雲取山山行報告

雲取山

2014年11月15~16日

メンバー:カオリ(L)カト・タカタカ・トン(記)

11/15(土) 奥多摩駅(8:30)—タクシーにて出発(9:20)—登山口(10:05)—堂所(11:54)—

ブナ坂(13:43)—奥多摩小屋幕営地(14:30)

11/16(日)  奥多摩小屋幕営地(7:02)—雲取山頂上(8:00)—雲取山荘(8:30)—

芋ノ木ドッケ(10:05)—お清水平(11:35)—三峰神社(13:30)

11月15日(土)

とうとうきた。人生初の雲取山。遠くて近い、憧れてきた雲取山。夏に会の山行で七ツ石山に登ったときも遠くから、あの頂に・・、と思っていました。

新宿駅6:33分発のホリデーおくたまに乗車。天気もよいので車内は大混雑。もたもたしていたら座席取りに失敗。奥多摩まで立ってく羽目になりました。電車は8:13分奥多摩駅に到着。カトさんとタカタカさんと合流。そこでカトさんからの衝撃の告白が!

なんと、カオリリーダーが遅刻とのこと。9:14分に到着予定とのこと。バスで行くよりタクシーで登山口まで行く、との提案がカトさんよりあり、リーダーが来るまでに、タクシーを手配してくれました。タクシーだと登山口まで直接乗りつけてくれる、ということ。鴨沢バス亭から登山口までは30~40分かかるのでラッキー。災い転じて福となす。とはまさにこのこと。9:14分、無事カオリリーダーと合流。タクシーに乗り、登山口に。

登山口で準備を整え10:05出発。

カトさんとカオリリーダーは歩荷で、私とタカタカさんはハイキング。カトさんは25㎏の歩荷。ザックをちょっと持ってみました。かなり重かったです。ご苦労様でした。

カトさんを先頭に紅葉の中をどんどん登って行きます。天気もよく登山道は整備されていて、とても快適でした。途中の休憩時、タカタカさんがストカーみたいなランナーにからまれ「僕のブログを見てくださ~い。」とか言われていました。仕方がないので下山後、私が彼のブログを見てあげました。夏に会の山行で七ツ石山に行ったとき、みどりさんも、うるさいおっさんにからまれて怒っていました。この山域は変質ハイカーが多いのだろうか・・・?

 

IMG_3698

14:30分。無事に幕営地到着。

テントを張り、天気がいいので外で宴会スタート。カトさんが歩荷で運んでくれたビールで乾杯。そして、この日のために、カトさんが調理して来てくれた、牡蠣の燻製オリーブ漬けと白ワインをいただく。普段、自ら好んで牡蠣を食べない私でもかなり美味しい。大粒でミルキーで今まで食べたことのない味で感動です。

IMG_3704

寒くなってきたので、テントの中に入って宴会はさらに続きました。

次はタカタカさんが、密かに用意してきた鮭のちゃんちゃん焼きをいただく。みそ味の鮭がとても美味しかった。密かに持って来て、おいしいところを持っていくあたり、さすがタカタカさんです。

最後は、カオリリーダーのおでんを日本酒でいただく。おでんの種が豊富で、きんちゃく、味付玉子、カレーつくね、お腹いっぱい食べました。好き嫌いの多い私のために皆様気を使わせ、申し訳ない思いです。皆様のご配慮、ありがとうございます。

久しぶりに、結構飲んだのでヘベレケになり就寝しました。

11月16日(日)

5:30分起床。寒くて何度も目が覚めました。ちょこっと二日酔い。昨夜の皆さんの食事に、見劣りする私の調理した玉子雑炊を食べ7:20分出発。

皆様の粋な計らいで、雲取山初登頂の私が、先頭を歩くことになりました。気温もだんだん上昇し、山頂に着くころには、汗だくで二日酔いもすっかりぶっとびました。

8:00無事に山頂に。天気もよく富士山、南アルプス、北アルプスが見えました。

IMG_3717

8:30分雲取山荘。ここで山荘の方から、奥多摩の花、鳥、動植物の話をいろいろと聞きました。鳥のカケスの羽を、いただきました。保護した子熊の話も、してくれました。

山荘を出発し、三峰神社に向けて歩きました。芋ノ木ドッケ10:05。私は先頭なのでペースに気をつけて、道を間違わないように、緊張しながら歩いていましたが、タカタカさんとカオリリーダーの二人は道中ずっとしゃべりっぱなしでした。聞き耳を立てていた訳ではありませんが、声が大きく、山なので丸聞こえでした。(ポップコーンの話やら、パンケーキの話やら、たいした内容ではなかった)

そんなこんなで、13:30分三峰神社に無事下山しました。

IMG_3722

 

 

 

温泉に入り汗を流し、バスで西武秩父駅に。バスは満員で座れませんでしたが、車窓から見える紅葉がとても綺麗で、立っているのが苦になりませんでした。

西武秩父駅でお酒を買い込み、急いで電車に乗り込み、帰路につきました。

二日間とも天気に恵まれ、とても楽しい初雲取山山行でした。

メンバーの皆様、本当にありがとうございました。

追伸:この山行で私がホモといろいろ疑惑がありましたが、断じてそのようなことはありませんので、よろしくお願い致します。

割引沢山行記録

山行報告(141019 割引沢~ヌクビ沢~三嵓沢右俣)

【行程】

10月18 日(土) 赤羽駅 発14:30 ― 桜坂駐車場下、夕方着。

10月19 日(日) 起床5:00、駐車場 発 6:30 ― 割引沢~ヌクビ沢~三嵓沢右俣~ニセ巻機山12:00(直登組)、高巻組と合流12:40、下山開始13時~(登山道)~15時前 駐車場

【メンバー】

コバ(L)、エビ(SL)、イタ、ハギ、アズ、キム兄(記)

【報告】

10/18土曜日

赤羽駅に集まってイタさんの車一台で出発。まだ明るいうちに桜坂駐車場付近の空き地に到着。4-5テンを張ってその前で車座になり宴会開始。たき火がないから寒い。コバ隊長が用意してくれた前菜はおやきなど、メインディッシュはトマトカレー。

0102

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小柄な女性が多いのでテントはスカスカだったが、何故かコバ隊長とキムは外で寝る。放射冷却して寒いが、満天の星は見事だった。

10/19日曜日

五時ころ起床、雲一つない好天だがやはり冷え込んでいる。お湯だけ沸かして各自食事を摂る。俺のコンビニのカップみそ汁は熱源としては一過性らしく身体は全く温まらない。カップラーメン派を横目で羨望する。

桜坂駐車場に移動すると朝っぱらから満車状態。少し戻って路肩に駐車した。好天で紅葉の時期なので混むのも当然か。

沢の準備を整え、登山道へ。過去の記録にある入渓点が不明瞭でウロウロしてしまう。結局分からず登山道が沢と交わるところまで行って、入渓。

03

 

 

 

 

 

 

大きく開けた雄大な沢だ。しばらくは登山道とちらほら交わったり平行したりしながら進む。一般登山道もスラブがあったりして結構大変。

0405

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時期、水は冷たくできれば濡れたくない。いや触りたくもない。ドボンなんてとんでもない。飛沫と闘いながらも何とかびしょ濡れにはならずに滝をクリアしていく。

06

 

 

 

 

 

07

 

 

 

 

 

 

上部の日向に出ると暑いくらいで上着を脱ぐ。沢はどんどん狭くなってくる。ぷちゴルジュを登るのは面白いが目の前に冷たい水がジャージャー流れて少々ヒルむ。

08

 

 

 

 

 

 

 

 

トドメはここ。絶対濡れないと登れない小滝。無邪気なお子様チーム(エビ・アズ・キム)は登ったが、大人チーム(コバ・イタ・ハギ)は左の明確なトレースを高巻く。

09

 

 

 

 

 

 

直登お子様チームはその後もどんどん現れる小滝でメチャ楽しむ。濡れて手がかじかむ前に登らないといけない制限時間付きRC。

一方高巻オトナチームはなかなか沢に戻れない。かなりスリルのあるスラブなどに出くわすも、お子様チームがロープを持って行ってしまったので、無駄に苦労する。

10

 

 

 

 

 

 

お子様チーム、沢を詰め挙げると真っ青な空と雄大な山並みが美しい。巻機山

11

 

 

 

 

 

12

 

 

 

 

 

 

そのままちょっとした笹を漕いだだけで登山道に出る。ニセ巻機山のピークを踏んだりしながら待つこと40分。携帯電話もつながり、高巻オトナチームと無事合流。

13

 

 

 

 

 

14

 

 

 

 

 

 

下りは一般登山道。美しいブナ林などを眺めながら秋の山を満喫、ニセ巻機の風格が見事だった。

15

 

 

 

 

 

 

16

巻機山山行記録

巻機山

2014年11月1~2日

メンバー:コバ(L)つかみ(記)

11/1(土) 桜坂駐車場(8:30)—巻機山避難小屋(11:30)

11/2(日) 避難小屋(7:30)—巻機山頂上—米子沢の頭手前コル—避難小屋(12:00)

—桜坂駐車場(14:30)

紅葉が真っ盛りの秋の三連休。織姫伝説が伝わる、巻機山へと向かう。

麓の塩沢町は古くから機織が盛んで、巻機山を機織や養蚕の神として崇拝してきた。そして山中で機を織っている美女を見かけたという伝説も伝えられている。ほんとかどうか首を傾げてしまうが、頂上付近はなだらかな山肌を覗かせ、当に女性的な雰囲気に包まれる。

初日は雨でのスタートだった。桜坂駐車場から巻機山頂上(1967m)まで、標高差1373m、距離は7.9キロ。8時半頃スタートし、12時には巻機山避難小屋に到着。雨に濡れた体は冷え、とにかく寒かった。ガスを炊き、暖かいお茶(酒)を体に流し込み、シュラフに半分包まりながら・・のんびり過ごした。

しばらくすると、若者3人組のパーティが来た。昼飯を食べ、元気に下山していった。夕方近くになると年配2人組のパーティも来た。こちらは物静かで泊まりだ。あまりにも大きなザックなので、何処から何処へ向かうのか気になったが挨拶以外の言葉は交わさなかった。避難小屋は大きく二階部分もある。年配の2人は二階に陣をとり、私たちは一階部分。お互い気を使わずに過ごすことが出来た。今回始めてビールを持参した。足りずにコバさんが作って来てくれた葡萄ウイスキーを頂く。つまみも焼いたり煮たり、ここが避難小屋だと言う事を忘れてしまうぐらい、立派なものだ。飛び跳ねるベーコンの脂がコバさんのシュラフに降りかかる。まったく気にしてない。私はまだその聖域まで達していないので、羨ましかった。いつか慣れるのだろうか?それとも永遠に気にし続ける人でいるのだろうか?大事なことは直に忘れ、こんなちっちゃいことを鮮明に覚えている。自分で言うのもなんだが、この先大丈夫なのだろうか・・。

アルコールのせいか、到着直後は寒かったが、就寝時は寒さ感じず熟睡。

翌朝5時半まで深い眠りに就いた。

巻機13

 

 

 

 

 

前日の雨のおかげで空気が澄んでおり、近隣の山々が綺麗に見える。念願叶って八海山頂上部分の、ギザギザを見ることが出来た。帰省する新幹線からは見ることが出来なかった場所だった。また一歩、想いが塗りつぶされていく。

来年には越後三山行って・・谷川の馬蹄形も、国境稜線も・・。いやいや来年の前に雪の白根山、皇海山・。次から次へと、山への意欲で話は尽きない。

コバさんは、独自の色を持った人なので、雑誌や山行本などに、毎度登場するものはノーサンキュー。有名な山は山でも、ルートやつなぎ方など独自のものに変える。それに喋りが上手く、どの山行も興味がそそわれて仕方がない。

今回もまさにそうだった。当初は、白毛門からスタートし、朝日岳から藪漕ぎで進み、巻機山へ。藪で全身ボロボロ状態で挑み・・やっとこさっとこ抜けて・・そこには雄大な草原が!池塘が点在しすばらしい展望!いっぺんに苦労が吹き飛ぶ・・何なんだこの充実感、爽快感、達成感、感、感、感じる大自然、感じる~!が待っていた。このような展開を描いた山行計画だった。

