白毛門

白毛門
期日:2014年2月22日(土)~23日(日)
メンバー:ミナト(L)アトム・スガ・ケンタ・コバ・サイトー・いしつかみ(記)
行程:
2/22・・水上駅8:51集合・・バス8:57・・土合バス停・・白毛門登山口9:40→松ノ木沢の頭手前平担地(幕営)3:20

2/23・・起床4:00~テント(出発)7:00→白毛門8:45→テント地9:15→ テント回収10:00→白毛門登山口11:25・・土合バス停・・バス12:17・・水上駅12:52出発

記録:
2/22 曇り時々小雪や晴れ
土合バス停留場をおりると、そこは雪国だった・・。(当たり前)一週間前に大雪に見舞われたので物凄い積雪を想像。しかし、思ったより大雪ではなさそうなので一安心。小雪がちらつくなか、小屋の軒下で準備を整える。登山靴に直接わかんを装着し準備万端。白毛門ラッセツ隊、いざ出発。
先頭からコバ、いしつかみ、サイトー、ケンタ、アトム、スガ、ミナト?だったか??・・順番に関しては記憶が定でなく、途中何度も変化。そして、なにより前を歩く人の足元しかみれてない、余裕のない歩きっぷり。そんな訳で前後以外はあまり覚えていない。何度も記録を担当しているはずなのに、情けない。今年はこの曖昧な記憶を克服したい。

IMG3309さて、話しは戻り・・出だし付近のラッセルの深さは膝下ぐらい。登山口付近では他のパーティーを確認しなかったが、場所によってうっすらトレースがついている。それでもここは豪雪地帯。先頭を行く隊員は、気力、体力、全て出し切らないと進めない。しかし、楽しそうにコバさんは進んで行く。一歩一歩、足元を固めながら進む。重い雪も場所によってはサラサラで、なかなか足元が決まらない箇所もあるが、ルンルンに進んで行くのであった。

一時間ほど歩いて最初の休憩。汗をかかないように登るのが冬の掟なのだが、たっぷりと汗かきまくり。ニット帽もインナーも全て外し薄着に。毎度このような事態になるのだが、準備段階で薄着になる根性がない。体質的なこともあると思うが、サイトーさんは最初からヤッケの下は下着一枚。たまにチラッとみるとチャックがオープンに。暑さ調節だ。それにニット帽はかぶらずヤッケの帽子で調節。なるほど・・。サイトーさんからは色々教わった。言葉だけじゃなく無言で(こちらが勝手に解釈)伝わることもある。

薄着になった後は快調。初めてのラッセルも経験。ピッケルで雪を掻き分け、膝で雪を固める。そして足を踏み込んで行く。その繰り返し。息が上がり、同時にテンションも上がっていく。(何これ?楽しいー!やばい、最高―!!)

興奮したのもつかの間、物凄い体力を消耗する。踏ん張りどころだが、ラッセルマシン化した兵だらけ。ついつい甘えが発生してしまう。ほんのわずかで交代した。今日、この日はコバさん、ケンちゃん、アトムさん、そしてサイトーさんが大活躍だった。

2/23 晴れ時々曇り
翌朝4時起床。さあ、いよいよ白毛門頂上を目指す時が来た。
昨夜、降っていた雪もそんなに大袈裟なものでもなく、かえって綺麗な白銀の世界を造っていた。状況次第でピーク断念かもしれない。タイムリミット12時。スガさんの調子が悪くテントに留まることになる。
そんな条件つきで6名のラッセル隊は出発。

今日もトップバッターはコバさん。大変なんだろうけど楽しそうに、楽しそうに登る。少年のような、はしゃぎっぷり。これって大事なことで後を歩く私までもが楽しさが伝染してくる。辛いのに楽しい。面白い現象だ。コバさんの後を歩くとマルコのように、何千里でも歩けそうだ。

次にケンちゃん。やはり持久戦チャンピオンとでもいうのか、息も切らさず進んで行く。足が長い?否、身長があるからだろうか、歩き幅が他の誰よりも長い。文句一つ言わない姿勢に脱帽。細身の身体だけど体力十分、スピードもある。ケンちゃんだけにはお姉さん風を吹かせたい。息が上がるが聞こえないよう堪えた。辛さアピールも控えた。必死の努力、気付いていたのだろうか・・。

