【日付】
2017年6月10日(土) 天候:晴のち雨
【メンバー】
こば(L)、つかみ、ささじ(記)
【行程】
峠の茶屋(8:55)→那須岳登山口 (9:00)→一般登山道分岐(9:20)-
朝日岳東南稜取り付き(9:40)-朝日岳山頂(10:55)-朝日岳山頂出発(11:05)-
峠の茶屋(12:05)
6月10日 行きの東北道が事故により渋滞に巻き込まれた。
駐車場に到着するも峠の茶屋無料駐車場は満車。その下の無料駐車場も満車であったが、峠の茶屋の有料駐車場に1台分空きがあり運よく駐車することが出来た。
今日の那須は快晴である。風はそれほど強くなく心地良い。絶好の登山日よりである。しかし今日は朝から那須地方に雷注意報が出ていたので天候を気にしながら予定通りの時刻に登山開始。
今回は朝日岳東南稜のバリエーションルートで朝日岳を目指す。
このルートは冬季の山行記録はあるものの、無雪期の山行記録はあまりない。
始めは一般登山道で、峠の茶屋跡避難小屋手前にある【こんなとことに「高山植物」が?】の看板を目標に進む。今日は登山者も多い。看板の所で他の登山者の視線を気にしながら一般登山道から外れ谷へ下りて行く。
朝日岳東南稜の取り付きでヘルメット、ハーネスを装着する。
このルートは朝日岳までの行程の1/3は非常にもろい岩場であり、少し力を入れただけでも崩れる茶褐色の岩が多いので、手をかける場合には見極めが必要である。またこのルートは岩のもろさに加え、浮石が非常に多いので、雪に覆われているか凍り付いている冬季とは違った注意が必要である。
少々急なガレ場を登っていくと、前方に第一の核心の「門」と呼ばれる岩場がそびえ立つ。
この門を越えて朝日岳山頂を目指す。
ここまで登ると岩はだいぶしっかりしてくる。しかしたまに茶褐色のもろい岩はあるので引き続き注意したい。門は約5mほど登った後、また5mほど下りる。この辺りから那須特有の風が出てきた。強風まではいかないが、そんなに広くない峰で突風に煽られないように注意をする。空はまだ快晴だ。
下りるとまた5mほど登り返す。アルファベットの「M」のような形状である(正面から見てもMだが、横からみてもM)。登り返しは大きな岩で構成されている垂壁であるが、ステップはそれなりに確保できる。
第一の核心部の門を無事に越えると、目前に朝日岳がそびえる。山頂はたくさんの登山者で賑わっている。
ここから山頂までまるで北アルプスにいるようかの稜線が続く。風が吹くと気持ちがいい。バリエーションルートでなければ見ることの出来ない景色と時間を堪能する。山頂までもう少し。空はまだ快晴だ。
朝日岳山頂直下で第二の核心部が現れる。高低差15mぐらいであろうか。核心部と言ってもルート次第ではそれほど難しくは無い。どのルートで山頂を目指すかはあなた次第!我々は左側のルートを選択した。
ここを登れば山頂にいる登山者と会話が出来るほどの距離。登山者に見られている・・・何だか少し恥ずかしい。と言う訳で無事に朝日岳山頂に立った。ここで軽めの昼食をとり、一般登山道で下山する。時間は11時。空が何だか鈍よりしてきた。
天候を気にしながら一般登山道をさくさく下山。峠の茶屋跡避難小屋まで20分ぐらいであろうか、すっかり雲行きが怪しくなってきた。
峠の茶屋跡避難小屋を過ぎた辺りからとうとう雨が降ってきた。やはり山の天気は変わりやすい。我々の目的は快晴の中、無事に終えられたのは幸いだった。
これは家に帰ってから知ったのだが、今日は何やら胸に同じバッチを付けた登山者が多いと思っていたら、当日は「那須連山縦走フェスティバル」というものが開催されていたようで登山者が多かったらしい。また雹も降ったとの情報もあったので、我々は若干雨に降られたものの、早めの下山、下山後の鹿の湯での入浴と有意義且つ効率の良い山行が出来たと思う。
最後に、今回私自身はじめてのバリエーションルートでの山行でした。こばさんの計画ならびにこばさん、つかみさんのサポートのお陰で楽しく安全に一日を過ごすことが出来ました。自身の課題は盛り沢山ですが、まずは体力アップが当面の課題になりそうです。今回はとても貴重な経験をありがとうございました。これからも一座一座意味のある山行をし、自立出来るように邁進していきたく思います。