北アルプスから中央アルプスへ(平成26年8月30日~31日)
【メンバー】けんた(記)
8月30日(土) 中の湯バス停~乗鞍岳~南乗鞍オートキャンプ場
8月31日(日) 南乗鞍オートキャンプ場~木曽福島駅
8月29日の夜、竹橋からバスで出発し、8月30日4時20分頃、釜トンネルの手前あたりの中の湯バス停に到着。ほかに男性2人、女性2人のパーティーがおり、焼岳へ行くとのこと。自分は乗鞍岳へ行くと言ったら「?」な反応をされる。
焼岳登山口到着を過ぎるまではひたすら登りが続く。ペースを上げつつ歩く。
6時30分に平湯に到着し、登山道を登るための準備をする。平湯スキー場が登山口となっているのだが、登山口に入るがルートがよくわからない。スキー場下をうろうろしていると、牧場の山羊たちに変な目で見られる。気を取り直して進んでいると、途中カモシカの親子と遭遇。子を先に行かせて、親はこちらの様子をうかがっていた。
しばらく進むと、スキー場の上部へ。そこから本格的な登山口に入り、しばらくははっきりした登山道がつづく。乗鞍権現社を経由し、高度を稼いでいると、ハイマツが生い茂ったり、水たまりがあったりと歩きにくくなる。さらに、こぶし大ぐらいのぼてっとした動物の糞も登山道に見られるようになる。正直、クマではないかとかなり恐れおののいた。ちなみに乗鞍岳はツキノワグマが多いらしく、岐阜県ではクママップを公開している。
10時40分に平湯・十石登山口に到着。ここから乗鞍スカイラインを歩く。乗鞍岳バスターミナルに到着して早々。うどんセットをいただく。わかめうどんに稲荷ずしがセットになったもの。周りには家族連れが多い。その後、一般登山客に混じって剣ヶ峰を目指す。肩の小屋に到着後、きつねうどんをいただく。ちなみに、バスターミナルでうどんセットを頂いてから1時間も経っていない。肩の小屋から30分ほどで、剣ヶ峰に到着。曇りではあったが、吹く風が気持ちよかった。
13時に下山を開始するも、中洞権現の尾根までは、ハイマツやシャクナゲの中を歩く。岩が配置され、マーキングもしてあったので歩きやすかったのだが、ガスっており、マーキングを見つけられずに、道を外してしまう場面があった。その場合は、ハイマツの上を歩く羽目になる。
中洞権現ノ尾根への分岐点は、わかりづらかった。地図とコンパス、高度計を見比べ、ここだろうという分岐を下る。しばらくハイマツ帯が続いたが、樹林帯に入ってからが大変であった。笹、苔のついた岩、水たまり(どうやら沢が横切っている場所がいくつもあったらしい)の繰り返し。藪漕ぎには慣れていないため、滑る、よろめく、コサックダンスをする、尻餅をつく、片足が滑落する、の繰り返し。マーキングのテープは慎重に探せば見つけられたが、焦っていると必ず道に迷うような状態であった。また、クマの恐怖もあったため、絶えずクマ鈴を鳴らしまくり。途中からは、雨・雷もひどくなり、かなり必死に下山した。林道に出られた時は、この山行で最高にうれしかった。
ちなみに平湯尾根、中洞権現ノ尾根では、誰とも会うことはなかった。
16時55分にオートキャンプ場に到着。受付手続を済ませた後、早々にツェルトを張り眠りについた。が、しばらくすると息苦しさに目を覚ます。通気性がほとんどないツェルトで、雨のため入口を閉めていたので、酸素不足になった模様。入口を開けて空気を取り入れる。そんなことを一晩に3回ほど繰り返した。
日(8月30日)5時に、水浸しのツェルトの中で起床。羊羹を2個ほど食べて出発。木曽街道を目指して進んでいると、サルの群れに遭遇。彼らもこちらに気付き、警告の甲高い鳴き声を発する。少し後退して様子を眺めていると、小さな子ザルも駆け抜けていく。朝の散歩の邪魔をしてしまったようだ。
国道361号と合流し、しばらく進むと、左ももに違和感を感じるようになる。理由をいろいろと考えながら走る。1週前に南アルプスから太平洋へ移動した際には、全然問題なかったのだが。いろいろ考えた末、前日のコサックダンスが足に響いていたことに思いいたる。藪の中を必死に移動したので、その時は何ともなかったのだが、思えば体の随所に痛みが感じられた。
県道20号へ入る頃には、左ももの痛みとの格闘となり、ゴールできるか焦り始める。昼頃に道の駅に到着したのだが、その頃には、走ることができなくなる。ソフトクリームを食べ、鋭気だけでも養うことにした。
13時頃に国道19号への入り口、元橋に到着。ここまで来るとあと少し。足を引きずりつつ進む。木曽福島駅へは以前来たことがあり、見なれた景色が見え始める。遠くに見える入道雲が印象的であった。そして、13時半 木曽福島駅に到着。無事到着できたことにホッした。
温泉で汗を流した後、木曽川を眺めながら食べる田口氷菓店のジェラートは最高であった。