さて、アトムさん。全身筋肉で鍛え上げられた体はまさにラッセルマシーン。身を持って私たちを危険から救ってくれた。それは二度もクレパス風(雪の下が空洞)に填まった。しかし全身の筋肉をフル回転させ、登り返す。あの技はまさに、アトムさんのオリジナル、日ごろからのトレーニングの賜モノ。立派だった。あの空洞は今でもはっきり目に焼きついている。怖い、切り立った尾根よりも怖い。まるで落とし穴みたいで予測不能。山ってすごい・・。

IMGP1329そして、この白毛門ラッセル山行ラッセル部門に輝くのは、なんと言ってもサイトーさんだ。同期だが数多くの雪山を経験している先輩だ。

一人真白な銀世界の急勾配を漂々と進むその姿は美しかった・・・。その姿は美しくて足が止まる程だ。感動を覚える。人ってこんなに美しいものなのか。山と一体化している。今、こうやって想い返すだけで心が静止する。幸せだ・・。

わかんを外している間にかなり先に進んでいった。魅了されながら後を追う。思ったより急勾配。積雪も膝上まである。ものすごい運動量なのだろうけど、真っ直ぐに伸びた姿勢、変わらない表情。あ、まさしく山男なのだ・・。

隊長のミナトさん。今回はほとんど、ラッセルすることがなかった。しかし、頂上付近での鎖場では、先頭をきり導いてくれた。それにアトムさんに続いて私も、空洞に片足をとられた。その時は引き上げてくれ助かった。それに頂上付近以外はずっと列の最後にいてくれた。何て言えばいいのか、底知れぬ安心感がある。決して見放さない、裏切らないブレナイ安心感。終始変わらずの安心感を与え続けてくれた。それに大事な寝床、幕営地での整地作り。スコップがとても似合っていて、早くて綺麗。まさに職人技、完璧だ。あっという間に平に仕上げた。松の木沢の頭手前のわずかなスペースを快適な寝床にしてくれた。

IMGP1335出発から1時間45分で頂上到着。頭の部分がちょこんと出た標識以外、何もない頂上。ふみ後一つない雪の上。「やったー!」記念写真を撮る。

見上げると谷川岳が姿をみせる。頂上付近にガスが、かかっているがはっきりと眺めることが出来た。風もなく爽快だ。

テントまではふかふかの雪を一気に下った。やわらかい雪を駆け下りるのは快感すら覚える。登り綺麗に描かれたトレースは、ぐちゃぐちゃに変わる。白毛門を独占。童心にかえる。贅沢な大人の雪遊び・・。

そんな勢いで駆け下りたので、30程度で到着。あっという間だった。

幕営地から登山口までの下りは1時間30分程度。しかし以外に大変だった。
ふみ後が変形していて歩きづらくなっていた。天気もよく気温も上がってきて、下りなのに汗が滲む。わかんは外れる。だけども、はじけながら下って行く。

それでも、みんな、予定通り無事下山。12時のバスに乗車し白毛門を後にした。

IMGP1338最後に、テントの中で笑い転げた時間なしでは語れない、山行だった。

とりわけガタイのいいメンバーが4.5テントに終結。足をたたんだり伸ばしたり、時には、つりながらも、尽きない時間。辺りには静けさの他何もない。だから遠慮なくドンチャン騒ぎ。気付けば10時を回っていた。笑いセラピーとかがあるが、負けてない気がする。翌朝もテント内は笑い転げた。いったい何の話をしていたのか。気になるところだが、またしても記憶が曖昧。楽しかったことだけはしっかり覚えている。

白毛門ラッセル山行。楽しかった。天候にも恵まれ・・、天気じゃなくても、きっと楽しかった。くどいが、とにかく楽しかった。さらに楽しい山行は進化していく。

みなさま、ありがとうございました!

