奥穂~西穂

60周年記念山行 奥穂~西穂

期日:2014年9月5日~7日(前夜泊1泊)
参加者:ハギCL、こば、いしつかみ、つりし(記録)、SA山(間ノ岳で合流)
5日:王子駅集合20:30→24:30あかんだな駐車場(入場は4:00から)
6日:上高地6:30→横尾8:50→涸沢11:20→奥穂高山荘14:00
7日:奥穂高山荘6:15→奥穂高山頂7:00→ジャンダルム山頂7:55→天狗岳山頂10:00→間ノ岳11:00→西穂高山頂12:00→西穂高独標13:20→西穂高山荘14:00/14:30→西穂高口ロープウェイ乗場15:30/15:45(ロープウェイ)新穂高温泉16:10 タクシーであかんだな駐車場16:40位
途中風呂入って 王子着22:30位

はじめに
60周年記念山行、他の隊はお盆の悪天にも関わらず予定とおり完遂し、アルプス同士を繋ぐラン隊もあれよあれよと破竹の勢いで安全制覇、我々がお盆にやり残したルートが最後に残ってしまう。
お盆山行から帰京し、毎週リベンジを狙うが天候不順で2週続けての延期、秋雨前線がしつこく居座り続ける、そのうち雪が降り我々の担当箇所が60周年記念山行で唯一未踏になってしまうのではないかと、萩リーダーは毎日変わる天気予報で一喜一憂をしている。
そんなこんなで9月突入、その一週目にようやくなんとか天気がもちそうな予報が出た。
すっきりではないが、こうなりゃ眺望が無くったって行くべしと出発。

5日
20:30王子発 車で出発 中央高速はガラガラ
24:30平湯あかんだな駐車場到着 4:00までゲートが開かないので平湯バスターミナルまで戻り幕営するが3:00頃になるとバスの到着音、人の話し声などで寝られず、4:00ようやく開いたあかんだな駐車場に移動し車内で爆睡、携帯の目覚ましセットしたがその携帯の電源を消したので、気づいて飛び起きたのがバス発車時刻の10分前、慌てて詰め込み上高地行の始発バス発車ギリギリ間に合う。
(帰りのタクシーの運転手に聞いたが、タクシーを利用してくれるならばタクシー会社の駐車場を無料で使わせてくれて、そこで幕営も可能とのこと)

9/6 涸沢小屋から
9/6 涸沢小屋から

6日
6:30上高地発、8:50横尾山荘着
11:20涸沢ロッジ着 快晴で山々がすごく綺麗このまま涸沢にいたいが、1泊で抜けるため今日は奥穂高山荘まで行かなくてはならない、その先のザイテングラードは岩場ではあるが傾斜はさほどきつくなく浮石さえ気を付ければ特に問題になるようなところはない。
14:00 奥穂高山荘到着 ここは持ち込みゴミでも捨てられるのがありがたい。
テント場所は段々畑状で狭く我隊持込みの4-5テントだと数か所にしか張れるところがない、それもギリギリなので、ヘリポートに張らせてくれと交渉に行くが却下、遅くなったら後続が次々と張っていたので交渉する時間がまだ早かった。
夜 雨風が強くたびたび起きる、来た道を戻るのかもと敗退が頭をよぎる。

馬の背
馬の背

7日
3:00起床 土砂降りなのでシェラフに再び潜って様子見、テント内は水たまり
5:00 風が少し穏やかになり雨も霧雨になってきた スマホで雨雲の様子を確認すると、これ以上は悪くなりそうもない。
6:15奥穂高山荘出発
7:00奥穂高頂上 霧雨のなかで眺望なし先日天気のよい頂上で撮影したのでスルー
7:30馬ノ背
はじめ1mくらいはあった岩稜がだんだん狭くなっていき、とうとう三角形に先行パーティーは「岩が濡れて滑る!」と言いながらその△を跨ぎズリズリ移動している、中世の拷問風ムーブを目の前で披露され、新調したばかりの合羽を心配する。

