60周年記念 アルプス縦走-裏銀座縦走

60周年記念 アルプス縦走-裏銀座縦走

日程:
平成26年7月19日(土)~21日(日)

行程:
<7月18日(金)~19日(土)>(標準コースタイム:6時間45分)
東京 →(毎日あるぺん号)→ 七倉ダム(七倉山荘前) →(タクシー)→ 高瀬ダム
→ 烏帽子小屋 → 烏帽子岳 → 烏帽子小屋 → 烏帽子小屋(幕営)
<7月20日(日)>(標準コースタイム:10時間00分)
烏帽子小屋 → 野口五郎岳 → 水晶小屋 → 水晶岳
→ 水晶小屋 → 鷲羽岳 → 三俣山荘 → 三俣蓮華岳キャンプ場(幕営)
<7月21日(月)>(標準コースタイム:8時間20分)
三俣蓮華岳キャンプ場 → 三俣蓮華岳 → 双六岳 → 双六小屋
→ 弓折分岐 → 鏡平山荘 → わさび平小屋 → 新穂高温泉
→(濃飛バス)→ 平湯 →(アルピコバス)→ 松本 →(JR)→ 新宿

メンバー:
みやのり(L)、とん(以上、敬称略)、小永(記録)

記録:
<7月18日(金)~19日(土)>
22:10 竹橋・毎日新聞社西口玄関ロビー 集合
22:25 同 出発(毎日あるぺん号 7200円)
4:00 七倉ダム(七倉山荘前) 到着
5:30 同 出発(タクシー 2000円)
5:40 高瀬ダム 到着
10:40 烏帽子小屋 到着
10:50 同 出発
11:35 烏帽子岳 登頂
11:40 同 下山開始
12:15 烏帽子小屋 到着・幕営
16:30 夕食
18:00 就寝

22時10分
毎日あるぺん号は竹橋を定時に出発する。天気予報が悪かったせいか、定員の半分くらいしか乗車していない。ずうずうしくも1人で2席を占拠した。4時00分、多少の渋滞に遭いつつも定時よりも早く七倉ダムに到着する。

4時00分
、辺りはまだ暗く、星も見えない。高瀬ダムまで続く道のゲートが開くまでの間、ヘッドランプを頼りに出発までの準備を行う。ここで、横浜から来た爽やか青年と出会う。この青年の提案によって高瀬ダムまでタクシーに同乗することにする。ゲート開通の時間が近づくと、七倉山荘近くには登山客の人数に応じた数のタクシーが集結してくる。ここでは、タクシーの待ち惚けはなさそうである。

7/19高瀬ダム
7/19高瀬ダム

5時30分
七倉ダムを出発する。タクシーの運転手さんは親切な方で、高瀬ダム到着前にも関わらず、2000円丁度で料金メーターを止めたくれた。きっと4人で割り切れる値段にしてくれたのだろう。そういう意味では、青年に出会わなかったら2100円になっていたかも知れない。
5時40分、少し準備をした後、高瀬ダムを出発する。出発間もなくとんさんが憧れの槍ヶ岳を眺めるために不動沢トンネル入り口にある展望台に上がる。しかし、天気は生憎の曇り。とんさんは槍ヶ岳を諦めて展望台を降りるのだった。なお、槍ヶ岳は3日目でようやくその姿を現すことにある。長い不動沢トンネルを抜けると、長い不動沢吊橋が現れる。そして不動沢吊橋を渡ると、本格的な山行の始まりである。

その後、暫く進むとブナ立尾根が現れる。ブナ立尾根は北アルプス三大急登の一つに数えられており、さすがに急登であった。しかし、ルートは良く整備されており、更に当日は曇りで気温も高くなかったことから快適であった。先頭を順番に変えながら1ピッチ1時間程度のペースでブナ立尾根を順調に登っていく。途中、元気な「お姉さん」3人組と追いつ追われつのデッドヒートを繰り広げながら、高瀬ダムを出発して5時間後、烏帽子小屋に到着する。ブナ立尾根を登りきった直後ということもあり、烏帽子小屋で長い休みをとりたいところであったが、天気を気にするみやのりリーダーの判断で、早々に烏帽子岳に向けて出発する。

7/19烏帽子岳
7/19烏帽子岳

10時15分
烏帽子小屋に荷物をデポして、烏帽子岳に向けて出発する。標準コースタイムが片道30分ということもあり散歩気分であった。しかし、烏帽子岳までの道は、多くのニセ烏帽子岳が並ぶアップダウンの多い道であるのに加え、ちょっとした岩場もあって、想像以上に歩き応えがあった。11時35分、本山行の最初のピークとなる烏帽子岳山頂に到着する。山頂は狭く山頂標識が立っている部分に至っては1人で立つのがやっとである。そのため1人ずつ順番に証明写真を撮ることにする。今思い返せば、メンバー全員で撮った写真は1枚もなかった。本山行のメンバーは、皆、群れるのが苦手なようである。

11時40分
山頂での短い休憩の後、天気のことも考えて慌しく下山する。前述の通り、烏帽子小屋までの道はアップダウンの繰り返しである。そのため、復路であるものの、ブナ立尾根を登った後の身体には多少なりとも堪えた。もうすぐで烏帽子小屋に戻れるというところで、雨足が強くなってきたため、急いで山小屋に入る。烏帽子小屋からの出発が遅ければ雨の被害を受けていたところであった。みやのりリーダーの好判断が光る一幕であった。
暫く後、雨が弱まるのを待って幕営を開始し、13時前には幕営が完了した。夕食までにはまだ時間がある。そこで、夕食までの間、みやのりリーダーととんさんが引き揚げた大量の食料をつまみながら、北稜山岳会にある都市伝説を語り合う。16時30分、胃は鮭とばで満たされているものの、計画通りに夕食を摂ることにする。夕食は、みやのりリーダー作のマーボー春雨である。時々垣間見えるおつまみソーセージが絶品であった。御馳走様でした。18時00分、明日の長い山行に備えて就寝する。

<7月20日(日)>
3:00 起床
3:10 朝食
4:10 烏帽子小屋 出発
5:30 三ツ岳付近 通過
7:10 野口五郎小屋 到着
7:20 同 出発
7:35 野口五郎岳 登頂
7:40 同 出発
8:05 真砂分岐 通過
9:25 東沢乗越 通過
10:25 水晶小屋 到着
10:35 同 出発
11:05 水晶岳 登頂
11:25 同 下山開始
11:45 水晶小屋 到着
12:05 同 出発
12:55 ワリモ岳 通過
13:35 鷲羽岳 登頂
13:45 同 出発
14:35 三俣山荘・三俣蓮華岳キャンプ場 到着・幕営
16:30 夕食
18:00 就寝

3時00分
起床する。まだ辺りは暗く星も見えない上、小雨も降っている。朝食はとんさん作のラーメンである。トッピングのチャーシューとおつまみメンマが良い味のアクセントになっていた。御馳走様でした。

4時00分
予定通りに烏帽子小屋を後にする。出発後間もなく雨も上がり辺りは明るくなってくる。順調に歩を進めと、5時30分頃、三ツ岳が近づいてくる。ただ、三ツ岳はチェックポイントに含まれていないため、反対意見が出されることもなく巻き道を進むことを選択する。5時50分、後ろにそびえる三ツ岳の山頂と太陽が重なる。これこそが裏銀座縦走コースの名物になるかも知れない「ダイヤモンド三ツ岳」である。私はダイヤモンド三ツ岳に向けてシャッターを切る。それから暫く、メンバーの気持ちは野口五郎岳に向かう。それぞれが「ゴロー」「ゴロー」と呟いて野口五郎岳への愛情を表現しながら、裏銀座縦走コースを順調に進む。そして、7時10分、野口五郎小屋に到着する。しかし、「ゴロー」への逸る気持ちを抑えきれず、野口五郎小屋を早々に出発する。そして小屋を出発して間もなく、「ゴロー」はその姿を表す。しかし、のっぺりとした変化に乏しいその山容は、晴れない天気と相まって、私の気持ちを酷く落ち込ませるのであった。これは「ゴロー」が悪いわけではない。「ゴロー」の魅力が分からない私が悪いのである。7時35分、野口五郎岳に登頂する。辺りがガスっていることもあり、証明写真だけ撮って早々に下山を開始する。「ゴロー」への未練はなかった。

野口五郎小屋で
7/20野口五郎小屋で

野口五郎岳からは、暫くなだらかな尾根が続く。天気が良ければ最高の景色が楽しめるところであるが、生憎の曇り空が広がる。ただ、雨は降っておらず快適に進むことができが。真砂分岐を抜けて暫く進むとお花畑が見えてくる。花の名前は知らないが、黄色や紫色の小さな花が目を楽しませてくれる。東沢乗越が近づくと、暫く岩稜が続く。そこには、快調に飛ばすとんさんを先頭に、何とか着いていく二番手の私、そして、マイペースに歩を進める三番手のみやのりリーダーの姿があった。烏帽子小屋を出発して7時間半、ようやく水晶小屋に到着する。

7/20東沢乗こしから水晶岳
7/20東沢乗こしから水晶岳

ちょっと長めの休憩の後、10時35分、荷物をデポして水晶小屋を出発する。ここから水晶岳までの往復は標準コースタイムで1時間10分しかない。その上、出発から間もなく水晶岳らしき姿が見えてくるため、難なく登頂できるように思われた。しかし、水晶小屋から水晶岳までは岩稜帯が続く上にルートが紆余曲折しているため、なかかな近づくことができず、想像以上に歩き応えがあった。11時05分、水晶岳に登頂する。曇り空のせいで、ここでも展望に恵まれなかった。山頂で小休止を取った後、11時25分、下山を開始する。水晶岳から水晶小屋までの復路は、アップダウンが少ないためか、往路のような疲労感は少なかった。そして、11時45分、水晶小屋に到着する。水晶小屋では、烏帽子小屋に引き続きコーラを回しのみしながら休憩を取る。

12時05分
鷲羽岳に向けて水晶小屋を出発する。ここから鷲羽岳まではなだからな登りが続く。途中、図らずもワリモ岳山頂を通ったため、チェックポイントでないにも関わらず、証明写真を撮る。その後、13時35分、本日の最後のチェックポイントとなる鷲羽岳に登頂する。ここでも曇り空のおかげで展望に恵まれない。山頂では、機械的に証明写真を撮り、早々に下山を開始する。鷲羽岳から三俣山荘に向かう道は、地獄のつづら折が延々と続く。そのスケールは蕎麦粒山のそれを僅かに凌駕するものであった。つづら折マスターのみやのりリーダーを先頭にひたすら下る。そんなとき、向こうからつづら折を登ってくるクールビューティーとすれ違う。クールビューティは時折、一眼レフをクールに構えてシャッターチャンスを狙う。このクールビューティ、本山行に最後まで関わってくることになる。鷲羽岳の山頂を出発して50分、三俣山荘・三俣蓮華岳キャンプ場に到着する。
三俣蓮華岳キャンプ場は、50%程度の込み具合である。適当な場所を見つけて幕営する。しかし、その場所は図らずもクールビューティのテントと目と鼻の先の関係にあった。幕営後、夕食までには相当の時間があるため、残っていた鮭とば等をつまみながら、昨日と同じく、山岳会の都市伝説を語り合いながら過ごす。4時30分になり、夕食を摂る。夕食は、小永作のカレーライスである。但し、ご飯もカレーもお湯を入れるだけのインスタントなので、特に面白い話は生まれなかった。次回の山行からは、おつまみ何チャラでも入れて味に一工夫加えようかと思う。18時00分、明日に備えて就寝する。

<7月21日(月)>
3:00 起床
3:10 朝食
4:00 三俣山荘・三俣蓮華岳キャンプ場 出発
5:00 三俣蓮華岳 登頂
5:15 同 出発
6:25 双六岳 登頂
6:40 同 出発
7:25 双六小屋 到着
7:40 同 出発
8:40 弓折分岐 通過
9:20 鏡平山荘 到着
9:40 同 出発
10:10 シシウドヶ原 通過
12:05 わさび平小屋 到着
12:15 同 出発
13:15 新穂高温泉 到着
14:55 新穂高ロープウェイ 出発(濃飛バス:2800円)
15:28 平湯温泉 到着
16:05 同 出発(アルピコバス)
17:30 松本バスターミナル 到着
18:35 松本駅 出発(スーパーあずさ32号)
21:06 新宿駅 到着

3時00分
起床する。朝食はとんさん作のうどんである。トッピングとして揚げと天かすが乗っている。ただ、十分な量のお湯で茹でなかったせいか、うどんが独特の茹で具合に仕上がっている。このうどん、とんさん本人は、失敗作と考えてたようだが、私は問題なく食べることができた。御馳走様でした。一方、みやのりリーダーは、何らかの原因によって、その後、暫くの間、お腹の調子と戦うことになる。

