がる寄り道をし、夏瀬温泉に着いたのは18:30だった(実は草ボーボーに変貌した林道を臆せずどんどん進めばよかったらしい)。途中からおつかれちゃんMAXで、ちんたらちんたら歩いてしまってごめんなさい。
タクシーで車を回収し、あねっこ併設の入浴施設に閉館40分前に滑り込む。その後、私が呑気に浸かっている間に手配済みとなった盛岡のビジネスホテルへチェックイン、近くの居酒屋で慰労会となった。

***
天気には祟られ残念だったが、普通の土日では行けない沢に行けてよかった。お二人にはお世話になりました。
今度はアブのいない爽やかな晴れた(ここ重要)秋の日に、マンダノ沢から朝日岳の山頂を踏みたい。と、朝日岳には未練たらたらです。

万太郎本谷

■日  付:2018年7月21日(土)~7月22日(日)前夜泊1泊2日
■天  候:
■メンバー:こば(L)、たま、のだ(記)
■装  備:標準沢装備、50mロープ、タープほか沢泊グッズ
■行  程:
・7月20日(金)20:45東京を出発、土樽駅近くの駐車場にて前夜泊
・7月21日(土)5:40土樽駅出発→6:40入渓→9:30一の滝(登攀)10:30→11:20二の滝→11:55幕営(泊)
・7月22日(日)5:55出発→6:10三の滝(登攀)7:30→9:48肩の小屋10:10→11:24谷川岳ロープウェイ山頂駅12:15→13:00土合駅13:49→13:57土樽駅→越後湯沢温泉にて入浴→帰京

■記  録:
7月21日(土)
入渓してからずっとナメ、釜、ゴルジュが延々と続いて癒される。

9時30分頃、一の滝着。こばさんリードで、右岸側(向かって左側)を登る。下部は残地ハーケンが、上部は灌木でプロテクションをとる。上部が滑っているので灌木をつかみながら登るのが得策だった。

滝を抜けると美しいナメになっていた。

その後もポットホールありで癒され、

12時前にはビバークポイント着。早々に着いたので三の滝を偵察しつつ、滝の前で昼寝。贅沢な時間を堪能した後は、ビバークポイントに戻って乾杯。北稜伝統のブロックベーコンは別格の旨さだった。

7月22日(日)
出発してすぐ、三の滝に到着する。昨日と同じくこばさんリード。前日にオブザベしたとおり、下段の滝は左岸側を登る。残地ハーケンが3箇所ほどあり、#0.5~0.75サイズのカムが1箇所決まる所があった。

上段の滝は左岸側にある溝に沿って登る。ハーケンが2箇所。溝はぬめっていた。トップロープだから難なく行けるものの、リードだと恐いなぁ、、、と思った。こばさんに感謝。溝の上部まで来ると灌木でプロテクションが取れる。そこからは左へ、滝の落ち口までトラバースする。
三の滝を突破すれば、じきに水がなくなり、草原のツメに。

ニッコウキスゲにも癒される。

9時48分、肩の小屋着。コーラを買って乾杯。炭酸が喉にしみわたる。クーッ!!
翌日は熊谷で国内最高気温を記録するなど、とても暑い時期でしたが、暑い日はやっぱり沢が一番!皆様ありがとうございました!!

2018年7月 記録:のだ

中津川水系 魚野川本流完全遡行

長野・新潟・群馬の3県が隣接する秘境中の秘境を流れる大渓流の遡行記録

■日  付:2018年7月14日(土)~7月16日(月)2泊3日
■天  候:各日快晴
■メンバー:こば(L)、うえ、ささじ(記)
■装  備:標準沢装備、8×30mロープ、タープほか沢泊グッズ
■行  程:
・7月13日(金)20:45東京を出発、切明温泉駐車場にて前夜泊
・7月14日(土)5:15出発→8:15渋沢ダム→8:40入渓→12:45黒沢出合幕営(泊)
・7月15日(日)6:15黒沢出合出発→カギトリゼン→イワスゴゼン→スリバチゼン
→ヘリトリゼン→燕ゼン→庄九郎大滝→14:30南ノ沢出合幕営(泊)
・7月16日(月)7:00南ノ沢出合出発→北ノ沢経由→藪漕ぎ→12:30稜線→寺小屋峰→13:40寺小屋スキー場→14:10東館山山頂駅→(ゴンドラ)→14:30発哺温泉→タクシーにて切明温泉戻り15:45→秘境の宿<雪あかり>にて入浴→帰京

■記  録:
7月14日(土)4時に起床し前夜泊地の切明温泉雄川閣駐車場から車でゲートに向かう。車だとすぐだが、歩くと15分~20分程度林道を登ることになる。また車でゲートまで行く場合、駐車スペースには5,6台ほどしか駐車出来ないので釣り人が多い時期には注意が必要だ。環境の面でも車上荒らし等のリスクがあることも念頭に置く必要がある。

ゲート

魚野川の完全遡行に向けてのアプローチが始まる。林道を2km程歩くと右手下方に中津川に架かる吊り橋が見えてくる。これを渡るとすぐに高低差200mの急登が待っている。これがなかなか堪えるが登り切ってしまえば渋沢ダムまでほぼ水平な登山道になる。途中何カ所かトンネルをくぐるが、最後のトンネルは暗く長く天井も低いので心配ならヘッドライトをしたほうが良い。そしてここを抜ければ渋沢ダムである。

中津川に架かる吊り橋
綺麗な水平登山道

渋沢ダムに到着後右岸に渡り渋沢沿いへ進むと吊り橋が出てくる。吊り橋を渡り少し進むと左手に朽ちた小屋が出てくる。そこで沢装備を整え魚野川右岸より10~15mの懸垂下降の後入渓となる。古いロープもあるようだが経年劣化が心配なので持参のロープで懸垂下降したほうがいいだろう。いよいよ魚野川の遡行がはじまる。しばらく右岸へ左岸へと進むが、この辺りは川幅もあり場所によっては深く流れも強いので足を取られないように注意が必要だ。我々も時折3人互いのザックをしっかり掴み合いながら確実に一歩一歩渡る。進むと桂カマチというゴルジュ帯が現れる。透き通った水にゴルジュ、木々の緑に青空、絶景である。

