八甲田山

●日程:2025年4月5〜7日
●メンバー:はぎ(L、記)、つりし、あず
●コースタイム:
(5日)逆川岳駐車場8:30…逆川岳10:15…横岳11:05…櫛ヶ峯12:30…逆川岳駐車場15:20
(6日)酸ヶ湯温泉8:10…稜線9:50…小岳10:35…大岳鞍部避難小屋12:10…酸ヶ湯温泉13:30
(7日)前嶽下路肩9:30…前嶽山頂150m下11:15…前嶽下路肩12:00

4月5日

レンタカーで宅配営業所に寄り、止めていた板をピックアップ。
当初は横岳〜櫛ヶ峯〜横岳〜逆川岳で周回を取る予定だったが、以前GWのときに停めた路肩が雪で停められず…つりしさんは辺りを吟味しココなら路駐できるというが、ファーストペンギンになる勇気が出ず、逆川岳経由のピストンに変更。(登る前にきいた地元の方の話。横岳、沖揚平&もう一箇所駐車場ありとのこと。逆川経由の周回が取れるかどうか…?車道歩きが長くなるか…)

逆川岳は地味すぎて、通り過ぎてからGPSで山頂を知る。
横岳でガスにまかれて怪しい感じになるが、ガスの晴れ間をついて、櫛ヶ峯へ出発。山頂から左に巻き気味に滑る。稜線に忠実となると、急&雪が割れていた。視界がないとわからなかった。危ない危ない。

櫛ヶ峯山頂付近に一箇所急なところがあるが、凍ってなかったのでシールで登れた。ガスガスの中の登頂。風もあるし、さっさと用意して往路を滑る。横岳はパスして、逆川岳への稜線へトラバース。
横岳〜櫛ヶ峯間はシールは付け外しする必要があるが、そこからは下りに専念できる。850m下で左に寄りすぎて谷を挟みそうになったがギリでリカバリー、たのしく最後まで滑れた。

山頂でみかけた大人数パーティに怪我人が出たということで、登山口にレスキューやら警察やら大勢来ていた。ほどなくヘリが飛来、ピックアップできたらしい、よかった。

今回は憧れの酸ヶ湯温泉に連泊!
でも寝不足で夕食後すぐ寝てしまった。

横岳へ…
横岳から、櫛ヶ峯との間の広大な鞍部もとい平原へ。あずちゃんの先につりしさん。広大!
その平原から、北八甲田を遠望
櫛ヶ峯からの滑降
櫛ヶ峯

4月6日

大岳環状ルートへ。天気よし!
宿から車道へ左に出て、カーブの先で雪上に上がる。地獄湯の沢は、広いし緩やかで登りやすい。
かなりあっさり稜線出てしまったので、ツアールートを外れて小岳に寄り道。
高田大岳側からぐるりと回って、大岳の裾野へ滑り込む。
大岳鞍部避難小屋からのルートは分かりにくく、GPSみながら意識的に左に行かないと、谷を源頭部で越えられなかった。

下の方は、かなり平らな所もあり…
最後の、宿の横に出るところの急斜面は一瞬だけれどもよかった。下から目立つので、コケないよう&なるべく良さげ(※自分比)にターンできるように気をつかった。。。

今夜は昨日爆睡して元気一杯、千人風呂も行けました!

バックは酸ヶ湯温泉。帰りは後ろの斜面を下ってきます
地獄湯の沢
振り返って。岩木山がうっすら
奥は小岳。左は大岳のはしっこ。
時間が早いので小岳に寄り道することにします
硫黄岳の向こうに昨日登った横岳、櫛ケ峯
小岳を滑り降りてきました
大岳鞍部避難小屋
3日間お世話になりました

4月7日

出かけるタイミングでかなりしっかり目の雨。
9時前に止んだので気を取り直して出発。40号線に入ったすぐの所からスタート。昼には下山しないといけないので、2時間ハイクアップしたら切り上げることにする。
しかし前嶽は…ずっと平らだった。
最後いきなり急になる、山頂150m手前、急なところを50メートル〜?登ったが、急になったあたりから樹林が低くなってきていて風が強く、雨もぱらついたので、撤退時間より15分早いが終了にする。
滑りは…平らなところが長くてイマイチ。上まで行けばたのしいのか?
ここにこだわらず、銅像ルート往復でも良かったかもしれないと思った。