7/21三俣から笠ヶ岳
7/21三俣から笠ヶ岳

4時00分
三俣蓮華岳キャンプ場を出発する。出発の時、クールなテントの存在を確認しつつ、クールビューティよりも先に出発する。辺りは暗く、雪も残っている。多少の不安を覚えつつ明るくなるまで慎重に歩を進める。暫く後、辺りは次第に明るくなってくる。今日は山行始まって以来の晴天である。日の出と共に現れた景色は美しく感動的である。ここに来て、心なしかみやのりリーダーのシャッターの機会も増えている。三俣蓮華岳キャンプ場を出発して1時間、三俣蓮華岳に登頂する。山行始まって以来の初めての青空の下での山頂である。頂上から見る朝日、目の前に広がる雲海を見ながら青空の有難さを噛みしめる。ここでは、朝日をバックに証明写真を撮り、休憩も長めに取る。

5時15分
後ろ髪を引かれつつ三俣蓮華岳を出発する。ここらか双六岳までは整備された起伏の少ないなだらかな稜線が続く。本山行での数々の辛い経験を思い出しながら、最後のチェックポイントを目指す。この辺りで、ようやくとんさん憧れの槍ヶ岳が姿を現す。6時25分、双六岳に登頂する。双六岳では、本山行で最後となる証明写真を撮る。

三俣から双六へ
三俣から双六へ

6時40分
双六岳を後にする。ここから暫くは槍ヶ岳を正面に稜線ルートを進む。この稜線ルート、とんさん豆知識によれば「槍ヶ岳に向かう滑走路」との異名を持つらしい。そう言われれば、確かに、槍ヶ岳に向かって広がる滑走路のように見える。滅多に味わえないこの景色、もっと楽しみたいところであったが、残念なことに道半ばで通行止めとなる。残雪が原因である。とんさんの話では、今年は例年に比べて雪が多い、と山小屋の人が言っていたとのこと。確かに例年に比べて雪が多く残っているように感じる。みやのりリーダーととんさんは稜線ルートの最後の思い出に、槍ヶ岳をバックに面白写真を撮る。それとは対照的に、私は機械的にシャッターを切る。記録係は、時に冷静でなければいけない。その後、中道ルートにエスケープし、7時25分、双六小屋に到着する。ここでは、山行開始以来3回目となるコーラを飲みつつ、少し長めの休憩を取る。

7時25分
双六小屋を出発する。ここからは、弓折分岐まで緩やかに登り、その後は延々と下る。花見平に広がるお花畑を見るなどして気分転換を図るものの、延々と続く単調な道に食傷気味になる。そして、9時20分、ようやく鏡平山荘に到着する。ここでは、最後のミッションとも言える噂のカキ氷を食べる。貧しさのせいではないが「一杯のカキ氷」を3人で分けて食べる。これは作り話ではない。

7/21鏡池から槍ヶ岳、穂高岳
7/21鏡池から槍ヶ岳、穂高岳

9時40分
鏡平小屋を出発する。鏡平小屋の近くには鏡池があり、天気が良ければ池に逆さ槍ヶ岳が映るとのこと。ただ、晴れてはいたが、頂上に雲が掛かっており、逆さ槍ヶ岳を見ることはできなかった。ここからは小池新道を通って登山口まで下りる。小池新道は、岩がゴロゴロした単調な道である。すぐに飽きてしまい、心は下山後の温泉と美味しい食事に囚われる。小池新道を抜け、左俣林道に入ると、疲労もあるのかペースが落ちる。新穂高温泉までの道を惰性でダラダラと歩く。しかし、そんな時、わさび平小屋手前付近でみやのり隊を颯爽と追い抜く人物が現れる。それはクールビューティーその人であった。三俣蓮華岳キャンプ場を出発した時には、まだテントが撤収されてなかったことを考えると、ハイペースで下山してきたことが分かる。いつもなら悔しい思いをするところだが、相手がクールビューティーなら仕方ない。最後までクールに決めてくれたのであった。

13時15分
新穂高温泉に到着する。ここでちょっとした問題が生じる。13時46分発のバスに乗ると16時10分には松本駅に到着できるのだが、これを逃してしまうと、14時55分出発に乗ることになる。この場合、松本駅には17時30分にならないと到着できない。13時46分発のバスに乗った場合と比べると1時間20分のロスとなる。ただ、時間だけを考えると温泉に入ってる場合ではないが、帰りの道中を考えると、汗を流さない訳にはいかない。そこで、13時46分のバスに乗るべく、急いで近くの温泉施設に突入する。時刻は13時25分。順調に行っても10分程度しか温泉に入ることはできない。しかしこんな時に限って、受付のおじさんが異様にのんびりしている。流石のみやのりリーダーにも焦りの色がにじむ。結局、こちらの事情は伝わる訳はなく、一向に急ぐ気配のない受付のおじさんのおかげで、13時46分発のバスに乗り込む計画は敢え無く失敗に終わる。温泉を出てからバスが出発する14時55分まで、時間をたっぷり使って真っ黒な高山ラーメンをすするのでした。

<まとめ>
今回の縦走は、1日目、2日目は曇りでしたが、3日目には晴れ、3日間通して強い雨に打たれることもなく天気に恵まれた山行となりました。また、メンバーにスピードスターが居なかったことも幸いして無理なくのんびりと楽しむことができました。とんさんのうどんの出来映えも含めて、とても快適な山行となりました。みやのりリーダー、とんさん有難うございました。

創立60周年記念山行:東沢谷~双六~槍ヶ岳

水量多い~。

コバ(L)、エビ、さぶ(記録)

8/12(金) 23:00新宿発-(さわやか信州号)
8/13(土) 晴れ 4:00 扇沢-6:30-(トロリーバス)-6:46 黒部ダム‐10:30平ノ小屋‐(休憩)-12:00平の渡し‐(船)‐12:15平の渡し場‐14:20奥黒部ヒュッテ
(幕営)

8/14(日)曇り      7:00 奥黒部ヒュッテ‐東沢谷‐16:00 2150m付近(幕営)
8/15(月)曇りのち暴風 6:30幕営地出発―9:45東沢乗越-10:30水晶小屋(休憩)13:00三俣小屋(幕営)
8/16(火)雨、時折雷雨 6:00三俣小屋出発-8:00双六小屋-8:30樅沢岳(もみさわだけ)-9:00硫黄乗越-12:00槍ヶ岳山荘(幕営)
8/17(水)雨、時折雷雨 6:00槍ヶ岳山荘出発―12;30 上高地

60周年記念山行にて
槍~双六までのルートを行く人がいない・・・

そんな情報を聞いて、裏銀座いったことないし、一人でも行こうかなーって考えていた矢先
コバさんからイカれた・・・いや、素敵な提案が出てきた。
黒部ダムから東沢谷経由で、双六ー槍へ行く計画。
東沢は調べると綺麗な沢だ。イワナもいるらしい。すぐに計画にのっかることにする。

メンバーは、コバリーダー、エビさんという、北稜最速レベルの足をもつ男たち
ついていけるか若干の不安をかかえての山行となる。

新宿都庁のバスターミナルで集合、朝の4時に扇沢に到着。トロリーバスは6時半出発だ。
時間があるので、駅前で寝る。北稜に入ってから、路上どこでも寝れるようになってしまった。。。

得意のステーションビバーク
得意のステーションビバーク

切符売り場が、あく30分ほどまえにコバリーダーが動いた。
みると既に列が出来ている。
乗り場の方にもすでに列が出来ているので、切符売り場と乗り場と二手に分かれて並ぶ事にする。
お盆とあって大変な賑わいだ。

無事に切符を購入してコバさんがやってくる。改札まであと15分ほどので駅員さんが大声でアナウンス。

「皆様・本日は大変混雑して申し訳ありません。ただ、本日、快晴でございます。
駅の改札は6時半の予定ですが・・・今日は大変な混雑のため・・

お?早めに改札開始か?

「お弁当いかがですか???」

ええーっ!?

「こちら扇沢駅限定となっております。今日などは上のレストハウスも大変混雑します。今日はお天気もよいので景色をみながら
外でお弁当を食べる事をお勧めします。なのでー・・・」

「お弁当いかかですか??」

素晴らしい口上だ。みるみるお弁当売りの列が長くなる。商売上手の駅員さんにコバさんも脱帽していてサケの押しずし弁当を買ってましたw
(テンバでご相伴にあずかりました。とってもうまかった!

さて、改札もはじまり、初のトロリーバスにのり黒部ダムの放水を楽しみながら、登山道へ。平の渡しの1便目が10時・・
これはコースタイム1時間巻く必要ありだ。
まぁ、今日は急ぐ旅じゃないし、ゆっくり行こうといいつつ、コバリーダーが早い、というか休憩をほとんどとらない。
まぁ、平坦の道なので、疲れる事もなく、なんとかついていく。

黒部湖を見ながら強行軍
黒部湖を見ながら強行軍

タイムリミットまであと30分ほどってなった時に、もしかして間に合うかもと、おもったらしく、ペースアップし、
このまま10時まで休まず行くとのコバリーダー。
が、惜しくも、タイムアップ。30分ほど足りませんでした。黒部ダムで遊びすぎましたね。
10時20分に平の渡しついたので、次の12時の渡し船まで平小屋でひといきつく。
船の出発まで、2時間近くあるからって、ビールとか飲んでませんよ。ええ。(汗

船にのってから2時間程度で、黒部ヒュッテに。他のパーティーは上の廊下、雲ノ平などに行く人が何パーティか。
東沢は私たちだけのようだ。

平の渡し-大変な賑わい
平の渡し-大変な賑わい

ヒュッテについてから、手早くタープとテントを設営すると、明日の下降点を偵察しにいく。
取水のパイプをたどって、左岸をトラバースして、がけにぶつかったところで懸垂下降している記録がある。
水量が多いので下部のゴルジュはできれば巻きたい私。
ここかなって、ポイントを確認したが、他にいい場所がないか
登山道を上がって、それより上流部へ降りれそうなポイントを探す。
先ほどみれなかったゴルジュの様子をみると、超えられるか不安な感じの水量だ。
しかし、この先は、結構の高巻で降りられそうだけど、大変そう。。。

ということで最初のルートを明日は行くことにしてテンバに戻る。

コバさんが途中で採取したフキを煮てつまみに、ビールと日本酒で乾杯。
小屋に酒を買いにいったら、それ一人で飲むの?って小屋番の方に驚かれたのは内緒です。

明日もあるので、早めに宴会を切り上げて寝る。コバリーダーはタープの下で、私とエビさんはテントで。ぬくぬく就寝。

朝、起床。沢靴になり、ハーネスを付け、武装完了。
下降点へ、昨日確認したところより先に行けそうだ。懸垂下降ポイントがあったが、もうちょっと高巻できるか上に上がると、
当初は上の廊下に行くよていだった、大阪から来た3人パーティーに遭遇。
どうも増水している上の廊下は渡渉不可能と思って東沢にしたらしい。彼らから、この先は切れ落ちていて、降りるのは厳しいというので、
先ほどのポイントに戻り、懸垂じゃなくて降りれるところを踏み跡をみつけて入渓。

左岸にすぐ大岩があらわれる、岸との間を抜ける時に、つるっとすべって、さっそく私はドボン。つ、つめてぇ。。。

大阪のパーティーが最初にロープを出して右岸に渡ろうとしているが、リーダーの方が何度か流されて、左岸に戻ってくる始末。
まじかー。上の廊下に行く人たちがこんな感じならそーと厳しいのか・・・
で、ここで、コバリーダーが動く。
「先にいかしてもらってもいいですかー」
エビさんにビレイしてもらい、コバリーダー渡渉。
どうも、白く波がたっているところは、実はあんまり流れが早くないってことらしい。
慎重にルートを選択しながら、するっと渡渉成功。すげぇ!(夢中で写真忘れた!)
大阪パーティーから拍手が。ちょっと気持ちよかった(笑

私は中間でFIXロープにビナ通しで渡渉。エビさんは、末端に固定でコバさんビレイで無事渡渉。
私たちは、そのまま右岸をまいたり、水線どおしにいったり、

水量多い~。
冷たいだろうけど。ちょっと写真とるからそのままで~。

大阪パーティーとは、抜きつ抜かれつつ、時折、会話をする。

大阪パーティー:「東沢乗越あがるんですよね?それからどこへ行くんですかー?」
さぶ:「槍までいくんです。これ、槍へのアプローチなんです(笑」
大阪パーティー:「え!槍!?おかしいやろ!!アプローチまちがえてるやろ!!(笑」

と大阪らしいツッコミを頂く。

 

コバリーダーのルーファイは見事。
私はただついていくのみ。しかし、歩くの早い!渡渉なれない私は、必死でついていく。
ときおり、コバリーダーに手を引いてもらい
後ろのエビさんにルートを先取りしてもらったりして、介護されてる感満載。

い。いけるかしら???
わ、私、いけるかしら???