しかし、天候が悪化し初日が雨。そのあともどうなるか、不安定な予報。ましてや藪漕ぎ経験なしの同伴者。思案した結果、巻機山に的を絞った井戸尾根コースのピストン。が、しかし、王道コースでは終わるわけがない。朝日岳を繋ぐ稜線上での藪漕ぎ体験付だ。

巻機9

 

 

 

 

 

さあ、それでは藪漕ぎについて。久々に両足に激痛の走る程の筋肉痛を与えてくれた藪漕ぎ。初体験であった。字の如く藪の中を歩く、ではなく漕ぐのである。具体的には平泳ぎの手つき、時には握り締めかきわける。足はラッセル時に負けず劣らずの腿上げ。踏みつけても藪は必死に起上る。こちらもパワー全開で踏み倒す。しかし容易ではない。腰まですっぽり埋まる。時には全身すっぽり埋まってしまう。先頭をコバさんが進んで行く。その後をぴったり付いて行けば、いくらか楽なんだろうけど、すぐに遅れを取ってしまう。まごまごしていると藪に囲まれ、コバさんを見失う。何度か「コバさーん」と叫ぶ。ちゃんと待ってってくれる。しかし、打ち付ける藪に何度も負けそうになる。ぶつぶつ唱える。精神的に安定していると「よっこいしょ、~よっこいしょ」イライラしてくると「くっそー、何なのよ!」テンションがあがってくると「ファーイト、ファイト」こんな感じだ。

それでも、これでもか、これでもか・・藪は続く。笹を見ていると・・

(あーここは新潟、笹団子が名物。これだけ笹がある。余るほど笹がある。かつて笹団子を作り出した先人はこんな藪を歩き、笹団子たるものを思いついたのだろうか・・。決して好かれないだろう藪笹。だけども、笹団子の生みのきっかけかも知れない。そっかー。凄いんだ、この笹。)

そんなこと想像していたら、ちょっこっとだけ、愛おしく感じたりもした。

石楠花地帯に突入。市になると石楠花が売られている。何千円もするものもある。そんな石楠花を踏みつけている。(あーいけないんだ、いけないんだ〃)

ハイマツがちらちら現れる。(ちょっと、じゃま、なんでこんなところに、生えてんだ!)など等・・藪では笹、石楠花、ハイマツが、ひしめき合っていた。

巻機33

 

 

 

 

 

 

進むにもかなりの時間をかけてしまっているのに、何度も靴紐が解けてしまう。藪に靴紐が引っかかるのだ。そう、藪ではスパッツは必要不可だったのだ。何度縛り直したか数えられない位、縛りなおした。一回につき3分程度はかかった。すくなくても30分は無駄にした。それに、どんなに雨の中を歩こうが濡れなかったパワー靴が、びしょ濡れになった。あ~、恐るべき藪道であった。

米子沢ノ頭手前のコルまで行き、また巻機山へと戻った。4時間半の藪漕ぎであった。楽しい?否、辛かった。だけども藪漕ぎ山行、また行きたい。やりたい。挑戦したい。時間の許す限り藪漕ぎを楽しんだ。思いっきりはじけ、心底楽しんでいるコバさん。反対に辛い思いに支配される私。それなにに嫌いになれない藪漕ぎ。コバさんに影響されたからだと思う。楽しい感情が伝染されるのだ。辛いが快感に変化する。山に対していつも楽しそう。楽しんで、楽しいを伝染する。コバさんは不思議な人だ。気分が乗らず低迷していても、コバさんにかかれば、弾けること間違いなし。

地図を一度もみようとも、広げようともしなかった愚か者ですが、最後まで見捨てず、また色々な事を教えて頂き感謝いたします。朝日岳から巻機山までの果てしなく続く藪漕ぎ山行。来年の紅葉の時期、トライしたいと思います。

一味違う、新感触の山行ありがとうございました。

以上

虎毛沢山行報告

山行報告(140920-22 湯の俣沢遡行~赤湯又沢下降~虎毛沢遡行~虎毛山)

【コース】

19 日(金)亀戸駅出発21:00 ― 25 時頃、鶴巣PA 泊

20 日(土)鶴巣PA 発5:00 ― 下山ポイントに自転車をデポ ― 湯の俣沢入渓点(650m)8:05 ― 登山道 ― 稜線(1100m)赤湯俣沢下降点 ― 二俣 ― 野営場(700m付近)15:45

21 日(日)野営場 8:00 ― 虎毛沢出合(530m)― 野営場(700m付近)13:00

22 日(月)野営場6:50 ― 虎毛山(1432m)― 赤倉沢林道終点13:00

【メンバー】

コバ(L)、エビ、キム兄(記)

【報告】

9/19金曜日-0日目

21時、亀戸駅に3人集まってコバ隊長の車で出発。24時過ぎ、エビさんが運転を交代して鶴巣PAで仮眠。

9/20土曜日-1日目

早朝、再び走り出し下山ポイントの赤倉沢林道終点に折り畳み自転車を組んでデポ、草むらに隠す。さらに湯の俣温泉へ。湯の俣沢に入渓(8:05)。

入渓点で既に熱い枝沢が流れ込んでいる。今夜の風呂が楽しみだ。噂のナメ床はのっけから始まった。なんと歩きやすいのだろうか。

いかにも水で磨かれた、という感じの河床は曲線的で美しい。(ナメばかりではないのだが普通の箇所は写真がない…)

DSCF8014

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCF8015

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、3つの沢(湯の俣沢・赤湯又沢・虎毛沢)を歩いたがそれぞれ特徴があった。1つ目の湯の俣沢の特徴はこの幾何学模様。

DSCF8025

 

 

 

 

 

 

 

コバ隊長がヒラタケを少し獲得するも、シロウト目に分かるキノコは割ると根元が黒いツキヨタケ(毒)ばかり…

DSCF8037

 

 

 

 

 

 

最後は少し藪を漕いで、稜線に出る。(10:30)

 

DSCF8038

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩いてアプローチ地点を発見、5分休憩。(11:10)

下降してゆくとすぐに沢が始まった。ミズコブが所々に見つかったので捕集し、不要な葉を剥きながら歩いていると危ないことに気づいた(今更)ので、立ち止まって処理することに。結果的に5分休憩。(12:00)

 

DSCF8047

 

 

 

 

 

 

しかし良い天気だ。キラキラ光る明るい沢を歩くのは気分が軽い。

DSCF8052

 

 

 

 

 

 

と、なだらかな沢を平和な気分で歩いていると、突然の落石!そしてガサガサッという音を立てて大きな動物が顔を出す。熊!? ギャー!! ・・ん? カモシカだった。

 

DSCF8061

 

 

 

 

 

 

 

なんだカモシカかよ、と気を抜いた途端、故意か無意識かこいつがドカドカ大きな石を沢に落としてくる。どうやら歓迎されていないらしいのでソソクサと逃げる。

2番目の赤湯又沢の特徴は、温泉。13:35到着。

 

DSCF8070

DSCF8071

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとは飲料水確保のための枝沢と野営場を見つければいいのだが中々見つけることができず、結局温泉から離れてしまった。(エビさんが腕だけ浸かったのみ)

沢から少し上がった草地にまあまあ平らな場所を見つけ、腰を据える。(15:45)

DSCF8075

 

 

 

 

 

 

酒とコバ隊長の手料理でゆっくり心と体を休める。一応食担の私は得意の手抜き料理(ミネストローネ)でお茶を濁す。

DSCF8080

 

 

 

 

 

 

9/21日曜日-2日目

2日目の行程は短い。6:00起床、8:00出発。引き続きの赤湯又沢は今日も平和に流れている。

DSCF8086

 

 

 

 

 

 

間もなく後ろから男女2人のパーティーが来た。夕べは温泉に泊まったという。「ドロドロでした・・」と聞いて、無理に入らなくても良かったナ、と安心。

なおも進んでゆくと、虎毛沢との出合。

DSCF8093

 

 

 

 

 

 

この沢に温泉は無いようで、水が澄んでいる。3つ目のこの沢の特徴は、造形と色と模様が美しい河床。目が覚めるこの白さ。

DSCF8098

 

 

 

 

 

 

 

 

地元のオジサン2人連れが下ってくる。夕べは舞茸とイワナをサカナに飲んだという。「舞茸なら右岸側のナラの木に生えてるよ!」とのこと。周囲はブナやミズナラの森。我々も寄り道して探してみるも、そんな簡単に見つからない。(10:20)

DSCF8113

 

 

 

 

 

 

広い河原歩きや峡谷もある変化に富んだコースをのんびりと楽しみながら進んでゆく。水がきれいだから思わず泳ぐコバ隊長。

DSCF8120

 

 

 

 

 

 

DSCF8125

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで突然キム、持っていたホールドが抜け、どぼん。

CIMG1636

 

 

 

 

 

 

この後、ぷちゴルジュなどで難所を迎える。フェルト靴の2人どぼん。落ちてからのリカバリーも難しい。三者三様のルートでじわじわ攀じっていく。必死の余り、しばし「・・・ 」無言状態が続く。ちらっと見ると他の二人もぷるぷるしながらセンチ単位で進んでいる。登り終えた後、あの静けさを思い返して三人で爆笑した。

その他の歩きやすいナメでは、美しい青い河床や赤い虎毛を眺めながらのんびり歩いた。

DSCF8151

 

 

 

 

 

DSCF8167

 

 

 

 

 

 

野営地決定。(13:00)

DSCF8169

 

 

 

 

 

9/22月曜日-3日目

最終日は5:00起床、6:50出発。

 

CIMG1650

 

 

 

 

 

 

今日も平和な沢あるき、 ・・と思いきや、

 

CIMG1661

 

 

 

 

 

 

 

すげー倒木の嵐。その後はキムの登りが不安なため2回ほどロープを出してもらいつつ沢を詰め(9:00)、稜線に出る(9:30)。虎毛山頂上に至ったのは、10:10。

 

CIMG1674

 

 

 

 

 

 

頂上直下の高層湿原をしばし散策し、10:50下山開始。

 

CIMG1683

 

 

 

 

 

 

フェルト底が大変滑るようでコバ隊長は苦労を強いられる(エビさんはゴム底、キムは履き替えた。)。慎重に下る本隊から離れ、キムが先行する(11:40)。

キム下山(12:40)、ここから激チャリで車を回収し、すでに下山して待っていた本隊と無事合流した(13:30)。お疲れ様でした~。

(この後、蔵王の野口ペンションへ。新旧の山の話を伺い、大変なおもてなしを頂きました。若手も一度宿泊することをオススメします!)