編笠山~権現岳

編笠山~権現岳

期日:2014年1月11日(土)~13日(月)

メンバー:いた(L)・ハギ(SL)・かおり・いしつかみ(記)

行程:1/11・・新宿発7:00(スーパーあずさ1号)~小淵沢8:54~タクシー~観音平口9:30~富士見平11:30~雲海12:55~押手川14:20(幕営)・・就寝20:15

1/12・・起床4:30~押手川(スタート)6:45~編笠山8:10~青年小屋8:30~権現岳11:00~青年小屋12:30~編笠山13:15~押手川14:05・・就寝19:15

1/13・・起床5:00・・押手川(撤収)7:25~富士見平8:40~観音口10:00~タクシー~温泉10:30・・12:50~小淵沢13:10~甲府14:09~新宿

 

記録:
今回の権現隊は女子だけのメンバーでした。荷物や力仕事、男子がいると、ついつい頼りがち。だからこそ甘えのない山行を!の意気込みで参加させて頂きました。
新宿発のスーパーあずさで四人の女子隊は小淵沢へ向かいました。
三連休初日とあって混雑を予想していたはずの車内は余裕たっぷりでした。天気は良好。窓からは八ヶ岳連峰は顔を覗かせ、わくわく致しました。
小淵沢駅に到着すると事前に予約していたタクシーに乗り込み、観音平口へ。20分位で到着。装備を整えいよいよ出発。さあ、ここから楽しい山行の始まりです。

富士見平の登山口まで林道を歩きました。ゆるやかな勾配にもかかわらず、私は大汗をかき始めました。それに気づいた先頭を歩くかおさんが、汗は大敵だから脱ぐようにとアドバイス。新調したヤッケと腰に貼り付けたカイロを外しました。汗は落ち着きいい感じに。早い時に自分で意思表示をしなければならないと思いました。

登山口から少したった辺りに、シカがお出迎え。キョトンとしてかわいらしく、結構たくさんいました。この辺りのエリアを拠点としているらしく、帰りもまた見送ってくれました。行きも帰りも同じシカでしょうか、私たちはシカに見つめられながら、進んでいきました。

しばらくすると雲海に到着。まだ樹林帯なのですが、ちょっとした展望台になっていまして風があたります。ここでアイゼンを装着し、汗のかかない程度の速さで進んで行きました。

微妙な時間で押手川にさしかかりました。リーダーの判断で、青年小屋ではなく押手川でテントを張ることに。一旦ザックを置き、適切な場所はないかと探索にとりかかりました。急に身軽になり、はしゃぎながら登っていくと、この日初めての登山者と会いました。日帰り単独男子、編笠山ピストンコース。この先の様子など尋ね総合判断をし、編笠山手前、急勾配手前ギリギリのナイスエリアにテントを張りました。時間的に余裕の幕営でした。風もなく良好な環境でしたが、やはり八ヶ岳2000メータ上空。手足が凍えてきました。

(やば・・やばかったかも・・)などの思いが過ぎりました。(頑張って青年小屋まで行っていたら・・)そう思うと、余裕をもっての行動って大切なんだと、実感致しました。

テントの中では個々に持参したアルコールで乾杯。止まらぬおしゃべり。

夕食も一人150gとたっぷりお肉のすき焼き。いたさんが丁寧に三度にわけて味付けしてくれました。おいしかったです。あ~、なんて幸せなんだろう・・。

編笠へ
編笠へ

翌日、荷物をテントに置き最低限だけ持参して、いよいよ編笠山~権現岳へと出発。編笠山頂上までは急勾配でしたが、途中に素晴らしい景色が溢れていました。陽のでに照らされ反射する優しいオレンジ色の木々。空を舞う幻想的なダイアモンドダスト。吸い込まれそうな真っ青な空。雲の上に浮かんで見える富士山。くっきりと頂上の姿までみえる南アルプス。そして静かに連なる北アルプス。どれもこれも、凄い!美しい!見事であります!!

私たちは何度も足を止めてしまいました。魔法にでもかかったように何度も立ち止まりました。(日焼け止めクリームタイムも含む)

編笠山に到着。それまで無風に近かったのに、ものすごい風でした。私は顔の面積が広いのか、とにかく顔が痛く、守ろうとあたふたしてしまいました。その為頂上のことはよく覚えていませんでした。それが、不思議なことに帰りは全くの無風。腰を下ろし休憩をとるほどでした。近くにいた男性は「毎年来ているけどこんな天気はめずらしい」と絶賛していました。