その日は、途中でイワナの魚影を何度もみるが、さすがに2200付近で幕営予定なので2000を超えるまで釣竿は出さない事に・・・

決めたはずのリーダーのコバさんが5分置きに、「もう、2000超えた?」って聞いてくるw
釣りたくて仕方ないみたいだ。

男性二人は
「俺たち、初心者だから、やっぱり、スレてない子がいいじゃん?まー、その子もダマしちゃうつもりなんだけど?」
と、なんの話してるんだかの、釣り談義。

2000を超えて、なんかつれそうなポイントでやっと竿を出す。
と、すぐにコバさんに当たりが!結構、大きいいわなをGET!やっほぅ!

釣りにめざめた?二人組
釣りにめざめた?二人組

2000を超えたところで、左岸に幕営しているパーティーがひとつ。
大阪のパーティーもその、ちょっと上ではったようだ。

私たちは他のパーティーよりの上の2150あたりの樹林の中に平な場所をみつけてテントとタープ設営。

この沢のために釣竿を購入したエビさんはもうひとチャレンジしに竿をもって沢へ。
アベさんと、つりしさんに、岩魚つるのに、釣竿って必要ですか?(=枝と糸でいけるやろ)
って聞いて、釣りをなめるな!と怒られて購入したもようだ。

私はごはんの用意。コバさんがたき火を。
しかし、連日の雨で、枝がたっぷり水分を吸っている。。。
ここでコバリーダー、着火剤を何個も使うが火が起きず。。。
つりをあきらめて戻ってきたエビさんにバトンタッチした時には着火剤が残り2個。。。

エビさんも苦心するが、さすがたき火マスターだ。
なんとか火がついてほっとする。
もう20時近くだった。。。お疲れさま。たき火ありがてー。。

それから宴会。さぶの高野豆腐でつくるスンドゥブ鍋。
岩魚は、なめろう
皮と骨はあぶって、カリカリに
頭はじっくりあぶって、骨酒に。
すべて綺麗にたべる。ごちそうさまでした。山の恵みに感謝。

のんべ二人は、酒とつまみでおなかがいっぱいなので、結局、米を炊かず。
エビさんだけがα米を戻して食べる始末。この山行はα米が相当余った。。。

22時ごろに就寝。明日は、長い一日になりそうだ。

朝は薄曇り。天気はどんどん悪くなる予報だ。
コバリーダーは相変わらず、沢をハイスピードで行く。。。
私は、ついていくのが、やっと、さすがに、もうちょいゆっくり行ってくれとお願いする。

水がなくなってくると雪渓が見えてくる。

雪渓の間を行く
雪渓の間を行く

最後の雪渓はほとんど崩壊。横のガレを容易に上がれる。軽アイゼンをもってきたが不要だった。

しかし。水中では、好調子のコバリーダーが、丘にあがったとたん、お皿が乾いた河童のごとき動きが悪い。
数歩歩いては、息をととのえている
エビさんは、どうも、昨日から体調がすぐれないようだ。

水がなくなってからほどなくして、エビさんのみ沢足袋から、登山靴にここで履き替える。

最後に、ハイマツ滞を横切るようにしてひとつ右の沢に詰め上げる。

最後のヤブ漕ぎ
最後のヤブ漕ぎ

ばっちり、東沢乗越に出た!やったー登山道だ!

登山道に出てほっとひといきだが、こっから厳しかった。。。
登山道に出てほっとひといき。

ってここから風雨が厳しい。

私とコバサンはめんどくさいので、このまま沢靴でいくことにする。

水晶小屋まで40分ほどだが、稜線は飛ばされそうな風だ、ときおり、耐風姿勢をとりながらすすむ。

水晶小屋につくと、小屋の休憩所は雨をしのぐ登山客でにぎわう。ここでコバさんが天気図を確認し無事を掲示板に書き込んでくれた。
カップめんで体をあたため、気合をいれて外に再び出る。
双六小屋まで、登山道がほぼ沢状態。沢靴で正解だ。
あちこち、山壁が滝のようになっている。

黒部源流もみたかったが、標識だけにしておいた。雲ノ平への分岐の沢は渡渉が危険そうだった。

黒部源流への標識。向こう岸が雲ノ平。
黒部源流への標識。向こう岸が雲ノ平への道

そのまま三俣山荘へ。時間は13時。
ここから双六小屋が今日のテンバ予定だったが、装備が濡れているのもあり
テントで乾かす事を考えると、今日は三俣小屋で止まるのがいいだろうと判断。

小屋でまず、あたたまりたい気持ちが先行するが
まずテント張ってから、装備を乾かした方がいいだろう、てか、正直そうしたら、テントはるのがいやになっちゃうだろうと思い、先にテントを張る。

本音を言うと、小屋に泊まらないかと喉まで出かかったが、
リーダーが小屋に泊まろうって言ってくれないかなって心から思っていたが・・・(リーダーもそう思っていた模様w)
60周年記念山行。現役が小屋泊まりでは、申し訳ないだろうという
気持ちがどこかにあり、ぐっとこらえてテントを張る

テントの前の道はすでに沢になっていたので、排水がきちんとできるように、突貫工事までやりましたよ。ええ。

ちなみに、このあとの山行報告会で、他のパーティーが小屋泊まりで豪遊していた話を聞いて愕然とする事になることを私たちはまだ知らない。

水晶小屋では、コバさんが大判振る舞い・・・。パスタ、カレー、最後ラストオーダーには、オムライスまで頼んでいる。
私は、ビールからのワイン。コバさんと二人でフルボトル2本をペロリ。いやー、うまいね!
結局、夕食はエビさんの麻婆春雨を作らず、小屋で豪遊して終了。

明日も天気は悪そうだ。。。

朝起きるとテントはびっしょり。私が軽量化をもくろみ、銀マットいらないんじゃん?って言ったため、浸水した雨でテント内は非常に不愉快な状態だ。

テント撤収中は、雨が小降りになり、パッキングして、今日は槍まではマストだ。

槍ヶ岳山荘はテンバがせまくて、張れない事もあるので
槍平まで下りたいコバリーダーの提案で、6時間。ほぼ休みなく歩く。

全てのピークは巻く方向で行軍。(双六も槍もすでに登ってくれているので、私たちはその間をつなぐだけでいいのだ)
ノーピーク ノーライフじゃない沢屋の二人はまったくピークを巻くことに罪悪感がないが、私はちょっと双六のぼってみたかった。。。

コバサンはやはり久しぶりの高地と寒さのため息が続かない。
エビさんもいつもはうるさいくらいなのに、体調不良のためか、天気のせいか、無言。。
まー、強い人たちだから大丈夫だけど若干、二人の体調が心配なさぶ。
私は相変わらず沢靴のまま。濡れた岩にはフェルトが非常に快適である。濡れる事も気にしなくていいしね。

途中で、雷が鳴る。。。マジでかー。鹿島槍でやられた時みたいに、ガラガラガッシャーン!!って感じではないが
ごろごろと遠雷。いやだなー。これから、岩場の稜線で逃げ場ないじゃないか。。。

どちらにしても、行っても戻っても逃げ場所は小屋まではい。
空の気配を慎重に確認しながら行く。

すると、槍の方向からビっと横に雷が走る。思わず伏せて、空をみやる。でも、まだ遠いだろう。(と思いたい)
ビビりながら、とりあえず槍ヶ岳山荘まで。わーい。なんとか安全な場所までついてうれしい。

槍平に降りる予定ではあったが、なんと槍平から新穂高に降りる途中の沢が増水していて渡渉不能との張り紙が。
雷も怖いし、このまま槍ヶ岳山荘のテンバに幕営を決める。

まず、テントが張れるかまず確認。結果、ガラガラ。(はじめてだ!ここで張れたの!)
だよねー。ふつー、テントこんな日に張らないよねー。

行くと日体大山岳部のテントがみえた。仲間がいてうれしい。

緑のポッテンがうちのエスパース
緑のポッテンがうちのエスパース

まず、小屋の食堂でご飯を食べて体を温める。コバリーダーの震えが止まらない。低体温一歩手前だったんだなっていう。

しばらく小屋で休んでいると、ぱあっと、視界が開けた。

遠方まで見渡せる。あわてて男性二人を呼びに行く。

IMGP1655
やっと晴れたよー。

 

しばらくすると、また、曇ってくる。ガイドさんが、ひっきりなしに天候情報をチェックしながらそわそわしている
横で、私とコバさんは、またワインをフルボトルで飲み始める。

そうすると、また、一面が晴れ渡る。

ガイドはじめ、小屋に停滞していた、いろんな人が槍の穂先を目指し始める。
小屋に確認して気象庁のレーダーを見せてもらう。雷警報が消えたようだ。

コバサンと私はアルコールを飲んでしまったし、既に槍は登ったことがある。
明日の朝、張れたら穂先に行こうと話していたが、晴れる保障はないし、このチャンス逃すのは惜しいと思い

まだ槍に登っていない、唯一素面のエビさんに、登ってきたら?っていったら、「いいの??」とうれしそう。
往復で1時間のコースタイムをエビさんは30分足らずで戻ってきた。さすが!

エビさん槍登頂おめでとう!
エビさん槍登頂おめでとう!

しかし、ピークに立ててよかった!
テントで宴会&ごはんを食べ、明日は下山だ。

最終日。

朝から、雷がごろごろなり、相変わらずの雨
が、これから樹林帯なので、昨日より気が楽だ。
私はまたしても、沢靴だ。もう、今回の山行は沢靴で締めくくる事を決める。

本当は、新穂高には降りれそうにないので、おなじみの上高地に降りる。

途中、雪渓があったが、斜度もないし、スプーンカットを拾うようにあるいていけば
沢靴でも割と平気だった。

梓川の増水っぷりにビビりながらも

たぷんたっぷんの梓川と明神
たぷんたっぷんの梓川と明神

ちゃっと、降りて、上高地についてアルペンホテルでお風呂に入り、新島々から松本
松本の蕎麦屋で一杯やり、あずさで帰路につきました。

天気が悪いながらもリーダーと仲間に恵まれ楽しい山行でした!
ありがとうございました!

費用
新宿‐扇沢(さわやか信州号):6200円
トロリーバス代:1540+200(手荷物)
テンバ代:奥黒部ヒュッテ:500
三俣山荘:800
槍ヶ岳山荘:1000

上高地-新島々-松本:2,450円
松本-新宿:6380円

北アルプス烏帽子岳~船窪岳~針ノ木小屋~扇沢

【山行記録】60周年記念山行(北アルプス烏帽子岳~針ノ木小屋~扇沢)

日程:8月7日夜発~8月10日

行程:烏帽子岳~針ノ木小屋~扇沢

メンバー:サイトー

お詫びがあります。

今回雨風ひどく写真を撮る事が出来ませんでした。

申し訳ありません。

87

22時 自宅

3時 大町 

60周年記念山行の北アルプス中部を担当する役目を仰せつかり休暇と仕事を調整してみるが、なかなか上手くいかない。日程は3日。それなら北アルプスで一番不遇な縦走路である烏帽子から針ノ木を歩きたい。参加募集をしてみるが、どうも一人みたいだ。う~ん、寂しすぎる。最も苦手な単独行だ。修行僧の精神で行くしかない。でも寂しい。と考えていたが、いよいよ出発の日となってしまった。

車に乗り込む前に天気予報をチェック。なんと台風が接近中だ。かなり天気は悪いらしい。出だしから不吉。とりあえず車で現地に向かう。がしかし、な、なんとガス欠。しかも高速道路である。大至急JAFを呼び、どうにかこうにか大町に到着。やはり凶だ。とりあえず寝る事にする。

88日 

430分 大町

6時    高瀬ダム 

8時    烏帽子小屋着

830分 烏帽子小屋発

11302459

13時   船窪小屋

430分タクシーに1人(やはり寂しい)で乗り込む。天気は今にも降り出しそうな怪しい雲行きだ。高瀬ダムで朝食をとり6時出発。平坦路からブナ立て尾根にはいった途端雨が降りだす。やばい。帰りたい。でも行かないと。まさに修行僧サイトーだ。100歩歩いては5秒休むを繰り返し、なんとか2時間で小屋に到着。30分程休憩。雨は激しく視界は10メートルぐらい。意を決して行動開始。歩くにつれ風も強くなる。烏帽子を過ぎたあたりからザレ場や鎖場がでてくる。視界はないし、雨風強いし、誰にも会わない。とりあえず船窪小屋まで行けば会話ができるぞ、と思い必死のスピードで歩く。休憩無しで2459峰到着。なんの感動もわかない。なぜならパンツや靴まですべてビショビショだからだ。しかも霧がすごく視界23メートルだ。10分程休み転げ落ちるように船窪小屋到着。本来ならテント泊だが、台風のため小屋泊とする。人生ではじめての小屋泊である。ワクワク、ウキウキ。しかも宿泊客は自分と長野県警の隊員2名。小屋はランプの小屋で、とても素朴で温かいおもてなしで感動しっぱなしでした。感謝感謝。でも窓の外は横殴りの雨。あ~、でも明日はアベ隊と合流出来るので、やる気が少しづつ出てきた。20時就寝、布団なので爆睡でした。

