北横岳、三ツ岳(八ヶ岳連峰)
期 日:平成27年1月25日(日)快晴
参加者:OBT氏(L、1期、稜友会、79歳)、OBI氏(3期、稜友会、81歳)、カト(記)
記 録:北八ヶ岳ロープウエイ9:40~北横岳10:50/11:10~北横岳ヒュッテ11:20/11:40~三ツ岳12:00~天池山12:50~天池峠13:10~北八ヶ岳ロープウエイ13:30
1/25(日)北稜の日帰り山行がないので雪山ハイクをしたくて足の便が良い諏訪、富士見の入笠山を予定していたが、OBのT氏から予てから八ヶ岳の北横に行こうと言っていた話が舞い込んできた。二つ返事でOK。
5時に赤羽新大橋たもとの小山酒造前で拾ってもらう。星が天空に輝き風がなく良い天気だ。T氏夫人も参加と聞いていたが風邪で不参加とのことで残念。王子でOBのI氏が乗車して板橋本町で首都高速に乗り中央自動車道から諏訪ICを目指して一走りと思いきや、山手トンネル中央自動車道分岐に入らずに東名方面に突っ走ってしまう。右車線を走っていたので当然分岐を右の中央自動車道方面に入ると思っていたが高速スピードでは右と言う暇もない。登山より身の危険を感じた瞬間であった。渋谷で首都高速を降りてやり直して無事に中央自動車道に入る。
八ヶ岳ロープウエイはスキーヤーに交じって登山者が多い。ロープウエイ山頂駅からハイカーが続々と出ていく。半分くらいがスノーシューを履いている。坪庭は広い雪原になっていて風に晒された波打つ雪紋が美しい。I氏はスタートからアイゼンを履く。T氏と私はツボ足。樹林帯の登りにかかると暑い。途中で雨具の上着を脱ぎ帽子を手拭いに変え二枚の長そでシャツの腕をまくる。T氏はここでアイゼンをつける。私は北横岳ヒュッテでアイゼンをつける。どうせ装着するなら早い方が良いのにと反省する。三ツ岳分岐を見るとトレースがついている。ワカンを持参していたのでラッセルもよいかとも思ったが楽な方がもっと良い。
北横岳北峰は人で賑わっている。快晴で360°の展望。快晴の八ヶ岳でこんなに展望が良いのは初めて。T氏に山を教えてもらう。まるでガイド山行のごとし。蓼科山の奥には北アルプス、左を見れば中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰、右を遠くに妙高など、近くに浅間山、見事に3,000m級の日本の屋根が一望される。来てよかったとつくづく思う。
ここまでT氏、I氏の歩行スピード、特に上りはとてつもなく速い。私はついていくのが精一杯でヒーヒー言いながらやっとで後を追う。今年80歳と82歳になるという先輩の往年のスタイルがしのばれる。
北横岳ヒュッテから先に行ったI氏の姿が頂上で見えない。手前のピークに戻り声を出して呼ぶとヌッと現れる。三人で写真を撮り満足して下山に入る。頂上直下の急斜面でスノーシューの面々が下りられず上りも下りも大渋滞。これも天気の良い人気ルートの代償と忍耐と寛容の大人の態度を決め込む。
三ツ岳へはI氏はパスしてT氏と私で向かう。T氏には足の具合が悪いにもかかわらず三ツ岳未経験の私のために無理をしてくれたようだ。トレースはあるもののⅢ峰までは2パーテイーしか出会わない。私たちのコースからはⅢ、Ⅱ、Ⅰ峰と辿るが岩稜帯を踏みながらの静かな雪山は気持ちが良い。トレースがなければルーファイに苦労するのだろう。Ⅰ峰を超えたところからは急降下。天池山までがだらだらと長い上りでT氏は足と相談しながら休み休み上る。しかし歩き出すと早いので一体どんな肉体構造なのかあきれる。雨池峠雪原までがまた急降下。T氏は二つの急降下を尻セードで巧みに下る。
ロープウエイ駅13:30着。14:00くらいかなと思っていたので案外早く着いた。I氏が出迎えてくれる。12:15に下山したようだ。1時間以上も待たせてしまった。
ビーナスライン途中、プール平の蓼科温泉共同浴場に入る。入浴料金500円と安いがお湯が熱い。42度と言っていたがそれ以上の熱さで茹蛸のようになって上がる。帰路、T氏が中央自動車道からの富士山が素晴らしいという。南の空は霞がかかって条件は良くないが長坂から双葉までに真正面に見える富士山は大きく迫ってくる迫力のある姿であった。これまであまり意識してこなかったが改めて富士山の雄大さを知ることになった。圏央道から関越に入り三好SAで晩飯を食い、環八通りに入って自宅前まで送ってもらう。
T氏は天気の良い時を狙って山行すると言っていたが真にその通り。今回の北横はこれまでの雪山八ヶ岳で最高の天気に恵まれた。最近の医療TVドラマでヒロインの女医が言う「私失敗しないもん」との格好いい決め台詞に似て、T氏のお天気山行は真に「俺天気、失敗しないもん」と言いたげだ。
T氏、I氏とは雪山は初めてだが、これまで積み重ねた経験が随所に垣間見られた。これからも時々ご一緒していろいろご教示を仰ぎたいと思った。
以上