編笠山
編笠山

編笠山から青年小屋までは下り。(あ~)と思い、そして権現岳へ(ふ~)と登り返し。注目していたトラバースには鎖が出ていました。大丈夫ということで慎重に進んで行きました。私は終始右手にピッケルを持っていましたが、山側にピッケルを差し込みながら、とアドバイス。「はい!そうか、3点確保・・」より安定して歩くことが出来ました。一つ、また一つと大切な事を教えてもらいながらの学びの山行でもありました。

 

 

 

仲間たち
仲間たち

トラバースも過ぎ権現岳小屋手前の細い稜線で、カトさん、ケンちゃんに会いました。嬉しいですね、楽しいですね、山で仲間に会うと高揚してきます。

写真を撮り、つかの間の時を終え、さよなら致しました。

 

 

 

 

権現岳
権現岳

さあ、最終段階です。またもや風が吹き荒れてきました。場所によって風が強かったり、なかったり。一歩一歩進み、よじ登り・・権現岳山頂に到着。風に煽られながらハイチーズ。観賞に浸る間もなく頂上を後にしました。・・。 

真っ直ぐにそびえ立つ赤岳。元旦に登る予定が悪天候のため断念。そんな暗い話しも吹き飛ばすような絶景。誰のものでもない山なのに、何故か自分に語りかけているような錯覚を起こしたり、贅沢な時間でした。

ワイワイしながら、テントに戻って来ました。テントを確認したとき「テント」が「家」という感覚でした。その我が家での過ごす時間も格別でした。俗に言うガールズトークと言うのでしょうか、女子だけならではの本音おしゃべり。内容は非公開とさせていただきますが、楽しかったです。(おホホ・・)

 

 

P1000914
雪稜から編笠へ

翌日、無事観音口ゲートまで辿りつき、タクシーを手配し温泉へ。20分位車を走らせた処にある「延命の湯」。受付の方が良心的で通常料金600円だけど、クーポン利用で500円にしてくれました。世の中の流れなのでしょうか、女子だけだと得をする世の中なのでしょうか。(ちなみに受付は中年男性)

ゆっくりと温泉につかり、その後お食事処で、ビールで乾杯!あ~美味い!

充実した三日間でした。天候に恵まれ素晴らしい展望でした。風もなく、時には暑いぐらいの陽気でした。女子だけの山行は初めてで、新たな発見を体験させていただきました。そして、リーダーいたさんの、的確な判断やアドバイスなど勉強になりました。おっとりとした口調や身のこなしなど安心していられました。またご一緒させて下さい。かおさんはとことん面倒をみてくれます。本当に感謝致します。ハギさんは自然体なので憧れからか、チョロチョロ見てしまいました、すみません・・。

初めての冬山登山達成を果たしました。厳しい条件付きの厳冬期。しかし今回は恵まれまして、いいことだらけでした。やはり女性は逞しい、そう確信致しました。これで迷いはなくなり、ますます冬山にはまってしまったようです。

次の山行まで、いてもたってもいられない、楽しみです!

 

皆様、ありがとうございました。

二 王 子 岳

青空の中すべります

期 日:2013年3月14(金)~17日(日)
参加者:案内:田中(OB)、L高嶋と夫人(友人)、いた(記)

14日 高円寺9:00~聖籠IC~旅館「庭山」0254~25~2028 泊
15日 南俣に車駐車9:15~二王子神社10:45~一王子避難小屋13:10
16日 出発5:45~独標7;20~山頂小屋9:50~10:40~一王子避難小屋12:00~12:40

~二王子神社14:00~車14:30 旅館 泊
17日 帰宅

二王子岳は とても、とても良い山でした。 1420mと標高は低いのですが、登り始めが200mなので、約1200mを登るのです。
日本海の強風がまともに当たり地形が複雑で、何度も登っている新潟の田中さんの案内と、同行してくれた高嶋夫妻のおかげで登ることが出来ました。

15日、快晴
旅館で待ち合わせ~南俣に駐車。すぐに雪道になりシールを滑らします。樹林の中を二王子神社へ歩き始める。
二王子神社で旅の安全を祈り、水を汲んで山道を歩きます。

二子神社
二子神社

途中三ヶ所雪の付いた細い橋を緊張して渡り一王子避難小屋へ着きました。小屋にはスコップが置いてあり、二階から入ります。太陽がさんさんと暖かいので、外にベンチを作りさっそくビールで乾杯。