89

530分 船窪小屋

545分 七倉岳

620分 北葛岳

740分 蓮華岳

8時    針ノ木小屋

9時    アベ隊合流

430分起床。外はなにも見えない。雨風も強く外に出るのはかなりの勇気が必要である。昨日の残りのおにぎりを食べ出発。昨日のコースに比べたらあまり悪い箇所はなく、天気はよくないが、スピードアップでわき目もふらず進む。昨日同様ピークの写真すら撮れる状況ではない(申し訳ありません、この縦走では1枚も撮る事ができませんでした)精神的にまいっていると遭難しかねない天候である。視界がないためピークも突然にやってくる。針ノ木小屋まで休憩無しで歩く。今日もパンツ、靴はビショビショである。でもアベ隊と合流するので、気持ちは楽である。時間があるので小屋から迎えに行く。小一時間ぐらい下った所で待っていると、雪渓を3人で登ってくるパーティが見える。ヤッター、本隊だ。手を振り全身を振った。やはり登山は仲間と登るのが良い。合流がとても楽しく一人ウキウキしてしまった。合流後の評細はタカタカさんの記録を参考にしてください。

810

5時 針ノ木小屋

7時 大沢小屋

8時 扇沢

天気予報では本日台風が通過する予定らしい。本来なら本隊と種池まで行動を共にする予定だったが、台風のため針ノ木雪渓を下山する事にする。小屋で本隊の無事を祈りつつ朝日での再会を約束し、下山の途につく。雪渓はとても悪く、視界が数メートルでしかも踏み跡が消えてしまい、2回ルートを見失う。かなりあせる。小屋まで登り返して翌日下山した方がよいかなとも考えた。だがなんとか野生の勘で雪渓から脱出。この3日間で一番緊張した。あとはゆっくり扇沢まで無事に感謝しながら歩を進めた。

60周年記念山行(北アルプス北部縦走)

【山行記録】60周年記念山行(北アルプス北部縦走)

日程:8月8日夜発~8月16日

行程:扇沢~親不知

メンバー:アベ(L)、カト、タカタカ(記)

合流メンバー:サイトー、グッチー、ツノダ、ママ、大崎、カオちゃん(合流日付順)

(記録)

※アベさんとカトさんの記録、また費用・食糧の詳細情報は当文章の末尾に掲載しています。

8月8日 20:30 西大宮駅発

アベリーダー、カトさん、タカタカの3人は西大宮駅で集合し、アベさんの車で信濃大町へ向かう。24時過ぎに現地に到着。タクシー会社に翌日の扇沢までのタクシーを依頼すると、ついでに今夜の宿泊地として事務所の一部屋を無料で使わせてくれるとの有難いお心遣いを頂く。さらにアベさんの車を専用駐車場に10日間無料で駐車させてくれるサービス付き。

8月9日 雨のち豪雨(台風11号接近、進み遅く四国に上陸は明日?)

・0:30 信濃大町駅着 アルプス第一交通の事務所で宿泊
・4:00 タクシー乗車 運転手さんが準備万端で出発が早くなった
・6:05 扇沢 発
・7:20 大沢小屋
・9:00 齋藤さんと雪渓上部で合流
・10:40 針ノ木小屋  シュラフがズブ濡れ、寒くて眠れず。

 

本日の行程は5時間なので、6時に信濃大町を出発する為ゆっくり準備をしていたら、事務所前でタクシーが4時前にスタンバイ。登山客だから早出が良いという気遣いだろう。タクシーを待たせているプレッシャーに耐え切れず、朝食も食べずに急いで出発する。昨日の対応といい、とてもサービスが良い。扇沢登山口到着後支度を整え、いざ長期縦走の出発だ!山々の尾根を越え、辿り着く先は遠い遠い日本海!なんてロマンを感じる旅だろう。

歩く順番は常に1番目カトさん、2番目タカタカ、最後はアベリーダー。長期山行に慣れているカトさんの歩くペースは丁度良い。阿部リーダーは後ろで優しく見守ってくれている。前代表と現代表に挟まれ、これ以上無い安心感を持って歩くことが出来た。
しかし条件は良くない。台風接近の天気予報。当たり前だが入山する人は少なく、むしろ下山する多くの人と擦れ違う。悪天候山行の不安はあるが、60周年記念山行のために突っ込むぞ!(もちろん慎重安全第一が北稜の教えです)

途中、大沢小屋で4本アイゼンを借り、針ノ木雪渓を登る。だいぶ溶けたようで、1時間ちょっとの雪渓歩き。アイゼンは不要なほど雪はしまっていた。さて、雪渓終了点に全身真っ赤の人がコチラに手を振っている。いや、まさか。本日は2泊3日船窪岳方面から来るサイトーさんとこの先の針ノ木小屋で合流するはずだが、まだサイトーさんだって小屋には到着していないはず。。そのまさかだった。数々の伝説を持つサイトーさんは「俺のコースタイムはエアリアの半分だ」「ザックの腰バンドなんか切って捨てろ」(体幹トレーニングの為らしいが、効果は確かでない)等、とにかく凡人の理解を超える大型新人であるため、尋常でないスピードで小屋を通過し、わざわざ雪渓まで迎えに来てくれたのだった。
針ノ木小屋は泊まり客ゼロ、テントは他1パーティーのみ。そりゃそうだ、台風だもの。雨の中テント2張を設営し、4人で夕食。今夜のメニューは入山祝のカツ丼だ。生卵でトロトロ上出来。しかし問題は就寝後に起こった。台風を甘く見てはいけない。暴風雨によりテント内浸水し、シュラフからパンツまでビショビショ。全然寝られないよ~。

 

8月10日 雨、台風11号の影響
5:00 針ノ木小屋キャンプ場発 齋藤さんは針ノ木雪渓下山
6:00 針ノ木岳
7:00 スバリ岳
9:05 赤沢岳
10:00 鳴沢岳
10:40 新越山荘  8400円/人 水とビールのサービス

団らん室のストーブが有難い
カトさんカレーGood

 

本日の予定は冷池山荘までだが、この台風下行けるはずもない。行程が1日遅延するが、仕方が無い。サイトーさんは針ノ木雪渓を下山。正しい判断。3人はとりあえず次の山荘まで駒を進めることにした。暴風雨は半端でない。強風により足元がふらつきながら、ようやく新越山荘に到着し転がり込む。「良かった、無事に避難できた。。」5時間しか歩いていないのに、3人ともにヨタヨタである。靴の中もパンツの中もグチョグチョだ。「山荘に宿泊しよう」もちろん全員一致で即決。身に着けているもの、ザックの中身、全てを乾燥室に放り込む。翌日には結構乾いた。新越山荘はとても清潔で居心地が良い。我パーティー以外の宿泊客は1名のみで、寝室は個室だ。団らん室のストーブ前を占領し、熱燗をちびりちびり。カトさんお手製カレーは乾燥野菜の甘みが凝縮して非常に美味。あ~、幸せ。飲みすぎちゃう。

 

8月11日 雨時々曇
6:05 新越山荘発 二重の虹とブロッケン現象 オコジョと遭遇
6:50 岩小屋沢岳
8:20 種池山荘
9:15 爺ヶ岳
10:10 冷池  本日宿泊予定のキレット小屋は飲料水無しの情報
11:30 布引山 日本猿と遭遇
12:30 鹿島槍ヶ岳  八ツ峰キレット
14:15 キレット小屋 谷口さんと合流

素泊まり6500円/人

台風のお陰で飲料水確保

 

小屋の朝食は贅沢で美味しい。皆ご飯と味噌汁をお替りして元気いっぱいだ(ちょっと二日酔い気味)。この日は朝からラッキーの連続。二重の虹やブロッケン現象を見たり、オコジョと挨拶したり、10匹程のサルとにらめっこしたり、雨の憂鬱を吹き飛ばしてくれた。鹿島槍ヶ岳を越えて八峰キレットへ。鎖が沢山設置してあるため、予想以上に安全である。キレット小屋ではグッチーさんが出迎えてくれた。ケッチボー!乾燥室や食事室、トイレなど、山荘主人のごとく案内してくれる。グッチーさんは長身のステキなロマンスグレー紳士なので「こんな山小屋の主人がいたら通っちゃうわ」なんてコッソリ妄想をしてしまった。夕食はカトさん特製のシチュー。乾燥野菜や乾燥ホタテの旨みギッシリで本当に美味しかった。アベさん持参のベーコンもこんがり焼いて贅沢だ。キレット小屋はテント場は無いので小屋泊まり。この小屋は通常は飲料水は提供しないのだが、台風の雨のお陰で無料で飲料水を貰うことが出来た。

 

8月12日 曇のち晴れ
5:25 キレット小屋発
7:00 北尾根の頭
9:15 五竜岳
10:05 五竜山荘 谷口さんとここで別れる
13:15 唐松山荘 トイレ遠く、キャンプ場としてはNGだが景色は良い。
濡れたテントを乾かす。

 

キレット小屋を後にして五竜岳へ向かう。岩稜帯が長く続くため苦労した。五竜岳山頂はなかなか近づいてくれない。しかし後ろを見ると、昨日雲の中にあった鹿島槍ヶ岳が全体像を堂々を見せ付けてくれた。こんなにカッコイイ稜線を歩いてきたのだと思うと苦しさも吹っ飛ぶ。五竜岳の山頂にようやく到着し、雲の中で記念撮影。の前にグッチーさんは一足先に五竜山荘へ。というのも、グッチーさんの登山靴の靴底が剥がれてしまったので山荘で修理をするためだ。本当は翌日も一緒に行動するはずだったグッチーさんは、残念ながらそれを理由に遠見尾根から下山した。3人は唐松山荘へ向かう。唐松キャンプ場は山荘から徒歩5分くらい離れているので不便だが、景色が最高。今までずっと曇り続きで景色は望めなかったのだが、なんと急に晴れてきた。剱岳を中心に北アルプスの峰々が浮き上がる。なんと美しいのか。。。3人はしばらくウットリ見とれていたのだった。その景色を眺めながら、タカタカ手作りの煮物を夕食のおかずにする。具材が高野豆腐やお麩である為、出来上がりは鍋中で茶色い物体が汁に浮き上がっている有様だったが、味は美味しい(と2人とも言ってくれた)。山では何でも美味しいのだ(勝手に言い訳)。お酒は少ないので早々に寝床に着く。

 

8月13日 晴れ
4:30 唐松山荘キャンプ場発
4:40 唐松岳 不帰のキレット
9:00 天狗の頭
9:40 天狗山荘
10:50 白馬鑓ヶ岳
11:50 杓子岳 コマクサの群落
13:00 白馬岳キャンプ場  角田隊と合流、キャンプ場は満杯

ジャガイモとシシトウ、お酒の差し入れが有難い

 

今朝は珍しく快晴。唐松岳山頂付近で日の出となる。剱岳を中心に北アルプスの峰々が神々しく浮き上がる。左手奥には槍ヶ岳が見えた。今回の山行行程の中でこの眺めが一番記憶に残っている。さあ、本日は今回山行のクライマックスである不帰剱に向かう。エアリアマップには危険マークが幾つかある(ドキドキ!)しかし通過してみると、しっかりした鎖が沢山設置されており距離も短く、予想したより簡単だった(ただし登る体勢は常にへっぴり腰!とほほ)。今までの悪天候により登山客が少なかったからか、行き交う人が少なく渋滞なしでスムーズに通過できた。今回山行の全工程において、針ノ木岳から唐松岳までは岩稜帯が続く男性的な荒々しい雰囲気だったが、この先の白馬岳より北部の山々は女性的でなだらかな印象。長距離縦走をすると、地域別に山の印象が違うことを体感できて面白い。天狗山荘を通過し、白馬三山へ向かう。白馬鑓ヶ岳と杓子岳は岩石がゴロゴロしたガレ場で植物が育たないようだ。そのため、杓子岳では貴重なコマクサの群生に会うことができた(コマクサは他植物が生育出来ない厳しい環境に生育する)。白馬岳頂上宿舎に到着し、テントを張る。白馬岳はアクセスが良く登りやすい山なので登山客が多い為、テント場は隙間が無いほど込み合っていた。ここでもケッチボー!角田さん、ママさん、大崎さんと合流。多くの差し入れを頂く。例えば、ママさん特製のキュウリの漬物や角田さん持参の生野菜で作るカレー。他にもお酒やハム等、流石体力のある角田さんは沢山の嗜好品を担ぎ上げてくれた。カレーを作る際、ジャガイモの皮を剥いていると、アベさん「皮を捨てるのは勿体無い!」ということで、ジャガイモ皮のソテーを急遽作ってくれた。バター風味で香ばしくてイケる!流石料理上手のアベさんだ。またもや飲みすぎ注意!