桂カマチのゴルジュ帯
先の状況を確かめるリーダー

そんな絶景のゴルジュ帯だが、遡行中は日が当たらない時間が長くなり、魚野川の冷たさに体温が奪われていくので冷えに弱い人は注意が必要である。高沢の出合まで行く途中に大ゼンが出てくるが難しい滝ではないのでサクサク進みこの先にある今日の幕営地である黒沢の出合を目指す。12:45幕営予定地到着。早く幕営を済まして今日のメインイベントであるイワナ釣りをと心弾ませていたが既に先客が…狭い幕営地で隣に行くのも申し訳ないので我々は少し上流の河原に幕営することに。そして人気である故の問題で焚き木があまりない。釣りもしたいのであまり上流側で焚き木探しでガサガサ出来なく苦労した。そして1日目の釣りの成果だが、既に人が入っていることと私まったくの釣り素人ということもあり、こばさん3匹、うえさん1匹、私…0匹との結果に涙です。ですが何とか1人1匹分は確保してくれたので私も夕食のイワナにありつけることが出来た。感謝!

イワナを片手にポーズ

7月15日(日)4時に起床し6時出発。次の幕営予定地の南ノ沢出合を目指す。まず最初に出てくる滝が「カギトリゼン」だ。今回私が一番苦労した滝であり、一番寒かった場所なので特筆したく思う。2年前につりしさん、ハギさん、つかみさんの先輩方がカギトリゼンを超えたのは左のスラブ側のルートだった。自分の目で確かめてみても滑りそうで怖い。右側のルートは滝つぼから這い上がらなくてはいけなさそうなので私にはまず無理。やはり左側か直登か…ルートは登攀する人によって変わってくると思うが今回は直登ルートとなった。最初にこばさんがフリーで登り、あとの2人はトップロープで登攀した。

カギトリゼン
カギトリゼン登攀ルート

岩は大変もろくボロボロと崩れる。足をかける場所、手をかける場所を慎重に選ばなくてはならない。そして途中で悩めば悩むほど冷水が叩きつけてくる。私はやっとの思いで登ったが、後に続いたうえさんはサクサク登ってきた。2人ともさすがだ。私は日頃の訓練不足を実感した。これぐらいの滝はサクサク進めるようでなければ沢屋には程遠い。頑張らなくてはと誓う。次の幕営地まで更に「スゴイワゼン」「スリバチゼン」「ヘリトリゼン」「燕ゼン」「庄九郎大滝」と続く。それ以外にも小滝がたくさんあるので現在地の把握には気を付けたい。そして南ノ沢の出合に14:30ごろ到着した。2日目の行程もなかなかの長丁場だったので思いのほか疲れた。やはり1日目が高沢の出合泊まりだとかなりきつい行程になりそうだ。そのあたりの見極めや計画力もつけなくてはいけないと感じた。今日の幕営地には私達しかいなかったので沢から一段上がった快適な場所に幕営することが出来た。タープの設置、焚き木集めを早々に済まし釣りの準備に取り掛かる。昨日の汚名を挽回しなくてはならない。しかし先日より釣りに費やす時間が短い。時間はない気は焦る…そして結果は、こばさん5匹、うえさん1匹、私1匹!汚名挽回とはいかなかったが何とか自分の分は釣ることが出来た。そして自分で釣った魚を食べることも初めてである。これでも私にとっては目標達成であり嬉しさがこみ上げる。生涯忘れることはない思い出になったが写真は撮り忘れた…

南ノ沢出合で幕営

7月16日(月)5時に起床し7時に出発。本日は北ノ沢経由で緩やかな等高線に沿って寺小屋峰と赤石山間の稜線を目指す。北ノ沢は源流とは思えないほどの水量があり、ナメ床あり、いくつもの小滝ありでいつまでも綺麗な沢登りを楽しめる。

北ノ沢源流を遡行1
北ノ沢源流を遡行2

稜線にでる為に最後は藪漕ぎが待っている。地形図でみても緩やかな等高線だしたいした藪漕ぎにはならないだろうと考えていた。しかし状況は想像を遥かに超えるササヤブだった。魚野川を完全遡行する人もそれほど多くないのか踏み跡がほぼない。というより最後の詰めは踏み跡があってもわからないほど太く密集し背の高いササヤブである。こばさん、うえさん、私という隊列での藪漕ぎだったが一番後ろの私でも先に進めず遅れるという始末。2~3mも離れると前の人を見失う。一旦遅れると声を掛けてどの方向にいるのか確認して待ってもらわなくてはならないほど前方が見えない。足は挟まるしギヤ類は引っかかる。全身に太くの強い笹が突き刺さる…もう目指している稜線の位置がわからない。大苦戦であった。毎回こんな藪漕ぎだったら沢登りなんて出来ないと心が折れる。迷いに迷った藪漕ぎに費やした時間は2時間にも及んでいた。最後まで先頭で藪漕ぎをしてくれたこばさんに脱帽である。満身創痍で詰め上げた稜線は炎天下。寺小屋峰を目指す1時間弱の道のりは所々短いながらも急登である。藪漕ぎで疲労困憊の一行は何とか寺小屋峰に辿り着き一息入れる。気温天候にもよるが南ノ沢の出合から水は500mlあれば十分と思っていたがこれでは足りなかった。1リットルは担いで登ったほうが安心できる。あとは少し下り、登り返せば寺小屋スキー場にある岩菅山登山口まで下るだけである。下った先にあったのは一気に開ける寺小屋スキー場。7月中旬のこの時期はニッコウキスゲが見頃であった。景色も心も晴れた瞬間だった。

