月山から石跳沢を下る

— 月山スキーでシーズンを終わる—

○月山スキー行:5月9日夜発~5月11日 志津野営場一泊
○参加者:野口OB夫妻 田中OB L稲垣み 角田 ハギ 部長
○行程:5月9日夜9時半久喜駅 角田車で東北道 午前1時安達太良PAで仮眠
5月10日 安達太良6時発 月山スキー場10時田中、野口夫妻OBが合流 天候待ち午後リフト終点から姥ヶ岳コルまで往復3時間ほど
5月11日 4時半起床 朝食・準備 田中OB帰宅の途に 8時すぎリフト終点からシール登高 牛首にスキーデポしツボ足 10時半月山山頂着 牛首に戻りスキーでダウンヒル 姥沢コルから石跳沢を下る 12時半駐車場着 荷物整理し帰途に 野口ペンション訪問 蔵王エコーラインを経て白石ICから東北道 9時久喜駅解散

○記録
隊長いたさんが月山スキーをプロデュース。角田人見ハギが参加。いたさんの目的は3名の古希祝いである。ジャンボテントを張ってお茶を飲みつつ天気が好転するのを待つ。その間に角田はツエルトを張り竹の子を天ぷらに揚げ、このまま入山祝いになだれ込む危険もあるので、隊長が行動開始を命じる。

リフトで終点まで登るが天気は好転しそうにない。野口OBが立ち止まってガスの晴れ間に方向を確認、トラバース気味に進む。姥ヶ岳と金姥のコルまでたどり着いて、その日の行動を打ち切った。

テントに戻り、晴れ晴れと堂々と入山祝いを始める。それぞれがつまみを供出、盛りだくさんのご馳走が並ぶ。ビールで乾杯、ワインや新潟土産の越乃寒梅もでる。そのうち3名の名前が入ったケーキが持ち込まれる。キャンドルを点しケーキカット。古希を祝う会となった。

各自人生の蘊蓄を語り、角田は持って来た本に署名をねだり、野口氏はまんざらでもなさそうにサインし、いたさんは相変わらずおしゃべりが止まらず、田中氏は二王岳にぜひいらっしゃいと繰り返し宣伝し、ハギちゃんはビールを飲み続け、空には星がまたたく。9時に就寝。

11日は早めに目覚める。快晴。角田がうどんを用意、テントを畳む。所用で帰る、田中さんと再会を約してお別れ。
余裕を持ってリフト乗り場へ。運行開始と同時に乗る。日曜晴天とあって他の客も多い。遮るものがない大展望のなか、角田がリードし昨日と同じルートをとり、牛首を目指す。

青い空、白い大雪原、くっきりと稜線が延びる中を、蟻のように私たちは進む。ヒールを高くセットして高度を上げる。
やがて月山の肩ともいえる牛首に着く。
ここでスキー板を外してデポしツボ足で登って行く。岩やブッシュが混じった斜面にストックを補助にして登る。程なく神社を祀った月山山頂に着く。
南に朝日連峰と飯豊連峰、眼下は庄内平野その先に日本海、北には鳥海山がカッコよく立つ。これ以上望めない最高の展望である。

記念写真を撮ってデポ地に下る。さあ、ここからお楽しみだ。春の日差しに輝く大雪原を一気にダウンヒル。うーん、爽快感が体中を突き抜ける。たまりません。下手なターンでも胸のすくシュプールを描く。角田と野口夫人は安定したきれいな滑りだ。昨日のコルまではトラバースしていく。

昨日は何も見えなかった稜線やコル、今日はとても楽な斜面だと分かる。そのコルから石跳沢のコースに入る。二日分のルートをこの日だけでまとめて滑ることになる。
この斜面も広く迷うことなしにダウンヒルできる。雪はうねっているが技術的には問題ない。沢コースは初めてのハギちゃんも大満足のスキーとなる。
やがてブナ林にでて、野口OBのリードでスムーズに車道に出、テン場に直接着いた。いやはや楽しい山スキーでした。シーズンのフィナーレに花を添えて飾れました。

角田の発案で野口ペンションを訪問。コーヒーを頂き、山菜のお土産まで頂きました。感謝します。再会を約して坊平高原を後にしました。
この後蔵王エコーラインを下って角田さんの古里、白石から東北道に入る。

長時間にもかかわらず、運転お疲れさま。車内で精算、ひとり6000円ほど、同行の皆さま、ありがとうございました。