 

8月14日 曇時々晴れ
5:10 白馬岳キャンプ場発 角田隊と別れる
6:30 白馬岳  見事なお花畑
9:30 雪倉岳  雪倉岳下りでシゲさんと武蔵さんに遭遇

朝日小屋間近でカオリちゃんと交信。水場で体を洗う。

・14:15 朝日小屋キャンプ場  ロケーションGood

齋藤さん&カオリちゃんと合流
夜、テントのポールが折れて、応急処置。

 

何日間も山生活を続けていると朝の身支度が素早くなるもので、早々にテントを撤収。角田隊と別れ、3人で白馬岳へ向かう。とその前に、本日のコースタイムは約7時間で比較的短い為、白馬山荘の雰囲気の良いレストラン(とてもおススメ!)に立ち寄ることにした。小1時間ほど優雅にモーニングコーヒーを楽しむ大人の時間。この先もゆっくり進む。なぜなら、白馬岳から雪倉岳辺りで沢山の種類のお花が出迎えてくれたからだ。私達は何度も足を止めてお花達を観察した。お花といえばカトさん!いや失礼、カト先生と呼ばなければならない。先生は色々な種類の花の名前や特徴を教えてくれて、とても勉強になった。

雪倉岳を過ぎた辺りで、なんとサプライズのケッチボー!蓮華温泉へ向かう武蔵さんと佐藤さんだ。元気な大先輩とお会いするとこちらが励まされる。互いの無事を祈って握手を交わした。
朝日岳に近づくと、水が豊富になってくる。朝日小屋手前の水場で3人は頭と体を洗う。あ~!すごく気持ちイイ!だって約1週間ぶりの水浴だもの。ワカメの様な髪の毛がサラサラになり、野生的悪臭が薄くなり、身も心もリフレッシュ。
朝日小屋手前でまたまたケッチボー!本日朝日小屋で合流予定のカオちゃんとサイトーさんがわざわざ迎えに来てくれたのだ。2人はイブリ尾根から入山し、最終日まで行動を共にする。長丁場の縦走は体力的精神的に辛くなってくるが、2人の笑顔を見たら一気に元気が沸いてきた。夕食も豪勢で更に元気百倍。カオちゃん特製の牛鍋やサイトーさん持参のおでんやプリンやベーコン等、差し入れに感謝。
就寝後、事件が発生した。アベ隊が使用していたテントのポールが折れたのだ。ここで頼りになるのがアベさん。コッヘルの持ち手部分の針金をポールの中に通し、ポールの周りをテントのペグで補強し、テーピングで固定。スゴイ!素早く修理してくれて、とても助かった。

 

8月15日 曇のち雨
4:20 朝日小屋キャンプ場発
5:15 朝日岳
6:00 照葉池
8:00 黒岩平 野口隊から交信が入る
11:45 栂海小屋  昼から雨、夜半に雨風とも強くなる。

都岳連遭難対策委員の吉田夫妻と会う。

 

朝日岳から北部は環境が変化する。1つは日本海からの風が強くなるということ。特に「吹上のコル」では体がよろけるほどの暴風だった。他にも、湿地帯が広がり池塘が多く点在することが挙げられる。広範囲で木道が完備されて歩きやすいルートだった。
黒岩平付近で野口隊から無線交信が入る。本来は野口隊+稲垣隊と合流するはずだったが、我が隊が1日遅延した為に残念ながら合流ならず。お互いに無事であることを伝える。ケッチボー出来なくても、声が聞けるだけでも嬉しい。
栂海小屋に到着。この小屋は無人小屋だが、設備が良い。2階建てで部屋が幾つかに仕切られている。毛布が各人に2枚程度用意されており、夜は暖かく寝ることが出来る。我がパーティの他に5組程度のパーティがいた。昼ご飯はタカタカ手作りのちらし寿司、夜はサイトーさんのラーメン。この日は昼から雨が強く降り始め、夜中も雨風の音に悩まされた。明日が不安だ。

 

8月16日 雨
3:55 栂海小屋発
5:30 黄連の水場
8:00 白鳥小屋  雷雨に見舞われる。全身ずぶ濡れ
13:30 栂海新道登山口

親不知観光ホテルで入浴。
実家に帰省中の笹山さんからの差し入れが嬉しい。

 

昨夜の不安は的中。朝から雨だ。白鳥小屋辺りから豪雨になり、遠くで雷も鳴り響く。樹林帯の登山道は、まるで濁流の川となり、靴の中は泥水でぐちゃぐちゃ。全身ずぶ濡れで気分が滅入る。しかしゴールはもうすぐだ。展望の無い樹林帯の中、時折木々の隙間から日本海がチラリと見える。気持ちが高揚する。泥まみれになって最後の急な下りを懸命に進む。

目下に日本海が広がった。その瞬間、涙がでた。8日間3人で励まし合いながら一歩一歩懸命に進んだこと、ケッチボーで多くの仲間と元気を分け合ったこと、皆が無事に目標を達成できたこと、なんと幸せなことだろう!
下山後、登山口正面にある親不知観光ホテルで入浴。ホテル従業員に「湯船に入る前に体を洗ってください」と念を押される。臭いのは自覚しているが、言われると恥ずかしい。ホテルを出たところで、なんと最後のケッチボー!帰省中の笹山さんが富山名物の押し寿司や海鮮ちらし寿司を持って来てくれたのだ。改めて仲間の有難さを痛感した。

 

今回のような長期縦走は初めてだったので、山行前は非常に不安でした。実はどこでリタイア出来るか、エスケープルートを探していたくらいです。しかし悪天候の中でも何とか無事にゴールまで辿り着いたことは、カトさんのペース配分やアベリーダーの適切な判断、またお二人の優しいお心遣いのお陰です。また、ケッチボー出来た仲間達の励ましにも助けられました。皆様、誠にありがとうございました。また山にご一緒してください!

 

高野 賢子

 

 

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針ノ木~親不知 感想

 

雨に打たれた山行でした。

普通の夏山は、下山後風呂に入ると日焼けした肌がヒリヒリするものだが、今回はそれが無い。入山初日から台風11号に見舞われ、シュラフまで濡れ寒い夜を過ごした。
この歳になって、何を好んでこんなことをしているのだろうと思った。
雲の切れ間から時々顔を見せる剣岳の山容は心に響くものがある。
雨が上がって唐松岳キャンプ場で見た景色と心地よい風は、それまでの反動で余計に感動する。
自分で計画したのだが、8日間もの縦走は初めてだ。重荷を背負っての岩稜歩きに足元がおぼつかない。ちょっとバランスを崩し、立ち直すまでの時間が長い。
肉体の衰えをつくづく感じた。
こんな体力では冬山の岩稜歩きは、もう無理かな・・・と思う。
それでも、途中で合流してくれる仲間は本当に有難い。その都度鋭気をいただく。
齋藤さん、谷口さん、角田さん、福田さん、大崎さん、長谷川さん、笹山さん、このご恩はどこかでお返しできれば、と思います。
最後に山行を共にしてくださった賢ちゃん、カトさん、ありがとうございます。
お二人の工夫を凝らした料理は感動ものでした。

阿部

 

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北アルプス後立山連峰縦走感想

加藤秀夫

7月の南アルプス全山縦走(7/18-7/31光岳~甲斐駒ケ岳・鋸岳)に続いて後立山連峰縦走(8/8-8/16針ノ木岳~親不知)に参加させていただいた。このルートは以前から興味があり一度は歩いてみたいと思っていた。60周年記念山行「日本アルプス縦断」企画のお蔭で念願がかなった。企画をしていただいた阿部代表ほか関係者に感謝したい。本山行に同行していただいた阿部リーダー、高野貴さんには老体を気遣いいただきながらの山行でお二人なくしては成しえなかったことと心から感謝したい。また、縦走途中でケッチボーした谷口、角田、福田、大崎、齋藤、長谷川(齋藤、長谷川両氏は日程変更までしていただき合流)の諸氏には食糧、料理、酒などを振舞っていただき有難かったがそれ以上に同じ仲間に高山で会えたことで新鮮な気持ちになり新たな意欲を奮い立たせてくれたことが完登できたと思う。更に、下山地の親不知に駆けつけていただきチラシ寿司などの差し入れを頂いた笹山さんにも感謝したい。また、8/14稲垣隊と別れた永久会員の武蔵氏とOBの佐藤先輩に雪倉岳付近で遭遇したことは嬉しかった。唯一残念なことは台風の影響で稲垣隊と1日遅れで合流できなかったことだ。長期縦走中ピンポイントで合流することは難しい。

スタート時の台風と後半の停滞前線の影響で雨に始まり雨で終わった山行だった。しかし、中間の鹿島槍、五竜、白馬、雪倉などは展望がよく剱を見ながらまた花を愛でながら気持ちよく歩けた。花の名前は相変わらずわからない。チングルマ、ハクサンイチゲ、キンポウゲ、キンバイが分かる程度で進歩がない。三国堺を左に折れたガレ斜面一杯のコマクサの花畑は嬉しかった。

8/14晴天となった朝日小屋手前の沢で6日ぶりに体を洗いシャツを洗濯する。長期縦走ではこのことが一番の楽しみかもしれない。

最終日8/16栂海小屋からの登山道は雷雨のため小川と化し水の中のジャブジャブ歩きと泥道歩きを強いられたことも終わった後では稀有な経験として思い出深い。

お盆のこの時期の悪天候で北アルプスは数人の遭難が報道された。私たちが無事下山できたことは阿部リーダーの適切な判断があったからこそと改めて感謝したい。

’07年64歳、52期として北稜に入会し登山を始め今年9月で丸7年になる。北稜の皆様のお蔭で多くの山を経験させていただいた。日本アルプスで言えば残すところ北アルプスの表銀座、三俣蓮華岳~針ノ木岳、焼岳、中央アルプス全山、御嶽山、乗鞍岳とまだ沢山残っている。高齢者保険証をもらっている身ではそう時間がない。歩けるうちに残された日本アルプスの山々に登ってみたい。

 

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費用

西大宮⇔信濃大町 高速代:8200円 燃料代:8400円
信濃大町→扇沢 タクシー:6300
親不知→信濃大町(齋藤車):1200円/人
針ノ木キャンプ場:500円/人
新越山荘(1泊+朝食):8400円/人 水&ビール1缶サービス
冷池 飲料水 :150円/L
キレット小屋(素泊まり):6500円/人 通常水無
唐松山荘キャンプ場:900円/人 飲料水はペットボトル買い
白馬キャンプ場:1000円/人
朝日小屋キャンプ場:700円/人
栂海小屋:寸志
親不知観光ホテル入浴料:750円/人

 

ビール代、飲食代を除くと 約28000円/人 になります。

 

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食糧詳細

8/9  朝 各自         夜 カツ丼
8/10 朝 トマトパスタ     夜 カレー(加藤さん担当)
8/11 朝 山荘の朝食      夜 シチュー(加藤さん担当)
8/12 朝 キノコクリームパスタ 夜 高野豆腐の煮物
8/13 朝 ラーメン       夜 角田隊特製カレーおすそ分け
8/14 朝 卵雑炊        夜 トマトスパゲティ(加藤さん担当)
8/15 朝 ラーメン       夜 ちらし寿司とラーメン
8/16 朝 マーボー春雨丼

 

軽さを重視し、全てのメニューに乾燥物を使った(カツ丼は除く)。
加藤さん特製のカレーとシチューには乾燥ホタテや手作り乾燥野菜を使用。
高野豆腐煮物の材料は、仙台麩・高野豆腐・乾燥椎茸・乾燥エビ・乾燥ごぼう。
ちらし寿司の具材は、乾燥「きんぴらの具」を煮〆たもの・錦糸卵(常温保存)・のり等。
3日間夕食は加藤さん担当。それ以外の全ては高野が担当したが、食糧の重さは全く負担にならず、軽量化に成功したと思う。味も阿部総料理長に合格点もらいました^^

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

記念山行 柏原新道~キレット小屋で合流

1、期間 2014,8,10~12(2泊3日)当初計画より1日早く下山

2、参加者 グッチ、キレット小屋より五竜岳までアベ本隊に合流

3、コースタイム
8/9 23:00新宿高速バスターミナル発
8/10 5:05扇沢着、6:20柏原新道登山口通過、9:30種池小屋着、同小屋泊 8/11 6:20小屋発、6:55爺が岳(南峰)登頂、7:15爺が岳(中峰)、8:08冷池小屋着、10:13鹿島槍ヶ岳(南峰)登頂、
10:55鹿島槍ヶ岳(北峰)登頂、12:09キレット小屋着、阿部本隊と合流、同小屋泊
8/12 5:41小屋発、8:32五竜G5通過、五竜小屋経由、11:17白岳で阿部本隊と分かれ遠見尾根を下山、13:54テレキャビン駅着
14:00テレキャビン下車、14:10花丸バスで14:20白馬駅、14:38特急あずさ(新宿直通)乗車、18:40新宿駅着

主な料金 新宿発扇沢高速バス 6,100円、花丸バス500円、白馬発新宿行き特急あずさ7,780円、種池小屋素泊まり6,000円、キレット小屋素泊まり6,800円

