甲斐駒・黄蓮谷右俣(沢登り)
- 期日 2014年8月24~25日
- メンバー 角田(L) 笹田 深沢(記)
- タイム 8/24(日)竹宇駒ケ岳神社駐車場(6:00) 日向山林道ゲート前(6:20) 錦滝東屋(7:00) 尾白川入渓点(8:00) 噴水の滝(9:30) 黄蓮谷出合(10:15) 千丈の滝(11:00) 坊主の滝(11:30) 奥千丈の滝(14:00) 2400m付近BP(16:00)
8/25(月)BP(6:00)甲斐駒ケ岳山頂(8:20) 五合目小屋跡(10:00~10:40) 駐車場(13:40)
8/24(日)晴れ~曇り夕方から雨
5時過ぎ、駐車場で昨夜到着の角田さん、笹田さんと合流。天気予報は夜半から雨、「幕岩」への変更も考えたが、降られるのを覚悟でゆくことにする。日向山林道ゲートまで車1台で行きデポ、林道を下降点に向かう。三カ所の隧道を抜けてまもなく明瞭な下降点に到着。ここから古いロープのフィックスをたよりに尾白川に降りたつ。ちょうど釣り始めたばかりの二人組に挨拶し、身支度をする。
水量は少なめ、溯行をはじめてまもなく鞍掛沢を左岸に確認、その先にワイヤーの滝が見える。沢の中央を通るワイヤーは廃道となった渓谷道に取り付けてあったものだろうか。次々と現れる釜のある滝は、トラロープや踏み跡をたよりに巻いてゆく。花岩と呼ばれる側壁前で小休止。すぐ先に噴水の滝、以前は1m近く跳ね上がっていたが、今は噴水のイメージは湧いてこない。いずれ消滅かもしれない。左岸の高い所に獅子岩を確認、しばらく行くと二俣となり左から黄蓮谷が出合う。
黄蓮谷に入り最初の滝は左岸を高巻く。トポに「怖いトラバース」とあるところは避けて大きく巻く。千丈の滝は地形図にもある三段の滝、右手に坊主の沢が細く流れている。右岸の顕著な巻道(廃道跡で五合目小屋跡に続いている)から滝上におりる。次の滝は左に五丈の沢を見ながら左岸を高巻く、途中の尾根上に平坦地があり焚き火あともある。沢に戻り、すぐに坊主の滝、右のガレ沢を登り大きく高巻く、沢に戻ると傾斜がきつくなり連瀑帯となる。このあたりで深沢の足がつり、ロープを笹田さんに担いでもらう。左俣の出合を過ぎたあたりで雪渓が残る。雪渓をこえて連瀑帯に入り奥千丈の滝となる。
奥千丈の滝は右岸を適当に登るうちに、角田さんは水流添いに、笹田さん、深沢は巻道の踏み跡へとわかれてしまい、上部で合流する。相変わらず連瀑帯で藪こぎを交えて進み2400m付近、雪渓のある滝下部でビバークとする。
焚き火の火がついた頃から雨が降り出す。食事はほうとう鍋、途中で採った「イグチ」はきのこ汁に。予備のツエルトをタープ替わりに張りその下で飲み始めるも、まったりとはゆかず、早々にツエルトにもぐる。夜半は小雨が続く。
2/25(月)雨~曇り
朝食(雑炊)をすませ、小雨の中撤収、出発。右寄りに踏み跡をたどる。奥の滝は下部までゆくが、戻って高巻く。ハイマツの中を進み途中から沢筋に降りる。もう稜線は近そう、少しの上りで尾根に飛び出し石室からの登山道にでる。山頂はそこだけど、ここで小休止。2~3分で甲斐駒山頂に到着。高度計は2965mピッタリだ。七丈小屋から登って来た単独の男性と撮影交換。あとは下りるだけだ。相変わらず小雨、視界はなし、8合目、7合目小屋を過ぎ5合目小屋跡では雨があがる。一息入れて久保さんのレリーフへ。
角田さん、笹田さんも初めてとのこと、20代の頃、2~3度訪れてはいるものの記憶は不確かで、すぐには見つからず不安になったが、水場の先の少しザレた場所で岩に設置されたレリーフをみつける。38年前、笹田さんは感慨深げ、お参りして、5合目を後にする。
下山途中、キノコを少し(イグチ、アミタケ、タマゴタケ、ウスタケ?)採取、よく喋るおばちゃん夫婦とも遭遇。駐車場できのこ入りのラーメンを頂く。その後ベルガの湯に浸かって、解散。