9/23火曜日-4日目(おまけ)

起床・朝食(7:30)。出発(9時過ぎ)。北とぴあ到着(14時過ぎ)。

かもしか山行(奥多摩)

かもしか山行(奥多摩)

2014年10月17~18日

メンバー:サイトー(L)・みどり・たかたか・ケン・ミチ(記)

武蔵五日駅22時30分、かもしか山行メンバー五人が次々に集合。

同じ電車に乗っているはずなのに、会わなかった。(もしも、会えていたならば・・)

奥多摩方面はほとんど行った事がない。鉄道に関して疎い者にとっては、中央線の複雑な種類に困惑される。各駅・快速・中央特快。青梅特快に通勤快速・通勤特快。わけが分からない。事前に武蔵五日市までのルートを調べ印刷物を持参していたにも関わらず、はやめに新宿に到着。せっかちで、我慢出来ず、予定よりも早い電車に乗った。

混雑していた。当然座れない。車内は週末のざわめきとお酒の匂い。そして、あまり聞き取れないアナウンス。途中で通勤快速乗り継ぎの案内だ。

予定より早めに乗車した電車より、予定していた電車が先に立川へと到着する。

(あっつ・・)焦った。ただ乗り換えればよいだけの話しなのに焦った・・・。

快速の停まる駅?通勤快速は何所で?時間は間に合うのか?・・新宿から乗り換えた国分寺駅迄、そのことしか頭になかった。確認方法はチラチラ映る車内のTV画面だけだった。やはりスマートホーン、ネット見放題に変えた方がよさそうだ・・。

無事に、国分寺で乗り換え、立川駅に予定通り着くことが出来た。

ここから先は、初めて利用する五日市線だ。

仲間のK氏がこの付近に住んでいる。どんな所かなーと窓を覗いてみるも真っ暗でよく分からない。ただ、月2回ある集会に王子からここまで足を運んでいる。そう思うと、思わず合唱。

何だかんだで、集合場所駅に到着。改札を出るも誰も居ない。オロオロしかけた直後、サイトーさんが登場。一気に安心した。これが冒頭の(もしも、会えていたならば・・)に繋がる。メンバーと合流できていたら、長い間、緊張せずいられた。

まーしかし、緊張と引き換えに、ちょっとした冒険を味わうことが出来たのだった。

さて、本題のかもしか山行。

メンバー全員が揃い、タクシーにて登山口になる、白木野バス停へ。

タクシーに五人。体格、体重順だと完全に私は3人乗車の後部座席と思っていた。しかしながら、肩幅順ということになり、それでも後ろに乗り込もうとしたら前の席になった。しかし、(あっ・・)納得。彼女はスレンダーだが、私よりうんと肩幅はたくましい。そして羨ましい。何故ならば、目指す憧れの容姿を具えている。それだけじゃない、

「タフ」である。優しい顔をしているが、多少のことでは根をあげない。

タフに関しては、彼女のみならず、北稜の女子はみなタフである。ガッツがある。

よく飲むし、食べるし。何所でも寝れるし、はしゃぐし。そしてよく喋るし、笑うし。そう、何でもありだ。想い出していたら、可笑しくなってきた。そんな事を思いながらタクシーに揺られるのであった。

30分程で到着。

準備を整え、柏木野出発。

熊除けの鈴をチリンチリンならし、わいわい騒ぎながら歩いた。民家が数件あり、その音に反応してか犬が、ワンワン吠え出した。民家地帯が遠くなるまで、音は休止。寝ているであろう、時間帯。「皆様、ご迷惑をおかけいたしました。」

反省しながら、歩いていくと、徐々に町の明かりポツリと遠くに見える樹林帯の中。鈴はもちろん、大音量で歩きたくなるほどの、静けさ。ケンちゃんを先頭に、私、みどりさん、たかちゃん、サイトーさん。一番後ろを歩くサイトーさんだけが、かもしか経験者である。

先頭を歩くケンちゃんはつい先週、ハセツネCUPでこのルートを走っている。奥多摩山域71.5km。気の遠くなる距離だ。24時間以内に到着すればよいとの事だが、それをナント12時間でゴール。快挙である。来年も参加するとのこと。凄い。本来ならばスイスイ進みたいであろうに、私たちに足並みを揃えてくれた。つま先歩行。これまた凄い。次なるレースに向けての筋肉強化。本格派アスリート。「さあ、ケンちゃんに続け!」と、テンションはあがっていく、のであった。

出だしは元気が良かったが、徐々に静かになり、ついに沈黙。蛇行歩行状態。眠いのだ。思考回路ゼロ。足先が二重、三重に見える。感覚がない。歩き始めて4時間半。浅間峠で、私はついにダウンした。申し訳と思いながらもベンチで横になった。20分位寝た。寒い中、ほかのメンバーは快く見守ってくれた。お陰で、体力が回復した。さあ、行くぞ!と張り切って出発はしたものの、2時間足らずで、またもやダウン。笛吹峠で、バタンキュ~。枯れ枝の上に倒れ込んだ。みどりさんが、サイトーさんの上着を私に掛けてくれたのを最後に、記憶が途切れている。20~30分深い眠りについてしまった。

「コーヒーどうぞ」そんな優しい、ケンちゃんの声で起こされた。サイトーさんがコーヒーを入れてくれた。あったかい。ありがたい。みなが心配してくれた。この先のルート、私の調子で進む様子。ほんと申し訳ない。二度のダウンで、自信がなくなっていたが、回復した感覚が走る。「三頭山までは行こう!行きましょう。」

思いやりに包まれながら、朝日を眺めながら一行は、三頭山へと目指した。

この時点でスタートから7時間が経っていた。

今回の「かもしか山行」とは、夜間眠らずに歩くことらしい。だから夜に強い人向け?と言う事ではない。体験して思ったことは、体力・気力を十分に備えていないと駄目だ。私以外のメンバーは、寝ることなく、勿論倒れることなどなかった。実力を思い知らされた。かもしか山行じゃない、トホホ山行だった。ほんと情けない。

タフな人になれるのだろうか・・そんな果てしない理想を抱いていると・・、幻か、いや目の前にいる。格好いい。たかちゃんだ。

昔TVでやっていた「キャッツ・アイ」というマンガの女怪盗。3人姉妹で次女の主人公に見えた。子悪魔的な怪しい雰囲気・・確かに似ている。スレンダーな体には、ストレッチの効いたぴったりの装い。小さめのリュック。そして極めつけはヘッテン。ライトが眩しい。忍ぶように歩く様は、まさに恋焦がれた、キャッツ・アイ。

かもしか、ならではの暗闇が、たかちゃんを通じて、憧れの原点を思い出させてくれた。

歩き始めてから約12時間。三頭山到着。見晴らしもよく雪化粧の富士山も見えた。山頂は広く観光チックだった。サイトーさんが持って来てくれたコーラーで乾杯。美味い!徹夜山行なのに、頑丈なメンバーは疲れが出てない。頂上にいる今朝、登ってきたかなと思われる綺麗な登山者に負けないほど、綺麗だ。

計画では、三頭山からヌカザス尾根を通り、小河内神社に向かうコースだった。

しかし、バス時間も考慮し檜原都民の森へ下山することに。通過した鞘口峠コース、通称ブナの路では49名のパーティとすれ違った。驚きだ。広い山頂もあれだけの人数が到着したら、街化してしまう。すれ違いで助かった。

そんな危機を回避し、無事下山。トータル13時間に及ぶ山行だった。

かもしか山行。暗闇を歩くわけだが、思ったより怖くなかった。月明かり、街明かり、そして、ケンちゃんのパワーヘッテンの明かりは大活躍。それに、メンバーが離れることなく終始一緒にいた。登山道もアップダウンの繰り返しだが、キツイ傾斜など差ほどなく、歩きやすかった。ただ、蛇行歩行を続ける、私の後ろを歩く、みどりさんには怖い思いをさせた。ごめんなさい。そしてみなさん、ありがとうございました。

また、次なるかもしか山行よろしくお願い致します。

焼岳から西穂高岳

行程
9/6日5:10沢渡岩見平駐車場-5:30釜トン前出発-6:15中の湯温泉宿前通過-6:40登山口到着6:50出発8:10- 9:20焼岳頂上9:30頂上発-10:30焼岳小屋-12:20槍見台-14:00西穂小屋

メンバー :Sa山

9/7日6;00西穂小屋-6:20丸山-7-10独標-7:40ピラミッドピーク-8:20西穂高岳9:30-9:40P1-
10:35間ノ岳-10:45合流-11:00間ノ岳-12:10西穂高岳-13:22独標-14:00西穂小屋14:30-15:30ゴンドラ乗り場-タクシー予約-アカンダナ駐車場へ-沢渡駐車場

記念山行の話が出た時、南アは歩いていないのでぜひ、行こうと思っていました。集会の都度、皆様は案を練り、光っていた、そんな中一人悶々としながら眺めていた。

焼岳噴煙
焼岳噴煙

3月西大嶺山スキーから帰り、家で床に座っていて立ち上がりぎわ、ぎっくり腰の様になる、それから4ヶ月、腰の周りの筋肉の緊張が取れず、夕方のジョギングも休んでいました。

7月下旬、伊豆ヶ岳ボッカ訓練を空身で同コースを歩き、翌週日光半月山5時間ほどのハイキングをして、翌々週、酉谷山、雲取山を歩きましたが、毎山行後は腰周り、背筋の緊張で朝はストレッチをしないと起き上がれ無い状態が続いています。

8月に入り夕方ジョギングを30分から40分続くようになる。4ヶ月体を動かして居ないと、体力は元に戻ってしまいます。8月下旬楢俣沢洗の沢、ゆる沢とのお誘いで、初日は3時間ほどの歩行、翌朝は昨夜の雨で増水の中での出発です。
笠ヶ岳山頂に着いたのは14時、そこから4時間の下山が良い体力作りになったようです。
これなら、西穂高岳まで行けると、9月6日、コースで残っていた中の湯から奥穂高岳に参加致しました。

焼岳小屋前後ろは焼岳
焼岳小屋後ろは焼岳

新しく買ったザックに、昔のテントを詰め込み、皆様に習い軽量化を試み釜トンネルからスタートです。

焼岳は、中の湯登山口から3時間、中尾温泉から3時間、上高地から4時間とアプローチが易しいく、山頂からは槍ヶ岳から穂高岳、笠が岳、双六岳、乗鞍岳と見渡せ、かつ上高地を眼下に見下ろす気持ち好いところです。

若い人も目立ち、高齢者も想像どおり大勢元気に登って来ています。(情報-焼岳登山口までは釜トンネルから旧道を1時間ほど登りますが、皆様タクシーで来ています、車の場合は20台ほど止まれますので、ここまで来て往復が多いです)焼岳小屋へは、奥穂、前穂、上高地の景色を楽しみながら降りてゆく。途中、湯気の出ている場所も有り、時折生暖かい温泉の気に包まれて歩く。

焼岳から見る焼岳小屋は山中の情緒ある佇まいに在り、穂高にいだかれ素晴しい宿泊所に見えるが、小屋に降りると景観もそこそこで期待半減。
そこから一気に尾根に向う。展望も無く、途中横倒しの笹茎を踏みながらの、尾根脇道歩行、滑ると笹薮の中に落ちてゆきそう、傾斜も有るやせ尾根で、のんびりムードで歩くには危ない、そんな登山道である、割谷山までは慎重に歩く。

西穂高テント場
西穂高テント場

尾根に出ると西穂小屋が目の前に見えるが経験判断の倍時間がかかる。
林の中のぬかるみを避けつつ歩き、その地帯を過ぎ登りきると上高地からの合流点、そこから10分ほどで西穂小屋に着く。

20張りほどで一杯のテント場だ、受付で場所を指定されるのだが「一杯なので隣のヘリポートでも良いですよ」テント場は朝8時撤収だが、ここは6時にはテント撤収との事。この案内のテキパキさ、着ている趣味、これでかかと落とし出来れば、誰かさんそっくり。でヘリポートに張ることにした。ヘリポートに張ったのは5張り、そのうち2張りは、翌朝は5cm程の水溜りの中となっていた。見通しが甘い。
小屋前で生ビールをあおり、小屋前のテーブルに同席し、宿泊客の食事順番待ちの人とツアー状況の話を聴いたりしながら、ポツポツ来るまで目の前の霞沢岳を眺めながら飲んでいた。
途中小屋の主から、明日の天気予報、穂高の解説があった、小屋から独標までとその先は岩の質が違う、らしい、独標までの岩は濡れてもフリクションは効くがその先は効かないとの事、岩質が違うと学者の調査結果だそうです。酔いにまかせ聞いていた。
携帯は、15時でバッテリー切れ、奥穂高岳隊の動向は分からない。

P1から雲の切れ間に槍ヶ岳が
P1から雲の切れ間に槍ヶ岳が

朝5時頃雨が上がり、6時出発、独標まではハイキングコース。独標からピラミッドピーク、西穂高岳へは岩陵歩きの技量が要る。西穂高岳まで来た人たちの9割はここから引き返す。ここから奥穂に向うツアーの人たちが居たが、前後をガイドが受け持ち、中の5人はビナ通しのコンテ?、一人バランスを崩すと、全員巻き込む。なんだかなー?