一気に開ける岩菅山登山口
見頃のニッコウキスゲ

ここから少し遠方に東館山のゴンドラが見える。炎天下ではあったが、ニッコウキスゲや景色を見ながらゴンドラ駅までハイキング。14:10東館山頂駅に着きまずは3人とも水分を補給した。ギリギリの状態だったことは反省しなくてはならない。あとは発哺温泉までゴンドラで下る。下る前に山頂からタクシーを呼んでおこう。発哺温泉まで約1時間かかるらしい。

今回お世話になった長電タクシー 0269-33-3161※変更になる可能性があるので注意

発哺温泉から切明温泉までタクシーで1時間弱。料金は1万1千円ぐらいであった。切明温泉にある雪あかりさんで日帰り入浴をすまし3日間の汗と藪漕ぎでドロドロになった汚れを流す。快晴の3連休最終日の関越自動車道は混雑が予想されたが、食事を済ませてから東京に向かったこともあり時間的に渋滞もなく東京に帰ってくることが出来た。

今の私の実力では自分がリーダーで魚野川を完全遡行することは不可能だと感じた。いつの日か自分がリーダーで再度魚野川完全遡行出来るように腕と感覚を磨いていきたいと思う。今回私を引っ張ってくれたこばリーダーとうえさんに感謝。私がリーダーを出来るようになることで恩返ししたい。

2018年7月 記録 ささじ

尾瀬 中ノ岐小淵沢

日程:2018年6月30日

メンバー:こば(L)、うえ、ささじー、わだ(記)

コースタイム:前夜泊 7:54大清水駐車場~8:32小淵沢橋~9:20入渓~13:35小淵沢田代~15:00尾瀬沼ビジターセンター~16:20一ノ瀬休憩所~16:40大清水駐車場

出発時、雲の合間から青空が半分、見える。これから晴れることを期待し出発。快調に整備された林道を歩くが、何故か一瀬休憩所に到着。乗り合いタクシーの運転手に不思議に思われつつ、大清水駐車場に戻り、改めて右側の奥鬼怒林道を歩き始める。日差しも強くなり、既に汗だくである。

入渓し、すぐに小ぶりのナメ滝やナメ床が現れる。日差しにより黄金色の川底が良い感じでテンションがあがる。来てよかったと思う。

幅広のナメ床を歩く

スダレ状6m滝で本日、初めてのロープにつき緊張しつつ登る。

スダレ状6m滝

スダレ状の15m滝、見上げるような高さの滝に少し不安。トップロープで確保して貰い左岸から登るが、苔でぬめる岩にホールド、スタンスがわからずてこずる。水をかぶりながら登る方が、ぬめらないことに気づきなんとか登る。水の冷たさが気持ちいい。

スダレ状15m滝、右壁を登る
スダレ状15m滝、見上げると高い

 

スダレ状15m滝、ロープを使って左側から登る

先行している釣り師がいたので魚が逃げてしまわないように、静かに歩く。我々の目の前で40cm程のイワナを釣りあげる。既に10匹以上釣りあげていた。これだけ滝があってもイワナは遡上するようだ。

階段状の連瀑帯、高度感のある滝であるが、ホールド、スタンスを探しながら登るのが楽しい。

階段状の連瀑帯、3段5m滝・スダレ状2段10m滝

5mナメ滝、右壁から登る。

5mナメ滝

最後の3条10m直滝は、水量が多く直登は難しい。右の巻道はもろく、落石を起こさないよう静かに登らなくてはならない。

その後はだんだん水量が少なくなり、ササヤブをかきわけつつ、稜線を目指す。左岸の沢を使うと稜線は近いが小渕沢田代に立ち入りとなるため、右岸の本流を最後まで詰め、登山道に合流した。小渕沢田代はワタスゲが満開、貸し切り状態の中、沢靴から登山靴に履き替えをした。

小淵沢田代のワタスゲ

2度目の沢登りで、ついていくだけで精一杯、同行のメンバーに感謝。歩行技術、体力は勿論のこと、地図読み、ロープ作業、ギアの扱い方等、身につけなければならないと感じた。

男鹿山塊 大蛇尾川西俣~東俣下(沢登)

平成29年7月8日〜10日
メンバー:つりし(L)、こば、きむにい

エメラルドグリーンの淵、野生化したニジマス、先人たちが愛したクラシックルート大蛇尾川
はなかなか手ごわかったですが、とても綺麗なスケールの大きな沢でした。

1日目

アプローチ(車) 王子4:00→東北自動車道那須塩原ICを経て大蛇尾林道の送電線下P6:30着

6:50発 送電線下あたりまではフィットでもなんとか通行できるが、ここから上が悪いので諦めて駐車、車高の高いRV車なら歩きが30分は短縮できる。

取水口までの道は多少崩壊気味なとこもあるが明瞭であり迷うことはない、しかし水場が出るのは最後のほうなので注意。

8:40 取水口の橋を渡ったところが入渓点、エメラルドグリーンの流れが美しい。
二俣(西、東)まではゴーロ歩きが延々と続き飽きる

10:45 二俣到着、素晴らしい幕営適地があちこちにある。
途中会った釣り師はここをベース基地して釣り歩くということ。

11:10 本日最初の核心、ヤギ滝は下段8m上段8mの二段滝、右岸を最初トラバースする、記録によると残置シュリンゲにぶら下がり通過するとあるが残置なし泡立つ水の中にスタンス、カム0.4を決め左手でバランスをとりながら水中のスタンスを探りあて突破。
トラバース終了地点から右岸のガレバを登っていくと残置の古いトラロープが垂れ下がっている、しかし結び元が確認できなかったので使わず、滝上の高さまで上がってからトラバースしようと足を置いた50cm真四角の岩がごそっといきなり落ちる。
左手は岩から離れたが右手が1cmくらいの枝を握っていたので50cmほどでかろうじてとどまる、落ちれば5m以上、かなり焦る。。