と・・・長部さんが滑り降りて来ました。鳥海山の千蛇谷を一緒に登った人で75才です。
再会を喜び「あさっても山に行く」と言うのにはびっくり、元気をいただきました。
と・・・間もなく田中さんの娘さんが歩きで降ってくるではないですか。地元の人はいいな~。
お父さんのうれしそうな顔は当然ですねぇ。  夜・・・満天の星空にみとれていました・・・。 

16日、晴れ~曇り
4:00起床。田中さんが持ち上げてくれた石油のお陰で温かく寝る事ができました。
雪面が硬いので途中でクトーを付けゆっくりゆっくり歩きます。
独標では標識の棒があり積雪4mを示していました。眺めが良く日本海が見えます。

青空の中すべります
青空の中すべります

傾斜が急になってきたので、スキーを担いだ方が早いとひさしぶりに背負っての登りです。
風が強くなり、凍った雪面を蹴り込みながら登っていると、左手はるかに頂上の小屋が見えてきました。
風がいっそう強くなり背負っているスキーがあおられて、フラッとよろけ、・・・小屋まで・・・小屋まで・・・といいきかせ、やっと着きました。
スキーごと小屋に入り込みホ~~。
小屋では二王子の主、長谷川さんとしばし談笑。

 
飯豊連峰のパノラマを眺め・・・・さあ、シールをとって、滑りです!

素晴らしい山行ですね!
素晴らしい山行ですね!

強風の中、カリカリの氷と雪とめまぐるしく変わる雪面を・・・・転ばないよう・・・転ばないよう・・・。
高嶋夫人が後で「大丈夫だから思い切って!」と声をかけてくれます。

 

ご主人はスキーはおてのもの、すいすい滑っています。
独標で小休憩 フゥ~~。 小屋までは風も少なくなり、快適に?滑り降りました。
ここからは重くなった荷を背負って、樹林の中の滑りになり、木に当らないよう枝の落ちている雪面を田中さんの先導で右に左に滑ります。
とても分かりにくいところです。
マンサクの花に会いました、うれしい!わたしの好きな花です・・・しばらくすると日本カモシカが博士のような顔をしてこちらをじっと見ているではないですか、
いいね~~。
二王子神社に着いて ホッ~ 自然に手を合わせていました。
参道を滑り南俣の車の所でオ・シ・マ・イです・・・。 新潟へ帰る田中さんと別れがたく、村の雪割草展を眺めて、さよならをしたのでした。
田中さんに呼びかけて頂き、念願の二王子岳に登れました。
ありがとうございました。

17日 真っ白に輝く二王子岳をふり返りふり返り新発田を後にしました。

東沢乙女ノ滝アイスクライミング

東沢乙女ノ滝アイスクライミング
2013 年1 月26 日~27 日
メンバ笹田、山田(典)、高野(賢)、阿部記
1 月26 日
AM7:00 いつもの西大宮駅でタカちゃんと合流。そこで湊さんからテントとアイススクリ
ューを借用する。
湊さんは仕事で3 日間も自宅に帰れていないとかで、疲れきっているように見える。
気の毒で掛ける言葉が見つからない。本人が一番行きたがっているアイスクライミングな
のだが・・・。
湊さんの見送りを受けながら圏央道を通って中央高速に入る。順調に走っていたのも笹子
トンネルの手前まで。天井の落下事故で片側通行の渋滞に捕まる。予想はしていたのだが、
想像以上の大渋滞に待ち合わせ時間までに到着できるか不安になっていると、ちょうど笹
田さんからの電話が入る。山ノリさん車は一般道を快調に走行しているとのこと。
それでも何とか集合時間5 分前に西沢渓谷駐車場に到着。
笹田さんは大月駅で下車したのだが、偶然にも“上高地散策隊”と同じ列車になったとの
こと。強い冬型なので長野方面は降雪していることが予想されるが、目的の半分は飲み食
いのようだから心配は無用かも。
駐車場を出発してすぐアイゼンを車に忘れたことに気づき慌てて戻る。危なかった。
西沢と別れ、東沢に入ったところでアイゼンを装着する。
左岸側に登山道があるのだが、所々に倒木があり行く手の邪魔をする。夏は一般道のはず
だが、滑落したらただでは済まないような所もあり気は抜けない。清兵衛沢で小休止し、
ホラの貝沢を大きく高巻き、山の神を過ぎればあと少しで乙女ノ沢のはずなので、適当な
場所に幕営地を求める。幾分高台になった場所にテントを設営し、夕方まで乙女ノ滝F1 で
登降の練習をする。斜度はきつくないが50 メートル一杯登る必要があり、途中休めないの
でふくらはぎがパンパンになる。ピックの打ち込みも普段使うことのない筋肉を使ってい
るようで、上部の方になるとピックの刺さりが甘くなる。練習の途中風雪が一時強くなっ
たが練習を切り上げる時間には穏やかな天気に戻る。
乙女ノ滝取り付き付近には男女ペアがテントを設営している。「どんぐり山の会」だとか。
結局この2 日で乙女ノ滝を登りに来たのは我々とこのパーティのみであった。
今回は氷のコンディションは最高で、誰も手を付けていないピカピカの氷瀑が堪能できた。
テントに戻り、山ノリさんの常夜鍋と磯部餅と適度なアルコールでお腹を満たす。
笹田さん持参のベーコンがスコッチウィスキーに良く合う。