4、記録
8/9 ・深夜バスの「扇沢」経由「栂池」行に乗車。台風の影響でガラガラ。あすの便は満席とのこと。

8/10  ・予定通りの運行。雨は本降り。扇沢で4人ほど下車。行き先を尋ねると、みんなトローリバスで黒部、剣方面とのこと。

柏原新道入口
柏原新道入口

・扇沢から大町方面に15分ほど戻り、柏原新道入口に到着。登山口小屋に管理人が一人、尾根までは大丈夫だが種池小屋から強風のため注意するようアドバイスを得た。

・登山開始から風雨が強くなるが、例の雨傘を頭に装着し登り続ける。森林帯を抜ける頃には強風で雨傘を脱ぎ雨具のフードをかぶると、まもなく稜線が見え、種池小屋に到着。

・小屋にいる長野県パトロールの方に聞いたところ、これから台風が最接近するので小屋での停滞を勧められ、小屋泊を決める。

・小屋には10人強の登山客が同宿。

種池小屋から出発
種池小屋から出発

8/11  ・まだ雨は止まず風もあるが青空が見え虹がかかっており、まずまずの気分で出発。

・阿部本隊の針木方面が遠望できるが、雲が低く頂上は確認できない。

・爺が岳(南峰)を過ぎてから雷鳥との遭遇があり、8羽ほどと挨拶を交わす。

・天気は快方に向かうのでもなく、時折視界が広がるが、概ね眺望が効かない。相変わらず雨と強めの風。

・鹿島槍北峰をピストンし、キレットに入った時に異変に気づく。右足の登山靴のソールがべろりと剥がれる。手持ちのテーピングテープでソールをぐるぐる巻きにし、ともかくもキレット小屋を目指す。テープが保つことを祈りながら。なんとかキレット小屋に到着。

冷池小屋への稜線
冷池小屋への稜線
鹿島槍頂上
鹿島槍頂上

・早速、強力接着剤を小屋で購入しソールを補修、その後ウイスキーをちびちびやっていると窓外にカトーさんが見え、阿部本隊が到着。冷池小屋の予定をキレットまで足を伸ばしてくれた、やはり仲間がいると心強い。

・ちなみに昨日はキレット小屋の宿泊者は0人とのこと。この日は我々4人のほか6人くらい、カラカラの山小屋は結構居心地が良い。値段は高いが(素泊まりで6,800円)。

・夕食はアベさんのベーコンで一杯飲み、カトーさんのシチューをご相伴させていただく。

8/12 ・朝、靴を確認するとなんとか接着している様子。更に、番線(針金)を分けてもらい、カトーさんに手伝ってもらい靴に巻きつけ固定。

・朝食にタカタカさんの暖かいパスタをいただき、靴が仮にも直り、待望の立山、剣岳の眺望もあり、気分爽快に出発。

キレット小屋出発
キレット小屋出発
キレット越え
キレット越え
振り返る鹿島槍
振り返る鹿島槍

・キレットを抜け、G5を経て道はそれなりに険しいものの順調に進んだが、途中から番線が切れだし、遂に五竜に着いた時(縦走路の頂で本当の頂上は別)、番線が切れ、再度靴のソールがべろりと剥がれる。阿部本隊は五竜頂上に向かうが、自分は一歩先に五竜小屋へと向かう。僅かに残っていたテープを再度巻きつけ、なんとか五竜小屋へ到着。

・五竜小屋で登山靴を売っているとは、キレット小屋で聞いていたが、値段が16千円で、その時の手持ちの金が16千円。地獄の沙汰も金しだい。カードは効かぬと言われ、再度番線で補修を試みたが結果はダメ。結局、財閥カトー様に借金し、靴を購入。そんなかんなで五竜小屋到着時間を記録するのを失念しました。

・やれやれと思いつつ携帯を確認すると家内からの留守電。親戚が亡くなったので明日のお通夜に間に合うよう至急下山されたしとの指示。(山上で携帯が使えるのも善し悪し?)

・そこで、アベ本隊と分かれ遠見尾根を下山。なんとか白馬駅の新宿直通の特急あずさに間に合い18:30頃に新宿に到着、事なきを得る。(今回残したルートは今後の課題です。)

8/1~8/2 北岳バットレス

北岳バットレス山行記録

日程:7/31夜発 8/1~8/2

メンバー:サイトー、タカタカ

行程:7/31 埼玉新都心駅18:30集合-(車)-奈良田22:30着

8/1  奈良田5:30発-(バス)-広河原6:15-広河原山荘7:00-二股9:00-c/d沢中間尾根10:30-dがリー取り付き12:00-第4尾根取り付き(ビバーク地)18:00

8/2  第4尾根取り付き4:40-終了点10:00-山頂11:00-広河原15:40-帰京

北岳バットレス第4尾根主稜は、標高日本第2位の北岳頂上直下に突き上げるダイナミックなアルパインコース。アルパイン経験・技術の乏しいタカタカにとっては難しいコースだったが、幸運にも晴天に恵まれ、何よりアルパイン経験の豊富なサイトーさんがパートナーだったことにより、無事に楽しく最高の景色の中で完登することが出来た。

第4尾根主稜コースは、第4尾根主稜とその取り付きまでの下部岩壁の2行程に大きく分けることが出来る。当コースは非常に人気が高く、所々で渋滞の可能性がある。ネット情報によると、白根御池小屋を早朝出発し1日で全工程を終了し小屋まで下山するケースが多いらしい。混雑を避けるため、我々は1日目を下部岩壁登攀、第4尾根主稜取り付きでビバークし、2日目で頂上を目指すことにした。

さらに、下部岩壁のコースは数種類の取り付きがあり、①bガリー、②dガリー、③第5尾根などの候補がある。①はbガリー大滝をつめてcガリーを横断する際、落石が危険との情報あり。だが②・③は雪渓の状態が悪いとの前情報があり、判断が難しい。結局、前日に山小屋へ電話で雪渓問題なしとの確認を取ったため、②を採用した。

朝一のバスで広河原入りし、まずは下部岩壁取り付きを目指す。大樺沢沿いに歩き二俣を越えた辺りから、取り付きのポイントを注意して探る。ただし、心配性のサイトーさんが事前に万全のリサーチをしてくれたお陰でdガリーへの明瞭な踏跡(c沢とd沢の中間尾根から登る)を容易に発見することが出来た。終始アイゼンは不要だった。dガリー前でクライミング装備を身に付け、いざクライミング!とその時、頭上から不穏な音が。。頭部より大きい岩が複数降ってきた!落石だ!間一髪の距離!!サイトーさん「上を見て!石が来たら避けろ!」と叫ぶ。早速アルパインの洗礼を受け、プルプル震えて立ちすくむタカタカ。スタート地点で早急に「本気で帰りたい。」と喉元まで出かかったが、落石はcがリー上部の崩壊跡から発生するため、我々のルートには影響は無いとの冷静なサイトーさんの判断から決行することにした。(北岳は2010年の大崩落後、今も岩が脆い状態。実際に我々の登攀中、その崩落現場からは何度も落石が発生していた。cガリー横断は非常に危険だ。)

dガリー取り付きから第4尾根主稜取り付きまで、ほぼスタカット(サイトーさんリード)で5ピッチ。途中の支点が頼りないこと(途中フレンズも使用)、足元が結構ざれていること等、不安定要素が多かった。dガリー取り付きまで雪渓の下を泥だらけになりながらくぐったり、上部の高度感たっぷりなトラバースが足元ザレザレだったり、結構バクバク心臓に負担をかけつつ(!)、第4尾根主稜取り付きにようやく到着。

第4尾根主稜取り付きは広いテラスになっていてツェルトビバーク可能。岩壁ビバーク得意のサイトーさん主導で心地よい安全なツェルト生活があっという間に完成。ビバーク方法を教えてもらった。例えば、ツェルトの設定方法から始まり、常に自己ビレイを取りヘルメットも装着する、トイレの為のビレイをロープで予めセットする、物を落とさないように必ず袋に収納し確保する等、貴重な体験をして参考になった。翌日の登攀のため、夕食後は早々に就寝。2人用のツェルトはそれほど大きくは無いが、岩の上にテントマットを敷き、シュラフカバーで包まって寝ると意外と居心地良いものだった。

翌朝3時に起床し、朝食後に身支度を整える。空が明るくなった後、第4尾根主稜取り付きから登攀開始。一般的に最終点まで9ピッチあり、核心部は1、5、9ピッチ目。タカタカは「ツルベなら偶数ピッチは担当しようかな~♪」なんて呟いたのも束の間、ゲレンデとは違うアルパインの迫力に圧倒され、あっさりフォローを志願する。「だってだって、ランアウトするし、絶対に落ちれないし、支点不安定だし。。モニョモニョ」と言っている間に、サイトーさんはタイムリミットを気にして全工程リードを担当してくれた。流石多くのクライミング経験を持つサイトーさんは、重い荷物を背負いながら、次々と突破していく。1ピッチ目のクラックや5ピッチ目のスタンスの少ない垂壁、そこからの大胆な高度感のあるナイフリッジ、6ピッチ目のマッチ箱の懸垂下降、9ピッチ目のハング気味のチムニー越え、各終了点ポイントでは素早い支点作りや所々のフレンズの使用等、まるで山岳ガイドのような身のこなし。本当にすごい技術と精神力だ!これだけお世話になったにもかかわらず、クライミングの途中でサイトーさんのカメラ(今回の唯一の記憶媒体)をタカタカがどこかで紛失。恩を仇で返すとはこのことだ。サイトーさん「そのカメラ3日前に買ったばっかりなんだよね。。」とぽつり一言。(←後日落し物として届出があり(!)無事にカメラを回収。しかしクライマックスのサイトーさんの格好良いシーンが全く撮影できず、本当にすみません。。) サイトーさん優しく許してくれました。

登攀後に装備を解除し、北岳山頂へ30分程度で到着。本来盛り上がって記念撮影をするはずだが、ここでも写真は無し。自分のおっちょこちょいを呪う。山行計画では肩の小屋でゆっくり1泊する予定だったが、突如天候が急変しザーザー降りになったため、急いで広河原まで下山し、最終バスで帰京した。

常にフォローで情けないが、清々しい晴天の下、3000メートル級の尾根をを登攀しながら、ふと背に見る壮大な山々の景色は最高に気持ちよかった!!登攀の途中にテラスでビバークしたのも楽しかった!!他のパーティとも会わずに北岳の尾根を独り占め出来た贅沢な山行だった。全てはサイトーさんのお陰です。ありがとうございました。

・アクセス詳細

広河原への道はマイカー規制があり、アクセスにはバスもしくはタクシーの利用が必要。南アルプス登山バスは、夜叉神~広河原間での落石による通行止めのため、一時的に奈良田~広河原のルートにて代替運行となっていた。それにより、今回は奈良田に駐車することになった。

交通所要時間 さいたま新都心駅-(車で4時間)-奈良田

奈良田-(バスで45分)-広河原

奈良田から広河原までのバスは大変混雑するので、要注意。

奈良田には2箇所の駐車場があり、各駐車場にバス停がある。第1駐車場がバスの始発駅で、第2駐車場が次の停留所。第2駐車場から乗車すると、混雑の為に時刻通りのバスに乗れない可能性あり。我々の場合、前夜22:30に奈良田に到着して、ギリギリ第1駐車場に駐車したので、始発駅から乗車出来た。早めに第1駐車場に到着することをおススメする

月山から石跳沢を下る

— 月山スキーでシーズンを終わる—

○月山スキー行:5月9日夜発~5月11日 志津野営場一泊
○参加者:野口OB夫妻 田中OB L稲垣み 角田 ハギ 部長
○行程:5月9日夜9時半久喜駅 角田車で東北道 午前1時安達太良PAで仮眠
5月10日 安達太良6時発 月山スキー場10時田中、野口夫妻OBが合流 天候待ち午後リフト終点から姥ヶ岳コルまで往復3時間ほど
5月11日 4時半起床 朝食・準備 田中OB帰宅の途に 8時すぎリフト終点からシール登高 牛首にスキーデポしツボ足 10時半月山山頂着 牛首に戻りスキーでダウンヒル 姥沢コルから石跳沢を下る 12時半駐車場着 荷物整理し帰途に 野口ペンション訪問 蔵王エコーラインを経て白石ICから東北道 9時久喜駅解散

○記録
隊長いたさんが月山スキーをプロデュース。角田人見ハギが参加。いたさんの目的は3名の古希祝いである。ジャンボテントを張ってお茶を飲みつつ天気が好転するのを待つ。その間に角田はツエルトを張り竹の子を天ぷらに揚げ、このまま入山祝いになだれ込む危険もあるので、隊長が行動開始を命じる。

リフトで終点まで登るが天気は好転しそうにない。野口OBが立ち止まってガスの晴れ間に方向を確認、トラバース気味に進む。姥ヶ岳と金姥のコルまでたどり着いて、その日の行動を打ち切った。

テントに戻り、晴れ晴れと堂々と入山祝いを始める。それぞれがつまみを供出、盛りだくさんのご馳走が並ぶ。ビールで乾杯、ワインや新潟土産の越乃寒梅もでる。そのうち3名の名前が入ったケーキが持ち込まれる。キャンドルを点しケーキカット。古希を祝う会となった。