ジャンダルムをトラバース
ジャンダルムをトラバース

いよいよ順番が回ってきた、確かに一歩がいまいち、乾いていたら置けそうな小さな窪みも濡れて滑りそう、私は先日買ったばかりの登山靴なのでどうにも自信がない、迷ったすえトップつりしは飛騨側にある段差に足をそろりと掛けこわごわ降りる、お次のみっちゃんは豪快、がばっと両手で石を抱え込み上高地側に両足は空に舞いながら、左足はその少し下のステップをちょいちょいとつま先で探しているではないか、下は何百mもキレ落ちてる、私には恐ろしくてとてもできません。
お次の萩リーダーはもっと手前の上高地側くぼみを使用しすんなりクリアー、こばさんはもっと後ろから上高地側の段差でトラバースし危なげなく超えてきた。
たぶんここが核心部であると思われるが、なぜか4者4様のルートとりであった。
後ろからきたカップルPは女性が「無理無理~!!」と悲鳴を上げていて引き返したよう。
7:55 ジャンダルム登頂 霧で眺望なし 直登もできるということだが、今回は岩も濡れているので、西穂側から回り込む一般道で登った。
8:10 幕営適地 ジャンダルムから下山後、いたさんに教えていただいた万一のときの幕営可能な場所を発見、もちろん水場はないが2~3張はできそうである。

天狗岳逆層スラブ下降
天狗岳逆層スラブ下降

9:20  天狗のコル到着 老齢の単独男性が岳沢小屋からここを通り西穂高のルートを歩いていたゆっくりだが、とても元気そうだ。天気も次第に晴れてくる。

10:00天狗岳登頂 鎖場が多い岩を登る、下りには有名な逆層スラブ、長い鎖につかまりながら慎重に下りていく。すでに岩は乾いていたので問題なし
10:50 間ノ岳山頂直下 聞きなれた「ケッチボー」見上げるとSA山さんの満面の笑み、予想だにしてなくみんなびっくり大感激、この瞬間60周年記念山行がつながった、それも最後はコールサインで締めるなんて、ほんとSA山さん出来すぎ、最高の「ケッチボー」感動でした。その後、SA山さん合流で隊はさらににぎやかになる。

11:00間ノ岳 岩肌に白スプレー書きしているだけ、見落としそうになるがSA山さんから「ここがあいのだけ山頂だよ」と言われ「まのたけ」でないことを知る。
12:00西穂高山頂 前後のルート、とくに問題はなかったと思う。

西穂高岳手前から、間ノ岳の向こうに天狗岳
西穂高岳手前から、間ノ岳の向こうに天狗岳

13:20 西穂高岳独標 いきなり人が増えて山頂は大混雑、ヘルメットを持っている我々はハイカーにどこから来たんですか?とよく聞かれる、そのとき「よくぞ聞いてくれました」というのを悟られずに「ええ奥穂から来たんです」とさらりと返答する高等テクを身につける。
14:00 西穂高山荘到着
14:30 西穂高山荘出発 我隊投票の結果、醤油よりも味噌ラーメンがお奨め。
15:30西穂高口ロープウェイ乗場着

おわりに
とても気がかりであった、お盆に残してしまったルート 毎週天気予報を見ながら参加メンバーみんなでヤキモキ、とくにハギCLは重責を一手に担い気の毒であった。
しかし、コバ予報担当の加入に大いに助けられ、そして稜線上でSA山さんとケッチボーという最高の形で繋ぐことができました。
あっそうそう、みっちゃんほんとありがとう、持ってきてくれたお守り御利益ありましたね。
おかげで全部繋がりましたって、お礼言っておいてね。
交通費 車(高速、ガソリン、駐車場500円×2日1000円)=約20000円÷4人(一人5000円)
あかんだな駐車場~上高地(バス)1160円
ロープウェイ 1600円+荷物代500円=2100円
新穂高温泉~あかんだな駐車場(タクシー)6000円÷5人(一人1200円)
一人頭の交通費合計 9460円