次の核心部、7m滑滝は滝の左側を空荷で登る、残置ハーケンはあるが、茶色い苔がヌルヌル度満点スタンスも細かい、ハーケン2本目を掛けてから一歩上がるのが核心、長い時間逡巡したが最後は「頼むから滑らないでくれ~!」祈りながら、左手をレイバック気味にしヌメヌメした斜めのバンドに足を押し付けあがる、たわしが欲しかった。
あとで記録を見ると、錆びているハーケンにぶら下がっているボロボロのシュリンゲを掴んで上がるのがどうやら正解らしいが・・

厳しい滝を超えるとこんなようなところが次々と出てきて綺麗で癒される

14:00 1050m幕営適地 時間は早かったが事前の情報によるとこの上は幕営適地が少ないということだったので、ここを今夜の宴会場とする。(この決定、あとにものすごく後悔した)
時間もたっぷりあるので、この付近の釜で竿を出すが釣れず、遡行していても魚止めから上は魚の気配がない。
早々に宴会開始。

2日目

6:30 幕営地発

のっけから本日も良い雰囲気の渓相が次々現れる。

7:30 昨日の幕営地から1時間、左岸に良い幕営地、目の前がせせらぎになっており気持ちよさそう。
裏が3m位の岩場なのが少し気になるが昨日の幕営地から1時間ほどなのでここにしたほうが良かったと
後悔。

7:40 大滝出現 左に曲がり結構な勢いで水流が落ちていて、
記録では左岸を小さく巻くとあるが、この水流で左岸に行けない(行く気がおきない)。
水流が切れた滝の左側にも登れそうなラインはあったが、例の茶色のヌルヌル満点苔がびっしり
なので右岸を少し戻った乾いた岩と草付混じりのルートを行くことにした。

下から見ると、なんとかなりそうなラインだとみんな思った。
しかしいざ取りついてみるといきなり1mほどの大岩が剝れ、我々の近くにどっかーん、
いやー危機一髪、直接当たらなくても、ロープを巻込んだりしたらリードしているこばちゃんはただでは済まなかった。
その先のリードも厳しそう、岩はグラグラ、植生は草で支点にならず、今日はトップを代わってほんとうに良かった。
で、なんとか滝上の樹林帯にトップアウト。滝上から見ると滝横には汚いトラロープがぶら下がっている。
この沢は昔から登られているクラシックルート、あまり良い気持ちはしないが残置を素直に使ったほうが安全なのかも、そしてルートを外すと昨日のヤギ滝もそうだったように岩が浮いてて剝れやすく危険である。

でやっとこ大滝を超えると、こんな美しい渓相に変わり我々に微笑みかけてくる。
こばちゃん曰く「この沢はまるで悪女のようだ」と

11:40 1430m地点 左岸からの枝沢を利用して尾根を越える

水が無くなると笹薮が濃くなるが、沢型を探しながら行くと薄くて歩きやすい。
鞍部直下は笹だけでなくやっかいなシャクナゲ等がぽつぽつ出てくるので、できるだけ避けながら藪を漕ぐ

14:00 1850m鞍部到着 獣の気配にロケット花火を数発打ち上げる
写真は鞍部からの下り、藪は濃いものの下りだと登りの数倍楽である。

東股を下降、西俣に比べて暗い

途中いろいろ探したが、幕営適地がない。

18:00 時間も遅くなってしまったので1230m付近の左岸に仕方なく幕営する。
西俣と違い魚は良型があちこちにいたが、疲れたので釣りより宴会を優先する。
明日は降るだけだからと、しこたま酔っぱらってキムニイとロケット花火でタープ中央の穴に通せるか競いファイントラックの服に穴をあける。

3日目

7:10幕営地発

東俣を下降6回くらい懸垂した、一か所樋状滝で懸垂したら下が深い釜であったので、空中で仮固定しシュリンゲでバックアップをとってから振り子懸垂で脱出する。
そして一か所では10mくらい懸垂しロープを引いたら20cmの岩がロープとともに落ちてきたが、ヘルメットを被っていたため奇跡的に無傷、降りる前に気にはなっていた石、ロープ周りの石は懸垂する前に除けとくか、ロープを引く真下には入らないことは沢では基本・・まったく反省。

暑いので、釜を泳ぎクールダウン水温がちょうどよく気持ちいい

12:20 取水口着
コバルトブルーの淵で黄色のマイクロビキニを着て浮輪で優雅に浮かんでいるスタイルが良い人発見、
少しどきどきしながら「こんにちは」と声を掛けると男であった。
うーん、最後まできてこの落ち、やっぱりこの沢は侮れん!

14:30 駐車したところに到着、皆様お疲れ様でした。
なかなか充実感のある良い沢で、ヘロヘロになりました。

春合宿・涸沢

メンバー

サブ(L)、こば、うえ、ささじー、えびゆみ、たま(記)

行程

5月3日 5:20上高地9:40発~11:50徳沢~13:30横尾山荘
5月4日 8:15発~9:20本谷橋~11:25涸沢
5月5日 9:35発~10:30本谷橋~11:45横尾~13:30徳沢
5月6日 7:00発~8:05明神池~10:20上高地バスターミナル

5月2日

22時に毎日新聞社に集合
毎日アルペン号に乗り上高地へ

5月3日

早朝、上高地バスターミナル到着、雨がザーザーと降りそそぐ…
雨がおさまるまで食堂で珈琲を飲みながらまったり。
雨が止み目的地を涸沢から横尾山荘に変更。
横尾山荘は快適でした。

5月4日

3時起床 外に出ると風が強く雪が降りだし二度寝決定。
起きると小屋の前は雪景色に。
ゆっくりスタートで涸沢へ

風が強い中、テントを張る。
暇なので涸沢小屋見学へ、熱燗がたまらん
夜はちらっと星空が!