各自人生の蘊蓄を語り、角田は持って来た本に署名をねだり、野口氏はまんざらでもなさそうにサインし、いたさんは相変わらずおしゃべりが止まらず、田中氏は二王岳にぜひいらっしゃいと繰り返し宣伝し、ハギちゃんはビールを飲み続け、空には星がまたたく。9時に就寝。

11日は早めに目覚める。快晴。角田がうどんを用意、テントを畳む。所用で帰る、田中さんと再会を約してお別れ。
余裕を持ってリフト乗り場へ。運行開始と同時に乗る。日曜晴天とあって他の客も多い。遮るものがない大展望のなか、角田がリードし昨日と同じルートをとり、牛首を目指す。

青い空、白い大雪原、くっきりと稜線が延びる中を、蟻のように私たちは進む。ヒールを高くセットして高度を上げる。
やがて月山の肩ともいえる牛首に着く。
ここでスキー板を外してデポしツボ足で登って行く。岩やブッシュが混じった斜面にストックを補助にして登る。程なく神社を祀った月山山頂に着く。
南に朝日連峰と飯豊連峰、眼下は庄内平野その先に日本海、北には鳥海山がカッコよく立つ。これ以上望めない最高の展望である。

記念写真を撮ってデポ地に下る。さあ、ここからお楽しみだ。春の日差しに輝く大雪原を一気にダウンヒル。うーん、爽快感が体中を突き抜ける。たまりません。下手なターンでも胸のすくシュプールを描く。角田と野口夫人は安定したきれいな滑りだ。昨日のコルまではトラバースしていく。

昨日は何も見えなかった稜線やコル、今日はとても楽な斜面だと分かる。そのコルから石跳沢のコースに入る。二日分のルートをこの日だけでまとめて滑ることになる。
この斜面も広く迷うことなしにダウンヒルできる。雪はうねっているが技術的には問題ない。沢コースは初めてのハギちゃんも大満足のスキーとなる。
やがてブナ林にでて、野口OBのリードでスムーズに車道に出、テン場に直接着いた。いやはや楽しい山スキーでした。シーズンのフィナーレに花を添えて飾れました。

角田の発案で野口ペンションを訪問。コーヒーを頂き、山菜のお土産まで頂きました。感謝します。再会を約して坊平高原を後にしました。
この後蔵王エコーラインを下って角田さんの古里、白石から東北道に入る。

長時間にもかかわらず、運転お疲れさま。車内で精算、ひとり6000円ほど、同行の皆さま、ありがとうございました。

五竜春合宿(G2中央稜登攀隊)

やっと、本来のダブルアックス

五竜岳春合宿(G2 中央稜 登攀隊)

メンバー:アベ(L)、さぶ(記録)

5/4日
コースタイム:4:30 西遠見BC~白岳沢出会~A沢出会~G2右稜出会~中央稜~13:30G2の頭~15:00 西遠見BC
(全体の記録はこちら)

西遠見BCから見る、登る予定の、G2中央稜はほぼ雪がついていない。
雪がないと、ざれ場+ヤブ漕ぎで難儀するだろう?という予想を事前にアベリーダーも口にしていたが
現地行って、行そうなところを登ろうと前夜に確認し、アタックの日を迎える。

ササダ、かおり組が少し先行して歩く。彼らは雪がついているA沢から武田菱を登るそうだ。
かおりちゃんの背中が緊張でこわばっている様に見えるは気のせいじゃないだろう。
私も同じ気持ちだ。

アベさんより、とりあえず中央稜に行く方向で白岳沢を下降することを伝えられる。
晴天。システムはヒマコン2。朝日を背にして白岳沢の下降点まで歩く。

しかし、えらい傾斜だ。。。このトラバースしながらの下降がキツイ。
アベさんは、さっさと、降りてしまうので、ついていくのが精いっぱいで、ここで汗だく。

A沢の出会いについた時には、すでにササダ、カオリペアはA沢を登っていた。

A沢を行くササダ&カオリペア
A沢を行くササダ&カオリペア

私たちはA沢を過ぎ、G2右陵にとりつき、これをのっこす形で中央稜へ。

先行パーティーが上から懸垂下降で降りてくる。
どうも、雪がなくガレていて登れないと判断し、敗退するらしい。
どうしようかと、アベさんと相談し、とりあえず、自分の目で見て判断しようということで、アベさんリードで
登る事に。ほどなく、やはりガレていて危険とのことで、戻ってきた。
いやはや、確認ありがとうございます。

アベL偵察中
アベL偵察中

 

さて、他に行けるルートがないかと、きょろきょろしていると、後発パーティーが稜線の右側のルンゼをつめていく。
あっちなら、登れそうだ。

テラスまでトラバースしながら上がる。しかし、雪がかろうじてついているが
相当腐っていて、草付がところどころ出ているようなルンゼだ。

先ほどのパーティーが登り終わるまで、テラスでしばし休憩。

こちらもくさった雪に相当、てこづっているようだ。

私たちの番で、ここもアベさんリード。すみません。お願いします。。。

アベさんはするすると登ってしまい、ロープを伸ばしてくれる。
続いてフォローで行くが、相当難儀する。なんせ、アックスが効かない上に、足場が崩れる。。。
リードでするするといったアベさんが同じ生き物には思えない。。。

登る事にしたルンゼ1P目
登る事にしたルンゼ1P目

サクサクと登るアベリーダーは、先行パーティーに追いついてしまったが、ロープが交錯しないように、ルートをとって
順調にロープを伸ばしてくれる。

私は、途中でくさった雪に上に上がれずに、半泣きになりながらなんとか上がる。
ところどころ、雪がない泥壁、草つきにダブルアックスで登るはめになる。
なんで、5月の五竜でこんな目に。。。

草付をダブルアックスで
草付をダブルアックスで

ほどなく、前のパーティーを追い抜く形で、ヤブ交じりの雪稜を今度は私がリードする。
ロープ半分くらいで、ピッチを切ろうと思ったら、もっと行けと、アベリーダーよりゲキが飛ぶ。
こっから、完璧にヤブだ。ヤブの急登。。。シャクナゲとハイマツ君が容赦なく立ちはだかる。。。
なんてこった。これはミナトさんの好きなヤブ漕ぎだ。
手と足が地につかないのだ。3級から4級はあっただろう。
ラッセルは好きだが、ヤブ漕ぎは好きじゃない。

枝にひっかかり重いロープを頑張って引っ張りながら、砂場みたいな広い場所に出る。ここでピッチを切る。
ほどなく、ヤブからアベリーダーが上がってくる。なんだ、この構図。。。

ヤブから出てくるアベL
ヤブから出てくるアベL

頂上の方を見ると、ザレ場が、ヤブしかない。雪はどこいった!!

ここでロープとアイゼンを外す事になる。
5月の五竜でアイゼンを外すはめになるとは。

地に足がつかないけど、うっかり地につけてしまうと、地面が凍結していてい、滑ってこれも怖い。
背中でただの荷物と化してる、アイゼンとアックスがただ悲しい。

ヤブとザレザレのザレ場に泣かされながら、なんとか高度を上げる。
最後にやっと雪が出てきた。

本来のダブルアックスの使い方が出来て心底うれしい。
先行するアベさんに、1枚くらい北アルプスっぽい写真が欲しくて
おねだりして写真をとってもらう私。先輩にすみません。

やっと、本来のダブルアックス
やっと、本来のダブルアックス

アベさんのルートファインディングは素晴らしく、予想どおりにG2の頭に突き上げる。
さすがです。私、本当に今回、なんの役にも立たないっていうか、なんとか後ろをついていくのに精一杯。。。
このスタンスから早く卒業しないと。。

こっからは五竜山頂はあきらめ、五竜山荘経由で下山。
五竜山荘で交信をすると、本隊とつながる。
本隊は随分前に、BCに戻り
ササダ、かおり部隊も登攀を終え、頂上を踏んで下山している事を確認できて
皆の登頂成功を喜ぶ。

BCに着くと、みんな外でお出迎えしてくれた。
これは本当にうれしかった。皆さんありがとうございました。

アベさんには、本当にお世話になりました。
無事に、登攀できたのも、アベリーダーのおかげでした!
本当に、ありがとうございました。

しかし、もう、ヤブはコリゴリです(笑

甲斐駒ヶ岳

竹宇駒ヶ岳神社~黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳

時期:     2014321日(金)~23日(日)

メンバー:  コバ、ケンタ
工程: 3/21日 曇り時々雪 東京- 登山口- 七丈小屋   3/22日 快晴 七丈小屋 - 山頂 - 七丈小屋     3/23日 七丈小屋-竹宇駒ケ岳神社

 記録

東京を5:30に出発するものの、首都高の事故の影響でのっけから渋滞気味。予定より若干遅れて8:00すぎに尾白渓谷の駐車場に到着。2月の雪の影響で駐車場へ通じる道も不通だったため、先週まで約1ヶ月の間駒ケ岳山頂を踏んだ人はいなかったとのこと。駐車場にもまだ大分雪が残っていました。

駐車場あたりは春の雰囲気
駐車場あたりは春の雰囲気

さっさと準備をして出発。竹宇駒ケ岳神社も雪の中。お参りをして先に進みます。尾白川に掛かる吊橋を渡ったところから本格的に登り始めます。先行者が結構いるようで、踏み跡ははっきりしていて迷うことはありません。しかしこの日は気温がどんどん上がってきて暑い。結構な傾斜の単調な山道で飽きる。暑い。疲れる。結局笹の平の分岐まで2時間も掛かってしまった。笹の平までくれば傾斜も少し落ち着いてくる。

ここから1時間ほどで刃渡り。この頃から風が強くなり、雪が混じるようになる。刃渡りも横風に少し緊張する。ようやく楽しいゾーンに入った感じ。刃渡りの先すぐにあるはずの刀利天狗も雪に埋れて確認出来ず。ハシゴや階段が続くがほぼ雪に埋まっていて準雪壁状態の場所も多い。ピッケルとアイゼンの前爪を効かせて慎重に登って行く。特に五合目小屋跡の先の鎖場は完全に雪に埋まり緊張感のある雪壁になっていて、この日の核心部でした。
七丈まではこんな感じが続き、小屋手前のいやらしいトラバースをこなして小屋に到着。
雪が多いため、テンバは第一小屋の前に設定されてました。水は小屋が提供してくれるのですが、水を入れた10Lのヤカンは17:00位には引っ込んでしまうので注意。
トイレも清潔で居心地の良いテンバです。
晩飯は鳥肉のトマトシチュー。米は炊いてみました。なかなかでした。

22
()快晴
4:00起床 ー 七丈5:30 ー 山頂8:00 ー 七丈11:00
夜の間ずっと強い風の音が響いていましたが、朝起きると満天の星空。絶好の天気です。5:00頃東の空が赤く染まり、足元が明るくなってきた5:30頃行動開始。
 まずは八合目を目指します。第二小屋の手前の雪だまりをよじ登ってスタートです。気持ちの良い樹林帯を経て徐々に傾斜が増てきます。先行者がいるらしくトレースが続く。でも人数は少なそう。樹林が薄くなったあたりで先行者を上部に発見。ソロの男性のよう。

七丈小屋のすぐ上から
七丈小屋のすぐ上から

雪は深く、時々膝下くらいまで踏み抜くことはあっても、トレースのおかげで順調に高度を稼ぐ。

八合目直下
八合目直下
八合目から摩利支天と遠くに北岳
八合目から摩利支天と遠くに北岳
八合先の大岩の基部を巻いていく
八合先の大岩の基部を巻いていく
お馴染みの剣が刺さった岩
お馴染みの剣が刺さった岩

八合からは遠くに鳳凰と北岳が望め、目の前には摩利支天がそびえる。これから登る方向も険しさが増してきます。八合からすぐに大岩があり、この下を巻いて行くところが嫌な感じだけど、これを切り抜けると例の剣が刺さった岩の脇に出る。この辺りで先行者に追いつき、トレースのお礼をしてトップを代わる。昨日の雪でノントレース。まっさらな雪に自分の足跡を刻んで行くのは何とも爽快。雲ひとつない空に白い雪が眩しい。ここからは3人でトップを代わりながら山頂へ。朝の低い気温で締まった雪にアイゼンとピッケルがよく効く。

見上げるとトレースの無い雪壁に霧氷が綺麗
見上げるとトレースの無い雪壁に霧氷が綺麗

10

もうすぐ頂上
もうすぐ頂上

今週一番乗りの駒ケ岳山頂からは目の前には次の目標仙丈と北岳池山吊り尾根が見渡せる。遠くには北アルプスが一望。八ヶ岳もクッキリ。そして富士山がデカイ!