****

宿とレンタカーの手配をしてくれたつりしさん、遠方から参加してくれたあずちゃん。贅沢してしまいましたが、お二人のおかげで、楽しさしかない幸せな3日間を過ごせました。ありがとうございました。

黒斑山

●日程:2025年1月4日
●メンバー:あず、うえ、こば、うっちー、とよた

焼石岳・尿前川本沢

●日程:2024年10月5日
●メンバー:つりし(L)、こば、うえ、たま、はぎ(記)
●コースタイム:中沼登山口(5:30)…登山道横断点(6:00)…三ツ折ノ滝(7:10/8:00)…大滝(8:40/10:40)…夫婦滝(12:05)…1180シャワー滝(14:50)…登山道(16:11/16:30)…中沼登山口(19:00)

前夜

先行メンバーが車で一関移動。新幹線組と合流後、焼石岳中沼登山口へ。23:30就寝。

10月5日

予定通り5:30出発し、登山道が尿前川を横切るところで入渓。
天気は曇り、ちょっと寒々しいが、入渓したとたんにいい渓相で気分が上がる。バチ効きというわけでもないが、ラバーでいい感じ。

二俣出合の滝

三ツ折ノ滝はセオリー通り、右岸から巻く。大分手前からなので、大きく巻いた。下りは50mロープで懸垂一回。

三ツ折ノ滝
この滝は左岸を巻く

ほどなく大滝に到着。こちらもセオリー通り、右岸手前から登って、落口より少し上からロープを出してトラバース(今シーズン、大滝直登用支点が設置されたらしい?)。待っている間に雨が本降りになり、寒さもひとしおでこんなに雨がふる予報だったっけ、とちょっと切ない。ともあれつりしLの堅実なルート取りのおかげで、掴める灌木も豊富にあって安心して通過することができた。最後は懸垂で沢床に復帰する。

今回、5人いるので時間短縮を図ろうということで、ロープは50m2本、トラバースのフィックスに1本、先に通過した人がもう1本を持って懸垂の支点工作に向かうという算段だった。

大滝
トラバース中
大滝落口の釜へ懸垂

この後は腰上まで浸かる所もあったが、しばらくはサクサク登れる滝が多い。

腰まで浸かる

そして、ナメが現れはじめる。

この滝を左岸から巻くと。。。、

お待ちかねの大ナメ地帯へ!
悲しいかな、稜線はガスの中。青い空と太陽の下でキラキラのナメを歩きたかった。
けれど、決してお気楽ではない道程を遡ってようやく見ることができた景色だ。
みんな写真撮影が止まらない。そして進まない。。。

ナメ
ナメナメ
ナメナメナメ

ナメのどん詰まりにある夫婦滝は水線手前右岸の岩壁を直上して、落口にトラバースする。ロープは出したが、結局トップは途中で試みたものの、支点を取れずにフリーで行ってしまった。。。後続はロープありでありがたく登るが、下の方は傾斜が強く、かつ脆くて嫌な感じだった。実際、トップ登攀中にフットホールドが欠けてヒヤリとした一幕あり。

ナメの終わりは夫婦滝
夫婦滝右岸壁
夫婦滝抜け口
夫婦滝で核心はおしまいか…?

この滝は右岸を巻く。土&草の斜面で個人的に苦手なやつだが、今回各自装備になっていたハンマーで事なきを得る。

個人的に一番嫌いな巻きでした…

こちらの左奥に見えている滝は。。。

右巻きかと思っていたらこばさんがサクサクと中へ。
中段からはシャワーを頭から浴びながら奥に入り、残置ハーケンにつけてもらった手がかり用のシュリンゲを最大限引っ張って、右壁を這い上がった。

真ん中にガチシャワー中の人がいます

最後のイベントが終わり、あとは穏やかな源頭を噛み締めながら登山道を目指す。
稜線は紅葉が始まっていた。

最後までいい感じです、が奥にみえる滝はヌメヌメ。m社フェルトサンダル最高!

時間的に山頂は割愛して下山する。
この道は一般登山道と言っていいのか、だいぶ水々しい道だった。私たちは沢靴だからよいが、普通のトレッキングシューズで来た人は泣きたくなるだろう。
最後はヘッデンになったが、無事に下山。
朝に出発した感じがしない、濃い充実した1日だった。

***

2年越し、何度計画が出て、中止・転進したことか。
雨には降られましたが、ようやく念願叶い遡行することができました。

今回もたいへんお世話になりました。リーダーのつりしさんはじめ皆さま、本当にありがとうございました!