5月5日

外は幻想的な景色が!(真っ白で何も見えない)
予報通り天気が回復してきたが新雪30㎝や雪崩のリスク
が高いため北穂高は諦め下山開始。

徳澤園で昼から飲み始める。

5月6日

明神池を散策して嘉門次小屋で美味しいイワナ定食を食べました。

上高地のセンターでシャワーを浴びバスと電車を乗り継ぎ松本へ

北穂には登れませんでしたが楽しいメンバーと登れて良い思い出が出来ました。

丸山岳

日程:2018年5月3-6日
コース:窓明山登山口(桧枝岐村)~丸山岳への往復
メンバー:つりし(L)、ハギ、キム兄(記)

1日目(5/3)曇~少雨
06:00 駒込駅より車で出発。混んでいる東北道を早々に降り、下道中心に移動。
13:25 窓明山登山道より山行開始、登山道沿いにコシアブラ多い。涼しく快適な気温。初日なので汗をかかないようゆっくり前進。1300m以降は残雪多く、キックステップで進む。アイゼンは使わなかった。
(↓2h50m)
16:15 家向山の尾根の乗越
(↓45m)
17:00 1450m付近にて行動終了、幕営。収穫したコシアブラをツマミにしつつ夕食(ハギさん担当の鶏団子トマト鍋)。最終日用のビールをデポ。

2日目(5/4)晴~曇(濃いガス)~雪~晴
04:00 起床
05:15 出発、1時間後にアイゼンを装着。
(↓2h25m)
07:40 窓明山。南面の眺望よく三ツ岩岳が大きく見える。

やがて天候は悪化、ガスが濃くなる。丸山岳方面へヤブ漕ぎ開始。藪は薄くはないが、笹や灌木は直線的に生えており、下りはそれほど難しくない。藪を突破したところでこの日入山の単独男性に追い越される。昨日の我々の3時間半の行程を考えると物凄い速さだ。やがて東面に残雪が出て通常の雪上歩行となる。雪庇は融雪で丸く、踏みぬく危険性は低いが、亀裂が多く見られブロック雪崩の恐れがあるのでなるべく稜線よりに歩く。


(↓2h10m)
09:50 坪入山。進行方向に少しだけ藪在り。1754mピークは順調に通過するも、その次のピークから藪となる。藪の露で手袋とパンツが濡れ、雪も降りだし気分は沈む。やがて東面に残雪が出て通常の雪上歩行となるが、アップダウンの激しい稜線で進行は非常に遅い。

(↓4h10m)
14:00 ソロ男性のテントが張ってある高幽山を通過し、梵天岳へとの間の鞍部にて行動終了、幕営。この後急激に天候は回復し、にわかにテンションが上がる。景色を眺めながら外で酒を飲む。

夕食はテントに戻り、つりしリーダーのキムチ鍋。ここでソロ男性が丸山岳方面から帰ってくる。なんとテントに居たのではなく、この日のうちに丸山岳往復を完了してしまったという。明日は当然下山するだろうから、前代未聞の1泊プランである。世の中には凄い人が居るものだと感心する。夜は星が美しく、3人並んでテントから頭を出して星を眺めた。星座早見盤が役に立った。寒く、端に寝たメンバーは寝不足だった。

3日目(5/5)曇~晴
04:00 起床
05:30 不要な荷物をテントに残して出発、梵天岳(厳密にいうとピークは東に巻く)を経由しつつ前進。
(↓2h40m)
08:10 やや注意を要するトラバースから丸山岳に取りつく。ピッケルは使った方が良い。さらに急登を経て手前のピークへ、ここから隣の平坦な丸山岳の山頂へ。

眺望はきくものの、頭上には暗雲が立ち込め、そそくさと下山を開始する。途中、男性3人組のパーティーとすれ違う。彼らのテントは坪入山から西へいくつかピークを越えた鞍部にあった。1日目そこまで進み、2日目に丸山岳までピストン、3日目に下山という行程で、天気さえ良ければ効率的なプランに思える。
(↓2h20m)
10:30 幕営地。テント撤収。
11:10 再出発、天候はどんどん快方に向かい、往路に見られなかった眺望を楽しむ。西には、3年前にこのメンバー+トヨタさんで縦走した裏越後三山が見える。
前方には平ヶ岳。ここに登頂したメンバーにもこの3人が含まれていた。また至仏山、燧ケ岳なども見える。


坪入山手前の藪は北側に巻いて通過した。視界の利かなかった往路にはできなかった回避策だ。
(↓5h00m)
16:10 坪入山を通過し、南東に伸びる緩傾斜の広地にて行動終了、幕営。天気は良いが風が強く、テント内で過ごした。夕食はキム兄担当の麻婆豆腐。この日も寒く、風上で寝たメンバーは寝不足。風の強い日はテント本体よりもフライの固定が重要で、風上のフライはピッケルで固定すべきと反省した。

4日目(5/6)晴
04:00 起床
05:50 出発、窓明山頂上付近の藪を避け、比較的緩やかな西面へとトラバース。結果的にはこちらも藪があり、それなりに苦労する。ただし、直進は往路では下りだったため、トラバースとどちらが良いかは比較できない。

(↓2h00m)
07:50 窓明山。
(↓2h20m)
10:50 途中、デポしたビールで休憩し、下山。

12:00 あずき温泉入浴後、帰路に着く。

16:30 事故情報を確認しつつ、渋滞をかいくぐり、連休最終日にも関わらず明るいうちに帰京。

三浦半島 大楠山

期日:2018年2月4日
場所:大楠山ハイク
メンバー:コバ(L)・いた・つりし・トヨ・キム・うえ・つかみ(記)
行程:逗子駅9:26発/9:56着~前田橋BS10:06発/11:18着~大楠山山頂11:50発/14:15着~衣笠公園発14:25/衣笠駅着15:00

