谷川岳西黒尾根雪上訓練(泊り班・日帰り班)

●期日:12月14日 ~12月15日
●参加者:
泊班/CLサブ、SLグッチ、カト、笹田、ハギ、みどり、コバ、いしつかみ、ツノダ(記)
日帰り班/Lケン、アトム、みやのり

 <記録>

・12/14 9:30 谷川岳ロープウェイ→14:30ラクダのこぶ(テント泊)。
14:00谷川岳ロープウェイ駅(日帰り班)
・12/15 7:20幕営地→11:20谷川岳ロープウェイ駅

先発車班の笹田さん、コバさん、いしつかみさん、ツノダは13日22時王子駅を出発、水上道の駅仮眠。
雪交じりのお店の軒下に3人宴会し就寝。いしつかみさんは風邪気味で車中泊。
後発車班日帰り・泊り班は14日6時王子駅を出発。
58期新人訓練と正月八ヶ岳冬合宿前の雪上訓練を兼ね谷川岳ロープウェイに12名全員集合。

天候は晴天、冬装備を付け登山センターを抜け西黒尾根取付きからサブさんをトップにゆっくり薄雪の中歩行。鉄塔を過ぎた頃は春山の気分。ほぼTシャツのメンバーもいる。

西黒尾根雪訓
思いがけずの晴天

途中、ラクダのコルからのUターン3人に会う。トレースが出来てありがたいです。
樹林帯から天神平スキー場のスキーヤーが見える。なんて良い登山日和で明日の天神尾根の下りを期待。
サブさんより時間に余裕あれば今日は肩の小屋泊り予定とのこと。
稜線に入りラクダのコブ前のピークでアイゼンを装着。
ここで日帰り組3人と別れる。次回は八ヶ岳で会いましょう。

後ろからJ堂医学部山岳部が抜くがアイゼンなしで岩場に少し手間取っている。
我々は用心しロープをフィックス。

ラクダのコブ14時30分着、頂上はガスがかかり視界が悪くのでスペースがあるここでキャンプ。
全員でテント2張りとおトイレをあっという間に建設。日帰り組と定時連絡、お互いに無事を確認。
コンテ登高時のビレイシステムや無線機、ビーコン、ブローブの説明、方法をサブさん、カトさんよりを教授。

夜食はいしつかみさんのあったかいキムチ鍋にうどん。
寒い夜だが酒が入った身体をさらに熱くする美味しい夕食、ご馳走でした。
夜半から段々荒天になり笹田さんが時々外に出て除雪、私の背中を押す白い重い雪。それでも寝る。

16日朝4時起床。小羽シェフのおでんの素とこぶ茶の味付けの雑炊。軽量化をしながら絶品の味付け、恐れ入ります。

荒天の事でサブさんより7時下山が伝えられ、明るくなり夫々、装備装着、テント撤収。

グッチさんとロープを組み先行、腰までのラッセルで10m進むのに10分。まだ風がないのが良かったです。果たして今日中にロープウェイに着くのかを懸念しているのは新人の角田だけか?
スタカットしながらラッセルを交代し中々進めない為途中でワカン装着。

前日のフィックスした地点でツルベ登降。小ピークを過ぎてもラッセル。クサリ場の下りは緊張し樹林帯に手前で集合しロープを仕舞う。後ろよりJ堂医学部山岳部が合流、後は若い彼らにラッセルを交代。

段々風が強まるが滑落の心配がなく後は着実にルートを下るのみ。途中コバサンのGPSで確認。
最新機器を使用する事や荷物を軽くし速く登る事は安全登山の基本だと改めて思う次第です。

途中入山する5・6パーティーの会い、こんな荒天の中テント泊の入山するパーティーもあり大変びっくり。鉄塔の下で集合しサブさんの指導で滑落訓練や耐風姿勢も行いました。

11時20分全員無事ロープウェイ駅の下山。バス、電車班と車班に分かれ夫々帰京の途へ。

本格的な冬山の前の訓練と思いましたが西高東低の冬型になれば一晩に1mも積もる時もあり安易な考えでいけないことを改めて思う山行でした。