農鳥岳(積雪期)

メンバー:コバ(L)、うえ、きよ(記録)
日時:2020/12/28~2020/12/30

2020年最後の山行に農鳥岳に行ってまいりました。

当初の予定は初日に農鳥岳の稜線まで出て1泊し、翌日農鳥岳・間ノ岳にアタックする予定でしたが、入山前に雨が降っていたため、大門沢小屋に拠点を置き農鳥岳を往復する山行に変更しました。

12/28 11:05

奈良田の発電所の先に車を止め、雨が止むのを待つこと数時間、ようやく雨が止んだため、山装備に着替え出発します。
しばらくは林道を歩きます。

11:55

登山口に到着。

▲行きに写真を撮り忘れたので帰りに撮影

登山口からすぐに立派な吊り橋を渡ります。

綺麗で歩きやすい雪道を歩きます。


雪は締まっていて前駆者のトレースも薄ら残っていて歩きやすい道が続きます。


木の橋を渡る所は木が凍っていて滑るので這って進みました。

15:39

大門沢小屋の手前に氷瀑がありました。

15:53

初日最後の核心部。
ツルツルの木の橋をうえさんが這って進んでいるのを見て、私は横切る川の水量が少なかったため渡渉しました。

16:03

大門沢小屋に到着。
小屋の中にテントを張り、拠点とします。

▲他のパーティは小屋に1組、テン場に1組いました。

夕方の微睡タイム。富士山が綺麗に見えます!

夕焼けに染まる富士山

夕飯はコバさんがニンニク醤油味の鶏鍋を作ってくださりました。
写真は撮り忘れましたがとても美味しかったです!

▲星も綺麗に見えました。

12/29 3:00

起床。
朝食は各自インスタント麺を食べ、準備します。

4:35

真っ暗闇の中、農鳥岳に向けて出発します。

6時ごろには辺りが明るくなってきます。

6:55

富士山の左肩あたりから日が昇りました。

▲樹林地帯から抜け出せずに、残念ながら開けた場所で日の出を拝めませんでした。

8:29

樹林帯を抜けると視界が開け、同時に膝下程までの雪が現れます。



▲先行者がいたおかげで明瞭なラッセル跡がありました。

9:54

稜線に出るとアルプスの壮大な景色と強風が迎えてくれました。
稜線上は風で雪が飛ばされているのか、岩肌が見えている箇所も多々ありました。

▲稜線の黄色い鐘。先行者はここで引き返す様子でした。ラッセルに感謝。

雪山の経験がほとんどない私は、慣れないラッセルと強風、薄い空気に苦戦しペースが落ちてしまいました。

▲置いていかれる撮影者

農鳥岳の山頂付近は岩稜地帯になっており、先週実施したアイゼントレーニングが生かされます。

▲この先、ちょっとした岩場が出てきます。

11:03

ついに農鳥岳登頂!
相変わらず強風は吹いていますが、天気も良く、とても気持ち良い山頂です!

▲左に西農鳥岳、正面に間ノ岳、右に北岳が見えます。北岳の山形が綺麗!

11:46

体力と時間の問題から西農鳥岳への登頂は断念し、下山を開始します。
私は慣れない雪歩きに足を取られ、登り以上に苦戦してしまいました。

▲軽快に降りるうえさんと絶望する私。

森林限界に入った後はアイゼンとピッケルを捨て、ストックを出してようやくペースが出てきました。

14:59

ようやく大門沢小屋に降りてきました。
2日目の夕飯はうえさんがカレー鍋を作ってくださりました。

▲和風で具沢山お肉たっぷりの絶品カレー鍋

12/30 5:00

起床。
本日は下山だけなのでゆっくりご飯を食べて用意します。

8:30

気温は暖かく、天気は雪から雨に変わっていました。
下山を開始します。

雨に打たれ、雪はぬかるみ始めています。

10:45

下山。
奈良田に到着。お疲れ様でした!

人生初の冬山3000m級農鳥岳、辛く長い道のりでしたが登頂したときの喜びは格別でした!
私自身雪山に慣れていない事もあり、お二方の足を引っ張ってしまう事も多かったと思います。
まだまだ技術も体力も忍耐力も未熟なので、今後精進して行きたいと思います。
コバリーダー、うえさんありがとうございました!