大楠山(おおぐすやま)は、三浦半島最高峰241mとあまり高くない山だが三浦半島はもちろん、この日は東京湾や房総半島まで眺めることが出来た。
そして、関東100名山の100番目の山である。なんとも歯切れのよい、めでたいイメージを抱く山だ。今回はコバさんのリハビリ山行、復活ハイクだ。計画では前田橋から大楠登山口までと、2時間程度を予定していた。
しかし、結果的には足どり軽く、倍の4時間半程度の歩きとなった。

逗子駅前の2番バス乗り場から乗車。30分程揺られ前田橋前で下車。バス停向かい側の案内標識に従い前田川遊歩道を進む。徐々に川沿いの飛び石へと変化し沢登り感覚を味わえる。なんとも気持ちいい出だしだ。それもあっという間に終わり緩やかな登りが始まるが、残雪もなくこれまた、あっという間に山頂到着。
山頂は広く、展望台がある。そこからは360度の大パノラマが楽しめた。

気持ちのよい沢沿い歩き
山頂手前のレーダー観測
大楠山展望台
山頂からの景色

大楠山山頂から雰囲気のよい小路を下る。調子がよい。気持ちがよい。なんてったって楽しくなって来た。バス停には向かわず衣笠駅方面へと向かう。途中面白いコンクリートの橋があった。両端から押されたような変わった橋だった。

面白い橋
路を渡り衣笠公園へ

所処に標識があるのだが、少々わかりずらい。登山道や舗装道、大きな道路沿いを歩いたり渡ったりしながら、木の階段を登ると衣笠山公園に到着。展望台や木工の遊具などがある。この時期はまだ寒いので暖かくなってくると、子供たちでいっぱいになりそうだ。それにこの公園は、日本さくらの名所百選の一つで、沢山の桜の木で覆われている。春にはたくさんの人で賑わう場所である。

衣笠公園春の気配I春の気配II

衣笠公園から衣笠駅までは、迷うことなくわかりやすい。
しかし、駅に向かう途中に衣笠商店街を通る。ここでは何度も足が止まった。小さなレトロな感じが漂う商店街。店頭には美味しそうなおかずがあちこちに。店先には喉に潤いをもたらす看板メニュー。わずか数メートル進むのに時間がかかった。ちょっと進んで、立ち止まっての繰り返し。まるで核心部のようだった。

衣笠商店街

惜しみながらも一旦、衣笠駅に到着。
コバさんのリハビリは大成功。私たちも大満足の一日となった。

袖沢南沢岩穴沢左俣~白石沢スラブ

期日:2017年10月14~15日
場所:奥只見・袖沢南沢岩穴沢左俣~白石沢スラブ
メンバー:つりし(L)ハギ・コバ・うえ・ノリ・つかみ(記)

コースタイム:(前夜泊)
一日目/
奥只見ダム駐車場7:20→ 袖沢~南沢~岩穴沢出合9:20→ 岩穴沢左俣10:00→稜線15:00→BP18:10
二日目/
BP7:00→ スラブ8:00~登攀完了9:00→岩穴沢出合12:50→南沢出合14:20→袖沢出合15:35→奥只見駐車場16:50
→GPSログはこちら

「うわー!凄い!」山の領域で何度も発して来た言葉。
今回もスラブの姿を目にした瞬間「うわー!」と合唱団のように飛び交った。絶好の山日和、と云うよりはむしろ霧付きの曇り天気。それでも「うわー、凄い!」ホントに凄かった。
突如として現れるスラブは、まさに奥只見の秘境である。
ネットで検索しても、このルートを最初に開拓した「トマの風さん」と、次に行った「山登魂さん」の記録しか出てこない。(大いに参考にさせていただき本当に感謝です)
今回挑んだメンバーは6名で内4名が女子、そして今年沢デビュー者2名、このメンバーで未踏に近いルートにチャレンジ。途中、膝の痛みと戦ったハギさん。風邪から体調を崩したうえちゃん。細身の体に重いザックを担ぎながらも、泣き毎一つ言わない明るいノリちゃん。彼女はデビューしたてだが、どんな滝でもスイスイと登って行く。そして今年で四年目になるけど、未だ自立できずにいる私。こんな私達をリーダーが「女子が満身創痍で頑張りました」と評してくれた。なんだか嬉しい。ボロボロになりながらもたどり着き、歩きぬいた未踏(にちかい)ルート。

【前夜泊】

小出ICを降りて、近くにある公園の駐車場にて幕営。この日はつりし車のみで、19時に東京を出発。渋滞も眠気もなく22時前には到着。素早くテントを張り軽く乾杯。明日からの二日間にわたる山行、どうか晴れますようにと願う。曇り時々星空。23時には横になる。なんとも理想的な就寝となった。
一方、コバ車は夜中に出発。予定よりも約二時間も早くに到着した。この日の行動予定を振り返ると、早くに合流出来たことも大きかった。でなければ、藪の中でセルフ付きのビバークになっていたかもしれない。

【一日目】

奥只見ダム駐車場。他に駐車している車はなし。数匹の猿たちがこちらを見ている。10月とは思えない程冷え込んでいる。これから沢に行くと思うと、寒さが一層身に染みる。
さあ、出発。まず袖沢沿いの林道歩き。おしゃべりしながらゆっくりと歩きたい、そんな感じだが、これから向かう未踏の地にそんな余裕はない。時より男子に離されながらもスタスタ進む。

shiraishi01
袖沢沿いの林道

次に南沢のゴロー歩き。大きめな石の上を飛び乗ったり、避けたりしながら進む。単調な動きの連続。帰りもまたここを通るんだなー、とまだ始まったばかりの山行なのに下唇が突き出る。出発から約2時間のアプローチも終了。いよいよ岩穴沢の出合。ここから入渓となる。時間短縮と荷の負担を軽減するため、最初から沢靴で出発。なので差ほどの時間もかからず、装備を整え沢に入る。歩き始めてすぐに、秋の味覚、ぶなしめじを発見。テンションが上がった。

shiraishi02
ブナシメジをみつけました!