F1取り付きで登降練習
F1取り付きで登降練習

1 月27 日
AM4:00 起床。天気快晴。
懸垂下降の時間を考え、行動は11:00 までとする。
タカちゃん特製の野菜いっぱいラーメンの朝食を済ませ出発。AM7:00 乙女ノ滝取り付き
に到着。「どんぐり山の会」ペアに先を譲る。彼らは荷物を背負って尾根を越え西沢渓谷側

に下りるようだ。
今日は笹田さんのご指示でペアを変え、笹田&山ノリ、アベ&タカでクライミングを開始。
今日はF1 では途中にアイススクリューを1 本打っただけで上に抜ける。
昨日の練習から氷が硬くピックの効きが良いことと、スクリューをねじ込むのが結構大変
だということが分かったので。
くの字の小滝を越えると次の50 メートル位の滝が見える。我がパーティはスタカットで登
っているので、ここで笹田パーティに追い抜かれる。
次の50 メートルは傾斜が緩いのだが、やはり疲れる。右岸の潅木に支点を作る。タカちゃ
んも相当疲れているようで、ピックを打つ力が足りていないのが分かる。
ここを登るといよいよ80 メートルの大滝になる。乙女ノ沢では一番急な滝である。私は左
岸側を、山ノリさんは右岸側にルートを取り、クライミング開始。氷が硬くアイススクリ
ューがなかなか入らない。その間にふくらはぎに疲労が溜まって苦しい登攀になる。アイ
ゼンを何度も蹴り込みステップを作り、スクリューを打ち込む作業を繰り返しながらやっ
との思いで潅木のビレィ点に着く。すぐ横にはチョロチョロと水が流れている。確保して
いると取り付き点で何か騒いでいる。問題が起きたようだ。タカちゃんが借りてきたバイ

ルのねじが緩んでしまったようで、タカちゃんはここでリタイア。
代わりに笹田さんにフォロー回収をお願いすることに。笹田さんには山ノリさんの残置支
点を回収し、さらにトラバースして、こちら側のアイススクリューも回収というご苦労を
掛けることになってしまった。相当疲れる作業のはずだが、何事も無かったかのように登
ってくる。普段どんなトレーニングをしているのでしょうね・・・
ビレィポイントに到着すると「アベくん、次リードするか?」と聞かれて、「いや、ここで
終わりにしましょう。」と答える。行動終了目標11:00 までにはちょっと時間が早いが、
引き上げることに決定。多分、山ノリさんもタカちゃんもほっとしたのでは?
ここから潅木を利用しての懸垂下降の連続となる。懸垂下降に苦労したような記録もある

が、ロープが最後の下降点で解くのに時間がかかった事を除けば、スムーズに降りて来ら
れた。人が少なくとても静かで、山の中に居る充足感を味わうことができた山行でした。
帰ってきて道具を見るとバイルの先も、アイゼンの先も少し丸くなっていました。
尖っているかどうかで刺さり具合に、それが疲労具合に影響するはずです。
そんなことを考えながらヤスリを掛けています。

80メートル滝全景
80メートル滝全景

赤岳主稜

8ピッチ目(sa山リード)