独標から西穂高岳までの歩きで、濡れた岩のフリクションが効かず滑り安かった。これでは先が危ぶまれ、西穂高岳で戻ろうと思っていたが、時間も早いので1時間ほど待つと、岩も乾いて来たので、先に進む事にする。
P1に立つと、雲の間に、一瞬槍ヶ岳が見えた。前方に間ノ岳が立ちはだかる。その奥の天狗は霧の中に包まれている。3つほどピークを過ぎ、間ノ岳に着く。
途中のコルに遭難者の物だろうかザックが残置されていた。間ノ岳から見上げると雲の間に、天狗岳は聳え立つ。下に目を移すと、こちらに向っている登山者が数パーティー20名ほどが視野に入る、頂上から「ケッチボー」とコールを送る、が返ってこない。再度送るが反応が無い。この時間ここに来ていないのは、雨で再度中止したものと判断した。奥穂まで行くことにして先に進む、と「今の何ですか」と単独で岳沢から登って来たおじさんに疑問を持たせてしまったらしい。そこでコールの説明会。

間ノ岳から天狗岳
間ノ岳から天狗岳

間ノ岳を下山中、いしつかみさんと目が合ってしまった「どっかで見た」「誰だっけ」「あ、ケッチボだ」視界に入った反応が脳に届くのに時間がかかる。 つり師さん、コバさん、ハギちゃん皆元気に合流です、岩場なのでハグは無しですが、想定外の合流で感動です。

天狗の逆スラブの下りをツアーらしき人たちが停滞し降りて来るのが目に入る「もっと後から続いて来ますよ」との事で西穂高岳へ一緒に戻ることにする。混雑は嫌いです、今回鹿島槍ヶ岳から五竜岳に参加しますと、みどりちゃんと約束したのですが、キレット小屋が混んでいると云う事で、計画をこちらに変更しました。
地図上では3/4、時間では1/2まで歩いて来たのですが戻ることにする。先ほど厳しいなと、思った所も、登り下り逆になると、そうでも無い。独標から間ノ岳より、間ノ岳から独標に向ったほうがラクでした。

西穂高岳に着くと「皆さんどちらからですか」との質問「奥穂からです」「わーすごい」の反応。私も一員に見られたが、引き返して来ましたとは言えずニコッで聞き流す。朝方、西穂高岳に居たとき「ここから先は、力がないと行けないのです」との会話が耳に残る。

一昨年大晦日に西穂高岳に向った3人が帰りの西穂高岳下りで動けなくなり遭難しましたが、ザイルを出さずとも降りれる無理な斜面ではありませんでした。彼らは前日の雨に濡れ、夜間乾かせず次の日その足で向って、低体温で動けなくなったのが正解では無いでしょうか。
同様北陵山岳会は、上高地から入山したメンバーは前日雨の中でテント設営、次の日も雨から雪に変わった中を西穂小屋に到着、全身びしょぬれでした。当会は状況判断で西穂高岳行きを断念致しました。当日は気温も下がり、あの風雪で吹きっさらしの尾根を、途中ザイルを出したりして早朝から夕方までの行動は、きついでしょう。

西穂高岳から独標(一番左ピーク)
西穂高岳から独標(一番左ピーク)

西穂高岳からピラミッドピーク、独標、丸山へと降りるが、ピークをいくつも過ぎるがすんなり下山しない。丸山を越えやっと、小屋に近づいた。歩いていて、距離と時間のずれを感じた。これで暴風雨に見舞われたり、雪に吹雪かれてりすると、もっと感覚のずれが広がるでしょう、こまめに読図を、反省。
小屋で、休憩を取る。上高地から沢渡に下りる予定でしたが、一緒に新穂高に降りる事にする。
小一時間のくだり、途中少々の登り5箇所を過ぎたらゴンドラ乗り場に到着、観光客が多く来ている、さっさと並び下降、穂高の山並みが見えるらしいが、ゴンドラからはまだ一度も眺めた事がない。アカンダナ駐車場から沢渡まで送ってもらい、島々の湯に入りさっぱりして、解散。

この夏は何処へもいけず田舎に来ていた、天気を見て白山に行こうと用意はして来たが、前線が停滞してかんばしくない、そうこうしているうちに、栂海からの下山日、糸魚川下山口まで行って見る、予想より早い下山だ。思ったより皆様元気でした。よほど汚れて居たのでしょう1時間半も風呂から出てこないとの事、長丁場でしたからね。サイトーさんはその間に、泊駅前まで車を取りに行き帰って来ていました。その後も暇なので、東谷沢隊が新穂高に降りる予定なので向かうが、ニュースを見て、新穂高温泉には降りてこないと判断し、心の故郷、大町をぶらつきかえって来た。

そんな中最後に残っていてゆけそうなので参加しました。一日8時間の歩行での二日間でしたが、腰周りのこわばりは、相変わらず続いて居ます。気持ちは30代でしたが、体が規制を始めたようです、チョッカイも自制して、年相応に大人しくしましょ。
来年から無職になり遊び放題です、思いがけない状況がこれから増えてくると思います、騙し騙し行きます、お付き合いよろしく願います。

奥穂~西穂

60周年記念山行 奥穂~西穂

期日:2014年9月5日~7日(前夜泊1泊)
参加者:ハギCL、こば、いしつかみ、つりし(記録)、SA山(間ノ岳で合流)
5日:王子駅集合20:30→24:30あかんだな駐車場(入場は4:00から)
6日:上高地6:30→横尾8:50→涸沢11:20→奥穂高山荘14:00
7日:奥穂高山荘6:15→奥穂高山頂7:00→ジャンダルム山頂7:55→天狗岳山頂10:00→間ノ岳11:00→西穂高山頂12:00→西穂高独標13:20→西穂高山荘14:00/14:30→西穂高口ロープウェイ乗場15:30/15:45(ロープウェイ)新穂高温泉16:10 タクシーであかんだな駐車場16:40位
途中風呂入って 王子着22:30位

はじめに
60周年記念山行、他の隊はお盆の悪天にも関わらず予定とおり完遂し、アルプス同士を繋ぐラン隊もあれよあれよと破竹の勢いで安全制覇、我々がお盆にやり残したルートが最後に残ってしまう。
お盆山行から帰京し、毎週リベンジを狙うが天候不順で2週続けての延期、秋雨前線がしつこく居座り続ける、そのうち雪が降り我々の担当箇所が60周年記念山行で唯一未踏になってしまうのではないかと、萩リーダーは毎日変わる天気予報で一喜一憂をしている。
そんなこんなで9月突入、その一週目にようやくなんとか天気がもちそうな予報が出た。
すっきりではないが、こうなりゃ眺望が無くったって行くべしと出発。

5日
20:30王子発 車で出発 中央高速はガラガラ
24:30平湯あかんだな駐車場到着 4:00までゲートが開かないので平湯バスターミナルまで戻り幕営するが3:00頃になるとバスの到着音、人の話し声などで寝られず、4:00ようやく開いたあかんだな駐車場に移動し車内で爆睡、携帯の目覚ましセットしたがその携帯の電源を消したので、気づいて飛び起きたのがバス発車時刻の10分前、慌てて詰め込み上高地行の始発バス発車ギリギリ間に合う。
(帰りのタクシーの運転手に聞いたが、タクシーを利用してくれるならばタクシー会社の駐車場を無料で使わせてくれて、そこで幕営も可能とのこと)

9/6 涸沢小屋から
9/6 涸沢小屋から

6日
6:30上高地発、8:50横尾山荘着
11:20涸沢ロッジ着 快晴で山々がすごく綺麗このまま涸沢にいたいが、1泊で抜けるため今日は奥穂高山荘まで行かなくてはならない、その先のザイテングラードは岩場ではあるが傾斜はさほどきつくなく浮石さえ気を付ければ特に問題になるようなところはない。
14:00 奥穂高山荘到着 ここは持ち込みゴミでも捨てられるのがありがたい。
テント場所は段々畑状で狭く我隊持込みの4-5テントだと数か所にしか張れるところがない、それもギリギリなので、ヘリポートに張らせてくれと交渉に行くが却下、遅くなったら後続が次々と張っていたので交渉する時間がまだ早かった。
夜 雨風が強くたびたび起きる、来た道を戻るのかもと敗退が頭をよぎる。

馬の背
馬の背

7日
3:00起床 土砂降りなのでシェラフに再び潜って様子見、テント内は水たまり
5:00 風が少し穏やかになり雨も霧雨になってきた スマホで雨雲の様子を確認すると、これ以上は悪くなりそうもない。
6:15奥穂高山荘出発
7:00奥穂高頂上 霧雨のなかで眺望なし先日天気のよい頂上で撮影したのでスルー
7:30馬ノ背
はじめ1mくらいはあった岩稜がだんだん狭くなっていき、とうとう三角形に先行パーティーは「岩が濡れて滑る!」と言いながらその△を跨ぎズリズリ移動している、中世の拷問風ムーブを目の前で披露され、新調したばかりの合羽を心配する。

ジャンダルムをトラバース
ジャンダルムをトラバース

いよいよ順番が回ってきた、確かに一歩がいまいち、乾いていたら置けそうな小さな窪みも濡れて滑りそう、私は先日買ったばかりの登山靴なのでどうにも自信がない、迷ったすえトップつりしは飛騨側にある段差に足をそろりと掛けこわごわ降りる、お次のみっちゃんは豪快、がばっと両手で石を抱え込み上高地側に両足は空に舞いながら、左足はその少し下のステップをちょいちょいとつま先で探しているではないか、下は何百mもキレ落ちてる、私には恐ろしくてとてもできません。
お次の萩リーダーはもっと手前の上高地側くぼみを使用しすんなりクリアー、こばさんはもっと後ろから上高地側の段差でトラバースし危なげなく超えてきた。
たぶんここが核心部であると思われるが、なぜか4者4様のルートとりであった。
後ろからきたカップルPは女性が「無理無理~!!」と悲鳴を上げていて引き返したよう。
7:55 ジャンダルム登頂 霧で眺望なし 直登もできるということだが、今回は岩も濡れているので、西穂側から回り込む一般道で登った。
8:10 幕営適地 ジャンダルムから下山後、いたさんに教えていただいた万一のときの幕営可能な場所を発見、もちろん水場はないが2~3張はできそうである。

天狗岳逆層スラブ下降
天狗岳逆層スラブ下降

9:20  天狗のコル到着 老齢の単独男性が岳沢小屋からここを通り西穂高のルートを歩いていたゆっくりだが、とても元気そうだ。天気も次第に晴れてくる。

10:00天狗岳登頂 鎖場が多い岩を登る、下りには有名な逆層スラブ、長い鎖につかまりながら慎重に下りていく。すでに岩は乾いていたので問題なし
10:50 間ノ岳山頂直下 聞きなれた「ケッチボー」見上げるとSA山さんの満面の笑み、予想だにしてなくみんなびっくり大感激、この瞬間60周年記念山行がつながった、それも最後はコールサインで締めるなんて、ほんとSA山さん出来すぎ、最高の「ケッチボー」感動でした。その後、SA山さん合流で隊はさらににぎやかになる。

11:00間ノ岳 岩肌に白スプレー書きしているだけ、見落としそうになるがSA山さんから「ここがあいのだけ山頂だよ」と言われ「まのたけ」でないことを知る。
12:00西穂高山頂 前後のルート、とくに問題はなかったと思う。

西穂高岳手前から、間ノ岳の向こうに天狗岳
西穂高岳手前から、間ノ岳の向こうに天狗岳

13:20 西穂高岳独標 いきなり人が増えて山頂は大混雑、ヘルメットを持っている我々はハイカーにどこから来たんですか?とよく聞かれる、そのとき「よくぞ聞いてくれました」というのを悟られずに「ええ奥穂から来たんです」とさらりと返答する高等テクを身につける。
14:00 西穂高山荘到着
14:30 西穂高山荘出発 我隊投票の結果、醤油よりも味噌ラーメンがお奨め。
15:30西穂高口ロープウェイ乗場着

