八ヶ岳/硫黄〜赤岳縦走

●期日:2013年7月27~28日
●メンバー:ミナト(CL)、スガ(SL)、みやのり、サイトウ、いしつかみ(記)

●記録
〈7月27日 晴れ→曇り→雨〉
7時、新宿発のあずさ1号(自由席)に、ミナトさん、いしつかみ、が乗車。
いしつかみ、が先に乗り込むも流れに逆らって隣の車両に行きました。進行方向一番後方の席を確保。(でかした)と、リュックを席に置き横を向くと、みやのりさんがいるではありませんか。(よくやった、と、なおも誇らしげになったのもわずかで・・みやのりさんから痛恨のお言葉。「あれっ・・?ここ指定席ですけど・・。」その瞬間全てを理解し流れに戻りました。(先に乗車したのに何ミスっているんだろう・トホホ・・)ミナトさんがしっかり席を確保していました。助かりました。もうすこしで茅野までの長旅、直立で向かうところでした。初めての、テント泊山行もあって気が舞い上がってしまっています。落ち着かないといけませんね・・。
9時30分、あずさ組よりすこし早くにスガさんは茅野に到着していました。
バス停で合流し9時35分、美濃戸行きバス発車。(7日間有効で1500円)
10時15分、美濃戸口到着。小屋のご主人みたいなサイトウさんが現れ合流。
今回のメンバー全員そろいました。よろしくお願いいたします!!
10時23分、出発、オーダーはスガさん、いしつかみ、サイトウさん、みやのりさん、ミナトさんです。この時点では天気は晴れ。暑かったけど楽しい山歩きの始まり、始まりです。・・・・・。
11時24分、美濃戸山荘で休憩。温かいお茶や冷たい水など頂きました。
12時04分、林道終点、ここから北沢登山道にはいります。
13時00分、赤岳鉱泉に到着。スガさんは分かりやすく丁寧にテントの設営を教えてくれました。「一つ一つのことには理屈があって・・」などなど、発する言葉はまさに先生です。当初はテントの上に張る雨除けシートのフライも、「フライパン」と勘違いしていました。なにもかも新鮮な世界です。
テントを張り終えると、小屋のテラス状の場所で宴会を始めました。マムートのジョッキに入って(一杯800円)の生ビールで乾杯!「~~うん、旨い!」いっぱい汗かいた後のビールは格別です。つまみも豊富で・・(パクパク)・・ピスタッチオが止まりませんでした。何を話したか記憶が定かではありませんが、とにかく楽しく、楽しくって、笑いが止まらなかったことはしっかり覚えています。

130727赤岳鉱泉
赤岳鉱泉

時間を忘れる程の時を過ごしていると、雨雲が近づいてきました。宴会を一旦しめて、夕飯作り。メニューはカレーライス。事前に炒めてある野菜とひき肉を煮詰めるだけ。とっても簡単です。ライスはスガさんが炊いてくれました。炊き終えると同時に猛烈な雨が降ってきました。雨は1時間ほど激しくふり、夕食後も雨がやむまでしばらく団らん。ここでも、笑いはとまりませんでした。日中の疲れはどこへやら・・。
20時過ぎに男子テントを離れ女子テントにて就寝。やはり興奮しているのか、なかなか寝付けずにいると・・「スースー」っと、スガさんの寝息。外は雨でテントを叩く音がさらに大きく。(あ・・明日大丈夫かしら)心配しながらも先輩からお借りしたシュラフに包まれ、徐々に眠りにつきました。

〈7月28日 曇り→晴れ〉
3時起床。昨夜の雨はやんでいました。朝食はみやのりさんがラーメンを作ってくれました。シャキシャキもやし入りです。早朝もあって、食べれるか不安でしたがサイトウさんがもりもり食べていたので、(先輩に続かないと)できるだけ頑張りました。炭水化物は大事なエネルギー源なので必要不可欠ですから・・。
4時29分テントが雨で濡れているし、いらないものは置いていけるので、そのままにして出発。まず行者小屋にむかうも樹林帯の中はうっすら暗かったです。5時行者小屋に到着、少し休憩をしました。6時16分、文三郎道の中岳との分岐、ここでも少し休憩をとりました。ここまでくると曇りがちだった景色も、山頂のあたりは展望がよくなってきているのを確認できました。
6時45分赤岳山頂到着。結構登山者が多く、記念撮影をして早々に退散しました。こ6時52分赤岳山頂小屋にて、休憩。そこからすこし下り7時26分、赤岳展望荘ここでも休憩をとりました。ここで悪場が出でくるためミナトさんがトップに。いしつかに、安全対策のためチェストハーネスをセット。すこし歩き始めると・・渋滞となりました。8時30分、横岳手前のピークで休憩をとり、30分ぐらい行くと狭路で登りと下りが行き違えない状態が生じ動かなくなる程の渋滞に・・。

130728横岳付近
横岳付近、大渋滞中。

そこを過ぎると一気に空いてきました。危険な場所もなくなるため、ミナトさんとスガさんが入れ替わり、ここからまた、スガさんの足場を追いながら進みました。途中大量のコマクサを眺めつつ歩きました。スガさんやみやのりさんは高山植物に詳しく、高度な話しをしていました。(シロバナコマクサ発見)

130728シロバナコマクサ
紅白コマクサ

9時46分、硫黄岳山頂到着。広い山頂でしたが、周りが断崖絶壁となってスパッと切れ落ちていました。また霧が濃い所なので転落しないよう、ケルンが方々にありました。(事故がありませんように)

130728硫黄岳
硫黄岳

11時、赤岳鉱泉到着、テント撤収。14時45分発(しかもそのときは14時35分発だと思い込んでいた)のバスに間に合うべく急いで準備しました。
11時45分、赤岳鉱泉出発。急ぎ目で下山開始。トップはスガさんで、急ぎ目とはいえとにかく早い。すいすい先を行く。(何が何でも遅れをとってはならぬ)と、必死でついていきました。12時40分美濃戸山荘到着。この調子だと間に合いそう・・っと、思いながらも焦る休憩でした。あともう少し、下山途中にあるショートカットを利用しつつ、時間短縮を図りました。通り雨もパラパラ降ってきましたが、なんのその・・、ハイピッチ継続で・・13時30分美濃戸口到着。バス発車まで1時間以上あります。(あ~よかった)ゆっくりと入浴(500円)したり、蕎麦を食べたり、ビールを飲んだり、下山報告をしたりしてバスを待ちました。そしてここで、自車で来ていたサイトウさんとお別れです。サイトウさんはワークマンスタイルでバランスのとりかたを教えてくれました。しっかりと活かしていきたいと思います・・。
14時45分、茅野行きバス発車。思っていたより乗客はすくなかったです。
15時20分、茅野駅到着。ここで各駅停車の旅をするスガさんと別れました。スガさんはたくさん面倒をみてくれました。豊富な経験と知識には脱帽いたします。そして、時より正しい指摘にて(突っ込み)笑わせていただきました。ミナトさん、みやのりさん、いしつかみは、あずさにて帰京。新宿から埼京線に乗車。それぞれの駅にて解散しました。みやのりさんはテントを貸してくれたり、なくしたはずのペンを拾ってくれました。ミナトさんは誰よりも重いリュックを背負い幅広くサポートしていただきました。八ヶ岳は四季折々の楽しみ方がありますので、これから何度も訪れると思いますが、楽しく笑いの絶えない今回の山行は、忘れることがないと思います。みなさに支えられての北稜会、デビュー登山を無事終えることが出来ました。
皆さま、ありがとうございました。