八ヶ岳赤岳西壁主稜

1 日  平成25年2月5日・6日
2 山域  南八ヶ岳
3 ルート  赤岳西壁主稜
4 目的  アルパインクライミング
5 メンバー  笹田(L)、カト(食担)、sa山、のり(記録)
         ひだまり山荘 荻原(OB)ほか2名
6 行動
2月5日  
 茅野駅 午前9:30集合~美濃戸口(2車両に分乗)午前 11:00~美濃戸午前 11:50出発(赤岳山荘駐車場、のり車のみ)~行者小屋(南沢登山道)午後 3:10着、(幕営)
2月6日
 行者小屋午前 6:30出発~文三郎登山道~赤岳沢上部トラバース~主稜取付き~チムニー(Ⅳ-)から凹角を登りリッジを右上~小フェースを越えてリッジを登る~やさしい雪稜~正面の凹角(Ⅲ+)を越えて右上ぎみに登って左のリッジへ~やさしいリッジ~雪の斜面~赤岳山頂(sa山・のり組 午後0:11、笹田・G女組 午後0:25、荻原・カト・N雄組 午後1:09)~行者小屋テン場 午後2:50、テント撤収 午後4:00~美濃戸 午後6:00~美濃戸口 午後7:05~茅野駅解散

7 記録
 山行日、5日は概ね快晴、6日に南岸低気圧が発達しながら通過するため天候は崩れる予想。6日から八ヶ岳周辺は風雪が強まるようだ。
 5日朝、茅野駅に参加者全員が集合、初顔合わせの方や、それぞれが今山行の成功を祈願しながら挨拶を交わす。
 2台の車に電車組の荷物を載せ、それぞれが分乗し一路美濃戸口へ向った。
 美濃戸口からは路面もアイスバーン状態、四駆でチエーン装着のジムニーに7人の荷物を載せ、もう一台はここへ置いてくことにし単独運転で先行、6人は空荷で歩く。 
 美濃戸までの道程はツルツルで、下り坂ではスタッドレスタイヤも効かずハンドルを切っても思うように進まない。
 沢に車ごと落ちないように、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を駆使し何とか赤岳山荘駐車場に到着した。

歩きの6名も到着し、装備の点検と出発の準備を
歩きの6名も到着し、装備の点検と出発の準備を

 装備を整え、八ヶ岳山荘へ用足しにの為に先行したsa山さんを除いて出発する。八ヶ岳山荘前でsa山さんと合流し、山荘前で南沢登山道に入り行者小屋を目指す。今年は積雪が多く南沢も歩き易い、カトさんを先頭に徐々に南沢を詰めて行く。
 南沢は北沢に比べ、地形の具合か、或いは中山乗越の高低差がプラスされている関係か登りが続く。予想通り5日の天気は上々で、雪目を警戒し皆さんサングラスを掛ける。
 南沢大滝、小滝の分岐を過ぎ、行者小屋までの距離は、残す処3分の1程度、更に進むと、開けた場所では、南八ヶ岳の重鎮達が視界に入ってくる。

南八の重鎮たち
南八の重鎮たち

なんとも爽快な景色を目の当たりにし、嬉しくなってくる。
そんなこんなで、ちょっと遅めも全員元気に行者小屋に到着した。
早々にテント2張りを設営、お約束通りに宴会へ突入したのであった。夕餉のキムチ鍋や荻原さんから差入れて頂いたスパイシーなインド風料理に舌鼓を打ちながら、盃が進む。酔いは舌のまわりも滑らかにし、山談議に花を添えながら今宵は更けてゆく。

 翌2/6日 午前5時起床、予想通り天候が悪化している。夜半から降り出した雪は止む気配がない。

天気悪い・・・
天気悪い・・・

 早々にカトシェフが用意した麺を昨夜のキムチ汁に投入し、速攻の煮込みラーメンを頂く。喉が渇きそうだ。身支度を整え、装備を纏めて午前6時30分出発した。
 新雪の積もった文三郎道を隊列を整えsa山さんをトップに主稜分岐を目指す。昨日とは打って変わり降雪のため展望は望めない。樹林帯を抜け、急登を越え文三郎道が右へぐっと曲がるところに到着。主稜取り付きへのトラバース箇所だ。ここからロープを出しスタカットでルンゼをトラバースに掛る。トップは私が務め50m目一杯まで伸ばしsa山さんをビレイする。