おわりに
とても気がかりであった、お盆に残してしまったルート 毎週天気予報を見ながら参加メンバーみんなでヤキモキ、とくにハギCLは重責を一手に担い気の毒であった。
しかし、コバ予報担当の加入に大いに助けられ、そして稜線上でSA山さんとケッチボーという最高の形で繋ぐことができました。
あっそうそう、みっちゃんほんとありがとう、持ってきてくれたお守り御利益ありましたね。
おかげで全部繋がりましたって、お礼言っておいてね。
交通費 車(高速、ガソリン、駐車場500円×2日1000円)=約20000円÷4人(一人5000円)
あかんだな駐車場~上高地(バス)1160円
ロープウェイ 1600円+荷物代500円=2100円
新穂高温泉~あかんだな駐車場(タクシー)6000円÷5人(一人1200円)
一人頭の交通費合計 9460円

60周年記念山行 槍~北穂~奥穂

期日:2014年8月9日 ~14日(5泊6日)
参加者: ハギCL、みどり、いしつかみ、こなが、つりし(記録)
コースタイム
9日:新宿高速バス7:20→上高地12:30/13:00→徳沢キャンプ場14:30
10日:徳沢キャンプ場9:00→槍沢ロッジ11:20停滞
11日:槍沢ロッジ5:50→槍ヶ岳山荘9:50 悪天小屋停滞後 山荘13:00→ 槍ヶ岳山頂13:30→山荘 14:00
12日:槍ヶ岳山荘5:00→中岳山頂6:00→南岳山頂7:00→南岳小屋7:30停滞
13日:南岳小屋4:30→長谷川ピーク6:00→北穂高8:25→涸沢岳山頂10:40→奥穂高山荘11:00/11:40→奥穂高山頂12:40→紀美子平14:30→岳沢小屋16:30
14日:岳沢小屋5:00→上高地7:20着 3人バスで帰京
焼岳ピストン組:田代橋焼岳登山口8:50→焼岳山頂12:30→焼岳登山口15:20→上高地15:50

はじめに
出発3日前に台風11号の直撃が確実なことが判明、当初の計画では中の湯から入り焼岳から槍ヶ岳に向けて縦走をする予定だったが、これでは西穂の稜線上で台風を迎えてしまうので、前半稜線に上がらないで済む槍沢沿いに槍に上がり焼岳方面に向かうコースに変更、それに伴いバスも8日深夜便から9日昼便にチェンジ、出発直前の計画大幅変更でリーダー大忙し台風一過を期待し出発を決断。

8/9 徳沢園
8/9 徳沢園

9日
バスは台風接近でガラガラ一人2席独占、後ろも空席なのでリクライニングし放題、こういったバスならとても良い。 13:00上高地発 今日のキャンプ地徳沢14:30着、芝生で寝心地が良い、徳澤園でビールにおでん、歩いて5分の徳沢ロッジで風呂、こういうの好き。

8/10 横尾から槍沢へ
8/10 横尾から槍沢へ

10日
9:00徳沢キャンプ場出発
朝から雨模様、これから台風接近、今日も停滞かと思っていたら、明日の工程を楽にするために少しでも歩を進めたいとみどりちゃん、ばば平まで風で行けないかもしれないが、そうなれば槍沢ロッジ山荘泊にしようと進軍開始、10:00横尾山荘を通過しようとしたら長野県警の人が駆け寄ってきて、これから夜にかけて台風が最接近するのでばば平に幕営するのは難しいと思いますとのこと。
11:20槍沢ロッジ到着、入口に山岳救助隊のお兄さん、曰くこの先は地形的にも風が強くなるので行かないほうが良いとのこと、素直に小屋泊決定、悪天だが登山者はここで止められているので混雑ぎみ、布団1枚二人の初体験、しかし横の知らない男は寝相悪し、寝られないので談話室に移動しシェラフを広げて寝た。

8/11 ババ平から大曲
8/11 ババ平から大曲

11日
5:50槍沢ロッジ発 台風は過ぎた筈だが朝から大雨、しかしこれ以上天候は悪化しないだろうと予定通り槍ヶ岳山頂を目指す。途中、かなり雪渓が残っている、あとで小屋の人に聞くと今年は例年と比較し残雪が多いようだ。
9:50槍ヶ岳山荘到着 風雨ともに強く合羽を着ても内外ずぶ濡れで寒い、本日も小屋泊とし山荘内で天気が良くなるのを待つ、回復したら即座に槍の穂先を目指すのでビール禁止の厳命が下る。

8/11槍ヶ岳頂上の梯子
8/11槍ヶ岳頂上の梯子

13:00少し風が弱くなり、雨も霧状になる。ここでリーダーの進軍発令、濡れた直下の長梯子が怖かった。
13:30槍ヶ岳山頂 、山頂には誰もいなく我が隊が独占。
14:00 槍ヶ岳山荘到着 多くの待機者を尻目に登頂成功の乾杯、少し誇らしい
ここでこながさん、どうやら私の持ってきたコンビーフ主体の刺激物まぜこぜした爆弾みたいなつまみに当たったみたく、一時は蕁麻疹がひどくなり明日からの行程も危ぶまれたが、さすが北アルプス 大学の診療所まであり処方された薬で落ち着いた、ちゃんとアレルギーなどを聞いておかないとと大反省。

12日
5:00槍ヶ岳山荘出発 風雨強し
6:00中岳 7:00南岳 いずれも横殴りの雨が痛いなかの登頂
7:30南岳小屋到着、この先は岩稜帯の大キレット、予報を見ても好天になる可能性低いので停滞決定、これで小屋泊怒涛の3連チャン、濡れて重い幕営道具使ってはないが、担いでいるから良しとしよう。

8/12南岳から北穂、奥穂岳遠望
8/12南岳から北穂、奥穂岳遠望

その後15:00に天気が回復し、今回初眺望に一同感激、先ほど通ってきた南岳に再び登り返し眺望を楽しむ、そして小屋番があわただしく動く 聞くと悪天続きで物資枯渇気味だったので、この晴れ間にヘリで食材などを運搬してもらうという、青空に各小屋に急行しているヘリ複数、子供のようにはしゃぐ我隊男子、濡れたテント、ザック、自分も外干し。

8/14 長谷川ピーク
8/14 長谷川ピーク

13日
3:00起床4:30出発 快晴、いよいよ大キレットである。
先行者は同じ小屋で会った単独の若者一人、ルートはあちこちに白い目印があるので、落ち着いて見て行けばルートを外す危険は少ない、また要所には梯子、鉄のステップ、鉄ピン、鎖などがあるので慎重にいけば平気のはずなのだが、キレ落ちているので、高度感満天。
特に飛騨側の下から冷風が吹きあがっていてぞくぞく来る。
5:00朝日がこれから我々が行く北穂までの稜線を赤く染め美しく感動。
6:00鞍部の岩稜帯にHピークのペンキ、ここが長谷川ピーク、両側すぱっとしている岩尾根をごつい鎖を掴みながらトラバース気味に伝い下りながら最後、長野側から飛騨側の鉄の足場に体を移すのがちょいとやらしい、そのあとの飛騨泣きは登りなので見た目よりさほど怖さを感じないが浮石が多いので慎重に登る。

鞍部から涸沢槍に向かう
鞍部から涸沢槍に向かう

8:00北穂山荘に到着、大休憩しそこから、石段を少し上がると8:25北穂高山頂登頂、2日前に登った槍ヶ岳が綺麗に見える。皆で大キレットを無事超えてきたことを称え合う。このさき北穂から涸沢岳までも岩稜帯は続くが、先ほど通ってきたルートよりキレ落ちてるところが少なめなので恐怖感があまりない
10:40 涸沢岳山頂 山頂から奥穂小屋までは、なだらかな良い道
11:00 奥穂岳小屋 南岳小屋で会った単独お兄さんとしばし歓談、大キレットでは我々の高笑いが後ろから終始聞こえてたよう、すみませんねーにぎやかな隊なんです。
小屋情報だと本日夕方より雷雨、明日の予報も一日雨とのこと、リーダー中心に作戦会議、ここで泊って明日西穂まで行くには予報が悪すぎるので、天気の良い本日中に吊尾根、重太郎新道を通り岳沢小屋もしくは上高地まで下山するというもの、みんな体力、気力十分である。
11:40奥穂高山荘出発

奥穂から前穂へ(左のトンガリは前穂4峰)
奥穂から前穂へ(左のトンガリは前穂4峰)

12:30奥穂高山頂到着 焼岳を見下ろす、ずいぶんと低い山に見える。携帯が繋がったので、掲示板にルート変更を書き込む吊尾根は怖さはあまり感じない岩稜ルートであるが、一か所登山者2名が登ってきた岩壁を疑いもせずに同じルートを下ったら、なんかいきなり悪い感じになり、後続のみんなも苦労している。降りてみたら通行禁止の×マーク、手抜きせずにちゃんと自分の目でルーファイしないと。
14:30紀美子平到着、ここからの重太郎新道上部は鎖、梯子が連続する急な岩稜帯を降りていく岩質も雨だと滑りそうな感じを受けたが、乾いていて問題なし。
16:30岳沢キャンプ場到着、12時間行動でさすがに疲れたのでここで泊ることにするが、/良いテン場はすでに埋まっていたので、17時以降6時前に撤収する条件付きで平地のヘリートに張らせてもらえた、我々だけだったので周りを気にせず宴会。

14日
5:00岳沢小屋出発 本日は上高地まで下って帰京組と焼岳ピストン組に分かれる。
7:20上高地着、ここで仕事などの用事で帰京しなくてはならないみどりさん、みっちゃん、こながさんとお別れ、食堂で腹ごなし。
8:50 焼岳登山口 本日も雨、口には出さないが、みんなと帰れば今頃風呂でさっぱりしてビールで・・などと考えながら歩く。

8/14 河童橋
8/14 河童橋

実は前日宴会時、つりしは酒の勢いもあり明日は一人で焼岳ピストンするという宣言し、いやいや一人で行かせたのではリーダーの沽券にかかわるとこれまた多分勢いで参加表明したような感じであった萩リーダーともに後悔一杯で口数少なし。その焼岳、奥穂から見下ろしたときは、楽勝と思ったが下から見上げるとなかなかどうして、焼岳下部は前日までの岩稜帯とうってかわり、緑豊かな登山道である。途中、北アルプスらしからぬ質素な山小屋がある、これから先はがれた登山道になっていくのだが、なだらかであるので多少の雨でも問題ない。
12:30焼岳山頂、頂上付近ではゴーという音とともに硫黄の匂い、むしょうに温泉卵が食べたくなる。 無論眺望は0、証拠写真を撮影したらすぐに下山開始、
登山口着15:30
上高地着16:00
すでに上高地周辺の風呂は終了してしまったため、タクシーに乗って風呂の沢渡までと告げると、沢渡で風呂入って待機し松本まで10000円(通常17000円)でいいというので、その案にのっかり、松本駅で軽く飲み現地解散した。

終わりに
例年、お盆の時期は沢に行くことが多いため、大変お恥ずかしいことですが夏に本格的な縦走をしたのは初めてでした。
出発前、不安を隠せない私に会の優しい皆さま方は、やっぱり核心部は人、人、人かなーお盆の槍なんか行列で進まないからトイレちゃんと行っといたほうが良いよとか、どこにも水なんか流れてないからね乾燥した岩稜帯が延々と続き昼は暑いよーとか 沢と違って山の朝は早いんだからいつもみたく宴会は延々とできないから等など、大変暖かい励ましのお言葉を多数頂戴いたしましたが、私はついておりました。
その槍では誰一人いなかったし、叩きつけるような雨であちこち水が流れておりました当然暑いはずもありません、3日も停滞したおかげで毎日早い時間から宴会もできたので、メンバーや小屋のお客さんといろんな話ができました。
こんな悪天候の中でも楽しい日々を過ごせたのはリーダーはじめ参加メンバーのおかげであります。
ありがとうございました。
また1日だけの晴れを衝いての大キレット~吊尾根、重太郎新道 すごく達成感がありました。
これを機会にまた、どこかに行きたいと思います。