岩穴沢左俣を遡行。なだらかなナメ床が連続している。うっすらと曇りがちな天気の影もあってか、奥深い大自然の癒しに溶け込んでいく・・そんな感覚。スラブに行くまでのアプローチと思っていたが、想定外の楽しい時間を過ごした。5~6m級のナメ滝がいくつか現れる。お助けロープを何度か出してもらいながら超えてゆく。万が一などあってはならないので、慎重にと神経を集中しているが楽しい。しかし、進むにつれ、徐々に厳しく辛くなっていった。快適だったとは言え、ひざ下は当然濡れてるし、上半身も滝の飛沫などで濡れている。照りつける日差しはなく、体が冷えていく。慎重をきして何か所か、ロープを出す。6名の大所帯。登り終えるまで時間もかかる。
10m程のヌルヌルの滝は右側から必死に潅木を握りしめながら巻いた。
稜線に近くなったところで大滝出現。1段目15m2段目10m3段目35mの3段構えだ。見た目は階段状でも、取りついてみると簡単ではないので全てロープをだす。リーダーが先頭を行き、所処滝の飛沫を浴びながら登って行く。3段目は30mロープでは滝上までわずかに届かず左岸の潅木にフィックス、皆が登り終えるまで結構な時間を費やした。

shiraishi03岩穴沢
shiraishi04大滝

大滝を越し、沢形をしばらくたどると藪の平らな稜線に出た。計画より既に2時間押している。ここから本格的なやぶ漕ぎが始まる。道なき道を進む。離れると何処へ向かえば良いのかわからなくなる。なので必死について行く。30分ぐらい進むと、ちらりと白いスラブが姿を見せた。「うわー!」歓声が飛び交う。
喜びも一入、痩せ尾根や行く手を遮る潅木たち。秋の夕暮れはあっという間で、日がどんどん暮れて行く。稜線900m付近から稜線を外れ、白石沢の方へ降りて行く。17時頃、ヘッテン装着、辺りは真っ暗、励まし合いながら進む。途中落差2m程の岩の段差に遭遇。安全のためロープをだしてもらう。その間にリーダーは、幕営地まで降りるルートを確認しに行った。全員が段差を降りたころには、リーダーの姿は全く見えなくなってしまった。大声で呼びかけると彼方から返答が。何も見えない中、声がした方角を手掛かりに進む。まさにサバイバル。こんな経験したことなかったので、興奮した。リーダーの明かりが見えた。互いに明かりを手掛かりに誘導。無事に到着。予定より3時間遅れての到着。「あーよかった・・」ほっと、安心に包まれながらも、早々に設営開始。通常、薪拾いに時間を要するが、そこら中に薪があったので一時間もかからず、乾杯の席に腰を下ろすことできた。

shiraishi05痩せ尾根
shiraishi06スラブの姿が

【二日目】

日没後の到着となったので、昨夜は気づかなかった。藪から抜け出た場所が、ドンピシャだった。少しずれていたら、斜面が急なスラブ帯で登り返さないといけなかったか、もしくは湖でドボンになったかもしれなかった。
これもまた「うわー、凄い!」さすがだったのか、幸運だったのかいずれにせよ、全て含めて貴重な経験だ。

shiraishi07幕営地

朝7時、テン場を出発。白石沢を進むこと1時間でスラブにたどり着いた。沢を登り詰めた箇所でクライミングシューズに履き替える。少しだけ重くなったザックを背負い、スタスタ登りだす。5分とかからずダイナミックなスラブに囲まれた。
「うわー!凄い、すごーい!」300度に広がる大パノラマ。見渡す限りの大自然。私たちの他は誰もいない。寝っころんだり、ポーズを撮ったりと童心にかえる。ここに来るまでの長い過酷なアプローチが消え去るような錯覚さえ覚える。昨年、計画を立てたが天候に恵まれず断念。一年越しでのトライ。それも6名で。白石沢スラブにいる。快適なスラブ、見事なスラブだ。左ルートをコバさんが偵察に登った。稜線まで距離がありそうだったので、リーダーを先頭に中央ルートを進んだ。岩の表面が浮いてる箇所もあったが、ロープを出さずに1時間程で稜線に到着。そのまま稜線を右側に進む。

shiraishi08白石沢スラブ
shiraishi09みんなでポーズ

快適だったスラブとはうってかわり、稜線上は所々しっかりした藪漕だった。30分ぐらいしてから、しとしと雨が降りだして来た。霧雨近い雨だったが、止むことなく最後まで降り続けた。雨の中のスラブなど想像を絶する。ギリギリセーフだった。約4時間弱の稜線歩き、それから岩穴沢左沢を下降し(懸垂を4回くらいした)来たルートを戻って行く。

shiraishi10スラブの稜線
shiraishi11岩穴沢下降
shiraishi12南沢

出発も1時間遅れていたら。いや30分遅れていたら。方角がわずかにずれていたら。真っ暗闇の中ヘッテンの明かりで進んだ・・等々、一歩違いで大変なことになっていたかもしれない、今回の山行。こんな経験は滅多にない。あちこちにぶつけた痣や擦り傷。だけど、無事に終え逞しくなった気がする。それもこれも、的確にみんなを引っ張ってくれたリーダーつりしさんや、しっかり皆を支え見守ってくれたコバさんに感謝。そして、貴重な体験を共にした仲間たち、みんなにありがとう!