※主稜取り付き点から文三郎方面を、トラバース中の諸氏。
※主稜取り付き点から文三郎方面を、トラバース中の諸氏。

 7名が行動するため先頭を切る我々(sa山、のり組)はサッサと主稜取り付きから1ピッチ目を登り始める。
 1ピッチ目(のりリード)チョックストーンのⅣ級-をアイゼンとアックスを使って乗越して行く。

1ピッチ目チョックストーンのⅣ級
1ピッチ目チョックストーンのⅣ級

 チムニーは雪が詰まっているため雪面にアックスを効かせ左手でホールドを掴みながらコルまで到達、更に右手のバンドに入りちょっと嫌らしいミックス箇所を越えて支点に到達しピッチを切った。岩が乾いており、ベルグラは付いておらず一安心。
 2組目リードの笹田さんもsa山さんの直後に上がってきている。
 2ピッチ目は(sa山リード)支点左の立ったフェースのやや左側から登り、しばらく行ったところから開けたリッジに抜ける。
 3ピッチ目(のりリード)リッジ上を歩きに近い状態でどんどん登って50m一杯に伸ばすも、あと3m位で中間の岩場支点に届かず、仕方なくアックスを埋め支点にして、肩絡みビレーでsa山さんを迎える。ここでちょっと一服、温かいココアとクリームパンで喉と胃袋を満たす。笹田さんも到着。
4ピッチ目(sa山リード)すぐ左に見えている凹角へ突っ込んでいく。ちょっと手応えのある凹角からリッジに抜けてビレイ。このあたりから風雪が厳しくなってきた。
 5ピッチ目(のりリード)上部岩壁の右端目指して両手両足を使い、息せき切りながら上部核心部の支点へ到達した。ぺツルのハンガーボルトが打たれている。ここでピッチを切ってsa山さんを迎える。
 6ピッチ目、(sa山リード)上部岩壁Ⅲ級+、出だしの小垂壁にちょっと手こずりながら上がっていった。が、しばらくして「ビレイ解除」コール。登っていくと、何とミックス壁部分(嫌らしい箇所でトラバース気味に右上する所)とチムニーの手前でピッチを切っていた。結局、上部岩壁の核心部分はオイラが受け持つ羽目に。
 7ピッチ目(のりリード)トラバース気味の部分がちょっと嫌らしく、下まで切れ落ちている。以前ここから滑落したソロクライマーは一番下まで落ちたと聞いており、一つ一つを丁寧に慎重にこなす。しかし、ランニングをとる支点が見当たらない、チムニー部分も雪が付いてるせいか同じである。何とかアックスを上手く雪に効かせてバランスを取りながら抜け出て、そのままロープを伸ばしてピクナルでビレイ。笹田さんも別ルートから上がってきた。
 8ピッチ目(sa山リード)ここからはミックス帯になりルンゼを登り凹角手前で左のリッジに取りついた。(正規ルートはそのまま凹角を直上)

8ピッチ目(sa山リード)
8ピッチ目(sa山リード)

リッジを登り始めるも途中でモジモジしているのが下から見てとれる。きっと難しいのだろう。姿見えなくなって間もなく「ビレイ解除コール」。
 荻原さんがピクナルのところまで到達したので凹角部分の情報を伝えて登り始める。その間に笹田さんは凹角を右に回り込んでいった。
 リッジを登り始めると、それほど難しくはないが、正規ルートではないようでピンが1本も見当たらない、そのためにsa山さんは踏ん切りがつかなく「モジモジ」していたようだ。ここもアックスを決めて登っていく。
 ビレイ点に到達すると笹山さん笹田さん二人がビレイしていた。脇を通りそのままリードで登り始める。
 9ピッチ目(のりリード)ここからは徐々に傾斜も落ち、ロープを50m一杯に伸ばし、山頂へ残すところ20mほど手前でピッチを切った。
 あとはコンテで午後0時11分赤岳山頂に到達した。
 笹田、G女パーティーは午後0時25分、荻原、カト、N雄パーティーは午後1時9分に到着した。(荻原パーティーは登頂に1時間近く遅れたが、特に問題はなかった。)

 赤岳山頂で記念撮影をした後、コンテで踏み跡の消えた文三郎道を行者小屋へと下山を開始した。今日の無事を山ノ神に感謝m(__)m