交通費 高速バス往復:7400×2=14800円

60周年記念 アルプス縦走-裏銀座縦走

60周年記念 アルプス縦走-裏銀座縦走

日程:
平成26年7月19日(土)~21日(日)

行程:
<7月18日(金)~19日(土)>(標準コースタイム:6時間45分)
東京 →(毎日あるぺん号)→ 七倉ダム(七倉山荘前) →(タクシー)→ 高瀬ダム
→ 烏帽子小屋 → 烏帽子岳 → 烏帽子小屋 → 烏帽子小屋(幕営)
<7月20日(日)>(標準コースタイム:10時間00分)
烏帽子小屋 → 野口五郎岳 → 水晶小屋 → 水晶岳
→ 水晶小屋 → 鷲羽岳 → 三俣山荘 → 三俣蓮華岳キャンプ場(幕営)
<7月21日(月)>(標準コースタイム:8時間20分)
三俣蓮華岳キャンプ場 → 三俣蓮華岳 → 双六岳 → 双六小屋
→ 弓折分岐 → 鏡平山荘 → わさび平小屋 → 新穂高温泉
→(濃飛バス)→ 平湯 →(アルピコバス)→ 松本 →(JR)→ 新宿

メンバー:
みやのり(L)、とん(以上、敬称略)、小永(記録)

記録:
<7月18日(金)~19日(土)>
22:10 竹橋・毎日新聞社西口玄関ロビー 集合
22:25 同 出発(毎日あるぺん号 7200円)
4:00 七倉ダム(七倉山荘前) 到着
5:30 同 出発(タクシー 2000円)
5:40 高瀬ダム 到着
10:40 烏帽子小屋 到着
10:50 同 出発
11:35 烏帽子岳 登頂
11:40 同 下山開始
12:15 烏帽子小屋 到着・幕営
16:30 夕食
18:00 就寝

22時10分
毎日あるぺん号は竹橋を定時に出発する。天気予報が悪かったせいか、定員の半分くらいしか乗車していない。ずうずうしくも1人で2席を占拠した。4時00分、多少の渋滞に遭いつつも定時よりも早く七倉ダムに到着する。

4時00分
、辺りはまだ暗く、星も見えない。高瀬ダムまで続く道のゲートが開くまでの間、ヘッドランプを頼りに出発までの準備を行う。ここで、横浜から来た爽やか青年と出会う。この青年の提案によって高瀬ダムまでタクシーに同乗することにする。ゲート開通の時間が近づくと、七倉山荘近くには登山客の人数に応じた数のタクシーが集結してくる。ここでは、タクシーの待ち惚けはなさそうである。

7/19高瀬ダム
7/19高瀬ダム

5時30分
七倉ダムを出発する。タクシーの運転手さんは親切な方で、高瀬ダム到着前にも関わらず、2000円丁度で料金メーターを止めたくれた。きっと4人で割り切れる値段にしてくれたのだろう。そういう意味では、青年に出会わなかったら2100円になっていたかも知れない。
5時40分、少し準備をした後、高瀬ダムを出発する。出発間もなくとんさんが憧れの槍ヶ岳を眺めるために不動沢トンネル入り口にある展望台に上がる。しかし、天気は生憎の曇り。とんさんは槍ヶ岳を諦めて展望台を降りるのだった。なお、槍ヶ岳は3日目でようやくその姿を現すことにある。長い不動沢トンネルを抜けると、長い不動沢吊橋が現れる。そして不動沢吊橋を渡ると、本格的な山行の始まりである。

その後、暫く進むとブナ立尾根が現れる。ブナ立尾根は北アルプス三大急登の一つに数えられており、さすがに急登であった。しかし、ルートは良く整備されており、更に当日は曇りで気温も高くなかったことから快適であった。先頭を順番に変えながら1ピッチ1時間程度のペースでブナ立尾根を順調に登っていく。途中、元気な「お姉さん」3人組と追いつ追われつのデッドヒートを繰り広げながら、高瀬ダムを出発して5時間後、烏帽子小屋に到着する。ブナ立尾根を登りきった直後ということもあり、烏帽子小屋で長い休みをとりたいところであったが、天気を気にするみやのりリーダーの判断で、早々に烏帽子岳に向けて出発する。

7/19烏帽子岳
7/19烏帽子岳

10時15分
烏帽子小屋に荷物をデポして、烏帽子岳に向けて出発する。標準コースタイムが片道30分ということもあり散歩気分であった。しかし、烏帽子岳までの道は、多くのニセ烏帽子岳が並ぶアップダウンの多い道であるのに加え、ちょっとした岩場もあって、想像以上に歩き応えがあった。11時35分、本山行の最初のピークとなる烏帽子岳山頂に到着する。山頂は狭く山頂標識が立っている部分に至っては1人で立つのがやっとである。そのため1人ずつ順番に証明写真を撮ることにする。今思い返せば、メンバー全員で撮った写真は1枚もなかった。本山行のメンバーは、皆、群れるのが苦手なようである。

11時40分
山頂での短い休憩の後、天気のことも考えて慌しく下山する。前述の通り、烏帽子小屋までの道はアップダウンの繰り返しである。そのため、復路であるものの、ブナ立尾根を登った後の身体には多少なりとも堪えた。もうすぐで烏帽子小屋に戻れるというところで、雨足が強くなってきたため、急いで山小屋に入る。烏帽子小屋からの出発が遅ければ雨の被害を受けていたところであった。みやのりリーダーの好判断が光る一幕であった。
暫く後、雨が弱まるのを待って幕営を開始し、13時前には幕営が完了した。夕食までにはまだ時間がある。そこで、夕食までの間、みやのりリーダーととんさんが引き揚げた大量の食料をつまみながら、北稜山岳会にある都市伝説を語り合う。16時30分、胃は鮭とばで満たされているものの、計画通りに夕食を摂ることにする。夕食は、みやのりリーダー作のマーボー春雨である。時々垣間見えるおつまみソーセージが絶品であった。御馳走様でした。18時00分、明日の長い山行に備えて就寝する。

<7月20日(日)>
3:00 起床
3:10 朝食
4:10 烏帽子小屋 出発
5:30 三ツ岳付近 通過
7:10 野口五郎小屋 到着
7:20 同 出発
7:35 野口五郎岳 登頂
7:40 同 出発
8:05 真砂分岐 通過
9:25 東沢乗越 通過
10:25 水晶小屋 到着
10:35 同 出発
11:05 水晶岳 登頂
11:25 同 下山開始
11:45 水晶小屋 到着
12:05 同 出発
12:55 ワリモ岳 通過
13:35 鷲羽岳 登頂
13:45 同 出発
14:35 三俣山荘・三俣蓮華岳キャンプ場 到着・幕営
16:30 夕食
18:00 就寝

3時00分
起床する。まだ辺りは暗く星も見えない上、小雨も降っている。朝食はとんさん作のラーメンである。トッピングのチャーシューとおつまみメンマが良い味のアクセントになっていた。御馳走様でした。

4時00分
予定通りに烏帽子小屋を後にする。出発後間もなく雨も上がり辺りは明るくなってくる。順調に歩を進めと、5時30分頃、三ツ岳が近づいてくる。ただ、三ツ岳はチェックポイントに含まれていないため、反対意見が出されることもなく巻き道を進むことを選択する。5時50分、後ろにそびえる三ツ岳の山頂と太陽が重なる。これこそが裏銀座縦走コースの名物になるかも知れない「ダイヤモンド三ツ岳」である。私はダイヤモンド三ツ岳に向けてシャッターを切る。それから暫く、メンバーの気持ちは野口五郎岳に向かう。それぞれが「ゴロー」「ゴロー」と呟いて野口五郎岳への愛情を表現しながら、裏銀座縦走コースを順調に進む。そして、7時10分、野口五郎小屋に到着する。しかし、「ゴロー」への逸る気持ちを抑えきれず、野口五郎小屋を早々に出発する。そして小屋を出発して間もなく、「ゴロー」はその姿を表す。しかし、のっぺりとした変化に乏しいその山容は、晴れない天気と相まって、私の気持ちを酷く落ち込ませるのであった。これは「ゴロー」が悪いわけではない。「ゴロー」の魅力が分からない私が悪いのである。7時35分、野口五郎岳に登頂する。辺りがガスっていることもあり、証明写真だけ撮って早々に下山を開始する。「ゴロー」への未練はなかった。

野口五郎小屋で
7/20野口五郎小屋で

野口五郎岳からは、暫くなだらかな尾根が続く。天気が良ければ最高の景色が楽しめるところであるが、生憎の曇り空が広がる。ただ、雨は降っておらず快適に進むことができが。真砂分岐を抜けて暫く進むとお花畑が見えてくる。花の名前は知らないが、黄色や紫色の小さな花が目を楽しませてくれる。東沢乗越が近づくと、暫く岩稜が続く。そこには、快調に飛ばすとんさんを先頭に、何とか着いていく二番手の私、そして、マイペースに歩を進める三番手のみやのりリーダーの姿があった。烏帽子小屋を出発して7時間半、ようやく水晶小屋に到着する。

7/20東沢乗こしから水晶岳
7/20東沢乗こしから水晶岳

ちょっと長めの休憩の後、10時35分、荷物をデポして水晶小屋を出発する。ここから水晶岳までの往復は標準コースタイムで1時間10分しかない。その上、出発から間もなく水晶岳らしき姿が見えてくるため、難なく登頂できるように思われた。しかし、水晶小屋から水晶岳までは岩稜帯が続く上にルートが紆余曲折しているため、なかかな近づくことができず、想像以上に歩き応えがあった。11時05分、水晶岳に登頂する。曇り空のせいで、ここでも展望に恵まれなかった。山頂で小休止を取った後、11時25分、下山を開始する。水晶岳から水晶小屋までの復路は、アップダウンが少ないためか、往路のような疲労感は少なかった。そして、11時45分、水晶小屋に到着する。水晶小屋では、烏帽子小屋に引き続きコーラを回しのみしながら休憩を取る。

12時05分
鷲羽岳に向けて水晶小屋を出発する。ここから鷲羽岳まではなだからな登りが続く。途中、図らずもワリモ岳山頂を通ったため、チェックポイントでないにも関わらず、証明写真を撮る。その後、13時35分、本日の最後のチェックポイントとなる鷲羽岳に登頂する。ここでも曇り空のおかげで展望に恵まれない。山頂では、機械的に証明写真を撮り、早々に下山を開始する。鷲羽岳から三俣山荘に向かう道は、地獄のつづら折が延々と続く。そのスケールは蕎麦粒山のそれを僅かに凌駕するものであった。つづら折マスターのみやのりリーダーを先頭にひたすら下る。そんなとき、向こうからつづら折を登ってくるクールビューティーとすれ違う。クールビューティは時折、一眼レフをクールに構えてシャッターチャンスを狙う。このクールビューティ、本山行に最後まで関わってくることになる。鷲羽岳の山頂を出発して50分、三俣山荘・三俣蓮華岳キャンプ場に到着する。
三俣蓮華岳キャンプ場は、50%程度の込み具合である。適当な場所を見つけて幕営する。しかし、その場所は図らずもクールビューティのテントと目と鼻の先の関係にあった。幕営後、夕食までには相当の時間があるため、残っていた鮭とば等をつまみながら、昨日と同じく、山岳会の都市伝説を語り合いながら過ごす。4時30分になり、夕食を摂る。夕食は、小永作のカレーライスである。但し、ご飯もカレーもお湯を入れるだけのインスタントなので、特に面白い話は生まれなかった。次回の山行からは、おつまみ何チャラでも入れて味に一工夫加えようかと思う。18時00分、明日に備えて就寝する。

<7月21日(月)>
3:00 起床
3:10 朝食
4:00 三俣山荘・三俣蓮華岳キャンプ場 出発
5:00 三俣蓮華岳 登頂
5:15 同 出発
6:25 双六岳 登頂
6:40 同 出発
7:25 双六小屋 到着
7:40 同 出発
8:40 弓折分岐 通過
9:20 鏡平山荘 到着
9:40 同 出発
10:10 シシウドヶ原 通過
12:05 わさび平小屋 到着
12:15 同 出発
13:15 新穂高温泉 到着
14:55 新穂高ロープウェイ 出発(濃飛バス:2800円)
15:28 平湯温泉 到着
16:05 同 出発(アルピコバス)
17:30 松本バスターミナル 到着
18:35 松本駅 出発(スーパーあずさ32号)
21:06 新宿駅 到着