【装備】
・お助け紐:10m ・ロープ8㎜30m
・カム(使わなかった) ・ハーケン ・ハンマー
・沢靴(フェルト) ・クライミングシューズ

大源太川 北沢本谷

 

日程:2017年8月27日
メンバー:こば(L)、うえ、つかみ(記録)
ロープ:8㎜ 30メートル お助けロープ

コースタイム:(前夜泊)6:15大源太山登山口駐車場~7:15入渓地~7:50七つ小屋裏沢出合~9:20三又~12:40大源太山頂上~ヤスケ尾根~15:35大源太山登山口駐車場

8月最後の週末、北アルプスを楽しむ予定だった。
こばさんとうえちゃんは畳尾・飛騨尾根登頂。そして私は常念から蝶が岳を縦走。しかし、天候が崩れそうなので転進することになり、そこに私も参加させてもらった。晴れそうな地域の沢登りへ。前日の夜、登山口駐車場へテントを張って翌日に備える。標高800メートル程の駐車場。半袖一枚では少々寒い。夏が過ぎ秋の気配を感じてくる。それでもランタンによってくる虫たち。空には一面の星空。やっぱりいいなー。何度繰り返しても山の領域には癒される。
5時に起床。外で珈琲を頂いていると、車が一台。また一台と次から次へとやってくる。あっという間に10台ほど停められる駐車場は満杯になった。登山者の方が圧倒的に多く、沢装備をまとったパーティは一組(5名)だけだった。先に越されたくないなー、と思ったが先に出発。ゆっくりしていたが、私たちも予定より早めの出発となった。
今回の沢は大きく3つに分けられる。入渓地から三俣までの前半。三俣から大源大山頂上までの後半。そして、下山となるヤスケ尾根である。

先ずは、前半。
駐車場と登山口は同じ敷地内にあり、登山ポストに計画書を入れスタート。歩きやすい登山道を進むと崩落した箇所に梯子がかかっている。しかしこの梯子も崩壊の箇所あり。注意しながら登り、2回目の徒渉地点が入渓地。既に沢装備を整えて出発しているのですんなり通過。最初に2条4mの滝。すんなり突破。次いで4条6mの滝。先に出発した五人組のパーティが、左側からロープを出して登っていた。確かにガイド本には左とある。しかし、リーダーは右から登り始めた。確かめながらあっという間に登り切る。お助けロープに繋がり、私たちも後に続く。思ったよりすんなり登れた。やはり人数が少ないと早く先に進む。あっという間に七つ小屋裏沢出合い。その後に続く小滝。いやらしいものもあり、気が抜けない。7mの滝は右側の壁から取りつく。そして10mの斜滝のクラック。左側のクラック沿いを登る。小さなものでもぬめりがあるので、気が抜けない。水流があったり、滑っていたりし、「どうかな?」と、思う箇所には必ずお助けロープを出してもらった。たまに、「いけそうかな」と、強気に思う場所も、このお助けに繋がれているから、そう思えたんだなーと、今更ながらに思う。

二条4Mの滝で先行パーティに追いつく
斜め滝のクラック

予定より早く三俣の出合いに到着。
ここからは後半。
七つ小屋沢から流れ落ちる30mの滝は迫力があった。見晴ノ沢も崖から勢いよく流れる。そして出合いにかかる8mの滝は右壁を渡り、次いで2段15mはそのまま高巻く。草木を握りしめながらトラバース。先が見えなくなくなる所もあり、緊張する。次の2段7mはあっという間に過ぎ、チムニー滝へと差し掛かる。今までお助けロープのみで進んできたが、リーダーは30mのロープを取りだした。ザックを背中から腰へと位置を変え、ロープをつけて進んで行った。なんとビレーなしで。「エッ!?」一心不乱でみていると、壁と体がフィットしている。ねじりなら、つっぱりながら快調に進んで行った。最後の詰め上げ部分がシャワークライムになっており、そこが少々難しそう。それでも、無事突破。次に、クライマー女子のうえちゃん。小柄ながらもかなりの男前。怯むことなく進んで行く。足のスタンスを確実にとりながら、慎重に進むので安定感がある。するすると最後の詰めに差し掛かるも、足をしっかり決めての突破。華麗である。そして私の番が来た。ハーネスにロープをしっかり結びトライ。しっかり見ていた通り、チムニー部分は何とか進めたものも、張りだした岩の登り詰め。思ったより水圧がかかる。力を振り絞りトライ。次の瞬間、ずり落ちた。どうしよう・・それでも、何でも、どうにか、上がるしかない。再度チャレンジ。ロープに全体重を乗せ踏ん張ると、隙間にお腹が引っ掛かった。両足で壁を蹴飛ばしどうにか突破。
あーよかった。

三俣の滝が見えてきた
チムニー滝

その後は、徐々に沢は枯れ、スラブ状になってくる。乾いていてもコケなど付着し滑っていたりし、かなり厳しい。一か所、脇の潅木帯に逃げ込む。足場が定まらず手こずりながら、かなり苦労した。どうにかこうにか、ヤスケ尾根の稜線にでた。そこから頂上までは、ほんのわずかで到着。

草付きのスラブ状斜面を登る
下山途中のヤスケ尾根から大源太山

大源太山山頂。抜群の展望、越後の山々など近間からみることが出来た。「うー素晴らしい!」
山頂でしばし休憩をとり、ヤスケ尾根を下って行く。上越のマッターホルンとささやかれるだけあって、尾根の両脇は際立っている。足元はしっかりとしているので、全く問題はない。展望を楽しみながら、樹林帯の中に。下り一片の登山道。足を痛めないようゆっくりと下っていった。

小滝や三又の大滝。そしてシャワークライムのチムニーに、緊張スラブとスリル満点だった。
沢の水は適度に冷たく、木々の隙間からは光が溢れる。見上げる空は青。絶好の沢日より、満喫した一日に感謝。