山頂から北岳
山頂から北岳

 久しぶりの充実感。いつも思うけど甲斐駒ケ岳山頂は独立峰の趣があってやっぱり良い。

山頂で単独の人と話し込んだらどうやら新潟の山岳会の人で夏は沢、冬はアイスが中心だそう。新潟の早出川流域が素晴らしいと言ってました。
摩利支に立ち寄ると言っていた新潟さんと別れて、僕らは下山します。雪の下山は何時ものごとく登りの倍のスピードで下って行きます。あまりの天気の良さと快適な登頂に気を良くして調子に乗りすぎていたかもしれません。
八合を過ぎて傾斜が緩んできたあたりからは、シリセード混じりに快調に下っていました。樹林帯に入りトレースをショートカットしようとシリセードを始めました。方向転換しようと前方の木を蹴飛ばした時、グキッとやな音が。左足首捻挫確定。大した傾斜じゃなかったので蹴飛ばしたとき止まって良かったのですが、もう立ち上がれません。とりあえずケンちゃんが持っていたテーピングで固定し、這うようにして七丈まで下りました。
七丈でのんびりして次の日下るのは予定通りとはいえ、ほぼ一日中アイシング
最終日はアイシングの甲斐あって少し痛みも引き、靴も履けたので下山決行。実はこの日小屋の客で靱帯を切った人がいてヘリで運ばれて行きました。
僕はといえば、ケンちゃんから借りたストックに頼りながら、ヨチヨチ下山。それにしても黒戸尾根は長い。5:30に下山開始し、駐車場には15:30。実に10時間かかりました。
翌日念のため整形外科を受診したら左足首内側くるぶし骨折が判明。下れて良かったあと心から思いました。関係の皆様にはご心配をおかけし大変申し訳ありませんでした。

さて、身を持って次のような教訓を得たわけです。

1.シリセード
シリセード自体は下山時よく行われることなのですが、コースを見極めること。先に障害物があるときは基本どおりピッケルで停止する。たかが木とはいえ(僕が蹴飛ばしたのは直径15cmくらいの細い木)体重が乗ったときの衝撃はかなりのものです。

2.救急セット
捻挫(僕は骨折でしたが)は山では比較的起きやすいトラブルです。山小屋などはないのが普通なので、足を固定するテープは必携。今回は僕とケンちゃんで2本あったのが救いでした。また下山を想定した場合は痛み止めもあった方が良いでしょう。今回は僕が持っていたバファリンが気休めになりましたが、ロキソニンとかもっと強いのがあったらより行動が迅速だったでしょう。
捻挫であればボルタレンとかの湿布も有効です。特に夏はアイシングが出来ないので。

3.ストック
今回はケンちゃんのを借りられたけど、使わなくても持ってると安心ですね。杖なんてバカにするのはやめにします。
いうことで少し進化して来年は池山吊り尾根を目指します。みんな付き合ってね!


八ヶ岳 横岳-硫黄縦走

日ノ出岳のルンゼ(だと思われる)急でした。

3/22-23 八ヶ岳 横岳-硫黄縦走

参加者:カト、サブ(記録)

<コースタイム>
3/22 曇り時々雪
新宿7:00-9:08茅野9:35-美濃戸口10:13…14:50行者小屋(幕営)
3/23晴
起床3:30-行者小屋5:30-地蔵の頭6:30-横岳9:50-硫黄岳12:00-12:30-赤岩の頭-赤岳鉱泉-美濃戸山荘14:30-美濃戸登山口15:30

<感想>
全くの私事だが、年度末恒例の駆け込み仕事、消費税増税に加えて、新規プロジェクトを掛け持ちで、仕事がてんてこまいまいの私は、
12月頭のキックボクシングの試合を終えてから運動不足がたたり、なんと、6キロも太ってしまった。

春合宿までに、なんとか体重と、体力を戻すべく、カトさんが出していた山行にのっかることとした。

1日目は茅野でカトさんと合流。天気はいまいち。茅野で、友人二人とバッタリ。
彼女らは、行者小屋どまり、赤岳主稜と石尊稜を行くという。実は、去年の春合宿で北穂の東稜でもバッタリあったのだ。山は広くて、狭い。

この日は、美濃戸から行者まで。カトさんの軽快な足取りに運動不足の私は、なんとかついていく。
途中凍結箇所があったので、私は迷わずアイゼンを付けるが、カトさんは美濃戸山荘までノーアイゼン。
私の希望で、景色のよい北沢経由で行く。

行者小屋には15:00前に到着。よき場所にテントを張り、さっそく宴会。カトさんの豚シャブは絶品。19時頃、カトさんは就寝。
私は、南沢でアイスを楽しんでから、小屋入りすると言っていた件の友人を訪ねる。
18時過ぎに小屋に到着したようで、1時間ほど談笑。テントに戻り20時頃就寝。

3/24 5:30出発予定だったが、二人とも身支度早く、明るくなるまで小屋で暖をとりながらアイゼンなどつける。
予定時刻に出発。
地蔵尾根を上がる。天気はすごぶるよい。周囲の景色に顔がにやける。
途中、1個目のはしご付近で男性が一人降りてきた。
なんでも、先行パーティーが、2個目のはしごの先にトレースがなく、危ないので、引き換えると聞いて、彼も降りてきたとのことだ。

カトさんが、私たちはとりあえずこのまま行くこと、また、地蔵までのルートを詳細に彼に伝えたら
どうやら、勇気を得たようで、最初はついていくといいつつ、そのうち、先にどんどん行ってしまった(笑

しばらくすると、彼の言っていた、先行3人組がやはり降りてくる。これから先は怖くていけないから戻るとのことだった。
彼らを見送り、私たちは先にすすむ。

しかし、12月末に来た時よりずいぶん雪が増えて、ほぼはしごが埋まっている。
地蔵の頭までも結構厳しかった。。。いや、正直に言おう。久しぶりの山なので、相当、怖かったです。はい。

地蔵の頭への最後の急登 (後続者)
地蔵の頭への最後の急登
(後続者)

やっと地蔵の頭に出る。

右を見ると、赤岳がキレイに見える。
横岳に向かう人はいなさそうだ。トレースもうっすら。あるかないかの感じ。今日入っている人はいないようだ。

最初はなだらかな雪稜。天国のようにキレイだ。振り向くと赤岳の後ろに富士山が。来週行くかもしれない県界尾根の切り立った姿にビビりながら北に目を向ける
まず、二十三夜峰。。。確か、右に巻く。途中鎖だと思われる金具があるので、夏道通しなんだろう。カトさんが先を行くが、このトラバースも中々、慎重さをもとめ
られる。私は加藤さんが切ってくれたステップを使ってなんとかついてゆく。
私は今回、ここが一番怖かった。

そのあとは日ノ岳のルンゼを行く。トレースはない、右にトラバースでルンゼを横切り、そこから直上する。
ここで、硫黄方面からの単独の男性と行き違う。彼のトレースにしばし助けられほっとするが
ここは、雪の状態が悪いとルンゼなので、雪崩が怖いとのこと。
今回は雪がしまっていてアイゼンもピッケルもよく効く。

 

日ノ出岳のルンゼ(だと思われる)急でした。
日ノ出岳のルンゼ(だと思われる)急でした

この上で後続の男性に先に道をゆずる。

鉾岳はたぶん左に巻いて稜線に出た(と思う)石尊峰は気が付かないうちに通り過ぎた模様(石尊稜を見下ろしたかった。。。)
やがて杣添尾根との分岐、三又峰の道標が出てくる。

あとは広い稜線で奥ノ院(横岳の主峰)まで進む。横岳山頂で他のパーティーに写真をとってもらう。
いやはや、360度パノラマ。。。すばらしい天気だ。

横岳山頂。素晴らしい青空!
横岳山頂。素晴らしい青空!

これでほっとした私は、横岳からの下りがあまりにもナイフリッジでビビる。
リッジをこわごわ行くと、今度は、はしごだ。

カリカリに凍っており、手がかりがなさそうだ。左側にプラプラと番線が出ているので、これを手がかりに降りるのか~と
おもっていたら、カトさんが、はじめてここで、ロープを出そうという。
(どうやら、番線があるのに気が付かなかったよう)

ええ?ここで?と思ったが、確かに落ちたら命がなさそうだ。
ロープ出すなら、とさっそく先におろさせてもらう。
ここで何パーティーがとカチ合いしばし待機。

はしごを降りて、しばらくいったところで、今度はカトさんをビレイする。
ここでロープはしまい、あとは硫黄まで、天国のような縦走だ。

広い雪原を硫黄岳までいく。 でも、ホワイトアウトしたら怖い場所ですね。。
広い雪原を硫黄岳までいく。
でも、ホワイトアウトしたら怖い場所ですね。。

何度も景色を振り返り、写真をとったり、こんなにゆっくり山を楽しむのはどのくらいぶりだろうかって感じ。

広い雪原を悠々と進む。硫黄の烈風の洗礼をうけるのを少し楽しみにしていたが
なんと、無風快晴。そよ風もないくらいだ。
ちょっと、残念だが、せっかくなので楽しもう。

青い空に白い雪のコントラストがまぶしい。やがて、ケルンが山頂へ導くようにつまれてるのが見えてくる。

頂上までトラバース気味のケルンを後目に途中から爆裂火口に向かって直登していく。

はじめてみる爆裂火口は、自然のすさまじさを目の当たりにさせた。

爆裂火口。すさまじい~。
爆裂火口。すさまじい~。

その後、山頂へ。

登山客が全員笑顔でご機嫌だ。そりゃそうだろう。スケスケのファイントラック一枚になっているおにいちゃんもいた。

写真をとって、握手。しばし山頂で休む。こんなに硫黄山頂でゆっくりできるのもめずらしいらしい。

自然と笑顔になってしまう風景。
自然と笑顔になってしまう風景。
硫黄岳山頂。横も硫黄も私は初めてでした!ご満悦。
硫黄岳山頂。横も硫黄も私は初めてでした!ご満悦。

カトさんとは、ここでお別れ。私は、次の日仕事が入ってしまっているので、このまま美濃戸まで下山。

カトさんは、もう一日、本沢温泉経由で渋の湯に抜ける予定だ。

別れを惜しむ。なんだか、すごくさみしい。。。一緒に行きたいが、仕事なので仕方ない。

私は赤岳鉱泉まで降りる。途中、雪崩危険個所があるようだが、雪の状態がよいが、さっさと樹林帯まで降りる。
赤岳鉱泉で一休みしてから、一気に美濃戸の登山口まで降りる。
途中で、カモシカがいた。もふもふだった。

15時30分、バス停につく。
16時30分のバスでゆっくりお風呂に入ってから、帰ろうと、山荘のお兄さんにお風呂の券を買った時に衝撃の事実をしる。
下の道に路上駐車が多く、バスが通れないから、なんと!ここから歩いて20分のバス停まで歩いてくれと。
余裕をみて16時には出た方がいいと聞き急いで風呂に入り、髪の毛も乾かさずでてくると、最終バスなので
乗り遅れると申し訳ないと、アルピコバスが、送迎のバンを出してくれるとのこと。
よかった。。。生ビールを一杯急いであおるだけの時間をもらい、なんとか帰路につくことができた。

晴天の中、ヤツの美しさを存分に楽しむ事ができた。
上げ膳据え膳にもしてもらい、カトリーダーには本当に感謝です。

また、よろしくお願いします!!

(カトの感想)
雪山はいつも同じ顔ではない。だから今度はどんな顔をして迎えてくれるのかが楽しみでわくわくする。横岳縦走は何回か経験してきたが地蔵の頭から硫黄岳に向かうルートは初めて。地蔵ノ頭へのルートは二つ目の梯子から右の岩を巻いてからナイフエッジに出るのだが雪がしっかりついていて雪稜上からナイフエッジまでの急斜面を直登する。クラスト気味の斜面はアイゼン、ピックがきいて気持ちよい。

横岳方面へは本日は誰も入ってない。微かにトレースが見える。このルートはいくつかのピークを東面、西面を巻くのだが、いつもは巻くルートが厳しいが今回は雪のお陰でザイルを出すほどでもなく楽しい縦走となった。ただし、横岳を直下の梯子だけは下りのためにザイルを出した。お互いの姿が見えず、声も通らない場所でのスタカットのよい練習になった。ザイルの動きで対応する本番でのザイルワークを感じ取れた。

硫黄岳は何度も経験しているが無風状態は初めて。さぶさんには硫黄岳の強風を体験してもらえないのが残念。

本沢温泉に下り、露天風呂に入る。男性3人、女性2人が入っている。後から女性2人が入ってくる。女性は水着を着ていて準備がよい。暖かな陽気とはいえ約40度のお風呂から出るときは寒くて勇気がいる。

2日目は7:00本沢温泉を出発。上りの調子が出ない。夏沢峠まで1時間30分、箕冠山まで1時間もかかってしまう。根石岳の裾野の広々とした雪面を見て気合が入る。根石岳から天狗を見ると素晴らしい雪稜で誰もいない。雪稜を独り占めして黙々と登る。東天狗もそよ風で頂上でゆっくりする。下山は中山峠経由黒百合平、渋ノ湯に下りる。渋ノ湯でゆっくり温泉につかり山行を振り返る。

北稜に入って初めての本格的雪山がこの硫黄-横岳縦走だった。このときのメンバー6人で残っているのは笹田さん、ハギさんと私の3人。このルートは思い出深い。何度来ても飽きないがこれからはそう来られないだろう。よい天気と良きパートナー(さぶさんには老人相手で申し訳ないと思うが)のお陰で有終の美を飾れたと思う。