3時00分
起床する。朝食はとんさん作のうどんである。トッピングとして揚げと天かすが乗っている。ただ、十分な量のお湯で茹でなかったせいか、うどんが独特の茹で具合に仕上がっている。このうどん、とんさん本人は、失敗作と考えてたようだが、私は問題なく食べることができた。御馳走様でした。一方、みやのりリーダーは、何らかの原因によって、その後、暫くの間、お腹の調子と戦うことになる。

7/21三俣から笠ヶ岳
7/21三俣から笠ヶ岳

4時00分
三俣蓮華岳キャンプ場を出発する。出発の時、クールなテントの存在を確認しつつ、クールビューティよりも先に出発する。辺りは暗く、雪も残っている。多少の不安を覚えつつ明るくなるまで慎重に歩を進める。暫く後、辺りは次第に明るくなってくる。今日は山行始まって以来の晴天である。日の出と共に現れた景色は美しく感動的である。ここに来て、心なしかみやのりリーダーのシャッターの機会も増えている。三俣蓮華岳キャンプ場を出発して1時間、三俣蓮華岳に登頂する。山行始まって以来の初めての青空の下での山頂である。頂上から見る朝日、目の前に広がる雲海を見ながら青空の有難さを噛みしめる。ここでは、朝日をバックに証明写真を撮り、休憩も長めに取る。

5時15分
後ろ髪を引かれつつ三俣蓮華岳を出発する。ここらか双六岳までは整備された起伏の少ないなだらかな稜線が続く。本山行での数々の辛い経験を思い出しながら、最後のチェックポイントを目指す。この辺りで、ようやくとんさん憧れの槍ヶ岳が姿を現す。6時25分、双六岳に登頂する。双六岳では、本山行で最後となる証明写真を撮る。

三俣から双六へ
三俣から双六へ

6時40分
双六岳を後にする。ここから暫くは槍ヶ岳を正面に稜線ルートを進む。この稜線ルート、とんさん豆知識によれば「槍ヶ岳に向かう滑走路」との異名を持つらしい。そう言われれば、確かに、槍ヶ岳に向かって広がる滑走路のように見える。滅多に味わえないこの景色、もっと楽しみたいところであったが、残念なことに道半ばで通行止めとなる。残雪が原因である。とんさんの話では、今年は例年に比べて雪が多い、と山小屋の人が言っていたとのこと。確かに例年に比べて雪が多く残っているように感じる。みやのりリーダーととんさんは稜線ルートの最後の思い出に、槍ヶ岳をバックに面白写真を撮る。それとは対照的に、私は機械的にシャッターを切る。記録係は、時に冷静でなければいけない。その後、中道ルートにエスケープし、7時25分、双六小屋に到着する。ここでは、山行開始以来3回目となるコーラを飲みつつ、少し長めの休憩を取る。

7時25分
双六小屋を出発する。ここからは、弓折分岐まで緩やかに登り、その後は延々と下る。花見平に広がるお花畑を見るなどして気分転換を図るものの、延々と続く単調な道に食傷気味になる。そして、9時20分、ようやく鏡平山荘に到着する。ここでは、最後のミッションとも言える噂のカキ氷を食べる。貧しさのせいではないが「一杯のカキ氷」を3人で分けて食べる。これは作り話ではない。

7/21鏡池から槍ヶ岳、穂高岳
7/21鏡池から槍ヶ岳、穂高岳

9時40分
鏡平小屋を出発する。鏡平小屋の近くには鏡池があり、天気が良ければ池に逆さ槍ヶ岳が映るとのこと。ただ、晴れてはいたが、頂上に雲が掛かっており、逆さ槍ヶ岳を見ることはできなかった。ここからは小池新道を通って登山口まで下りる。小池新道は、岩がゴロゴロした単調な道である。すぐに飽きてしまい、心は下山後の温泉と美味しい食事に囚われる。小池新道を抜け、左俣林道に入ると、疲労もあるのかペースが落ちる。新穂高温泉までの道を惰性でダラダラと歩く。しかし、そんな時、わさび平小屋手前付近でみやのり隊を颯爽と追い抜く人物が現れる。それはクールビューティーその人であった。三俣蓮華岳キャンプ場を出発した時には、まだテントが撤収されてなかったことを考えると、ハイペースで下山してきたことが分かる。いつもなら悔しい思いをするところだが、相手がクールビューティーなら仕方ない。最後までクールに決めてくれたのであった。

13時15分
新穂高温泉に到着する。ここでちょっとした問題が生じる。13時46分発のバスに乗ると16時10分には松本駅に到着できるのだが、これを逃してしまうと、14時55分出発に乗ることになる。この場合、松本駅には17時30分にならないと到着できない。13時46分発のバスに乗った場合と比べると1時間20分のロスとなる。ただ、時間だけを考えると温泉に入ってる場合ではないが、帰りの道中を考えると、汗を流さない訳にはいかない。そこで、13時46分のバスに乗るべく、急いで近くの温泉施設に突入する。時刻は13時25分。順調に行っても10分程度しか温泉に入ることはできない。しかしこんな時に限って、受付のおじさんが異様にのんびりしている。流石のみやのりリーダーにも焦りの色がにじむ。結局、こちらの事情は伝わる訳はなく、一向に急ぐ気配のない受付のおじさんのおかげで、13時46分発のバスに乗り込む計画は敢え無く失敗に終わる。温泉を出てからバスが出発する14時55分まで、時間をたっぷり使って真っ黒な高山ラーメンをすするのでした。

<まとめ>
今回の縦走は、1日目、2日目は曇りでしたが、3日目には晴れ、3日間通して強い雨に打たれることもなく天気に恵まれた山行となりました。また、メンバーにスピードスターが居なかったことも幸いして無理なくのんびりと楽しむことができました。とんさんのうどんの出来映えも含めて、とても快適な山行となりました。みやのりリーダー、とんさん有難うございました。

創立60周年記念山行:東沢谷~双六~槍ヶ岳

水量多い~。

コバ(L)、エビ、さぶ(記録)

8/12(金) 23:00新宿発-(さわやか信州号)
8/13(土) 晴れ 4:00 扇沢-6:30-(トロリーバス)-6:46 黒部ダム‐10:30平ノ小屋‐(休憩)-12:00平の渡し‐(船)‐12:15平の渡し場‐14:20奥黒部ヒュッテ
(幕営)

8/14(日)曇り      7:00 奥黒部ヒュッテ‐東沢谷‐16:00 2150m付近(幕営)
8/15(月)曇りのち暴風 6:30幕営地出発―9:45東沢乗越-10:30水晶小屋(休憩)13:00三俣小屋(幕営)
8/16(火)雨、時折雷雨 6:00三俣小屋出発-8:00双六小屋-8:30樅沢岳(もみさわだけ)-9:00硫黄乗越-12:00槍ヶ岳山荘(幕営)
8/17(水)雨、時折雷雨 6:00槍ヶ岳山荘出発―12;30 上高地

60周年記念山行にて
槍~双六までのルートを行く人がいない・・・

そんな情報を聞いて、裏銀座いったことないし、一人でも行こうかなーって考えていた矢先
コバさんからイカれた・・・いや、素敵な提案が出てきた。
黒部ダムから東沢谷経由で、双六ー槍へ行く計画。
東沢は調べると綺麗な沢だ。イワナもいるらしい。すぐに計画にのっかることにする。

メンバーは、コバリーダー、エビさんという、北稜最速レベルの足をもつ男たち
ついていけるか若干の不安をかかえての山行となる。

新宿都庁のバスターミナルで集合、朝の4時に扇沢に到着。トロリーバスは6時半出発だ。
時間があるので、駅前で寝る。北稜に入ってから、路上どこでも寝れるようになってしまった。。。

得意のステーションビバーク
得意のステーションビバーク

切符売り場が、あく30分ほどまえにコバリーダーが動いた。
みると既に列が出来ている。
乗り場の方にもすでに列が出来ているので、切符売り場と乗り場と二手に分かれて並ぶ事にする。
お盆とあって大変な賑わいだ。

無事に切符を購入してコバさんがやってくる。改札まであと15分ほどので駅員さんが大声でアナウンス。

「皆様・本日は大変混雑して申し訳ありません。ただ、本日、快晴でございます。
駅の改札は6時半の予定ですが・・・今日は大変な混雑のため・・

お?早めに改札開始か?

「お弁当いかがですか???」

ええーっ!?

「こちら扇沢駅限定となっております。今日などは上のレストハウスも大変混雑します。今日はお天気もよいので景色をみながら
外でお弁当を食べる事をお勧めします。なのでー・・・」

「お弁当いかかですか??」

素晴らしい口上だ。みるみるお弁当売りの列が長くなる。商売上手の駅員さんにコバさんも脱帽していてサケの押しずし弁当を買ってましたw
(テンバでご相伴にあずかりました。とってもうまかった!

さて、改札もはじまり、初のトロリーバスにのり黒部ダムの放水を楽しみながら、登山道へ。平の渡しの1便目が10時・・
これはコースタイム1時間巻く必要ありだ。
まぁ、今日は急ぐ旅じゃないし、ゆっくり行こうといいつつ、コバリーダーが早い、というか休憩をほとんどとらない。
まぁ、平坦の道なので、疲れる事もなく、なんとかついていく。

黒部湖を見ながら強行軍
黒部湖を見ながら強行軍

タイムリミットまであと30分ほどってなった時に、もしかして間に合うかもと、おもったらしく、ペースアップし、
このまま10時まで休まず行くとのコバリーダー。
が、惜しくも、タイムアップ。30分ほど足りませんでした。黒部ダムで遊びすぎましたね。
10時20分に平の渡しついたので、次の12時の渡し船まで平小屋でひといきつく。
船の出発まで、2時間近くあるからって、ビールとか飲んでませんよ。ええ。(汗

船にのってから2時間程度で、黒部ヒュッテに。他のパーティーは上の廊下、雲ノ平などに行く人が何パーティか。
東沢は私たちだけのようだ。

平の渡し-大変な賑わい
平の渡し-大変な賑わい

ヒュッテについてから、手早くタープとテントを設営すると、明日の下降点を偵察しにいく。
取水のパイプをたどって、左岸をトラバースして、がけにぶつかったところで懸垂下降している記録がある。
水量が多いので下部のゴルジュはできれば巻きたい私。
ここかなって、ポイントを確認したが、他にいい場所がないか
登山道を上がって、それより上流部へ降りれそうなポイントを探す。
先ほどみれなかったゴルジュの様子をみると、超えられるか不安な感じの水量だ。
しかし、この先は、結構の高巻で降りられそうだけど、大変そう。。。

ということで最初のルートを明日は行くことにしてテンバに戻る。

コバさんが途中で採取したフキを煮てつまみに、ビールと日本酒で乾杯。
小屋に酒を買いにいったら、それ一人で飲むの?って小屋番の方に驚かれたのは内緒です。

明日もあるので、早めに宴会を切り上げて寝る。コバリーダーはタープの下で、私とエビさんはテントで。ぬくぬく就寝。

朝、起床。沢靴になり、ハーネスを付け、武装完了。
下降点へ、昨日確認したところより先に行けそうだ。懸垂下降ポイントがあったが、もうちょっと高巻できるか上に上がると、
当初は上の廊下に行くよていだった、大阪から来た3人パーティーに遭遇。
どうも増水している上の廊下は渡渉不可能と思って東沢にしたらしい。彼らから、この先は切れ落ちていて、降りるのは厳しいというので、
先ほどのポイントに戻り、懸垂じゃなくて降りれるところを踏み跡をみつけて入渓。

左岸にすぐ大岩があらわれる、岸との間を抜ける時に、つるっとすべって、さっそく私はドボン。つ、つめてぇ。。。

大阪のパーティーが最初にロープを出して右岸に渡ろうとしているが、リーダーの方が何度か流されて、左岸に戻ってくる始末。
まじかー。上の廊下に行く人たちがこんな感じならそーと厳しいのか・・・
で、ここで、コバリーダーが動く。
「先にいかしてもらってもいいですかー」
エビさんにビレイしてもらい、コバリーダー渡渉。
どうも、白く波がたっているところは、実はあんまり流れが早くないってことらしい。
慎重にルートを選択しながら、するっと渡渉成功。すげぇ!(夢中で写真忘れた!)
大阪パーティーから拍手が。ちょっと気持ちよかった(笑

私は中間でFIXロープにビナ通しで渡渉。エビさんは、末端に固定でコバさんビレイで無事渡渉。
私たちは、そのまま右岸をまいたり、水線どおしにいったり、

水量多い~。
冷たいだろうけど。ちょっと写真とるからそのままで~。

大阪パーティーとは、抜きつ抜かれつつ、時折、会話をする。

大阪パーティー:「東沢乗越あがるんですよね?それからどこへ行くんですかー?」
さぶ:「槍までいくんです。これ、槍へのアプローチなんです(笑」
大阪パーティー:「え!槍!?おかしいやろ!!アプローチまちがえてるやろ!!(笑」

と大阪らしいツッコミを頂く。

 

コバリーダーのルーファイは見事。
私はただついていくのみ。しかし、歩くの早い!渡渉なれない私は、必死でついていく。
ときおり、コバリーダーに手を引いてもらい
後ろのエビさんにルートを先取りしてもらったりして、介護されてる感満載。

い。いけるかしら???
わ、私、いけるかしら???

その日は、途中でイワナの魚影を何度もみるが、さすがに2200付近で幕営予定なので2000を超えるまで釣竿は出さない事に・・・

決めたはずのリーダーのコバさんが5分置きに、「もう、2000超えた?」って聞いてくるw
釣りたくて仕方ないみたいだ。

男性二人は
「俺たち、初心者だから、やっぱり、スレてない子がいいじゃん?まー、その子もダマしちゃうつもりなんだけど?」
と、なんの話してるんだかの、釣り談義。

2000を超えて、なんかつれそうなポイントでやっと竿を出す。
と、すぐにコバさんに当たりが!結構、大きいいわなをGET!やっほぅ!

釣りにめざめた?二人組
釣りにめざめた?二人組

2000を超えたところで、左岸に幕営しているパーティーがひとつ。
大阪のパーティーもその、ちょっと上ではったようだ。

私たちは他のパーティーよりの上の2150あたりの樹林の中に平な場所をみつけてテントとタープ設営。

この沢のために釣竿を購入したエビさんはもうひとチャレンジしに竿をもって沢へ。
アベさんと、つりしさんに、岩魚つるのに、釣竿って必要ですか?(=枝と糸でいけるやろ)
って聞いて、釣りをなめるな!と怒られて購入したもようだ。

私はごはんの用意。コバさんがたき火を。
しかし、連日の雨で、枝がたっぷり水分を吸っている。。。
ここでコバリーダー、着火剤を何個も使うが火が起きず。。。
つりをあきらめて戻ってきたエビさんにバトンタッチした時には着火剤が残り2個。。。

エビさんも苦心するが、さすがたき火マスターだ。
なんとか火がついてほっとする。
もう20時近くだった。。。お疲れさま。たき火ありがてー。。

それから宴会。さぶの高野豆腐でつくるスンドゥブ鍋。
岩魚は、なめろう
皮と骨はあぶって、カリカリに
頭はじっくりあぶって、骨酒に。
すべて綺麗にたべる。ごちそうさまでした。山の恵みに感謝。

のんべ二人は、酒とつまみでおなかがいっぱいなので、結局、米を炊かず。
エビさんだけがα米を戻して食べる始末。この山行はα米が相当余った。。。

22時ごろに就寝。明日は、長い一日になりそうだ。

朝は薄曇り。天気はどんどん悪くなる予報だ。
コバリーダーは相変わらず、沢をハイスピードで行く。。。
私は、ついていくのが、やっと、さすがに、もうちょいゆっくり行ってくれとお願いする。

水がなくなってくると雪渓が見えてくる。

雪渓の間を行く
雪渓の間を行く

最後の雪渓はほとんど崩壊。横のガレを容易に上がれる。軽アイゼンをもってきたが不要だった。

しかし。水中では、好調子のコバリーダーが、丘にあがったとたん、お皿が乾いた河童のごとき動きが悪い。
数歩歩いては、息をととのえている
エビさんは、どうも、昨日から体調がすぐれないようだ。

水がなくなってからほどなくして、エビさんのみ沢足袋から、登山靴にここで履き替える。

最後に、ハイマツ滞を横切るようにしてひとつ右の沢に詰め上げる。

最後のヤブ漕ぎ
最後のヤブ漕ぎ

ばっちり、東沢乗越に出た!やったー登山道だ!

登山道に出てほっとひといきだが、こっから厳しかった。。。
登山道に出てほっとひといき。

ってここから風雨が厳しい。

私とコバサンはめんどくさいので、このまま沢靴でいくことにする。

水晶小屋まで40分ほどだが、稜線は飛ばされそうな風だ、ときおり、耐風姿勢をとりながらすすむ。

水晶小屋につくと、小屋の休憩所は雨をしのぐ登山客でにぎわう。ここでコバさんが天気図を確認し無事を掲示板に書き込んでくれた。
カップめんで体をあたため、気合をいれて外に再び出る。
双六小屋まで、登山道がほぼ沢状態。沢靴で正解だ。
あちこち、山壁が滝のようになっている。

黒部源流もみたかったが、標識だけにしておいた。雲ノ平への分岐の沢は渡渉が危険そうだった。

黒部源流への標識。向こう岸が雲ノ平。
黒部源流への標識。向こう岸が雲ノ平への道

そのまま三俣山荘へ。時間は13時。
ここから双六小屋が今日のテンバ予定だったが、装備が濡れているのもあり
テントで乾かす事を考えると、今日は三俣小屋で止まるのがいいだろうと判断。

小屋でまず、あたたまりたい気持ちが先行するが
まずテント張ってから、装備を乾かした方がいいだろう、てか、正直そうしたら、テントはるのがいやになっちゃうだろうと思い、先にテントを張る。

本音を言うと、小屋に泊まらないかと喉まで出かかったが、
リーダーが小屋に泊まろうって言ってくれないかなって心から思っていたが・・・(リーダーもそう思っていた模様w)
60周年記念山行。現役が小屋泊まりでは、申し訳ないだろうという
気持ちがどこかにあり、ぐっとこらえてテントを張る

テントの前の道はすでに沢になっていたので、排水がきちんとできるように、突貫工事までやりましたよ。ええ。

ちなみに、このあとの山行報告会で、他のパーティーが小屋泊まりで豪遊していた話を聞いて愕然とする事になることを私たちはまだ知らない。

水晶小屋では、コバさんが大判振る舞い・・・。パスタ、カレー、最後ラストオーダーには、オムライスまで頼んでいる。
私は、ビールからのワイン。コバさんと二人でフルボトル2本をペロリ。いやー、うまいね!
結局、夕食はエビさんの麻婆春雨を作らず、小屋で豪遊して終了。

明日も天気は悪そうだ。。。

朝起きるとテントはびっしょり。私が軽量化をもくろみ、銀マットいらないんじゃん?って言ったため、浸水した雨でテント内は非常に不愉快な状態だ。

テント撤収中は、雨が小降りになり、パッキングして、今日は槍まではマストだ。

槍ヶ岳山荘はテンバがせまくて、張れない事もあるので
槍平まで下りたいコバリーダーの提案で、6時間。ほぼ休みなく歩く。

全てのピークは巻く方向で行軍。(双六も槍もすでに登ってくれているので、私たちはその間をつなぐだけでいいのだ)
ノーピーク ノーライフじゃない沢屋の二人はまったくピークを巻くことに罪悪感がないが、私はちょっと双六のぼってみたかった。。。

コバサンはやはり久しぶりの高地と寒さのため息が続かない。
エビさんもいつもはうるさいくらいなのに、体調不良のためか、天気のせいか、無言。。
まー、強い人たちだから大丈夫だけど若干、二人の体調が心配なさぶ。
私は相変わらず沢靴のまま。濡れた岩にはフェルトが非常に快適である。濡れる事も気にしなくていいしね。

途中で、雷が鳴る。。。マジでかー。鹿島槍でやられた時みたいに、ガラガラガッシャーン!!って感じではないが
ごろごろと遠雷。いやだなー。これから、岩場の稜線で逃げ場ないじゃないか。。。

どちらにしても、行っても戻っても逃げ場所は小屋まではい。
空の気配を慎重に確認しながら行く。

すると、槍の方向からビっと横に雷が走る。思わず伏せて、空をみやる。でも、まだ遠いだろう。(と思いたい)
ビビりながら、とりあえず槍ヶ岳山荘まで。わーい。なんとか安全な場所までついてうれしい。

槍平に降りる予定ではあったが、なんと槍平から新穂高に降りる途中の沢が増水していて渡渉不能との張り紙が。
雷も怖いし、このまま槍ヶ岳山荘のテンバに幕営を決める。

まず、テントが張れるかまず確認。結果、ガラガラ。(はじめてだ!ここで張れたの!)
だよねー。ふつー、テントこんな日に張らないよねー。

行くと日体大山岳部のテントがみえた。仲間がいてうれしい。

緑のポッテンがうちのエスパース
緑のポッテンがうちのエスパース

まず、小屋の食堂でご飯を食べて体を温める。コバリーダーの震えが止まらない。低体温一歩手前だったんだなっていう。

しばらく小屋で休んでいると、ぱあっと、視界が開けた。

遠方まで見渡せる。あわてて男性二人を呼びに行く。

IMGP1655
やっと晴れたよー。

 

しばらくすると、また、曇ってくる。ガイドさんが、ひっきりなしに天候情報をチェックしながらそわそわしている
横で、私とコバさんは、またワインをフルボトルで飲み始める。

そうすると、また、一面が晴れ渡る。

ガイドはじめ、小屋に停滞していた、いろんな人が槍の穂先を目指し始める。
小屋に確認して気象庁のレーダーを見せてもらう。雷警報が消えたようだ。

コバサンと私はアルコールを飲んでしまったし、既に槍は登ったことがある。
明日の朝、張れたら穂先に行こうと話していたが、晴れる保障はないし、このチャンス逃すのは惜しいと思い

まだ槍に登っていない、唯一素面のエビさんに、登ってきたら?っていったら、「いいの??」とうれしそう。
往復で1時間のコースタイムをエビさんは30分足らずで戻ってきた。さすが!

エビさん槍登頂おめでとう!
エビさん槍登頂おめでとう!

しかし、ピークに立ててよかった!
テントで宴会&ごはんを食べ、明日は下山だ。

最終日。

朝から、雷がごろごろなり、相変わらずの雨
が、これから樹林帯なので、昨日より気が楽だ。
私はまたしても、沢靴だ。もう、今回の山行は沢靴で締めくくる事を決める。

本当は、新穂高には降りれそうにないので、おなじみの上高地に降りる。

途中、雪渓があったが、斜度もないし、スプーンカットを拾うようにあるいていけば
沢靴でも割と平気だった。

梓川の増水っぷりにビビりながらも

たぷんたっぷんの梓川と明神
たぷんたっぷんの梓川と明神

ちゃっと、降りて、上高地についてアルペンホテルでお風呂に入り、新島々から松本
松本の蕎麦屋で一杯やり、あずさで帰路につきました。

天気が悪いながらもリーダーと仲間に恵まれ楽しい山行でした!
ありがとうございました!

費用
新宿‐扇沢(さわやか信州号):6200円
トロリーバス代:1540+200(手荷物)
テンバ代:奥黒部ヒュッテ:500
三俣山荘:800
槍ヶ岳山荘:1000

上高地-新島々-松本:2,450円
松本-新宿:6380円